ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

7/17(土)、vs神戸、味スタ


FC東京 2 - 2 神戸


 W杯中断期間明けの初戦は2点先制しながら後半39分から一気に同点に追いつかれるという、限りなく敗北に近い引き分けに終わりました。


 サイドバック中村北斗と松下、FWにリカルジーニョと中断期間中に加入した大黒、右ウィングに大竹を配置するという、中断期間明けて布陣を大きく変えてFC東京は試合に臨みます。

 先制点は大黒の体制を崩しながらのターン→スルーパスリカルジーニョが反応してシュート、GKに阻まれるもリバウンドを梶山が丁寧に押し込んで、2点目は同じくリカルジーニョがドリプルで相手DFの壁2枚を突き破ったラストパスを大竹が叩き込んだもの。どれも奇麗に崩しての得点で、これまでの決定力不足のFC東京を感じさせないものでした。

 ボールポゼッションも前半は完全にFC東京優勢、まるでチームが変わったかのような素晴らしい展開に、サポーターも大盛り上がり。


 これが後半になると一転します。ボールはそこそこ持てるんですが相手バイタルエリアまで持ち込めない、逆にカウンターを食らって危ういシーンもちらほら。城福監督はトドメの追加点を奪うべく、羽生→鈴木達也リカルジーニョ→石川、大竹→平山を投入しますが、どんどん状況は悪化し、ついに後半39分にボッティに押し込まれ、さらにはロスタイムのセットプレーの中で森重がハンドを取られPK献上、W杯帰りの大久保にこれを冷静に決められたところで家本主審はタイムアップの笛を長々と吹きます。ホームチームのゴール裏からはブーイングが自チームの選手に向けられる、なんとも残念な終戦でした。



 まぁハンドの判定が適正か否か、それ以前にロスタイム4分なのに森重のハンドによるイエローの記録が90+6分なのは何故なのか、色々文句を言いたくなるところはありますが、そこは所詮家本なのでどーでもいいとして。


 オレは今回の、あえて敗因と言いますが、全て城福監督の采配によるものだと思っています。前半ハイペースで飛ばして2点取れたのはOKだと思いますが、これだけ暑いんだから当然選手はバテます。また、いくら大黒加入で決定力がアップしたとはいえ、実際のところやっぱりそんなにチームが大きく変わる訳ではない。神戸だって2点も取られてりゃなりふり構わず攻撃にシフトしてくる。それらを考慮せずに後半さらに攻撃的なメッセージを携えたカードを切ってしまったこと、まぁついでですが、交代した選手が空回りだかやる気無かったんだか知りませんが想定よりだいぶ低いパフォーマンスしか見せなかったことも災いしたんでしょう。すべて悪循環してこのような結果になりました。


 W杯がどうとか首都のチームがどうとか言ったって、FC東京は所詮現時点で12位に甘んじているチームなんです。格好悪かろうがつまらなかろうがしっかり守備から入って時間潰して貪欲に勝ちを取りに行く、そういう姿勢の方が重要だったんじゃないでしょうか?
 試合後の会見で城福監督はずいぶんと言葉少なだったようですから、はらわた煮えくり返っているのがよくわかります(負けた試合ほどよく話す人ですから、たぶんそれさえ出来なかったんでしょうね)。その怒りが次節の勝利への推進力になることを期待したいです。


 まぁ些末なことですが、3人目の交代を大竹じゃなくて大黒に、平山じゃなくて椋原か赤嶺にしてたらたぶん無失点で終われたんじゃないかなぁと勝手に思っています。大竹抜けてから前線でタメが作れなくなった印象があるんですよね。後は疲れた大黒じゃなくてしっかりチェイスが出来る人、もしくは守備のスペシャリストがいたら、だいぶ違ったんじゃないかなぁ、とか。


 結果は勝ち点2を失ったという残念に終わりましたが、周囲の声とは逆にオレは非常に楽観視しています。今回間違ってたのは監督采配だけなので、割と簡単に修正できます。前半の内容は良かったし、個人戦も依然とは比べ物にならないくらい強くなりました。パスワークも強化されています。あの戦い方なら上位に食い込むことも全然可能だ、と今日の試合を見ていて感じることができました。ちょっとは長い目で見ないとね。





 試合後は長友のイタリアセリエAチェゼーナ移籍前の最後の挨拶がありました。サングラスかけて「ボンジョールノ!」とおどけてみせた(サポーターからは期待通りのブーイングw)と思ったら、涙で声を詰まらせながらも、長友らしい素晴らしいスピーチをしてくれました。「世界最高のサイドバックになって、また青赤のユニフォームを着てこのピッチに立ちたい!」本当に嬉しい言葉です。



 思えば三ツ沢で、まだ強化指定選手の身ながら初出場したのを目の当たりにしてから、もう2年半前も経つんだなぁ、と。翌シーズンあっという間にレギュラーを勝ち取り、代表に選出され、W杯でエースキラーと呼ばれ、鳴り物入りで海外移籍する。ヒロイックストーリーをずうっと自分の目で見れてこれたことは本当に幸せです。長友は有言実行の男、きっと約束通り世界最高のサイドバックになって帰ってくるはずです。オレはその時まで味スタのバックスタンドで青赤のレプリカを着て待ちたいと思います。もちろん、世界最高のサイドバックを迎えるんだから、それにふさわしい「首都のチーム」「日本最強のチーム」になるよう、FC東京を全力でサポートしながら。



 長友、頑張れ。イタリアを蹴散らしてこい!!