ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

2017年の25枚 ― No.3「尊重と敬意」

f:id:takigawa401:20171203204234j:plain


 2017年の25枚、3枚目も2枚目同じく石川直宏選手の引退試合からです。とはいえ、全く同じではなく、本日開催されたJ3第34節:FC東京U-23vsセレッソ大阪U-23の試合終了後のワンシーンです。タイトルは「尊重と敬意」としました。昨日奇しくも同様のテーマで書いたので、因果めいたものを感じました。


 サッカーのブーイングに対して批判的な姿勢は、商業サッカーに慣れてない人は苦手意識があるんじゃないかと思います。たしかに、昨日の大金FC東京社長のように存在否定まで含めたブーイングはまれにしてあります。
 でも、他チームに所属する選手へのブーイングは9割くらいの確率で「尊敬への念への体現」です。より有名でより優秀な選手ほどブーイングが多いですし、だからこそ自チームへの驚異である。ブーイング=ピッチ外のその選手に対する敵対心ではないです。ブーイングが集まるということは、その選手がすごいということの証明でさえありえます。だって大したことない選手にブーイングして萎縮させる意味、どこにありますか? ブーイングは決してネガティブな意味だけではないんです。


 その領域を突破すると、敵対して、自分のチームに害しかなさないのに、名前をコールされて拍手をされることがあります。その領域に達した選手はJリーグ25年の歴史でもほんの数人しかおらず、まさに「レジェンド」を名乗るにふさわしい人以外にはありえません。


 この写真、セレッソサポがわざわざ横断幕をかかげ引退を尊重した。石川直宏選手はその領域に達したということでしょう。茂庭(元FC東京、現セレッソ大阪)の存在があったとしても、想定外の評価だと思っています。
 「あいつスッゲーいやだ!」「まじかよあいつ出てくるのかよ!」それって嫌悪ではあるんですけど、一方で実力を真っ先に認めた人たちでもあるんです。だからこそ如何に驚異かを知っている。実はナオがどれだけすごいかを知ってるのは、オレらFC東京サポではなく、他のチームのサポーターかもしれません。


 今日のこのシーンは、「選手としての驚異」を反発ではなく、まっすぐにセレッソ大阪サポに評価してもらった結果でしょう。こんな選手、そうそういないですよ。昨日の話を今更出せば、高ノ岩関にはぜひナオやセレッソサポの姿勢を学んで欲しいですね。
 オレたちFC東京サポはずっとナオの18の背中に何かを教えられながら16年間進んできました。それをナオと一緒に社会に還元していくのが、これからの役割と責務だと思います。オレたちとナオのやるべきことは、まだまだ終わらないです。