ボクが“にわかプロデューサー”になった理由〜アイマスライブ 5th Anniversary〜に参加して来ましたよ、っと。

はじめに

　突然ですが「THE IDOLM@STER」(以下、アイマス)というゲームをご存知ですか？プレイヤーが弱小アイドルプロダクションのプロデューサーとして12〜20歳の女の子をトップアイドルに育てる育成シミュレーションゲームでして、5年前の7/26にアーケードゲームが稼動したのを皮切りに、XBOX360、PSP、NintendoDSに多面展開してきました。ゲーム画面(特にステージシーン)を編集・改編した「MAD」と呼ばれる動画がニコニコ動画始め動画共有サイトで公開された頃から人気が過熱、一部ではPerfumeのブレイクに一役買ってたとか買ってないとか。登場から5年経った今もファンを魅了して止まない作品です。どーでも良いですが、アーケード稼動日の7/26はオレの誕生日*1でもあります。誕生日プレゼントの受付期間は前後一ヶ月ですのでよろしくどーぞ。

　さて、このアイマスですが、会社の後輩に熱狂的なファン…、じゃ無かった、プロデューサーがいまして地道かつ大胆に社内普及活動を行っています。バンナム *2感涙ものの存在ですな。以下そのアイマス宣教師の彼を「ぷろでゅーさーさん」と呼称しますが、そのぷろでゅーさーさんが春先に「アイマスのライブに行きたい！お前ら協力しろ！」と言い出しまして。アイマスのライブは競争率が異常に高くて、普通に抽選に応募しただけではそのプラチナチケットはゲット出来ないらしいんですね。逆らう術と信仰を持たぬ下賎な我々はチケット奪取に奔走するハメとなった次第です。まぁ途中色々ありましたがスパッと省略するとして、なんと予想以上の枚数のチケット入手に成功！かくして凡庸たる私めもそのおこぼれに預かる事となった次第で御座います。

　ここまでが前置き。

　まぁそんなこんなで7/4(日)は幕張メッセイベントホールで開催された「THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!」に行ってきました*3。ちなみにメンツはオレが社内開催する勉強会のメンバー、内訳は、ぷろでゅーさーさん含むプロデューサーが3名、アイマスにはあんま興味無いけど重度の釘宮病患者が1名、ゲームにもアニメにも全く興味無いけど面白そうならとりあえず首を突っ込む1名、そして兼保護者のオレの計6名。もう一週間も前の話ですが、せっかく写真もいっぱい撮って来たので気にせず掲載したいと思います。

会場の様子

　会場は外からおかしな事になってました。まずは痛チャリ、もちろんアイマス。

　・・・かと思いきや、別のモンも混じってました。まぁ御三家*4だし、仲間みたいなもんか。

　なぜか「P」と書かれた箱をかぶった男性(？)*5。

　・・・えっ、写真が遠いって？　ふざけんなあんな変なヤツに近付きたい訳無いだろうが。

　声優へのプレゼント受付BOX。我らがぷろでゅーさーさんは原由実 *6嬢に手紙を書いてきてたようです。ちゃんと読んで貰えるといいな。

　声優に贈られてきた献花。横断幕付きだったりあみぐるみ付きだったり、バリエーション様々です。ここを通りかかった時にうちのメンバーは「次は『チームタキガワ』で(献花を)出しましょうよ。」とか言い出しやがった。オレの名前を出すなオレを勝手に代表者にするな。

　この手のイベントに必須らしい「サイリウム」と呼ばれるパーティグッズです。東急ハンズとかで普通に買えます*7。郷に入っては郷に従うオレは当然事前購入済み、FC東京サポらしく青と赤をチョイスしました。サイリウムの光自体はそんなに強く無いので、真っ暗なコンサート会場でないとあんま意味無いです。つまり、サッカースタジアムでは使えないってことですな。

　真っ暗闇で取るとこんな感じ。

　アイマスはアイドルごとにテーマカラーが決まってます。オレの持ってきた青だと如月千早 *8、赤だと天海春香 *9、って感じですね。黒*10の様に発光色としてあり得ない色は青とかで代用できるみたいです。・・・まぁ何が言いたいかっつーと、全員分サイリウム振りたかったら壮絶な本数が必要になって、しかもそれをステージに立つ声優ごとに使い分けにゃならんのですな。すると逸脱した人はこういう方向に走っちゃう訳です。・・・自爆テロ犯かお前は。あと手前にも変なのが・・・。

　こちらは法被隊。アイドルの名前やらイラストやらを背負って戦場に赴く訳ですな。似た様なのを着てたところを見ると、グッズ販売してるか専用業者がいるんじゃないでしょうか。

　オレの真ん前の席の人のTシャツ。グッズ販売で買えるらしい。これだけでもインパクト大です。

　開演10分程前になると、ゲーム内でナビゲーターを勤める765プロ *11の高木社長がいつも通りシルエットのみで登場、公演中の諸注意を説明してました。ちなみにここから外部との連絡や写真撮影等が一切禁止されたため、ここから先の写真はありません。

ここからはライブの様子の解説を含めたオレの感想。以下からはステージに立つ声優の事を「アイドル」、観客の事を「プロデューサー」と呼称します。

「プロデューサー」達はアイドルに興味を持ってもらうつもりは無い？

　色々会場内を見渡してみると、オレが言うのもどうかと思いますが、どうにもプロデューサー達はファッション的にイケてない人が多いですね。いやまぁそういう種族だから、という言葉で片付けられなくも無いですが、どうにもオレには違和感があるんです。
　オレの過去事例で言うと、Perfumeのライブなんかでは彼女らがMCで客いじりをする時に、大体目立つコスプレやら服装やらの人を指すので、ファンもグッズ着用者以外でも気合の入った人は多いです。
　また、インディーズビジュアル系バンド「ν」のライブを見に行った*12時なんかは観客は10代の女の子ばっかり*13で、露出が激しかったり、逆にゴスロリのように露出は少ないものの特徴的な着衣を纏っていたりと、ステージ上のバンドメンバーに対してアピールに余念が無い感じなんです。
　それに比べると、プロデューサー達はとても「憧れのアイドルに会いに行く」格好とは思えない(アイマスのライブはあんま客いじりしないからかもしれませんが)。もしそんなに好きなら一番自分が格好良く見える服装になりそうな気がするんですけど…。まぁ実はあの服装が「ここ一番の勝負服」である可能性も否めないですが。この辺は男女の差も現れてるのかなぁ、とも感じました。個人的には「お前らプロデューサーだって言うならプロデューサーのコスプレ*14してこいよ！」と思わなくも無いです。

求めるは一体感！？

　プロデューサー達の盛り上がり方は、いわゆるヲタ芸ほどではなかったにせよ結構激しかったです。飛んだり跳ねたり合いの手入れたり叫んだりサイリウム振ったり。オレの後ろのヤツなんかも椅子にガンガン当たってたし*15。
　オレも真似してやってみるんですが、色々パターンがあり過ぎて完璧にこなそうとすると正直歌を聞いたりダンスを見たりしてる余裕は全く無いですよ。事前にDVDやゲーム*16で予習・暗記してあるならまだしも、予備知識の無い人にはけっこうキツい。これをアイドル達も煽ったりする訳ですよ。「もっと声出して行こー！」とか「最後までついてきてねー！」とか。ちょ、ちょっと、Easyモードとか無いの！？

　これなんかに似てるなぁ、ってずーっとライブ中考えてたんですが、サッカーに似てるんですよね。スタジアムだと、ゴール裏のサポーターとか、知らない人が見たら狂信者にしか見えない訳ですよ、騒いでるだけで試合見ているように見えないだろうし。でもゴール裏って「選手と一緒に戦う人」が集まって自チームの選手を鼓舞し相手チームに圧力をかける為に、太鼓を叩き、チャントを歌い、コールを叫ぶ、そういう場所なんです。選手と一緒に戦い、一緒に試合を作って共に勝利を目指す。ライブも観客とステージとが一緒になって雰囲気を作り上げる。違うのは結果が決まってるか決まってないか、くらいでしょうか。

　そういう意味では今回のライブは浦和レッズレベルだったんじゃないかなぁ、となんとなく思ってます。…あ、一応どっちも褒めてますよ。

感極まって泣き出すアイドルたち

　ステージ上のアイドル達はちょいちょい泣き出すんですよ。MCの入りだったりソロでバラードを歌い上げた直後だったり。1人が泣き出すとみんな貰い泣きしちゃう感じ。極めつけがこの日からアイマスオールスターズに加わった浅倉杏美 *17嬢で、なんと登場して一礼した直後のファンの反応を見て泣き出す始末。オレにはこれが不思議でしょうがなかった。

　でも、よくよく考えたら不思議でもなんでも無いんですよね。だって彼女らは「声優」なんだから。

　最近の声優さんは本当に色んな仕事をします。音楽CDを出したりミュージカルの舞台に立ったり、ラジオのパーソナリティを務めたり。今回のように人前で歌って踊る事も珍しくありません。
　でも、「声優」の本来の仕事は、アニメや映画に声をあてることです。基本的には人前には出ない。ましてや1万人近い観衆の前に立つ事なんてあり得ない訳です。その前提で彼女達はこの職に就いたんでしょう。その彼女達がこれだけの人数の前で、ましてや専門外の歌や踊りを披露することにどれだけのプレッシャーがあったことでしょうか。それが多くのファンに受け入れられただけでなく大盛況なのだから、感動やプレッシャーからの解放、様々な想いから涙の一つも流すってモンでさぁ。

きらめく舞台は、さらなる高みへ！

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　…というフレーズの下、アイマスは新シリーズが制作中であることがこの二日間で発表されました。その節目に伴い、人気キャラクターの声優が交代する事も同時に公開され、プロデューサー達の間で大きな波紋を呼んでいます。アイマスの声優さんは単なる「声を担当する人」では無く、少なからずキャラクターにその特徴がフィードバックされています*18。それゆえ声優の交代はキャラクターの生まれ変わりに他ならないんですね。この発表はライブ終盤にされましたが、中にはショックか怒りかでその場でサイリウムを床に叩きつけたり走ってライブ会場を後にしたプロデューサーもいたとかいないとか*19。
　それ以外にもキャラクターデザインが豹変してたりシステムが変更されたりと新事実が判明する度にプロデューサー諸兄は一喜一憂大騒ぎしておりました。いやぁ、人生楽しそうでいいなぁー。

総評

　オレ自身初めてのアイドルイベントというか声優イベントでしたが、思った以上に楽しめました(色んな意味で)。もう一回行きたいか？と問われると、う〜んちょっと悩むところですが。もうちょい曲や声優さんを知ってると楽しいのかもしれませんね。後、もし次があるなら是非二階席にして欲しいですな。アリーナだと前の人の頭でちっともステージが見えんもの。スクリーンを見る限り、声優さんってかなり可愛いor美人なんですけど、生で見れんのは正直ツマラン。