ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

超高齢化社会体験ゲームと劇場版プロジェクトセカイの意外(?)な共通点


はじめに

 オレが2025年に出会ったものの中で特に印象的だったものが2つありますが、それはどちらも1/18(土)に出会ったものでした。
 1つは、超高齢化社会体験ゲーム「コミュニティコーピング」、もうひとつは初音ミク初の劇場版アニメ「劇場版プロジェクトセカイ-壊れたセカイと歌えないミク-」でした。
 地元の映画館では劇場版プロジェクトセカイは上映しておらず、一番近くで上映しているのが名古屋でした。たまたまコミュニティコーピングの体験会が名古屋であって、それが映画公開翌日とばっちりタイミングがあったので、多少の移動はあれど両方体験できるなら悪くないな、と思い立ったのがきっかけでした。それが今年のオレにとってどちらも得難いものになったのは非常にラッキーだったと思います。


comcop.jp

 コミュニティコーピングは、いわゆるシリアスボードゲームに相当します。プレイヤーは自治体の相談員となって、悩みを抱えて相談にやってくる自治体の相談を次々と解決して、自治体が崩壊するのを防ぐ、というゲームです。ボードゲーム自体はワークショップ全体の中で壮大なアイスブレイクという位置づけで、ボードゲームで得た共通認識を以てディスカッションを行う、というのが本当の目的だったりします。


 オレはお師匠様が……正確にはオレが勝手にお師匠様だと思ってる人が、ですが、ボードゲームを自ら開発してそれをワークショップに仕立てて開発の現場を改善する取り組みをやれる人なんですよね。根っからのゲーマーで楽しみながら学んでもらうことに尽力していて、その姿勢を尊敬しているんですが、それをちょっとでもマネできるように、ちょっとでも出来がよさそうなシリアスゲームがあれば躊躇なく飛びついていくようにしています。


sh-anime.shochiku.co.jp

 劇場版プロジェクトセカイは、その名の通りスマートフォンゲーム「プロジェクトセカイ feat.初音ミク」の劇場版スピンオフです。
 ゲームのプロジェクトセカイには、さまざまな思いに葛藤する少年少女が登場し、強い思いに呼応するかのように「セカイ」という彼ら専用の世界が作られます。その「セカイ」でそれぞれの初音ミクたちバーチャルアイドルが存在し、少年少女らがミクたちのサポートを受けながら日々成長し目標に邁進する姿を見届けることができるリズムゲームになっています。
 劇場版プロジェクトセカイでは、ゲームに登場する少年少女のセカイのミクたちとは異なる初音ミクが登場します。そのミクには歌を届けたい・サポートしたい人たちがいるのに、なぜかその歌が届かない。思い悲しむミクを今度は少年少女たちが支え救おうとする、というのが映画のストーリーの概要です。


 以下、コミュニティコーピングについても、劇場版プロジェクトセカイについても、どちらもネタバレを含みます。どちらもあまり触れないように気を付けますが……。

どちらも「つながり」が重要

 どちらも重要なキーワードは「人と人とのつながり」です。


 コミュニティコーピングの方は年配層ならではの複雑に絡まって個人では解決できない困りごとがあり、それをどう解決していいか分からない状態にある中で、人に相談して、具体的に解決できる人を紹介してもらって、ひとつひとつ問題を解決していく、というプロセスを簡略的に体験ができます。
 一方で劇場版プロジェクトセカイはもっと漠然とした不安や悩みです。将来を不安に思ったり、自分に絶望したり、外圧に押しつぶされたり、だんだん自分一人で抱えきれなくなって、でもそれゆえに誰にも理解してもらえないと思い込んでどんどん孤立化していってしまう。そういう若年層ならではの悩みに「アナタは独りじゃない」と歌の力で寄り添っていくストーリーになっています。


 コミュニティコーピングでは直接的な、劇場版プロジェクトセカイでは抽象的かつ漠然とした「つながり」ですが、どちらも「つながり」が重要であることを強く主張しています。

苦しみを乗り越えた人が次の苦しんだ人に手を差し伸べる

 劇場版プロジェクトセカイでは、ゲームのプロジェクトセカイのストーリーの中で絶望のふちに立たされ、ミクたちの手助けを得ながら一生懸命乗り越えた末に成長した少年少女たちが、まだ見ぬ絶望した誰かを、そして彼らに届けたいと願った彼らの初音ミクを救おうと奮闘します。
 一方、コミュニティコーピングでは、問題を解決できた人が仲間になってくれる仕組みになっています。現実でもよくある話で、高齢の両親の介護で手が空かないけど、両親の介護にめどが付いたら実は当人はなんらかのスペシャリストで他の人を助けられる、みたいな。コミュニティコーピングというゲームは多くの実例をヒアリングの上で単純化してゲームに落とし込んでいるので、現実で起こりえることがゲームでも反映されています。

ターゲットは異なるし、それゆえ解決方法も異なる

 ここまで共通点をピックアップしてきましたが、当然異なることも多いです。というか異なることが殆どです。
 まずターゲットが違います。コミュニティコーピングは年配層……少なくとも30代以上でないと共感が難しいですし、プレイしててもピンと来ないです。(ゲーム自体は小学生でもできるし、むしろ大活躍できるんですが、学びに繋がりにくいんですよね、問題から遠すぎて)
 一方で劇場版プロジェクトセカイは明確に若年層……特に「夢に押しつぶされそうな人」です。大人から見ると些細な事……と断じるのは早計ですが、とはいえ大人は割とそういった悩みを乗り越えている人、もしくは悩みから夢を諦めて回避済みの人が多いんですよね。だから「あー、分かる分かる」とある意味で軽んじてしまう行動を取りがちです。


 そういう意味では分断してる……とまで言いませんけど、同じアプローチをとっても解決できないケースは多いと思います。
 若年層の「将来に対して不安」「夢に押しつぶされそう」という思いに対して「私には実績と具体的解決策があります」なんて言ったって「俺の今の悩みは俺だけだ!誰にもわかりっこない!」ってなっちゃいます。逆にもっと孤立しちゃう原因になりかねないんですよね。
 逆に年配層には具体的な解決策の提供が必要なので「あなたはひとりじゃない」「ひとりで悩まないで」なんて訴えたって「同情するなら金をくれ!」ってなっちゃうこともあるわけです。(悩みを聞くだけで解決する、というケースについてもコミュニティコーピングはちゃんとフォローしてます)

「つながり」を意識することがまず大事

 いづれにせよ、現代は人口が増え社会も多層構造化しているがゆえに分断が進んでいることは間違いないと思います。
 ゆえに「つながりの重要性」を訴えるツールが登場してきていて、オレはたまたま同じ日に「つながりの重要性」を主張する異なる2つのツールに出会った、と言えるでしょう。


 都会だと孤立していても比較的問題にならない、あるいは問題が解決しやすい事例も多いと思いますが、一方で弱者を切り捨てるシステムになっているので自分たちと関係ないところで問題が山積してるケースはあり、自分は素知らぬ顔で過ごせているだけ、ということもあると思います。
 オレは東京から故郷に戻ってきましたが、すぐ隣に高齢化世帯がいて明日は我が身を実感できるところに来たので、徐々につながりを増やしてその人たちの助けになれるようにしつつ、将来的に誰かに助けてもらえるように備えている、そんな最中だと思っています。
 そう思うのはオレが「年配層」だからです。若年層の悩みは今の仕組みで解決できるとは思っていませんし、そもそもそれを目的として田舎の隣組の互助会は成り立っていません。それには別の仕組みが必要なんでしょう。


 とはいえ、まずは「つながりが重要」だということを意識し始めることが大事なんだと思います。問題を認識して、ボトルネックを認識して、解決方法を考える。それがなければ解決方法にはつながらない。劇場版プロジェクトセカイが提示した「歌」という解決方法は一般の人には取りにくい方法ですし、いかにも初音ミク文脈で物語の中で提示される解決方法ですが、歌で救われた経験を持つ人間にとってはとても受け入れやすいものだとも思っています。大事なのは「つながりたい」と思うことなんだと思います。

おわりに

 今は「個」が尊重される時代ですが、「人は群れて生きる生き物」なので、誰かとつながらずに生きるのは難しいです。だから「誰」と「どう」つながるかが大事で、そのためにはまず「つながり」そのものを意識することが大事なのかもしれませんね。オレが2025年始に出会った2つのツールは「つながり」という同じテーマを重要視しながらもターゲットが異なるがゆえにアプローチが異なりました。こういったことは今後いくらでも起こるでしょうし、「つながり」を軸に何をなすか、を考えることは各々にそれぞれ課されていくのかな、と思いました。


 ウダウダ色々書きましたが、結局のところこの辺の曲を一回聞くことに勝るものはないな、と思ったので添付しておきます。大事なことほどシンプルなのかもですね。

www.youtube.com
www.youtube.com



 年末に紅白歌合戦を見ながら書くことじゃないですね。それでは皆様にも2026年に良いつながりが新しく芽生えることを願って、ノートPCを閉じたいと思います。良いお年を!

書籍『手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ』モブ写経読書会を始めます & 書籍『Tidy first?』読書会を完走しました

とても大事なお知らせ

 2026年の年始……具体的には1/06(火)から、掲題の書籍のモブ写経読書会を開始します。

tdd-reading.connpass.com
tdd-reading.connpass.com

 「モブ写経読書会」とはなんぞや?という話ですが、要は読書会です。リモート(Zoom)で掲題の書籍を輪読していきます。この本は頻繁にコードが例示されているので、そのコード部分も書いていく想定です。コードを書く環境はVS Code Liveshareを今のところ予定しています。モブプログラミングで写経を行う(一人がコードを音読して、もう一人がコードを書く)ので、「モブ」+「写経」+「読書会」という命名になっています。


 イベント名に「第0回」とありますが、1/06の回は今後この会を進めていくために段取りを確認したり、コードを書く環境を構築したり、といったことを主に行っていく予定です。継続開催できる段取りを整えて、1/20(火)の第1回から本格的に本を読み進めていく予定です。以後は第一火曜日と第三火曜日のそれぞれ朝7:30 - 8:30の1時間という時間枠の中で継続して開催していく予定でいます。
 実験段階から参加してもいいよ、という方はぜひ「第0回」から、ちゃんと段取り整ってから参加したいよ、という方は「第1回」からご参加ください。


 なお、『手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ』ですが、インプレスブックスおよび達人出版会で同書の電子書籍が割引価格でお買い求めいただけます。2026/01/09までですので、本イベントに参加される方はぜひこのチャンスにご購入下さい。

book.impress.co.jp
tatsu-zine.com



蛇足

 一番大事なことはここまででお知らせしたので、以下は読んでも読まなくても大丈夫な内容です。
 2025年の年始から始めて月2回ペースで開催していた、書籍『Tidy first?』読書会ですが、18回目の開催を以て無事完走となりました。


takigawa401.hatenablog.com


 読書会を開始するときには上のようなブログを書いています。
前回はコードを写経しながらとはいえ「テスト駆動開発」を読了するまでに2年もかけたんですが、今回の「Tidy first?」は120pと薄いし、コードを写経するようなところはないし、まぁ半年くらいで読み終わるんじゃないかと思ってました。


 ……いやぁ、世の中はままならないですよねぇ。なんと初期見積の倍もかかっちゃいましたよ。月2回、2時間ずつかけてるのにこのザマです。如何に見積もりが当てにならないかよくわかりますね。みんな見積なんかやめちまえ!


 とはいえ、全くの無策で臨んだわけでもなかったんですよね。少なくともオレ自身、一回は「Tidy first?」を通読してから第0回に臨みました。その時は北海道旅行の往復飛行機の合計3時間程度だけで読み終えることができたんですよ。じゃあ議論しながらとはいえ、半年で読み終わるのは楽勝だろうと。


 ところが、ふたを開けてみると全然読み進まないんです。自分一人で黙読して理解できたと思っていたところが、声に出して読んで、付箋に出して、議論して、そんなことしているいるうちにだんだんわからなくなっていく。「何が言いたいんだ、こりゃ?」って何度も何度も詰まりました?ケント・ベックの本はメタファがとても多く、そのメタファがいまいちピンと来ないことが多いんですよ。「Tidy first?」は翻訳本なので、「翻訳の過程で訳分らんことになったりしてないか?」とあらぬ疑いをかけて原書を持ち出して読んでみるも、なるほどやっぱり分からん、となり。……吉羽さん・永瀬さん・細澤さん、違うんすよ疑ってるわけじゃないんですよ、でも本当に分からんくて疑心暗鬼になると人は色んなところを疑ったりするもんなんすよ。苦情申し立ては我々ではなくぜひケント・ベックに……。


 そんなこんなで一回の読書会(2時間)では最大でも3章しか進まず、120p読み進めるのにまるまる一年かかった次第です。いやぁ、本当に時間がかかったなぁ。そんな苦労もあって、みんなで読了できたときの満足感はひとしおでした。「Tidy first?」の読書会は色んなところで開催されていたようでしたが、たぶんオレら以上に深く読み込んだ読書会はないんじゃないでしょうか、そのくらいの自負は持てる気がします。……かといってもう一回読み返したら「なんだこりゃ、なんにも分からん」ってなる自信はけっこうありますけどね。


 我々の読書会の記録は以下からご覧いただけます。議論のすべての記録が残っているわけではないですが、それなりに雰囲気くらいは掴むことができるかも。閲覧権限しかありませんので書き込みはできません、あしからず。

miro.com




 さて、来年:2026年からの読書本は「手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ」を選びました。候補はそこそこいっぱい挙がりました。コードを写経しなくても読める「Tidy first?」を読んだことで「コードをうまく書けるようになれるのであれば、写経にこだわらなくてもいいか」という心持ちに全員が変わりつつあったんですが、結果的にコードが写経できそうな本になったのは我々らしいなと思いました。インプレスブックスでセールやってるのが決定打だったとかそんなことないよ!
 次点は同票で「Clean Craftmanship」だったので、「手を動かしてわかるクリーンアーキテクチャ」を早めに完走してそのままの勢いでそちらに行けるといいですね。……さすがにケント・ベックほどメタファ無いだろうからするっと読めるだろ。 (※こうして皮算用の罪は繰り返される)


 主語で「我々」という言葉を使っていますが、運営こそ同じであっても完全に新しい読書会ですので、初めての方でもぜひご参加いただきたいと思います。メンバーが硬直すると意見が多様化しないので学びが薄くなっちゃうんですよね。あと見知った顔ばかりだと横道にそれてばかりでなかなか議論の本道に戻ってこれないので、そういった意味でも新しい人にたくさんご参加いただきたいなぁと思います。 (ぜひ幹事の負担を減らしてもらえれば)


 新しい読書会を立ち上げるにあたり、開催の日時も見直しました。意外とみんな朝の時間を有効に使いたい、という希望が多かったので、当面は第一・第三火曜日の就業前の7:30-8:30で開催してみようと思います。頻度こそ同じですがこれまでより1時間短い時間ですので、その分読み進めるペースは遅くなるとは思います。あまりにも遅くて参加者がイライラするようであれば、時間や頻度を見直したりするかもしれません。


 ところが一点だけ朝開催にすることで困ったことがありました。我々は今まで読書会のあとそのままオンライン懇親会になだれ込むことが多かったんですが、朝だとそれができなくなってしまうんですよね。
 元々が「テスト駆動飲み会」という活動をベースにして派生した読書会だったので、「酒が飲めないのはそれでいいのか!?「アイデンティティの崩壊じゃないのか!!」みたいな議論もあったんですが、じゃあ飲み会は別途増やすかってことで、これまで隔月開催だった「テスト駆動飲み会」を頻度を増やして毎月開催にしてみることにしました。運営がしんどくて頻度減らしちゃう可能性はなくはないですが、半年くらいは一旦毎月ペースで開催してみたいと思います。
 ちなみにこのブログを書いているのは12/28ですが、年内最後のテスト駆動飲み会は明日12/29開催です。年明け一発目のイベントも公開済みです。
 TDDを酒の肴に、リモート(Zoom + VS Code Liveshare or CoderDojo)でコードを書きながら酒を飲む、というオンライン飲み会です。見学枠もあるのでぜひお気軽にご参加ください。

tddrinking.connpass.com
tddrinking.connpass.com

マンガやアニメが出自で一般化した用語にはどんなものがあるのか?

はじめに

 さて世間はゴールデンウイークですね。例年は基本的にも応用的にもゴールデンウイークはオレは忙しいんですが (農繁期かつ友人が遊びに来てくれるので) 諸般の事情で今日は暇だったので久々にブログを書いてみました。

 で、人間ヒマだとろくでもないことしかしないもんでして、ご多分に漏れずオレもこれからろくでもないものを書くんですが、今日キーボードを手に取ったのは、以前ちょっと疑問に思ってSNSで意見を募った掲題の件についてです。


 たとえば「鬼滅の刃」の「全集中」という言葉は、作品人気も相まってあっという間に市民権を得て一般用語として浸透したように感じられます。こういった言葉はオタクが半世紀弱生きていると、なんのかんのとちょいちょい世に出てきているように感じているのですが、実際のところどのくらいあるのかな?と疑問を持ってSNSに投げかけたのが調べ始めのきっかけです。
 結果としてそこそこの分量が集まったので、せっかくだからここでちょっと並べてご紹介してみたいと思います。
もちろん、「こんなのも他にあるよ」とか「それは違うだろ」「出典が間違ってる」とかあると思うので、ぜひSNSなどで教えてもらえると助かります。Twitterだと「@takigawa401」にもらえると嬉しいです。Xとか一生言わん。



全集中


(引用元: https://online.aniplex.co.jp/itemfIMgcyYb.html)

 冒頭でも例に挙げた「全集中」。週刊少年ジャンプで2016-2020年に連載し、アニメ化・映画化も果たした社会現象にもなった大人気作品、「鬼滅の刃」作家は吾峠呼世晴氏です。
「全集中」は主人公:竈門炭治郎ら鬼滅隊の隊士が必殺技を用いる時に行う所作のこと。「〇〇の型」「〇〇〇〇の呼吸」と続くこともあります。並々ならぬ集中力を発揮してこれから繰り出す技に全力を注ぐことから転じて、驚異の集中力を発揮して作業に臨む場合に用いられます。

世界線


(引用元: https://steinsgate.jp/)

 元々は5pb.が2009年に発売したXBOX 360向けゲームソフトで、以降PCや各種ゲーム機に移植、アニメ化や映画化も果たした人気作品「シュタインズゲート」に頻出する用語です。
世界線」という言葉自体はそれ以前から物理用語?数学用語?ともかく学術用語として使われていました( Wikipedia参照 )が、この作品によって「ほんのちょっとしたきっかけでありえた別の世界」、いわゆる並行世界やパラレルワールドを指す用語として一般に定着しました。今はどのアニメや漫画でも当たり前のように「世界線」という言葉が使われるようになっています。すごいね。

禁則事項


(引用元: https://ws-tcg.com/cardlist/?cardno=SY/W08-049)

 「禁則事項」も元々存在する用語です。印刷・出版の用語で、印刷のための組版の際にやってはいけない文書や文字の並びを避ける処理のことを「禁則処理」と言い、それらのチェック項目を「禁則項目」「禁則事項」と呼ぶことがあります。
 ですが、話題になったのは、いとうのいぢ氏著のライトノベルで後に漫画・アニメ・劇場版にスピンアウトし社会現象に発展した「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズによるものです。未来人と名乗る少女:朝比奈みくるが自分の所属する組織に都合の悪い事柄への言及を避けるために用いた用語が「禁則事項」でした。以降、職務上・立場上答えることが出来ない、もしくは伏せておきたい大人の事情があるような場合に用いるケースがあります。

「特級呪物」


(引用元: https://english.tamashiiweb.com/item/13429/)

 Google検索すると経緯まで含めてまんま出てきますね。週刊少年ジャンプで連載し、アニメや劇場版にまで発展した芥見下々氏作の超人気漫画「呪術廻戦」が出自です。「特級呪物」とは、非常に強力で危険な呪いを帯びた物品を指しますが、それが転じて「危険なもの」や「扱いが難しいもの」を指す言葉として用いられるようになりました。
 半年開けてない当時炊き立てだったはずの炊飯器や1年以上通電せずに放置された冷蔵庫は特級呪物扱いされます。呪いとは人の営みや行いが巡り巡って災いとして人の身に降りかかる怨念、まぁそういうことです。

「円環の理」


(引用元: https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1112/27/news072.html)

 2011年にテレビ放映され、以降映画化やゲームなどスピンアウトを数多く生み出した、シャフト制作のアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」が出展の用語です。こちらもインパクトのあるストーリーだったことや、東日本大震災直後にテレビ放送の最終回が放映されたこともあって社会現象にまで発展しました。
 この用語は、アニメの終盤で魔法少女の一人:巴マミが仲間を見送った時に発したものでしたが、巴マミはいわゆる中二b……もとい、多くの印象的な言葉を作中で発しており、この言葉もその一つになります。意味としては運命・宿命・人の命において定められたもの、みたいな使われ方をします。アニメ放映当時は深夜帯に放映されていたこともあり、残業続きのITエンジニアがやっと家に帰り着いてテレビをつけるとこのアニメがやっていた、なんて時間帯だったこともあり、「円環の理に導かれて会社を辞めて行ったエンジニアが大量に生まれた」なんて使われ方をしました。

「目が点」


(引用元: https://blog.goo.ne.jp/naonao228/e/eeb143723eefbe226cd52af0e07a7a38)

 真っ先に思い浮かぶのは所ジョージ氏がMCを務める日曜早朝の長寿番組「所さんの目がテン!」ですが、残念ながら所ジョージ氏はこの言葉の生みの親ではありません。ちなみに「所さんの目がテン!」は1989年から40年弱も続いてるみたいです。そういやオレの子供の頃に始まった気がするなぁ。

 元々は漫画家:谷岡ヤスジ氏の作風で驚いた時の表情の描き方として目を点にする表現が最初でした。そこから、ジャズピアニストの山下洋輔氏が驚いた様子を「目が点になった」と言語化したことから、一般的な言葉となっていきました。
 谷岡ヤスジ氏の作風では「鼻血ブー」なんかも語源となる表現を描いています。「鼻血ブー」は最近あまり使われなくなってきた気がしますが、小学生とか今も使ってんのかしら?

黒歴史


(引用元: https://p-bandai.jp/item/item-1000135890/)

 人や組織の恥ずかしい・忘れたい・なかったことにしたい過去のことを「黒歴史」と表現します。マンガ・アニメから一般化した代表格みたいな用語ですが、実はその歴史は案外浅く、1999年に放映された「∀(ターンエー)ガンダム」が出自、月人であるムーンレイスが、地球での過去の戦争や紛争(「黒歴史」)を封印し、忘れるようにしている設定が語源です。

 その歴史は案外浅く……とオレは前述しましたが、実は「∀ガンダム」って四半世紀も前の作品なんですね。時が経つのは本当に早い……。

「ポチっとな」


(引用元: https://x.com/macchiMC72/status/1470927988745437184)

 Webで何かを購入することを「購入ボタンを押す」動作になぞらえて「ポチる」なんて言いますが、さらにその語源になった「ポチっとな」はアニメ:タイムボカンシリーズは「ヤッターマン」の悪役:ボヤッキーが毎話で新兵器を発動させる際にボタンを押すと同時に発する名台詞でした。なんとこの「ポチっとな」、ボヤッキーの声優を務められた八奈見乗児氏のアドリブだったみたいです。さらに言うなら、その前に使われていたセリフ……やはりアドリブだったみたいですが、「ブチュっとな」だったそうです。もし「ブチュっとな」で定着していたら今も何かを買うことを「ブチュる」と言っていたかもしれない、と思うと面白いですね。

togetter.com

「ポテチ」


(引用元: https://www.b-ch.com/titles/2762/)

 薄切りのジャガイモを油で揚げた定番おやつのポテトチップス、その略称の「ポテチ」ですが、最初に世に出したのは「なかよし」という講談社出版の月刊少女漫画で連載し、アニメ化を果たした「きんぎょ注意報」という作品でした。作家は猫部ねこ氏です。主人公の少女:わぴこの大好物で、作中で頻繁に「ポテチ」という言葉と共に登場しています。

 実は「ぽてち」という言葉、商標登録はお菓子メーカーの湖池屋が行っているそうです。ただ時系列を並べてみると若干ながらきんぎょ注意報の方が早いっぽいです。

  • きんぎょ注意報:1989年2⽉ 講談社「なかよし」で連載開始
    • 1989年5⽉号:「ぽてち」が初登場 (第3話)
    • 1991年1⽉:テレビ朝⽇でアニメ第⼀話が放映
  • 湖池屋:1989年12⽉「ぽてち」を商標出願
    • 1992年11⽉:商標登録

 まぁ言うても食べ物の略称なんてそのうち誰かが勝手に付けてたでしょうし、おそらくは「きんぎょ注意報」以前にも使われていたんでしょうが、世に最初に知らしめたのは「きんぎょ注意報」ということになりそうです。

「中の人」


(引用元: https://bigcomics.jp/series/fd70c816729bb)

 小学館が発行する週刊ビッグコミックスピリッツにて、1989-1994年に連載された吉田戦車氏のシュールギャグ漫画「伝染るんです。」が語源という説が濃厚のようです。「伝染るんです。」の主要キャラクターであるかわうそが、着ぐるみの外側から見ると背が高い人物に見える状況で、「下の人などいない!」と発したセリフが「(着ぐるみの)中の人などいない」という意味合いで捉えられたのが由来とされています。
 それが転じて、VTuberの演者や着ぐるみショーなどのスーツアクター、アニメの声優さんなどを指して「中の人」と呼ぶように一般に定着しました。

 余談ですが、「中の人などいない」ならいいんですけど「中に誰もいませんよ」だと別の作品になっちゃうので注意しましょう。ちょっとした違いで大違い。

「ダークサイド」


(引用元: https://www.gizmodo.jp/2019/06/darth-vader-father.html)

 ダークサイド(暗黒面)については説明不要ですね。スターウォーズシリーズに登場するフォースの一側面で欲望、憎しみ、恐怖といった感情に支配された者が利用するフォースを指す言葉が転じて、闇落ちした人や人の負の側面を表す言葉として使われています。スターウォーズは実写映画からスタートしているので、「ダークサイド」も厳密にはマンガやアニメが出自の用語ではありませんが、スターウォーズ自体ファン層も広くアメコミ等にも発展していたりマンガやアニメにも多大な影響を与えているので今回は掲載してみました。

絶対領域


(引用元: https://www.flickr.com/photos/vr4msbfr/15943379359/)

 男の夢です!

 ……失礼、ミニスカートとニーハイソックスの間のわずかに太ももの素肌を露出したエリア、もしくはその服装を「絶対領域」と呼びます。マンガやアニメではすっかり定着していますが、一般ファッション用語としてはどうなんですかね?ぜひ詳しい人に伺ってみたいものです。

 元々はデスクトップアクセサリーアプリを中心にしたやり取りが由来みたいです。「何か。(仮)」(※現在は伺か:読みは「うかがか」) というデスクトップアクセサリーアプリがあり、そのアプリでは様々なイラストレーターさんが描いたキャラが動いてユーザーに情報を提示したりユーザーとコミュニケーションを取ったりできたそうです。このソフトウエアに登場する、ミニスカートとオーバーニーソックスの美少女キャラクター「まゆら」(作者:夢蛍氏)のデザインに対して、2001年3月にMIY氏(※別のキャラクター「せりこ」の作者)が自身のブログで「ミニスカートとニーソックス(?)の間の空間は無敵だ。神の絶対領域とでも言おうか(爆)」とコメントしたことから広まったといわれています。
 ちなみに絶対領域という言葉は2005年に株式会社バンプレストが商標登録を出願しているそうです。

「シーン (とする/となる)」


(引用元: https://x.com/ogatin/status/847063217293557760)

 マンガではよくオノマトペが背景に描き込まれますが、音が全く無い状態・静かな状態を表す「シーン」というオノマトペを最初に用いたのは手塚治虫氏だそうです。(ちなみに上の画像はそれっぽいですがパロディ漫画家の田中圭一氏のマンガ)
 それ以前からも「シンとなる」といったような表現を夏目漱石ら文豪が用いていたようですが、小説→マンガという段階を経て一般に浸透していったんでしょうね。

ショタコン


(引用元: https://www.feel-kobe.jp/facilities/0000000126/)

 少年の男子への恋愛感情(性癖)やその恋愛感情を持つ人を表す「ショタコン」という用語ですが、元々はロボットアニメ「鉄腕28号」から来ています。1981年、アニメ雑誌「ふぁんろーど」の編集長だった浜松克樹氏が、読者からの質問コーナーで「少女を好きな男性はロリコンと呼ばれるが、では少年を好きな女性は何と呼ぶべきか?」という内容の問いに対し、半ズボンの似合う少年の代表として「鉄人28号」の主人公:金田正太郎の名を挙げ、そこから名を取って「ショタコン」と回答したのが始まりとされています。
 厳密に言うと「鉄腕28号」から生まれた、というよりは、あとから別の人が勝手に「鉄腕28号」になすりつけてきた、みたいなところがありますが、まぁ正太郎少年が「ショタコン」という言葉の由来になっているという点では間違いではなさそうです。

 ちなみに対比として引用された「ロリコン」ですが、正式には「ロリータ・コンプレックス」と言い、ウラジーミル・ナボコフの小説「ロリータ」が由来となっています。主人公の中年男性が14歳の少女に恋をしてしまい最終的には破滅していく、というあらすじだそうです。

「怪獣」


(引用元: https://www.amazon.co.jp/Beast-20-000-Fathoms-DVD/dp/B01KK3LWM6)

 昔からありそうな用語が気がしますが、「怪獣」は実は洋画の翻訳で生み出された造語です。1953年に制作されたユージン・ルーリー監督によるモノクロ特撮怪獣映画が「The Beast from 20,000 Fathoms」で、これが邦題では「原子怪獣現わる」と翻訳されました。以降「怪獣」という言葉が特撮を中心に活用されるようになったそうです。
 この「原子怪獣現わる」ですが大人気シリーズ「ゴジラ」といったその後の作品らにも大きな影響を与えました。その辺の経緯を考慮してなのか、庵野秀明監督作品「シン・ゴジラ」では「怪獣」という概念が存在しない設定となっており、「巨大不明生物」という呼称に統一されています。

ツインテール


(引用元: https://hobby.volks.co.jp/products/ohc-snr-0002.html)

 女性のヘアスタイルとしてすっかり定着した「ツインテール」ですが、元々は大人気シリーズ「ウルトラマン」に登場する古代怪獣の名前です。初出は「帰ってきたウルトラマン」で以降何回も登場する人気怪獣です。文字通り2本の長い尾を持ちます。割と強烈に虫っぽいビジュアルですが、これが女性のヘアスタイルに発展するってかなり衝撃的ですね。

「変身」


(引用元: https://www.kamen-rider-official.com/zukan/characters/1409)

 ヒーローものや魔法少女ものでは定番の変身シーンですが、最初に「変身」が戦闘ユニフォームに早着替え(?)する意味で用いられたのは初代仮面ライダーだそうです。それまではフランツ・カフカの小説「変身」のように単に姿が異形に変わることを指したみたいです。仮面ライダーはショッカーに改造されたバッタ人間なので、従来の意味合いが強いのかもしれませんが、以降はヒーローのユニフォームチェンジの意味合いが強くなっていったと思われます。



おわりに

 いかがでしたでしょうか?

 SNSでオレが意見を募った時にはもっと色んな用語についても頂いていたんですが、調べてみるとマンガやアニメ由来とは言い切れなかったり、そもそも一般に定着してるとはいいがたい用語もあって、残念ながらここに掲載するに至れないものも数多くありました。

 逆に、ここに掲載できていないマンが・アニメ由来で一般に定着したと判断できる用語もいっぱいあるでしょうし、今後もたくさんの用語が、マンガ・アニメから生まれてくるのでしょう。再来年あたり「ゼクノヴァ」とかが定着してたり「マブ」とかがこれまでと異なる意味で使われだしたりする可能性もあるかもですね。

書籍「Tidy First?」読書会を始めます

 大事なことと宣伝は先に言っておけ、と教わったので実践。
掲題の通り、書籍「Tidy First? ―個人で実践する経験主義的ソフトウェア設計」の読書会を始めます。ぜひご参加ください。



connpassグループも新しく立ち上げましたので、良かったらご参加宜しくお願いします。

tdd-reading.connpass.com






 さて、ここからは蛇足で、読書会開催に至った背景説明です。参加申込していただけたなら読む必要はないのでご自由にどうぞ。




 長らく取り組んできた、書籍「テスト駆動開発 (オーム社/ケント・ベック著/和田卓人訳)」モブ写経読書会が今年に入ってすぐの回でついに完走しました。


takigawa401.hatenablog.com


 オンラインでモブプログラミングで写経を行う、という手前味噌ながら中々チャレンジな企画でした。
開催直後は20人程度ご参加いただいていたものの、徐々に人数が減って、常連さんが3~4名という状況に落ち着きました。
テスト駆動開発」という書籍は大雑把に言うと、前半が実践で後半が解説、という構成に分けられるのですが、たまに新しい方が参加されると「やはりコードを書いているところを体験してほしい・見てほしい」ということで、敢えて書籍の第1章に戻って読み直し・写経し直しをやったりもしました。第1章だけで10回以上読んだんじゃないかしら?
 そんなこんなで、ずいぶんと遠回りも寄り道もしましたが、開始して隔週ペースで2年で完走できたというのは感慨もひとしおです。


 さて、「テスト駆動開発」も読み終わって次何しようか?と運営メンバーや常連さん含め議論になったのですが、まぁなかなか決まりませんでした。


 元々この活動は「テスト駆動飲み会」の派生イベントでして、ゆるやかに自分たちも楽しむことを主題におきつつ、テスト駆動開発を知ってもらう・上手になっていくことを目指していました。


takigawa401.hatenablog.com


 やがて我々運営メンバー自身のマンネリ化を避けるために始めたのが読書会でして、せっかく読むのならちゃんと写経しようと、オンラインでモブでTDDを、というスタイルでスタート当初から走り出しました。途中ツールを変えたりと多少の紆余曲折はあったものの、概ね上手く進めることができたんじゃないかなと思います。
 なので今までのスタイルや大義……というと大袈裟ですけど目標と言うか目指すものは同じにしたいなぁという思いがありました。明文化すると

  • もっと上手にコードを書けるようになりたい
  • テスト駆動開発をもっと上手くできるようになりたい
  • 読書会だけどコードは書きたい

みたいなところでしょうか。なので次に読む本もこの辺を引き続き踏襲できる本がいいなぁ、と思っていました。が「テスト駆動開発」ほどみんなの思い入れが一致する本が見当たらず、本選定に難航しちゃったんですね。いくつか候補は出たんですが、どれも決定打がないというか。
 そんな最中、「Tidy First?」が発売されました。元々発売前から話題になっていたこと、「テスト駆動開発」と同じケント・ベックが著者であること、コードの書き方そのものに言及していること、あとは薄くて章の区切りが短いから「読書会向けで深く議論するのに向いてるかも」「毎回参加できない人でも章が短いから区切り良く参加できるかも」というような話になり、「コードは書けない(写経できるところはない)けど、次のモブ写経読書会までのつなぎ的な読書会ならやれるか」となった次第でして、なんというか中継ぎピッチャーみたいな位置づけで「Tidy First?」に登板してもらうことになったわけです。


 今のところ、半年くらいで読み切れるといいなぁとかボンヤリ思っています。その間に次の「コードが写経出来てコードを書くことが上達できる本」を探せればなお良いですね。


 読書会の進め方ですが、次回2/21(金)の第0回は「どうやって読書会を進めていくか」を試していく時間にしたいと考えています。その回のフィードバックを以て満を持して3/07(金)の第1回に臨みたいです。なので、読書会の作り方から見てみたい方は次回2/21(金)の第0回から、純粋に本を深く理解したい方は3/07(金)の第1回からご参加いただければと思っております。それ以降は当面は毎月第一・第三金曜日に開催予定です。運営の都合が合わない場合には別日程での開催やそもそも不開催にする場合もあるのでどうぞご了承ください。


 蛇足のさらに余談ですが、今までの「テスト駆動開発」のモブ写経読書会はテスト駆動飲み会と同じconnnpassグループでイベントを立てていましたが、今回の「Tidy First?」の読書会では新たにconnpassグループを作りました。どうもconnpassの運営元が手動で検索設定や優先表示を変えているという噂があり、オレらのイベントがconnpassのTOPや一覧に出てこないみたいなんですよねぇ。まぁ飲み会だからしょうがないか、と思ってたんですが、読書会は極めてまじめにやっている (ホントか?) ので多くの方に参加いただきたいですし、そのためには!と新しいconnpassグループを作るに至った次第です。

 ちょっとだけ頑張ったから沢山の人に参加して貰えると嬉しいなぁ。ついでに定着してもらって本の最後まで一緒に完走出来たらもっと嬉しいです。

Management3.0のワークショップ「Moving Motivators」用カードアセットの公開

 この記事はManagement 3.0&人にやさしい組織マネジメント勉強会 Advent Calendar 2024 - Adventarの9日目です。


 Management3.0には「Moving Motivators」というワークショップがあります。自身の内発的動機付けを探り、その過程を言語化して他人とディスカッションすることで、自分にとって何が大事か、他人は何を大事にしているかを知ることができる、というワークショップになっています。
 詳細は以下の記事をご参照ください。

nuworks.jp


 もしくは、我々が運営・開催している「人にやさしい組織マネジメント勉強会」にご要望頂ければ、ワークショップの体験会を開催します。
長ったらしい名前で妙に胡散臭を感じるかもですが、人が働きやすい組織や会社のマネジメント手法を主に取り扱う勉強会ですんで、別に怪しくないよ!

https://management30.connpass.com/management30.connpass.com


 さて、この「Moving Motivators」というワークショップ、10種類のカードが必要でして、そのカードは以下サイトで無償配布しています。

management30.com


 ただ、カードのデザインが、なんというかイケてない……。
海外の方が作ったものなので日本人の感覚にフィットしないと言いましょうか……。
あと英語表記なんで日本人が使うのにパッとなじまない気がしまして。


 という訳で、自分で日本人向けに「Moving Motivators」のカードを作ってみました!


 以下からダウンロードできます。
https://drive.google.com/file/d/1x9rTEPPpmSN22fp6dcopKfw34i4qkUv2/view?usp=sharing


 こだわりポイントは、できるだけシンプルなデザインにしたこと、オリジナルのカードに掲載された文章だけだと恣意的すぎるので、辞書的な意味も掲載したことです。
 一番のお気に入りは「自由」のカード。ずいぶん前に見たこのツイートがずっと心に残っていて、それをそのまま表現しました。



 ぜひご活用ください。使用した際には、特にご連絡とかは頂かなくて大丈夫ですけど、由来とかを周知してもらえるとオレが喜びます。

人はHTTP STATUS CODEによってその存在を定義あるいは説明できるのか、またはその思考実験

初めに

 この記事はいくおの Advent Calendar 2024 - Adventarの8日目です。


 はじめまして、タキガワヨーイチといいます。今回あえて自称を「ヨウイチ」ではなく「ヨーイチ」としたところが今回の要素で、それゆえこの後すぐ出てきますがしかしながら試験にもこの後の貴方の人生にも一切出てきませんのでこの記事読み終わったら忘れていいです。加えて言付けしておくならタキガワヨーイチもタキガワヨウイチもその存在自体も忘れていいです。
 読んでいる貴方にとって大事なのは、貴方は「いくお」の縁に導かれてたまたまこの記事にたどり着いた、ただそれだけです。

 「いくお」を崇め奉り信じよ、さすれば救われん。


 さて、オレごときがかの著名且つ偉大であり、町田が誇る唯一無二で天上天下唯我独尊なSGEM*1であられる小田中育生さんを語る資格があるのか、と問われれば、おこがましくもそのような立場を望むことさえ許されないですしそのようなことを頭によぎった瞬間に今すぐ腹を斬って死ぬべきだと判断して腸をその場にぶち撒けるのが正しい所作だと世界の摂理に定められておりますが、これが「いくお」であればその限りではありません。なぜならばオレと「いくお」との間には僅かながら共通点が存在します。

 聡明な読者の方は既にお気づきですね?



 そう、語呂合わせです。



 「いくお」は (い)」「 (く)」「 (オー)」と語呂合わせにできます。
同様に「ヨーイチ」も音で分解すれば「ヨオイチ」つまり(ヨ)」「 (オー)」「(イチ)」と語呂合わせにできます。
「0」を数字のゼロではなくアルファベットの「O (オー)」でこじつけるのも一緒です。

 また重要な点として、2つの語呂合わせが双方とも3桁の数字であることにも着目しましょう。パッと思いつく3桁の数値とは? そう、HTTP STATUS CODEです!

 というわけで、本記事ではHTTP STATUS CODEというたった3文字の数値から「いくお」という存在を紐解いてみましょう。
(なお、本記事における主張や論法がやや強引だという意見は認めるが、本記事においては敢えて無視するものとする)


HTTP STATUS CODE とは?

 さて、3桁の数字でHTTP STATUS CODEに思い至るのがあくまで世界の摂理のように話を進めてきましたが、決してそんなことはないので知らない人のために簡単に説明していきます。
長ったらしくて読むのが面倒な人は引用箇所はすっ飛ばして大丈夫です。


HTTPステータスコード

HTTPステータスコードは、HTTPにおいてWebサーバからのレスポンスの意味を表現する3桁の数字からなるコードである。RFC 7231等によって定義され、IANAがHTTP Status Code Registryとして管理している。

引用元 : HTTPステータスコード - Wikipedia


Request for Comments (RFC)

IETF(Internet Engineering Task Force、インターネット技術特別調査委員会)による技術仕様の保存、公開形式である。内容には特に制限はないが、プロトコルやファイルフォーマットが主に扱われる。
RFCとは「コメント募集」を意味する英語の略語であり、もともとは技術仕様を公開し、それについての意見を広く募集してより良いものにしていく観点から始められたようである。今日では、Internet Engineering Task Force (IETF)やインターネットアーキテクチャ委員会 (IAB)、およびコンピュータネットワーク研究者の世界的なコミュニティの公式発表の場となっている。

引用元 : Request for Comments - Wikipedia


Internet Assigned Numbers Authority (IANA)

Internet Assigned Numbers Authority(IANA、アイアナ、インターネット番号割当機関)とは、インターネットに関連する識別子を管理する機能である。IPアドレスドメイン名・トップレベルドメイン・ポート番号等の割り当て・管理などを行う。
アメリカの南カリフォルニア大学のISI所属のジョン・ポステルが中心となって始めた。当初は運営費用の一部がアメリカ政府により援助されていたが1998年にICANNが発足するなどインターネットの管理体制が変化し、2000年にその役割はICANNに引き継がれ、IANAはICANNにおける機能の名称となった。2016年からはICANNの子会社であるPublic Technical Identifiers (PTI) がその機能を担っている。

引用元 : Internet Assigned Numbers Authority - Wikipedia


 語源をいくつか引用しましたが、要は「インターネットで閲覧しようとしたサイト・サービスの状態を知るための3桁の数値」を指します。有名なのは「200 OK」とか「404 Not found」とかですね。

 HTTP STATUS CODEには100番ごとに大きな区切りがあり、以下のように定義されています。100, 200, 300系が正常系で、400, 500系が異常系……つまりエラーであることを指します。

  • 100系 : 情報 - リクエストに対して処理が続行されていることを示す
  • 200系 : 成功 - リクエストが正常に処理されたことを示す
  • 300系 : リダイレクション - 追加のアクションが必要であることを示す
  • 400系 : クライアントエラー - リクエストに問題があり、処理できなかったことを示す
  • 500系 : サーバーエラー - サーバーに問題があり、処理できなかったことを示す


 その3桁の数字が担うメッセージの役割が、100番ごとに大きく区分けされ、さらにその中で細かく定義されています。例えばオレの「401」ですが、以下のように定義されています。

401 Unauthorized

The 401 (Unauthorized) status code indicates that the request has not been applied because it lacks valid authentication credentials for the target resource. The server generating a 401 response MUST send a WWW-Authenticate header field containing at least one challenge applicable to the target resource.
If the request included authentication credentials, then the 401 response indicates that authorization has been refused for those credentials. The user agent MAY repeat the request with a new or replaced Authorization header field. If the 401 response contains the same challenge as the prior response, and the user agent has already attempted authentication at least once, then the user agent SHOULD present the enclosed representation to the user, since it usually contains relevant diagnostic information.


401(Unauthorized)ステータスコードは、対象リソースに対する有効な認証資格情報が不足しているために、リクエストが適用されていないことを示します。401レスポンスを生成するサーバーは、対象リソースに適用可能な少なくとも1つのチャレンジを含むWWW-Authenticateヘッダーフィールドを送信しなければなりません(MUST)。
リクエストに認証資格情報が含まれていた場合、401レスポンスはその資格情報による認可が拒否されたことを示します。ユーザーエージェントは、新しいまたは置き換えられたAuthorizationヘッダーフィールドを使用してリクエストを再送することができます(MAY)。401レスポンスが以前のレスポンスと同じチャレンジを含み、かつユーザーエージェントがすでに少なくとも一度認証を試みている場合、ユーザーエージェントは通常、診断情報を含む関連する表現をユーザーに提示するべきです(SHOULD)。

引用元 : RFC 7235 - Hypertext Transfer Protocol (HTTP/1.1): Authentication / 翻訳 : ChatGPT


 早い話が「(例えばID/PWなど、なんらかによる)認証が必要なのに、認証を行うための情報が無い (もしくは間違っている)よ」という意味です。端的に言うと「認証エラー」ですね。


 ちなみに、「HTTP STATUS CODE 401 Unauthorized」はRFC 7235で定義されました。RFC 7231にはまだ定義されてなかったんですが、その時点で401は抜け番となっていた模様。RFC 7235は認証に関する定義を行っているので、RFC 7231では掲載を見合わせてたのかもですね。この辺はもうちょっと調べてみたいところです。
 さらに加えて、よく同じ意味合いで混同されがちな「HTTP STATUS CODE 403 Forbidden」ですが、こちらは権限エラー、つまり閲覧したり実行する資格を持ってないので閲覧・実行できない状態のことを指します。
401が認証していない、403が認証はしたけど権限が無い、と理解しておけば大まかには良さそうです。
詳しくは以下の記事に説明があるので、興味がある人は読んでみてください。

www.freecodecamp.org



 HTTP STATUS CODEによると、つまりオレ(401)は以下のような存在であることが定義・説明できます。

  • 異常系である
  • クライアントエラーである = 当人に問題がある
  • 認証を行っていない存在である
  • 権限を持っていないかどうかまでは定かではない (未認証のためその段階に至れていない) 存在である
  • 当初はその定義がなされておらず、後追いで定義された = アウトローな存在である

 これがどこまで正しいかについては、あくまで第三者の目から極めて冷静に検証・定義されるべきだと思いますので、ここではオレ自身からは言及を避けたいと思います。



本題:「190 (いくお)」をHTTP STATUS CODEから定義づける

 さて、本題の「190」です。が、実はRFCにはHTTP STATUS CODEって100~103までしか定義されてないんです。ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー

  • 100 Continue : 継続。クライアントはリクエストを継続できる。サーバがリクエストの最初の部分を受け取り、まだ拒否していないことを示す。
  • 101 Switching Protocols : プロトコル切替。サーバはリクエストを理解し、遂行のためにプロトコルの切り替えを要求している。
  • 102 Processing : 処理中。WebDAVの拡張ステータスコード。処理が継続されて行われていることを示す。
  • 103 Early Hints : 早期のヒント。最終的なレスポンスヘッダが確定する前に、予想されるヘッダを伝達する。Linkレスポンスヘッダと組み合わせて、関連するリソースの先読み・プッシュ配信に利用することが想定されている。

引用元 : HTTPステータスコード - Wikipedia


 本当に無いのかと調べていたら、なんと見つかりました!MastercardのAPIが190を定義・利用していることが分かりました。
mc-paymentgatewayservice.my.site.com


 エラーの内容としては「キャプチャ方法が指定されておらず処理が継続できない」ことを指しています。が、RFCで定義されておらず他でも見当たらないので、Mastercardが独自に定義し利用しているものと判断できます。
 このドキュメントを見る限りではクライアント起因のエラーに見えるので本来なら400系を割り当てるのが適切な気がしますし、そもそもとしてこの190がHTTP STATUS CODEと断言できるような記述箇所は無いので、このAPI内独自のコードとして取り扱っているのかもですね。
 ただ、RFCに定義されていないからと言って、他者に迷惑をかけない範囲で身内で閉じてHTTP STATUS CODEの拡張として定義→使用する分にはそれほど問題ない気がします。



結論

 さて、ここまでのまとめです。

 HTTP STATUS CODEから「いくお (190)」を定義・説明しようとした場合、以下のような結論が得られます。

  • いくお (190)」は正常 (100) 系
    • いくお (190)」は処理継続中であることを表す
  • いくお (190)」はRFCでは定義されていない
    • RFCで定義されていないからと言って使っていけないわけではない
    • 他者の迷惑にならない範囲で定義・利用するのであれば問題はない


 言葉にまとめるのであれば以下のようになるでしょう。


いくお (190)とは、正しい行いを行っている姿・様子・存在であり、それは現在も進行中であることが見て取れる。だがしかし世界の誰かに定義されるような存在ではなく、信望する者の心にのみその在り様が刻まれるものである


 納得感しかないですね。HTTP STATUS CODEからも十分に「いくお」という存在を定義・説明できることが確認できました。



提案

 誰もが頷く結論を導き出すことができたのでオレ個人としては満足しており、ここで筆を置くこともやぶさかではなかったのですが、しかして提言者としてこのまま放言して省みないのも無責任かなと思いました。最後に「190 (いくお)」についてさらに踏み込んでみたいと思います。


 結論で示した通り、「いくお (190)」とは正常系であり処理継続中であり、誰かの定義の枠にはまることなく、己が道を行く存在として独自にその姿勢を示すことができる、そんな存在であることは既に誰も疑うことができない事実であります。
 ですが、「処理継続中」とはなんでしょう?「190」とはどのような状態を継続している様子を指すステータスコードなのでしょうか?


 そんな最中、我が探検隊はネットの奥地でこの世の真理に重要な影響を及ぼす証拠を発見したのであった!

















発見現場 : https://x.com/dora_e_m/status/1832027593362858481/





すなわち!「いくお (190)」とは!「ビールを飲んでいる状態 (継続中)」を指すものだったのだ!!



用例:

  • 「おっ!花金*2の夜にさっそく190ってますね」
  • 「あーごめん、今ステータスコードが190だから車で迎えに行けないわ」


 今後はビールを飲んでいる様子を表す際は「190」を使用されるのが宜しいかと思います。



終わりに

オレからの調査報告は以上です。
明日からも継続される更なる「いくお」に関する調査報告に、一研究者として期待し、座して待ちたいと思います。

※本記事の内容はすべてギャグです。真に受けないように。

*1:スーパーグレードエンジニアリングマネージャー、元ネタが分からない人はキャプテン翼を読め

*2:死語。なお同義語の「プレミアムフライデー」も既に死語となっている

組織マネジメントに関する本に絞ったビブリオバトルで登場した書籍を一挙紹介

はじめに

management30.connpass.com

 先日こんなイベントを開催しました。
 宣伝が足らんかったのか、そもそも興味を引く内容になっていなかったのか分かりませんが、残念ながら運営メンバー含めても参加者が4名しかいないという残念な状況だったんですが、少ないながらもイベント自体は大いに盛り上がり、参加者みんなで良い議論が出来たと思っています。

 せっかく良い内容だったのに4人しか知らないのも勿体ないなぁと思い、せめて紹介された本だけでもシェアしてみようと思います。気になった本があればチェックしてみてください。

ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶチーム開発のうまい進めかた

中原さんの紹介。ソフトウェアを作っているのは人なので、人に起因する泥臭い失敗が赤裸々に語られているから、とのこと。
ちなみにこの書籍については、次回の「人にやさしい組織マネジメント勉強会」のイベントで著者の方にご登壇頂きます。
management30.connpass.com



転生したらスライムだった件

てらひでくんの紹介。多様性、権限移譲、エンパワーメント、リーダーシップ、これらのことが書かれている、とのこと。
完全に余談ですが、アニメ化している結構有名な作品なのにオレは未視聴です。主人公、あの水色の髪の少年ですよね?スライムじゃないじゃん!っていつも思うんですよね。てらひでに説明してもらったけど納得いってなくて、今後も多分見ない。



職場にコンパッションを目覚めさせる

ちのさんのご紹介。コンパッション (compassion) とは、自分や相手を理解し、思いやりを持って接すること、あるいはその感情を指します。ちのさんは最近管理職に就かれてその仕事の仕方に悩んで色々勉強しているうちにこの本にたどり着き、感銘を受けたとのこと。



岡田メソッド――自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系

オレが紹介した本です。言わずとしてた元サッカー男子日本代表監督で、現在はJ3 FC今治のオーナーである岡田武史さんの書かれた本です。おそらくは最もこの世で最も重圧のかかる仕事のひとつであろう日本代表監督という立場でいかにチームを作り上げるか、そのポリシーとフィロソフィーが書かれています。本自体はサッカーの本なので、サッカーの具体的な技術や戦術にが大半であり、組織マネジメントだけ学びたい人には蛇足に思えますが、言語化やパタン化といった観点ではそういったサッカーについて書かれた部分も参考になるかと思います。



夜明けまで1マイル somebody loves you

てらひでくん2周目。「村山由佳の本を紹介したかった」(本人談)。本当は「天使の卵」を紹介したかったんだけど、圧倒的に自分のやりたいことをやりたくなる衝動があってそれはだれにも止められない みたいな話で、これだと人にやさしくないなーと考え直して、 バンドとメジャーデビューと嫉妬の中で揺れ動くリーダーの感情の話をしたいと思ってこの本を紹介した、とのことでした。なんだかもう良く分からんがとにかく面白いらしい。



トヨタの強さの秘密 日本人の知らない日本最大のグローバル企業

中原さん2周目。生産方式よりも価値がある(売れる)製品をいかに開発するか、について書かれた本です。人のコラボや役割の重要性も含めて語られている、とのこと。今回のビブリオバトルでは栄えあるチャンプ本となりました。



実践UML 第3版 オブジェクト指向分析設計と反復型開発入門

中原さん3周目。UMLの形式的な活用よりも、コミュニケーションや関係者間の共通理解を得る方法としての活用方法が語られているから紹介した、とのこと。ちなみに現在は絶版のようです。



実践ソフトウェアアーキテクチャ

中原さん4周目。アーキテクトっていう具体的に何をやるか、どうやるかわからない役割に対して、具体的に何をやるのかを解説している、とのこと。言語化と伝え方の話ですかね。やっぱり現在は絶版のようです。



More Effective Agile ~“ソフトウェアリーダー"になるための28の道標

中原さん5周目。アジャイルを組織に導入する時の説得材料として、人系も含めて参考になるネタが多い、とのことでした。アジャイル関連本としては名著で有名ですね。


おわりに

 栄えあるチャンプ本は中原さんの紹介してくれた「トヨタの強さの秘密 日本人の知らない日本最大のグローバル企業」になりました。ビブリオバトルはやってみると分かるけど、本の面白さや表装の魅力も大事なんですが、それ以上に発表の上手さや魅力が肝になりそうだなという印象を得ました。たまにこういうのやると面白いですね。
 本来ビブリオバトルは1人1冊なのですが、今回は参加者数も少なかったのもあり、時間の許す限り何冊でも紹介していいルールにしています。最終的に投票するのは「発表者」ではなく「本」なのは公式ルールと一緒でしたけどね。
 ちなみに中原さんは5冊も紹介してくれましたが「まだまだ紹介したい本がいっぱいある」とのこと。あのまま放っておけば一人ビブリオバトルができそうだったんで、「ご自身のキャリアと読んだ本を照らし合わせた発表を考えてみたらどうですか?」とオレから提案したところ、案外乗り気だったっポイです。そのうちそういう発表を中原さんがしてくれるかもしれませんね。期待して待ちましょう。