
はじめに
以前こんな記事を書きました。詳しくはリンク先を読んでください。
GWの真ん中にぽっかりできた暇を潰すために書いた記事なのですが、それなりに手間はかかっています。知人らに意見を募り、事実関係を自分で調査し、その上で主旨と異なる用語についてはそこまでかかった労力を無視して捨てる、といったことをしています。当然文章も自分で書きました。
で、久々に読み返すと、「おそらく他にも似たような言葉はあるだろうな」と当然のように思うわけです。でもこの記事を書いたときとは違うのは、自分は最早生成AIを活用することを生活……特に仕事では中心に据えています。旅行でもちょっとした作業でも生成AIありきで全てを行っています。なので、同じようにもう一回調べようかな、と頭をよぎった時も、真っ先に「よし、AIにやらせてみるか」となるわけです。
というわけで今回は用語の調査から記事の執筆から全てChatGPTに作ってもらいました。サムネイル画像も生成AIに作成してもらっています。オレの文体を真似てもらったんですが、出来上がったものを読むとなんとなくオレっぽいなと自分でも思いました。今回自力で書いているのは、この「はじめに」と文末の「おわりに」のみです。それ以外の部分は、多少見た目をいじった程度で基本ChatGPTが出力したものそのまま掲載しています。
冒頭の記事とどのくらい違いがあるのか、ぜひ確認してみてください。
「裏技」
いまでは料理、掃除、節約、パソコン操作など、ちょっと便利な方法なら何でも「裏技」と呼ばれます。テレビをつければ「プロが教える収納の裏技」、Webを開けば「スマホの裏技10選」。表の技が何なのかはよく分かりませんが、とにかく便利そうなら裏技です。
ところがこの言葉が現在の意味で広まったきっかけは、1980年代のファミコン文化だったとされています。
ハドソンが発売した『ロードランナー』には、特定の場所で敵が主人公をすり抜ける現象がありました。本来ならプログラム上の不具合、つまりバグです。しかし発売後のゲームソフトは簡単には修正できません。そこでハドソンと『コロコロコミック』側が相談し、「表には出ていない面白い技」として紹介したことから「裏技」という呼び方が生まれた、と高橋名人が証言しています。
(※参考文献 : ITmediaのインタビュー)
バグを回収騒ぎにせず、むしろ遊び方の一つとして売り出してしまったわけです。発想の転換としても、なかなかすごい裏技ですね。
その後、ゲーム内の隠しコマンドや特殊な攻略法を指す言葉として定着し、さらに「普通の人が知らない便利な方法」という意味でゲームの外へ出ていきました。
いまや「ゆで卵の殻を簡単にむく裏技」まで存在します。ロードランナーの敵をすり抜ける技から、ゆで卵まで。言葉というものは思いがけない場所まで走っていくものです。
「ラスボス」
「ラスボス」は「ラストボス」を略したゲーム用語で、ゲームの最後に待ち構えている強敵を指します。英語として自然な表現というより、日本のゲーム文化から生まれた和製英語に近い言葉です。デジタル大辞泉にも、RPGやシューティングゲームなどの最後に登場する敵として掲載されています。
普通のボスではありません。長い旅の最後に現れ、なぜか形態を二回くらい変え、こちらが苦労して集めた回復アイテムを猛烈な勢いで消費させる存在です。ゲームによっては倒したと思ったら床が崩れ、地下から本当のラスボスが出てきます。もう帰らせてほしい。
こうした「最後に残った最大の難関」というイメージが、ゲームを離れて日常生活でも使われるようになりました。
たとえば、大掃除で最後まで残った換気扇を「大掃除のラスボス」と呼んだり、長いプロジェクトの最終プレゼンを「今回のラスボス」と表現したりします。人に対しては、圧倒的な存在感を持つ大物や、最後に登場した手ごわい相手を指す場合もあります。
ゲームを普段しない人でも、「最後に控えている一番大変なもの」という意味で使える。一般用語化の条件としては、かなり強い部類に入りそうです。
「ツンデレ」
普段はそっけない、あるいは妙に攻撃的なのに、ときどき急に優しくなる人を「ツンデレ」と呼びます。人間だけでなく、普段は触らせてくれないのに夜になると布団へ入ってくる猫などにも使われます。むしろ猫の説明として覚えた人もいるかもしれません。
語源は「ツンツン」と「デレデレ」を組み合わせたものです。
初期の例としてよく挙げられるのが、2001年発売のPCゲーム『君が望む永遠』に登場する大空寺あゆというキャラクターです。2002年、ネット掲示板「あやしいわーるど」で、このキャラクターを「ツンツンデレデレ」と評価した書き込みがあり、その後「ツンデレ」という短縮形がゲーム・アニメファンの間に広まったとされています。
(※語源解説)
もちろん、普段は冷たいのに実は好意を持っている、という人物造形自体は昔からあります。『源氏物語』まで調べれば一人くらいいそうです。たぶん。
「ツンデレ」という言葉の重要なところは、それまで長々と説明しなければならなかった性格を、わずか五文字で分類できるようにした点でしょう。
現在は作品のキャラクターに限らず、実在の人物、動物、さらにはサービスや機械の挙動にも使われます。「このプリンター、普段は動かないのに買い替えようとすると急に調子がよくなる。ツンデレか」。いや、それはたぶん故障です。
「神回」
連続する番組や作品の中で、いつもより格段に面白かった回を「神回」と呼びます。
アニメファンやネット掲示板の利用者を中心に使われるようになった言葉で、「神がかった出来の回」あたりが短くなったものと考えられます。特定の作品や人物が生み出した言葉ではないため、正確な初出を特定するのは難しいようです。
現在では国語辞典にも収録され、雑誌の連載、テレビの帯番組、連続ドラマやアニメなどで、普段より特に面白かった回を表す語と説明されています。
(※参考文献 : デジタル大辞泉)
さらに最近では、ラジオ、ポッドキャスト、YouTubeの配信、スポーツ中継などにも使われます。「昨日の会議は神回だった」と言う人はさすがに少ないでしょうが、ものすごく早く終わった会議なら、個人的には神回認定してもよいと思います。
面白いのは、「名作」ではなく「神回」であることです。「名」より「神」のほうが強い。最高評価のインフレーションを感じますが、一語で強烈に褒められる便利さもあり、今後もしばらく使われそうです。
「推し」
「推し」は、現在もっとも勢力を拡大している元ファン用語の一つではないでしょうか。
元になったのは「推しメン」、つまりアイドルグループの中で自分が特に応援しているメンバーを指す言葉です。それが短くなって「推し」となり、俳優、声優、アニメや漫画のキャラクターなどにも対象が広がりました。
(※参考文献 : デジタル大辞泉)
さらに現在では、人間やキャラクターである必要すらありません。
「この店の推しメニュー」「今季の推し家電」「自治体の推し観光地」など、店や企業が自分の商品を「推し」と呼ぶケースまであります。ファンが自発的に応援する対象だったはずなのに、いつの間にか売る側が自分から推してくるようになりました。推しが強い。
「好きなもの」と「推し」は微妙に異なります。「好き」は自分の感情だけで完結しますが、「推し」には誰かに薦めたい、活躍してほしい、できればお金も使って応援したい、という能動的な意味が含まれます。
こうした独特のニュアンスを保ったまま、アイドルやアニメを普段見ない人にも使われるようになった点で、今回の「一般化した用語」という条件にはかなりよく当てはまると思います。
「オタク」
いまとなっては説明する必要もないほど一般化した「オタク」ですが、現在の意味で使われ始めた時期は比較的はっきりしています。
1983年、中森明夫氏が漫画雑誌『漫画ブリッコ』に掲載したコラム「『おたく』の研究」で、コミックマーケットなどに集まる熱心なファンたちを「おたく」と名付けたのが始まりとされています。
(※参考文献 : 日本国語大辞典の用例情報)
もともとの「お宅」は相手を指す二人称です。当時のアニメ・SFファンが、名前を知らない相手を「お宅はどうですか」と呼び合っていたことから、彼ら自身を指す名称に転じたといわれています。
当初はかなり否定的な意味を持つ言葉でした。その後も事件報道などを通じて暗い印象を背負った時期がありましたが、現在は必ずしも悪口ではありません。
「鉄道オタク」「美容オタク」「文房具オタク」「コーヒーオタク」のように、特定分野について非常に詳しい人が、自分から名乗ることも増えています。企業が商品を紹介するときにも「家電オタクが選んだ炊飯器」といった表現が使われます。むしろ詳しそうで頼もしい。
漫画雑誌の片隅で、やや意地悪な観察から生まれた名称が、四十年以上を経て「何かを深く愛好する人」という比較的肯定的な自己紹介にもなったわけです。
今回挙げた言葉の中でも、意味だけでなく社会的な評価まで大きく変化した、特に興味深い例ではないでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
個人的には「神回」は語源がはっきりせずイマイチかなぁと思いました。オレが自分で書いたら語源が明確でない用語は掲載をやめてしまうかもですね。
また、「ラスボス」について自分で調べてみると、ラストボスが元の用語だったのはChatGPTが出力したその通りなのですが、もう少し細かく言うと、1991年末の「ゲーメスト」をはじめとしたゲーム雑誌で「ラスボス」という略称が見られるようになり、1993年のゲーム用語辞典にも掲載された、と、調べれば割と明確に起源が出てくるのに、その辺が盛り込まれていません。
「推し」も同様で、モーニング娘。やAKB48の台頭あたりから使われだしていることが調べれば分かりますが、その辺明言しないのは生成AIが何かに配慮しているのかしら?
ちなみに、元記事同様に、それぞれの用語専用にサムネイル画像を探してもらったんですが、版権に配慮しすぎたのかだいぶ微妙な画像しか選ばれませんでした。イマイチ面白くなかったので今回は掲載していません。
オレ個人の結論としては、生成AIを使うことで、まるでオレ自身が書いたかのような文章は一応作れますが、細部の出来がイマイチだなぁと。
一方、今回の記事は、思いついてから投稿まで一時間かからずに書き上げることができました。オレは普段ブログを書くときは、なんのかんのと一記事あたり10時間以上かかっている (最長は一人月) ので、生成AIが出力した内容を下敷きとしてオレ自身がブラッシュアップしたとしたら、自分の納得のいく記事をいつもの1/10以下の労力で書けることになりますね。
そういう意味では、生成AIにブログ記事を書かせるのではなく、手伝わせるくらいがちょうどいいのかなと思いました。
今回はガッツリ生成AIを使って記事を書きましたが、あくまで今回のみの実験の位置づけです。オレが今後ブログで生成AIを用いて何かを書く場合には、必ず「どの部分に」「どのように」生成AIを活用したのかを明記します。最近ブログに書くネタがない、書きたいと思うことが無いので放置してますが、たまに書く時くらいは自力で文章を書くようにしたいと思っています。
























