唐突ですが、マグロは泳ぎ続けないと窒息して死ぬんだそうです。なんでも体に対してエラ機能が不十分で、口を開けて泳ぎながら水を体内に入れ、酸素を送り込み続けないと体内の酸素が不足してしまうんだそうな。
昨日、Regional Scrum Gathering® Tokyo 2019の懇親会の席で、そんな話をしました。RSGTやデブサミのような毎年定期的に開催されるイベントで発表すると、周りの人から「次はどうするんですか」「次回は何を発表されるんですか」と期待されるようになるし、自分自身もまた来年も立ちたいと思ってしまう。発表する側だけでなく、聴講しただけの側でも、いつか、できれば来年あそこに立ちたいと思うようになる。そのために翌日からの日々の仕事・生活に取り組み、生きるようになる。成功も失敗も腹一杯ため込んで、もう一度あの舞台に戻って来たくなる。
きっとオレたちは、そういう生き物なんだと思います。RSGTやデブサミのようなイベントには不思議な魔力があって、参加した人をそういう存在に変えてしまうのだと思います。死ぬまで泳ぎ続けて、死ぬまで前に進み続ける、マグロのような生き物に。
昨日の懇親会の席では、もうすでに来年のRSGT2020に向けて準備を始めている人が多数見られました。来年どうしようか、何喋ろうか。きっと来年のこのイベントまでひたすら前へ前へ泳ぎ続けるでしょうね。死ぬまで泳ぎ続ける、なんて表現すると、とても苦しくて辛いことのように感じますし、実際苦しいことも辛いこともあるでしょうが、オレから見た彼らは満面の笑みで期待に満ち溢れていました。きっとそれすらも全て糧にして前に進んでいくんだと思います。
今年もオレはボランティアスタッフとしてRSGT2019に関わらせていただきました。多くの方に「今年のスクラムギャザリングは最高だった!」と声をかけて頂きました。たくさんの感謝の言葉を頂きました。オレ自身は雑用をちょこっと手伝った程度なので、お礼を言われるようなことは全然してないのですが、もし皆さんが最高の体験ができたお手伝いができたなら、こんなに嬉しい事はないです。ただし、前述のようにRSGTに参加するとマグロのように死ぬまで泳ぎ続ける病気に罹患します。処方箋はありませんので、お大事にどうぞ。来年のRSGTに丸々と脂の乗った皆さんにもう一度会えることを楽しみにしております。
声優の藤井ゆきよさんという方が、自身のライブの最後に「今日は最高のライブになった、でも最高は塗り替えていくもの」とおっしゃったそうです。どんな方なのかも存じないでこの言葉だけ聞いたことがあるのですが、なるほどなぁと思いました。温度だって、下限は絶対零度までしかないけど、上限はありません。どこまででも熱くなり続けることができる。
来年のRSGTは会場も変わってさらにパワーアップするそうです。ぜひRSGT2020も期待していてください。
参加された皆さん、3日間本当にお疲れ様でした。この三連休はしっかり休んでください。ま、オレは今から遊びに行って来ますけどね。
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p.s.
今回はカメラマンとして写真を撮らせてもらいました。その中でもお気に入りのものを貼付します。(写っている方、許可も取らずにスミマセン)。これらが撮れたことはオレの一生の自慢にします。