ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

IT技術で「かわいがり」を防ぐ - 組織改善(俺なら相撲協会をこう導く) Advent Calendar 2017 4日目

はじめに

 本記事は組織改善(俺なら相撲協会をこう導く) Advent Calendar 2017の4日目です。誰も続かないのでもう一回チャレンジすることにしました。べ、別に、前回の記事がピントずれてたからリベンジしたくてやってるわけじゃないんだからねっ!!



相撲界における「かわいがり」とは

 ……コホン、さて、今回の騒動以前から問題視されている相撲部屋内の暴行ですが、格闘技である以上多少はやむをえないのかな、とオレも軽く考えていました。「かわいがり」なんて呼ばれてるくらいだし、集団リンチなんてそんな大げさな、と。ところが、今日この記事を読んでビックリしました。あの白鵬でさえ、数人に囲まれ竹刀や角材で45分近く殴られ続けた、とあります。

モンゴルの首都ウランバートル出身の横綱白鵬は、この「かわいがり」について衝撃的な説明をしたことがある。「かわいがり」とは、最長45分もの激しい殴打の湾曲表現だ。
当時17歳だった斉藤俊さんが相撲部屋から脱走しようとしたことが原因で暴行され死亡した事件を受けて、白鵬は次のように語っていた。
白鵬は、私の顔は今幸せそうな顔をしているように見えるかもしれないが、(かわいがりを受けいていた)当時は毎日泣いていた、と語った。力士は、最初の20分はただただすごく痛いが、殴られても痛みが感じにくくなってくるので、それまでよりは楽になる、と話した。
白鵬は当然泣いたと言うが、兄弟子に「お前のためだ』と言われてまた泣けた、と振り返った。

スキャンダル相次ぐ日本の角界――何が起きているのか - BBCニュース

 これをさすがに「格闘技である以上多少はやむをえない」で済ませるわけには行きません。断じて許されない。


 こういった事態が発生した際には、発生を防ぐ・早期発見するために、相撲協会にも多少なりとも外部から識者が入っていますが、どうもまるで機能していないようです。役職を元関取で占め、外部識者が7~8人ちょろっとたまに顔出したって改善なんか進むはずもありません。そもそも人を入れればなんとかなる、なんてアナログな考え方がよくない。ここはやはりITテクノロジーをガッツリ導入して直接的な監視の目を入れていくべきでしょう。



案1:稽古の様子を動画で全配信

 各相撲部屋の稽古場の四方にカメラを設置し、24h動画配信します。関取にもお弟子さんにもプライベートは必要ですから、稽古場以外にカメラは設置しません。監視の範囲としては限定的ですが、「かわいがり」が竹刀や角材を振り回す暴行行為であることを考えれば、通常の生活空間でやるのは難しいでしょうし、ある程度は防げるのではないかと思われます。


 で、この動画配信をファンサービスとして有償・無償でサービス提供します。稽古の際、特定の力士相手の対策を講じるための戦術練習を行うこともあるでしょう。その際にはファン向けの配信はストップします。しますが、サービス提供元の担当者=監視役は引き続き稽古の様子を監視し続けることが出来るようにします。
 相撲は個人的にはニコニコ動画と相性がよいと思ってますので、ドワンゴさんあたりに頑張って欲しいですね。最近ドワンゴさんは調子を落としてるみたいなんで、そちらの盛り上がりにも役立つかもしれません。



案2:稽古前のお弟子さん・関取の姿をスマホで定点観測

 稽古が始まる前に、お弟子さん・関取のまわし姿をスマホで撮影し、監視者に送信します。もし妙なあざや傷があればすぐ気付けますし、仮に体調不良等の理由で写真が送られてこなかった場合には、即座に監視者から関係者にアラートを一斉送信、医師を派遣して状態を確認させます。
 機械学習技術が進めば、暴行の検知のみならず、体調の異常や重大な病気の早期発見、トレーニング方針のアドバイスなど、さまざまな副次的な使い方が出来るんじゃないかと思います。(現段階でもある程度まではできそう)


 こちらもファンサービスとしてWebで公開。日々の写真をパラパラ漫画風につなげて動画にすれば、力士の体つきの変化や鍛え方の移り変わりが見えて面白いと思います。力士の親御さんとかには、まごチャンネルみたいな感じで息子さんの様子がちょいちょい見れて安心できるんじゃないでしょうか。



おわりに

 オレがパッと思いついたのは上記2案でした。妄想の範囲を出ていないものもありますが、AI・IoTが発展しつつある今、他にもやりようはいくらでもあると思います。お金をあまりかけず、人の手をかけず、IT技術の力を利用し、さらについでにファンサービスへとつなげて収益化していく、そんな方法を模索していけば、今より風通しの良い相撲部屋になるんじゃないかと思いますね。


 ……で、また相撲協会自体の組織改善とは違うネタになっちゃいました。う~む、どうしてこうなった?

2017年の25枚 ― No.4「まっすぐないなかみち」

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 4枚目は「まっすぐないなかみち」です。

 故郷の田んぼのど真ん中、細い農業道路が被写体です。オレは正月に帰省すると、天気の良い日を選んでカメラ片手に散歩します。元々写真を撮る目的のひとつに「自分のプレゼン資料やブログに、自分で撮った写真を使いたい」というものがあるんですが、こういうまっすぐな道ってアジャイルとかスタートアップ系のプレゼンでよく見かけるので、「自前で用意しようかな」と撮影したところ、舗装がボロボロだったこともあって予想と違ったメッセージが多分に入った写真になっちゃったかな、と思っています。まぁこれはこれでオレらしくて良いか。

2017年の25枚 ― No.3「尊重と敬意」

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 2017年の25枚、3枚目も2枚目同じく石川直宏選手の引退試合からです。とはいえ、全く同じではなく、本日開催されたJ3第34節:FC東京U-23vsセレッソ大阪U-23の試合終了後のワンシーンです。タイトルは「尊重と敬意」としました。昨日奇しくも同様のテーマで書いたので、因果めいたものを感じました。


 サッカーのブーイングに対して批判的な姿勢は、商業サッカーに慣れてない人は苦手意識があるんじゃないかと思います。たしかに、昨日の大金FC東京社長のように存在否定まで含めたブーイングはまれにしてあります。
 でも、他チームに所属する選手へのブーイングは9割くらいの確率で「尊敬への念への体現」です。より有名でより優秀な選手ほどブーイングが多いですし、だからこそ自チームへの驚異である。ブーイング=ピッチ外のその選手に対する敵対心ではないです。ブーイングが集まるということは、その選手がすごいということの証明でさえありえます。だって大したことない選手にブーイングして萎縮させる意味、どこにありますか? ブーイングは決してネガティブな意味だけではないんです。


 その領域を突破すると、敵対して、自分のチームに害しかなさないのに、名前をコールされて拍手をされることがあります。その領域に達した選手はJリーグ25年の歴史でもほんの数人しかおらず、まさに「レジェンド」を名乗るにふさわしい人以外にはありえません。


 この写真、セレッソサポがわざわざ横断幕をかかげ引退を尊重した。石川直宏選手はその領域に達したということでしょう。茂庭(元FC東京、現セレッソ大阪)の存在があったとしても、想定外の評価だと思っています。
 「あいつスッゲーいやだ!」「まじかよあいつ出てくるのかよ!」それって嫌悪ではあるんですけど、一方で実力を真っ先に認めた人たちでもあるんです。だからこそ如何に驚異かを知っている。実はナオがどれだけすごいかを知ってるのは、オレらFC東京サポではなく、他のチームのサポーターかもしれません。


 今日のこのシーンは、「選手としての驚異」を反発ではなく、まっすぐにセレッソ大阪サポに評価してもらった結果でしょう。こんな選手、そうそういないですよ。昨日の話を今更出せば、高ノ岩関にはぜひナオやセレッソサポの姿勢を学んで欲しいですね。
 オレたちFC東京サポはずっとナオの18の背中に何かを教えられながら16年間進んできました。それをナオと一緒に社会に還元していくのが、これからの役割と責務だと思います。オレたちとナオのやるべきことは、まだまだ終わらないです。

礼儀・礼節のプラクティスってなんだろう? - 組織改善(俺なら相撲協会をこう導く) Advent Calendar 2017 2日目

はじめに

 本記事は「組織改善(俺なら相撲協会をこう導く) Advent Calendar 2017の2日目です。長久さんの

アジャイル界隈の人たちに「組織改善アドベントカレンダ2017(俺なら相撲協会をこう導く)」をやって欲しい。

という呟きを見て便乗してみました。



自己紹介

 滝川と言います。新宿の奥の方にあるSIerで働いていますが、今は赤坂あたりに常駐しています。炎上芸人とか転職失敗請負人とか変人吸引機とか色々言われていますが、当人は至ってどこにでもいる普通のシステムエンジニアです。アジャイル界隈の人かどうかは不明ですが、「LeSS Study」と「アジャイルディスカッション」というコミュニティにちょいちょい参加しています。



大相撲:日馬富士引退騒動

 オレ個人としては、大相撲とも関係者とも、基本的にも応用的にも無関係です。が、毎朝テレビを垂れ流しながら身支度する習慣があるため、今回の騒動はテレビ・インターネットメディアを介して割としっかりウォッチしてきました。12/01時点での情報だと、以下のような経緯で暴行事件が発生したそうです。


 う~ん、これが本当かどうかは定かではないですが、もし仮に本当だとすると、オレ個人の意見では悪いのは圧倒的に貴ノ岩です。日本において大相撲とは神技であり、横綱とは神位に相当する立場です。そんな立場の人から、ごくごく当たり前の一般的な社会マナーに関して注意されたにも関わらず、再三礼儀・礼節を欠いた態度を取り、貴ノ岩は結果逆鱗に触れた、というように聞こえます。
 しかも日馬富士は、貴ノ岩が自身の話を聞かなかったから、ではなく、白鵬の話を聞かなかったことに激高した様子。オレみたいなオールドタイプの人間なんかだと「日馬富士、いいヤツだな!」なんて思っちゃったりなんかします、ひとのために我を忘れるほど本気で怒ってくれる人なんてなかなかいませんよ。
 手を出したのは日馬富士1人で、横綱の行為に対して精神的にも腕力的にも介入できたのは同じ横綱(=白鵬)だけだったことを鑑みれば、事態の急変に呆気に取られたか何かで対応が遅れても不思議は無いと思います。報道の一部にあったような集団暴行や「かわいがり」などとは一線を画すものでしょう。「酒にもそれほど酔ってなかった」という日馬富士自身の発言にも合致しますし、引退会見で何度も繰り返し「礼儀」「礼節」という言葉を用いた日馬富士の真意も理解できます。


 日馬富士がもし引退を余儀なくされるほどの過失を犯したとすれば、それは「凶器を用いた」ことだと思います。無手を旨とする大相撲の頂点にある者が、土俵の外で、あろうことか凶器で殴って他人を汚させた。神技:大相撲を著しく汚す行為と言えなくもありません。まぁ暴力自体良くないという話はもちろんあるにせよ、とっさの怒りから殴りかかった経緯までは情状酌量の余地はあるとオレは思います。



「礼節」は誰が教えるのか?

 繰り返しになりますが、これらは12/01時点までの報道を元にしたオレ個人の仮説です。正しい保証はどこにもありません。が、仮説のまま話はやっと本題に入ります。


 今回の騒動が起こった経緯を敢えて列挙すると

  1. 貴ノ岩が礼儀・礼節を欠いた態度で神位たる横綱に接したこと
  2. それに激高した日馬富士が凶器を用いて相手を殴り怪我をさせたこと


 2 は前述の通りです。では 1 はどうでしょうか? 貴ノ岩が礼儀・礼節を欠いていたのは、それをちゃんと教えてないからでしょう。では誰が教えるのか? モンゴルにいる彼の親であり、現在親がわりである貴乃花親方であり、同部屋の兄弟子たちが本来その役割を担うべきなのではないでしょうか。今回の騒動のきっかけを深掘りすると、実は特に貴乃花親方の責任は重いということが分かります。


 まぁ起こってしまったものは仕方ない、今後同じようなことが起こらないように対策を練らねばなりません。
 今回の原因の遠因が「若手力士に礼儀・礼節をきちんと教えていなかった」ことだと捉えた場合、対策はシンプルで「若手力士に礼儀・礼節をしっかり教え込む」になると思います。でも、これってどうすればいいんでしょうね?


 礼儀・礼節は日々の生活の節々に表れるものであり、身につけるには都度指導していく必要があります。それこそ幼少の頃に親がつきっきりで子供にそうするように、です。時には厳しい指導も必要でしょう。オレのイメージは「アルプスの少女ハイジ」のロッテンマイヤーさんですね。でもあれを組織でやったら今だとそれこそ「体罰だ」「指導として行き過ぎだ」と言われかねません。

 で、お題に戻るんですが、オーダーの中には「アジャイル界隈の人に」とありました。アジャイルのプラクティスの中に「礼節」に関するものは果たしてあるのか?


 ぶっちゃけて言うと、ITエンジニアという生き物は礼節とは程遠いように思います。生産性や技術力こそ全て、怠惰は美徳とされ、効率は正義とみなされる。効率と怠惰を追求した挙句、布団から一歩も出ないでコードを書き続けられる環境を構築した輩も存在しているくらいです。この人たちから「礼節」を教えてもらわなくちゃいけないくらいなら犬から教えてもらった方が良い気さえしてきます。「礼節」をアジャイルやソフトウェア開発の文脈から教えることは無理!ハイ解散!


 でもまぁもうちょっと考えてみましょうか。そもそも「礼儀」「礼節」はなぜ必要なんでしょうか? 今更ですがちょっと調べてみます。

れい‐ぎ【礼儀】

1 人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式。特に、敬意を表す作法。「礼儀にかなう」「礼儀正しい人」「親しき中にも礼儀あり」「礼儀作法」
2 謝礼。報謝。

礼儀(レイギ)とは - コトバンク

れい‐せつ【礼節】


礼儀と節度。また、礼儀。「衣食足りて礼節を知る」「礼節を重んじる」

礼節(レイセツ)とは - コトバンク

人間生活の習慣として、身を守り、生活体である社会を守っていくにもっともウエットな知恵が要請される。それが道徳であり、道徳が形として現れたのが「礼儀作法」です。
相手を尊敬し、自分を謙遜し、行いを丁寧にすることが「礼」です。この「礼」を時に即し、場合に応じて、自分の行動ができるように、わきまえる事が「節」です。「礼節」を知って初めて一人前の人間といえるのです。と言うことです。

礼儀と礼節の違いについて詳しく教えてください。 - 礼儀と礼節の違いに... - Yahoo!知恵袋

「礼儀」とは、敬いや慎みの気持ちを表す行動や作法、気持ちを伝える言動のこと。「マナー」は、事柄に対する行儀や作法で、みんなで決めたことです。

つまり、「礼儀」は対人関係があります、敬意表現、相手に対する心づかい、行動規範です。一方「マナー」は、他人を意識しているとは限りません。ご飯を箸で食べるのは人が見ているからではありませんね、あくまでも行儀や作法です。

礼儀とマナーは本来違います


 なるほど、他者を尊敬し尊重する姿勢として取るのが礼儀作法であり、礼節ということなんですね。であれば、アジャイルのXP(エクストリームプログラミング)が提唱する5つの価値のうちの1つに「尊重」があります。

XPを始めとする、アジャイルソフトウェア開発手法は、「ヒトの関連」を重要視している。そのため、XPでも「コミュニケーション」という価値が存在するが、恐らくそれだけでは足りなかったのではないかと想像している。

しかし、コミュニケーションには「情報・伝達」という意味はあるが、相手を思いやる人間性が薄いのではないかと考えている。一方、「尊重」(=respect)は、他人に対して敬意を払うという意味の言葉で、我々日本人が古くから重要視してきた概念である。


ただ単に情報を伝えるだけでは、有効なコミュニケーションは構築できないどころか、ミスコミュニケーションによるロスが発生する危険性がある。

情報を発信する際、相手を思いやり、「どうすれば正しく伝わるか」または、「どう伝えれば分かってもらえるか」そこまで考えて情報の伝達方法を考える必要がある。

Developer'sCafe: 5つの価値その5「尊重」


 円滑なコミュニケーションのために相手を尊重する。その尊重を示す姿勢・態度として礼儀・礼節がある。相手や相撲を尊重する姿勢があれば、その振る舞いは自然と礼儀・礼節に則ったものになるのではないでしょうか。だとすると、一番最初に行うべきは「他者を尊重する」「相撲を尊重する」ことを教えていくことになりそうです。


 力士同士の尊重は、実力がモノを言う世界ですからシンプルです。上位者が土俵で力を示し、稽古の姿勢を示せば、自然と敬意を払うようになるのではないかと予想されます。貴乃花親方は現役時代は偉大な大横綱でしたが、現在は相撲協会からも孤立しがちな印象です。もしかしたら他の相撲部屋との交流が少ないのかも……なんて邪推をすると、自身の孤立しがちな姿勢を改め、多くの目上の力士と自分の弟子たちが身近に稽古できるようになれば、ある程度改善できそうな気もします。
(※実際に貴乃花親方が孤立してるかどうかは不明です。勝手な妄想だったらゴメンナサイ)


 相撲に対する尊重は、これまでの大相撲の歴史や、日本における大相撲の位置付けや役割、社会的意義を、座学なりファンサービスなり社会貢献活動なりで定期的に教え続けていくことで、ある程度実現できるんじゃないかと思います。もちろん今の相撲協会もやっているとは思いますが、効果測定まで含めてどの程度できているか、内外にさまざまな観点を入れて定量的・定性的に判断基準を設けてより一層推し進めることはできるんじゃないかと思います。


 以上、今回の騒動から見えた原因の一部を、ソフトウェア開発の観点から改善点を考えた結論となります。オレが大相撲や相撲協会に関して詳しくないので、少なからず的外れな点はあると思いますが、あくまで思考実験の範囲としてお読みいただければ幸甚です。



最後に

 ここまで書いておいて今更なんですが、今回のお題を改めて読み返すと

アジャイル界隈の人たちに「組織改善アドベントカレンダ2017(俺なら相撲協会をこう導く)」をやって欲しい。

これ、お題の真意は「俺なら(隠蔽体質の)相撲協会をこう導く」ですよね……。騒動そのものに目がいきすぎて、だいぶ違う意図になっちゃったなぁ。……ま、いいか。

2017年の25枚 ― No.2「18 + 22 = 30」

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 2017年の25枚、2枚目のタイトルは「18 + 22 = 30」としました。なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、別に計算間違えではないですよ。


 今日、味の素スタジアムで行われたJ1リーグ34節「FC東京 vs ガンバ大阪」戦を持って、FC東京から2人の選手が去ります。No.18 石川直宏選手は今季を持って引退、No.22 徳永悠平選手は来季より故郷のV・ファーレン長崎へ完全移籍。石川選手は16年、徳永選手は14年、2人合わせて30年分の積み重ねをFC東京で行ってくれました。


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 オレにとってFC東京の右サイドといえばこの2人で、だからこそFC東京を10年以上応援し続けるきっかけでもあり理由でもあった2人です。まさか一度に2人も自分のヒーローがいなくなってしまうなんて、思ってもみませんでした。寂しいとか、悲しいとか、そんな簡単な言葉では表せない喪失感が、今のオレにはあります。


 ナオは来季もなんらかの形でFC東京をサポートしてくれるそうです。一方トクが移籍するV・ファーレン長崎は、今季J2を2位で終了、来季からはその戦場をJ1に移します。どちらも立場は違えど来年も味スタで会えるでしょう。ですが、その時どう感じるのかは、ちょっと今は想像がつきません。


 まずは2人に「お疲れ様でした」と「ありがとう」を言いたい。そして新しい門出に最大限の祝福と声援を。You'll never walk alone.

2017年の25枚 ― No.1「泉龍院晋山式」

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 2017年も残すところあと1ヶ月。今年もアドベントカレンダーの季節がやってきました。オレも一昨年くらいまではこぞって参加してました*1が、今年はとんとそんな意欲も無く、準備もまるでしておらず。かといって全く参加しないのも寂しくあるので、一人勝手に無理せず出来る範囲で書いてみようと考えた結果、今年自分で撮った写真を改めて振り返るのにアドベントカレンダー方式を使ってみようかな、などと考えてみた次第です。


 というわけでその第一弾の写真は「泉龍院晋山式」です。


 オレの実家は曹洞宗の寺院の檀家なんですが、そこの住職が数年前に遷化(※僧侶が亡くなること)され、以降その息子さんが実質の住職として就いておられたのですが、住職に着任する式に相当する「晋山式」が開催されたのが先月のこと。オレは以前以下の漫画を読んで晋山式に強く興味を持っていたので、この機会に頼み込んで呼んで貰った次第です。晋山式なんて、一生に一回見れるか見れないかくらい珍しいイベントですからね。



 問答の応酬は新住職自身ではなく、別の門下のお弟子さんが受ける、とか、多少漫画の中にあった流れとは違いましたが、まぁ概ね見たいものが見れて良かったなぁと思っています。ああいうイベントは、歴史と伝統と礼節を重んじる、と言いましょうか、華やか過ぎないのがいいですね。


 新住職はオレとも多少の縁がありました。学年で1つしか違わないですし、家も近所なのでよく一緒に遊んでもらいました。小中学校でも生徒会長を務めてましたし(高校も一緒だったけどそれほど接点が無かった)、見知った中ではありましたが、まさか祖父も祖母も彼にお経を上げて貰うことになろうとは思ってませんでしたねぇ。今後も地域の要としてお付き合いしていくことになるとは思うんですが、そういう縁のある人の節目に立ち会えた、という意味でも感慨深かったです。

*1:去年はお遍路行ってたのでそもそもブログ書いてる余裕は無かった

クリスマスでリア充が爆発する前に恵比寿飲み歩きツアーに行ってきた

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はじめに

 ぼちぼち2017年も終わりですねぇ。残り1ヶ月あまり、巷はそろそろ忘年会シーズンに突入でしょうか。飲んだくれの我々にとっては一番肝臓が忙しいシーズンです。
 さて、肝臓を酷使する前にまた飲み歩きツアーをやってきました。今回の街は「恵比寿」。恵比寿ガーデンプレイスに代表されるビールの街、おしゃれな街、そんなイメージがありますが、そういった一般的なイメージとは一線を画す街の様子を眺めてきました。


 以下は、毎度おなじみこのイベントのルール説明。ルール自体はだいたいいつもと一緒です。

  • 一軒の店で飲むお酒はだいたい1〜3杯まで。
  • 一人一品ずつ、上限1,000円を目処につまみを注文する
  • お残しは許しませんえ
  • より沢山の店を巡ることを目標にする
  • 目標:6軒
  • ルールにあまりこだわり過ぎず、楽しくをモットーに

1軒目:エビスビール記念館

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 今回の飲み歩きの集合時間は17時。オレはほぼ時間通りに到着したんですが、なぜかフライング気味に現地入りしてる連中が既にガーデンプレイスで飲んでいるとのこと。気が早い。


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 ガーデンプレイス周辺は既にクリスマスカラーで彩られていました。クリスマスツリーにイルミネーションにあふれんばかりの笑顔のカップルや家族連れ。クッソ―――、リア充どもめ!


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 「歓びのかたち」とかいうモニュメント。こんなの、昔からあったかな?と思ったら、案の定期間限定展示みたいです。


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 ガーデンプレイス内のエビスビール記念館へ。カップルがここにも!


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 エビスビール記念館の入り口にはさすがにオッサンしかいませんね。


ヱビスビール記念館 | 工場見学とミュージアム | サッポロビール


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 エビスビール缶のモニュメント。ガーデンプレイスの広場にあったのより、こっちの方がオレにとっては「歓びのかたち」ですなぁ。


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 記念館内はこんな感じ。ビール工房を模しています。


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 記念館の中に入って右側にはちょっとしたミュージアムというか、エビスビールにまつわる歴史が展示されていました。


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 ツアーなのかな、ガイドさんが大勢に説明中。


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 展示品の数々。そういえばエヴァのビールはエビスでしたね。ミサトさん、高給取りだもんなぁ。


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 ツアーの終わりにはエビスビールが飲めるらしい。そういえば大昔サントリーのビール工場見学に行ったことがあるんですが、あれを思い出しました。


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 記念館入って左側は飲食コーナー。自販機でコインを購入して、そのコインでビールやおつまみを交換できます。1枚400円。


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 先に飲んでたドアラとカメ。まるで不倫カップルだ。で、どうしてオレの席を確保しておかないかな?


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 しょうがないので独り寂しく立ち飲みスペースへ。オレが購入したのはビール飲み比べセットとビーフジャーキーでコイン3枚(=1,200円)。オレはスタウトビールがあまり得意ではないので、黒はまぁそういう感じの感想になっちゃうんですが、他2つはさすがに美味しかったです。ビーフジャーキーも美味かったんですけど、けっこうな分量があるので、全然ビールが足らない。


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移動

 さっとグラス3つを空けると、埼京線の事故で出遅れたメンバー1人を回収しに駅に戻ります。クリスマスだぁ?知ったことか、爆発しろ!!


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 そのまま駅の反対側へ。ガーデンプレイスとは打って変わって薄暗い街並み。


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 アウトレットショップとおぼしき店の前にダウンジャケットを着た熊が。アイツ、オレよりダウンジャケット似合うな。


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 鍼灸院なのに名前がカッコイイ!これが恵比寿クオリティか!


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 一回行ってみたかった恵比寿横丁。肉寿司があるとのことだったんですけど、30人くらい並んでいたので華麗に断念。とりあえず横丁の隣にある牡蠣のお店に行ってみましょうかね。



2軒目:牡蠣ベロ

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 店内はカウンターのみの立ち飲み。なぜか若いギャルっぽいオネーチャンしか店員さんがいません。どーゆーコンセプトなんだここは?


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 お通しは白ワイン。お通しっていうか、ウェルカムドリンクですな。


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 このお店は牡蠣とシャンパンがウリらしいので、とりあえずシャンパンを……と思ったんですけど、ちゃんとしたシャンパンって値段高いんですね!さすがに飲み歩きの2軒目でグラス1杯に2,000円弱使うわけにはいかないので、スパークリングワインで妥協。ちなみにシャンパングラスはガラス製ではなくプラスチック製。情緒もへったくれもねーな。


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 こちらは「金魚」と名がついたサワー。中に入っているのは大葉と唐辛子です。辛くはないです。というか見た目だけです。


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 牡蠣のオイル漬けにアヒージョ。美味しいけど、4人なのに3つしか出してくれない(=4つに調整しましょうか、とかは聞いてくれない)のがモンニョリな感じ。


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 パクチーサラダ。ちっさ!!


 なんか全体的に料金がお高い割に、味もサービスもそれほどではなかったので、さっさと出てきちゃいました。さっと諦めて次に行けるのが飲み歩きの良いところですな。



3軒目:魚串さくらさく

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 もう一回外に出て、改めて恵比寿横丁に突入!今度は肉寿司にはこだわらず、空いてる席のある店にテキトーに入ることにしました。


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 で、着席したのがこちらのお店。魚の串揚げや串焼きを出してくれます。お値段もリーズナブル。これこれ、こういうのを求めていたのだよ我々は!


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 とりあえずビール。ここからがオレたちの飲み歩きだ!


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 枝豆にホタルイカの干物。


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 そして魚串いっぱい。おさかなおいしいね♪


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 調子に乗ってホッピー。ホッピーを飲むと言うことは3杯確定で飲むということです。


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 お店の脇にあったカラオケの立て看板。Nintendo Switchがプレイできるらしい。オレだったら歌わずにずーっとゲームやってるな。


 気づくと横丁の中は人でいっぱいに。我々が魚串に座った時には奥にはまだ空席がありましたが、今はどこも空いていない模様、席を求めて人が回遊し続けています。あんまり長居すると悪いので、ほどほどに次へ向かいますか。



4軒目:ブルーパパイヤ

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 ここでしばらくカメラの調子がおかしくなってしまったので、移動中の写真は無し。次の店に選んだのは、辛いものが食べたいというドアラの要望に応えてタイ料理店へ。

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 店内はちょっと落ち着いた感じ。今日一番洒落乙かもしれない。


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 エスニックを食べるなら、まずはシンハービール。ジャバジャバ飲める。


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 辛いものが苦手なオレが「名前からしてそんなに辛くなさそう」という理由で選んだパパイヤサラダ。今回選んだ料理の中で圧倒的ダントツに辛かったです。なんだこれ!?オレにやさしくない!!


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 あまりの辛さにハイボール追加。


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 もうひとつお野菜、パクチーと春雨のサラダ。見た目はこっちの方が辛そうなのになぁ。


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 そして見た目ではダントツに辛そうなトムヤムクン鍋。これがそれほど辛くなく、魚介の旨味でめちゃくちゃ美味い!最初からこれだけにしとけばよかった。


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 タイ料理屋さんを出て最初に見かけた看板。そうなの?まぁそうかな?



5軒目:JOLLYS

https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13195960/tabelog.com


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 最後は居酒屋ではなく、酒屋さん。角打ちスペースがあって、買ったアルコールをそのまま店内で飲めるようになっています。


 ……でもここ、本当に酒屋さん?雑貨屋さんじゃなくて?


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 店内もこんな感じ。完全に雑貨屋さんの趣き。


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 とはいえ、ちゃんと酒屋さんなので、お酒もちゃんとあります。ちゃんとっていうか、海外のIPAとか珍しいビールがいっぱい。自宅の近くにこんなところが欲しい!


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 角打ちスペースに縦に置かれたドラム缶がテーブル替わり。買い込んだビールで改めて乾杯。


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 物珍しさにうっかり買ってしまったトムヤムクンナッツ。悪くないけど、本物のトムヤムクン食ったあとに食うもんじゃねーな。


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 おー、似てる似てる。(完全に酔ってるなコイツ)


 結局この店だけで3~4杯飲んだ気がします。ビールの種類がたくさんあるから、目移りしちゃってついつい飲んじゃうんですよねぇ。
 店内は若い人が多かったです。カップルもいたんですが、ドアラが気になるらしく「ブスが!ブスのくせに!うるせーしいちゃつくんじゃねーよ!!」などと聞こえかねない声量で毒ついていたので「ブスブスうるせーよ!さっさとその心の闇をしまえ!」と一喝する、なんていう微笑ましい一幕もありました。いやぁ、お酒っていいもんですね。



総括

 恵比寿って街はよくわかんないですね。確かに先入観通りオシャレな店もあるんですが、ゴチャゴチャしてたり薄暗い通りもあったり、オシャレになり切れてなくてイマイチな店もあったり、新宿や上野のような飲み屋街もあるし、ファンキーな角打ちもある。街として統一が取れてないというか、方向性が定まっていない感じです。ちょっとしたカオスですな。オレにとっても他のメンバーにとてもあまり馴染みがない街だったこともあり、「恵比寿って街はこういう街!」と一言で言い表すには、まだちょっと時間がかかりそうな感じです。ぜひまた飲みに行きたいです。あと肉寿司は一度は食ってみたい。誰か食いに行こうぜ!






 それ以外の写真はこちら。


 以前の飲み歩きはこちら。


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