コミックマーケット2018冬で撮ってきたコスプレ写真いっぱい #C95
はじめに
……まぁ前説とか要らねえか。今年も冬コミに行ってきましたんで、撮影させていただいたコスプレイヤーさんの写真の、その一部を公開します。まだ画質調整とか全然できてないので後で差し替えますし、レイヤーさんのお名前も後ほど追記します。ドラフトだと思って目を細めて見て頂けるとありがたいです。
終わりに
今年は結局1日目しか行かなかったなぁ。通常の年末の色々に押し流されて、あんまり国際展示場に足を運べませんでした。今回のコミケへの参加は最後にしようと思ってて、実際そのつもりなんですが、随分尻切れ蜻蛉というか何というか。まぁそんなものなのかも知れませんね。個人的にはコミケはとてもとても楽しい遊び場でした。これで最後にするのは名残惜しいですが、やりたいことよりもやるべきことを優先すると決めていたので、潔く退きたいと思います。これからオリンピックがあったりと色々コミケにも影響がありそうですが、オレにとってずっとそうだったように、今後他の誰かにとっても楽しい遊び場であって欲しいなと思います。
2018年振り返り
はじめに
2018年もあとわずかとなりました。みんな「平成最後の」を連呼してるから、この年末で平成が終わりそうな勢いがありますけど、平成はあと4ヶ月ありますからね。みんなもうちょっと落ち着きましょうね。まぁそんなこんなで例年通り個人的に2018年という年を振り返ってみたいと思います。
仕事
昨年から引き続き某大手通信会社で音声認識を使ったカーナビを作ってました。が、今年は8月くらいからその会社の看板アプリのフロント(音声認識・意図解釈)開発も担当することになりました。あまりに品質が悪すぎて大炎上して、社長命令で品質強化が大命題になったらしいです。巻き込まれた方としてはたまったもんじゃないですが、やってみると音声認識のチューニングはゲームみたいでまぁ面白かったです。ついでに残業代もそこそこでした。本業(?)のカーナビの方はメルセデスとかに振り回されたりとか、ああコレが時代の最先端か、なんて白目になりながら色々と新しいものが出てくるたびにダンスダンスダンスしてました。
去年も書いていた「プログラミング教育を故郷で」、は細々ながらもぼちぼち順調だと思います。個人的に情報収集したり、有料無料問わずイベントに参加したりして、見識を深めたり、といったことはずっと継続してやってました。そろそろ具体的な活動が必要だと思ってまして、2019年はコネクション作りも含めて実際に自分が表立って動く行動を取りたいと思っています。オレが2020年までに故郷に戻ってプログラミング教育をやりたい、という意思がなんのかんのと周囲に伝わってきていて、ちょいちょいそういう話を振られたり、リンダ・リウカスさんの絵本のイベントにボランティアスタッフとして呼んでもらえたりと、周囲にも随分気を使ってもらいました。
コミュニティ
今年くらいから、他の人のやりたいことをアシストする動きが具体的にやるようになりました。
趣味のカメラを生かして、RSGT2018、DevOpSDays TOKYO 2018、リンダ・リウカス女史のルビィのぼうけん3イベントでカメラマンとしてボランティアスタッフの立場で参加させてもらいました。趣味で続けてきたものを公の場所で評価してもらえるのは本当に嬉しいですね。2019年も年明け一発目からRSGT2019でボタンティアスタッフとして参加させてもらう予定です。皆さんの良い表情を撮れるように最大限努力したいと思います。
今年はやっとむさん、てらひで、ポンデ先生と組んでテスト駆動飲み会というイベントを始めました。誰かの「やりたい」を自分が具現化させて、結果自分も楽しい!に行けるようになったのは大きな進歩かな、と思います。他にも単発のイベントはいくつかやりましたが、いっぱいやりすぎてよう分からんので割愛。個人的に大きかったMF電脳部の話は年末に書こうと思ってたら放置してたので三が日中に書きます。
takigawa401.hatenablog.com
takigawa401.hatenablog.com
takigawa401.hatenablog.com
アジャイルディスカッションとかは相変わらずプロ参加者(笑)として混ざってます。気楽に分からないことが聞ける場なので、現場で悩んだらぜひ来てくださいね。あ、いらっしゃる時には心のNDAを携えることを忘れずに。
TOCfE Bootcampは引退してたんですが、来年2月に特別講師として期間限定で復活することになりました。内容は3年前にも開催した「松本山雅FC」をテーマにしたコンセプトワークになります。TOCfEはそこそこ理解できて、Jリーグが今までの100倍楽しめるようなワークを目指して現在鋭意準備中です。現時点で予定のない人はぜひその日を空けといてください。
tocfebc.doorkeeper.jp
takigawa401.hatenablog.com
技術
今年は音声認識ONLYでした。あ、あとはプログラミング教育周りでScratchとかビジュアル言語はちょっとやったかな? でもあれを技術として取り組んだと言うのはおこがましいしなぁ……。
ブログ
全部で16本を公開してました。サボりすぎ。最近は書き終わる前に飽きちゃうことが多いので、もっと速く書き上げる、あるいはもっと短く書き上げるようにしないとだなぁ。
飲食
相変わらず飲んだくれてましたが、上述のごとくブログに記録に残してませんでしたので、全然その足跡が分かりませんね。年明け暇な時にまとめて書きます。
スポーツ
松本山雅FC、J2優勝 & J1昇格
もうこれに尽きます。優勝が決まる試合は友人らと観に行きました。最高の体験でした。
来年は5年ぶりにJ1に挑戦しますが、5年前とは比較にならないほど難しいミッションになると思います。が、J1定着を目指して頑張って欲しいと思います。
FC東京は前半戦はよかったんですが、後半は失速しちゃいました。でもまぁ昨年まで比べれば雲泥の差なのは言うまでもないので、ぜひ来季は後半戦の反省点を洗い出してシーズン通して優勝争いをして欲しいです。個人的な話ですが、味スタに通えるのは多分2019年が最後なので、できれば来季にリーグ優勝を果たして欲しいです。
生活
プライベートでは、まぁ良くも悪くも充実していました。割とメンタル面ではプライベートで振り回された感ありますかね。今となっては必要なことだったのかな、とは思ってますが。具体的なことを書いてなくてスミマセンが、来年良い報告ができればいいなと思います。
前述の通り、来年中には東京を離れて故郷に戻ろうと思ってて、そのために来年一年は使いたいと思っています。割とそのことが周囲に広まってきていて、たまに会う人に「さみしいね」と言ってもらえるのは、同じようにさみしいながらも、そう言っていただけること自体は嬉しく思いました。応援してくれている人の思いに応える意味でも、ちゃんと目に見える形にしたいなと思っています。
総括
いつの間にか四十路になり、その割に相変わらずバカばっかりやってました。仕事に変化を作れず、プライベートで振り回され、客観的に低調に見えるような気もしますが、割となんのかんのと低調なりに充実してた気もします。あと2時間で2019年ですが、今年やってきたことに上積みして、今までやってきてよかったと思えるようにしたいと思います。
喪女とか腐女子とかの才能をそのままにしておくのは勿体無いんじゃないかという話
まぁタイトルまんまです。先週だったかな?立て続けにこんな記事を読みました。
togetter.com
tsubuchan.blog.jp
※Togetterの方は権利侵害か何かで記事が既に消えていました。
「喪女」とは
喪女と呼ばれる定義は
交際経験が皆無
告白されたことが無い
純潔である(処女)
恋愛感情をもたれたことが無い
などである。
他にも色々書いてありましたが、「喪女」の定義はざっくりこんな感じなんだそうです。2ちゃんねる派生の言葉なので、おそらく「喪女」を自称する女性の多くもおそらくは2ちゃんねらなんじゃないかと思われます。
上記記事を読んで貰えればわかるのですが、「喪女」のみなさん、どなたも言葉遣いというか言葉の選び方が特異で面白いですよね。その発想はどこからやってくるのか? 「喪女」であることと表現が多彩であることに因果関係は無いような気もするのですが、仮に2ちゃんねるに居着いているなら、そこから様々な表現を習得してるのかなぁとある程度の想像はすることができます。
anond.hatelabo.jp
anond.hatelabo.jp
anond.hatelabo.jp
「腐女子」とは
「腐女子(ふじょし)」とは、やおいやボーイズラブ(BL)と呼ばれる男性同士の恋愛を扱った小説や漫画などを好む女性のことである。「婦女子(ふじょし)」をもじった呼称である。以前はヤオラー、やおい少女とも呼ばれていた。
腐女子という言葉は、1990年代末にネット上で使用が確認されており、2005年頃から一般にも認知されるようになった。元々やおいやオタクは社会にとって病理的な現象の一つだったが、大きなイメージギャップのあるボーイズラブ、腐女子という新しい言葉が使われるようになったことで、男性同性愛を題材にした作品やその愛好者のイメージを刷新することに一役買った。やおい・BLジャンルを好む女性に限らず、オタク趣味を持つ女性全般を指す言葉として用いられることもある。ただし女性オタクでも、男性同性愛をテーマにする作品を好まない人には、腐女子と呼ばれたり、一括りにされることを嫌がる人もいる。腐女子でない女性のオタクは単にオタク、または「女オタク」とも呼ばれる。腐女子は、女性のオタク趣味への罵倒語(蔑称)として使用されることもある。メディアでは2015年頃からメディアで取り上げられることが一段と増え、やおい・BL作品を読むことを公言する芸能人・有名人が増えたこともあり、腐女子の扱いはポジティブになってきている。
年齢の高い腐女子をさす派生語として貴腐人(きふじん)もある。同様の趣味を持つ男性は、腐男子あるいは「父兄」をもじって腐兄(ふけい)などと呼ばれる。
こちらは「腐女子」の方。途中で狂犬から牙を抜かれたチワワにクラスチェンジし、最終的に旦那様にも同人活動を認められて幸せな生活を送っているようですが、元々は根っからの「腐女子」だそうです。文章からはイベントでさらっと自費出版の頒布本を完売したりSNSで注目を集めている様子が伺い知れ、どうも相当実力のある同人作家さんなんじゃないかと思われます。この文章だけ読んでも、ご自身の状況を非常に丁寧に整理しておられ、かつ感情も読み手にわかりやすく乗せられており、素晴らしい文才をお持ちであることが見て取れます。
「喪女」にしろ「腐女子」にしろ、心に鬱屈した何かを抱えていて、それがわずかに漏れ出したものが、上記記事に見られるような多彩な表現となって他者を驚かせたり感動させてたりするんだと思います。小説家や作家も変わった人が多いと聞きますし
*1。
オレの友人にも、ちょっと(だいぶ)特異なキャラクターの友人がいるんですが、彼女の文章も面白いです。*2このブログというかTumblrは、そのエントリのほぼ半数が彼女の好きなアーティストのライブレポートなんですが、そのエントリ1つ1つの文量だけでも狂気を見て取れます。かと思えば、彼女が専門とする分野に関する真面目な意見を論述していたり、ちょっと気持ち悪いポエム*3とかも書いてあったり。そのどれもが非常に面白いと思っています。オレが個人的に気に入っているものをいくつか列挙してみます。
- 2013*09*16 田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon* - べらんめえセブン
- 私の好きな狂気 - べらんめえセブン
- うつくしきもの、あるいは - べらんめえセブン
- さまよえる銀の弾丸 - べらんめえセブン
オレは彼女の文章が好きで、その割にちっとも更新してくれないので独り途方にくれてたりするんですが、それはさておき、彼女には非常に文才があるというか、文章自体に得も言われぬ魅力があると以前から思っていました。そういう経緯のうえで上記記事らを読んだ時に「もしかして喪女とか腐女子界隈にはあのレベルの才能がゴロゴロしてるのか!?」と思ったわけです。それをそのまま友人に伝えたところ、以下のような答えが返ってきまして。
「いると思うよ!!」
「わたしなんて才能ないほうだよ!!」
「雑魚オブ雑魚」
マジかよオメエよりすげーヤツいっぺえいるのかよ。オラすっげえワクワクすっぞ!
個人的にはこんなすごい才能の持ち主たちがそのまま野放し(失礼、適当な表現が見つからなかった)になってるのは、本当に勿体無いと思いました。彼女らの才能をもっと表舞台に出すべきではないか、単純にそう思いました。
一方で、それが非常に難しいのもなんとなく察しています。「喪女」も「腐女子」もメンタリティ的には日陰者というか、目立ってはいけない、表に出てはいけない、とご自身で思っている人が大半のようです。オレはなぜか友人に変人が多くて*4、その中には喪女の方も腐女子の方も何人かいるのですが、開口一番「生まれてきてすみません。」と言い出すくらい自己の存在に対してネガティヴな人もいます。「才能があるから表舞台に出て行こうぜ!」なんて言ってもホイホイついてはきてくれないでしょう。現実はアイドルマスターじゃないし、オレはプロデューサーじゃない。輝く舞台はそうそう容易く作れない。
なので、それなりに対策というか、準備は必要かなぁ、と思っています。
仮に本を執筆して出版するとした場合、その担当編集者なり出版責任者なりは、元もしくは現役の喪女・腐女子*5であることが必須であると思います。実際に喪女や腐女子でなくても、彼女たちに気持ちで寄り添える人でないと、協力関係を築くことは難しいでしょう。もちろん、編集者なり出版責任者として必要な基本的な事務能力やマーケティング能力は持ち合わせていることは大前提になるでしょう。
ただ一方であまり距離が近すぎるのも考えものでして、腐女子同士で同ジャンルで掛け算の話(説明は省略。)で逆カプ(同じく省略。察しろ。)なことが発覚すると戦争にまで発展することもあるそうでして。そうなってしまうと本作りどころじゃないわけです。程よく距離を取り踏み込まず、あくまでメンターとメンティーのような関係で創作活動に取り組み世に発信することを目指すのがいいんじゃないかな、とか思いました。
女性特有の人間関係の難しさは男のオレには分からんので割愛。
そんなわけで、喪女や腐女子の方々が活躍してくれれば、もっと面白い世の中になりそうな気がしますので、ぜひ誰かに彼女らをアシストするような活動を頑張ってもらいたいなぁと勝手に応援したりする次第です。じゃあオマエやってみろ、って言われそうな気もしますが、オレは創作活動自体をちゃんとやったことないんで、あんまり役に立たない気がするなぁ。まぁやれと言われれば可能な限り頑張ってみる努力はしてみるような気はします。
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#AlexaDevSumiで聞いてきたAlexaのVoice UI実装に関するメモ
先週開催されたAlexa Dev Summit Tokyo 2018に参加してきました。オレは今、音声認識技術を活用したシステムの開発案件に従事しています。もっとも、かつようしているのはAmazon Alexaじゃないんですが、同じNLUなんだから、対話設計を行ううえで何かしら参考になるんじゃないかな、と思ったのが参加したきっかけです。
結局のところ2日間のイベント開催期間のうち、数セッションしか聴講できていないのですが、その中で対話設計に関する内容で個人的に印象に残ったものをメモしておきます。逆に言うと、今回話題の中心だったAPL(Alexa Presentation Language)とかサードパーティの開発支援ツールとかは全然メモ取ってません。あしからず。
- VUI実装のポイント
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- どの順番でも、一回でも良い
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- フローチャートはVUIの設計には向いていない
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- ストーリーボードを用いるのが効果的
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- 質問の仕方よるユーザーの方向付けを意識
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- 対話のステップも最小限に
- マルチモーダル
- GUI
- 目で情報を処理し、手で処理を実行
- VUI(Voice User Interface)
- 耳で情報を処理し、口で処理を実行
- メリット
- 自然
- 早い
- デメリット
- 出来ることと出来ないことがハッキリしない
- 頭の中で情報を処理する必要がある
音声認識って、割と人間と同じように話せて受け答えが出来るところを、みんな目指したり思い描いていたりするんじゃないかと思うんです。以下のイメージ動画なんか、まんまそんな感じですよね。
でも、今回いくつかのセッションを聞く限りでは、少なくともAmazonとAlexaはそれを目指してないし、目指していない理由として、そもそも音声認識・NLUが柔軟で人間らしい対話に不向きな技術要素なんじゃないか、と思えました。また、イメージ動画のような柔軟な会話は、確かにすごいと思うんですけど、実際単なるツールとして人間が使う場合にここまでのものが必要かな?と思えてならないです。介護とか心理療法的なものには有用だし目指すべき価値はあると思うんですが、家電やカーナビ、スマホを操作する程度であれば、もっと端的な命令形で問題無いような気がします。Voice UIで構築するシステムは、人間らしさとかは特に目指すべきではなく、あくまでボタンやスイッチを手でなく声で押すためのもの、であるべきなのかな、と思いました。
Alexa Dev Summit Tokyo 2018の、ちゃんとしたレポートを読みたい人は、クラメソさんの大量のレポートをご参照ください。オレも今から読みます。
Alexa Dev Summit Tokyo 2018 | シリーズ | DevelopersIO
音ゲーが教えてくれる7つのこと
2.寝不足だと人の運動機能や集中力は著しく低下する
自分では普通のつもりでも、通常時と比べて衰えていることは驚くほどスコアに表れます。
3.二日酔いだと人の運動機能や集中力は著しく低下する
同上。そもそもプレイする気が起こらない。
4.体調不良だと人の運動機能や集中力は著しく低下する
上2つと一緒じゃねーか!と思うかもしれませんが、デレステやってていつも通りプレイ出来ないから、と病院で検査してもらったら、実は脳梗塞の初期症状だった、なんてこともあったそうなので、自覚症状のない体調不良も事前検知できるよ、と言う意味で敢えて上2つとは別物として扱いました。
5.人間のメンタルは時として豆腐以下だ
あと少しでフルコンボ!という時に、これまでありえないミスの出るケースの多いこと多いこと。
6.今まで得た学びを捨てることが時に必要だ
ビートマニアでもデレステ・ミリシタでもいいんですが、最初にある程度マスターした指の配置だと大体一定レベルで行き詰るんですよね。それを打破するためには、一回それまで身につけた指の型を捨てて、新しい型をマスターしなくちゃいけないんです。一時的にスコアは著しく低下するしなかなか元のようなプレイまで戻すにはかなり苦労と苦痛を要するんですが、それを乗り越えるとまた次のステージに進めるようになる、という体験を、音ゲーを通してすることがあります。まさか「Unlearn」を音ゲーから学ぶことになろうとは。
7.継続は力なり
絶対こんなのクリアできないだろ!と思う曲も、しつこくやってればちゃんとクリアできるようになるから不思議
こないだアジャイルディスカッション!でUnlearnが話題に上ったんですが、上記のビートマニアのたとえ話が出たので、ちょっと膨らませて書いてみました。他にも色々ありそうだけど、今のところ思いつかないので、このくらいで。誰か思いついたらコメント欄なりSNSなりで教えて下さい。
あ、ちなみに次回のアジャイルディスカッション!は12/19(水)の開催です。良かったらご参加ください。
モブプロでTDDしながら酒を飲む「テスト駆動飲み会」というイベントを開催しました。
はじめに
この記事は「モブプログラミング Advent Calendar 2018」の7日目の記事になります。ポッカリ7日が空いてたからなんとなくエントリしてみました。(これで少なくとも11までは繋がるはず)
qiita.com
「テスト駆動飲み会」とは?
本記事のタイトルのまんまです。お酒を飲みながらピザ食べながらテスト駆動開発(TDD)で遊ぶイベントをやっていまして、TDDを参加者みんなで楽しむ手段としてモブプロを取り入れています。
メインナビゲーターは、アジャイルコーチとして活躍されている@yattomさんと、TDD Bootcampでスタッフとかもやってる@terahide27のお二人にお願いしています。
会場は「駅すぱあと」でおなじみ、東京:高円寺のヴァル研究所さんにご提供いただいています。ポンデ先生、いつもありがとう!
きっかけ
オレの記憶が確かならば、このイベントに参加したのがイベント開催のきっかけだったはずなんですよねぇ。
オレが開催時刻までちょっと余裕を持って会場に着いたら、なぜかステージとは全然違うところに人だかりが出来ていたんです。なんだなんだとかき分けてみると、その人混みの真ん中で@yattomさんと若い男性が2人で1つのノートPCを叩いてる。「まだイベントも始まってないのに何やってんすか?wwwww」と聞くと、@yattomさんから「彼からTDDについて聞きたいと声かけてもらったので、じゃあ今からやりましょう!となったんです。」とシレッと返ってきまして。その時は正直感心したというか呆れたというかだったんですけど、周りで見てる人も含めて楽しそうだなぁというのはオレにも伝わってきました。
イベント後の懇親会で再びこの話になりまして、@yattomさんから、「ああいうのをメインにしたイベントをやってみたいですよねぇ。ユルい感じで、お酒飲みながら、とか。」という希望が聞けました。ただ、@yattomさんは多忙で、イベントの企画や告知といったイベント開催のための諸々をなかなかやれないとのこと。じゃあその辺の雑用は引き受けるんで、一回やってみますか、とオレから言い出して、やっぱりたまたまイベントに参加していたポンデ先生に会場提供とか押し付けお願いして、それじゃあいっちょやってみるかと言う話でまとまりました。発案から開催決定まで10分くらいだったかしら。こういうのはやっぱり勢いですね。
開催
というわけで、とりあえず一回やってみよう、と言い出したところから、なんのかんのと3回開催しました。大体隔月くらい(8月とか12月とかは忙しかったからスキップ)でボチボチやっています。
最初は飲食は参加者に持ち込んでもらうようにしていたんですが、2回目から主催側で用意したりとちょっとずつ改善してたりします。
tddrinking.connpass.com
tddrinking.connpass.com
tddrinking.connpass.com
モブプロ&TDDの進め方
肝心のモブプロとTDDなんですが、基本的にも応用的にもメインナビゲーターの2人に任せちゃっています。もちろん、イベント開催中はオレも一参加者としてドライバーになったりナビゲーターと称しつつ酒飲んだりしてます。
オレはモブプロをあまりやったことがないので、他との違いについてはなんとも言えないのですが、少なくともテスト駆動飲み会ではこんな感じでやってます。
- ドライバーの持ち時間は1回あたり7分
- タイマー(7分)が鳴るとドライバーは次の人に交代
- 書くコードについて意見を言っていいのは基本的にはナビゲーターだけ
- ナビゲーターから意見が出なかったり、ナビゲーター同士で意見がまとまらない時は、例外的にドライバーが主導権を持つ
- ドライバーもナビゲーターも燃料(≒酒)は適時各個判断で投入する
- モブプロで書くお題は参加者全員で話し合って決める
- 今のところ、エディタやお題元はhttp://cyber-dojo.org/を用いている
- TDD Bootcampで用いたお題を借りてきたことも
- どの言語を選択するかも話し合いで決める
- 今のところ「参加者の多くが一度も書いたこと無い言語」を選ぶことが多い
個人的な感想ですが、モブプロのこのルールでやってるときは、全く知らない言語の方が気楽にコード書ける気がしました。Go言語とか参加者の誰も全くやったことなかったけど、意外になんとか動くものができたもんなぁ。あれにはビックリ。
それ以外で気をつけていること
前述の通り、モブプロとTDDについてはメインナビゲーターの2人に任せているので、オレとポンデ先生はどちらかと言うと幹事というかイベンターとしての立ち回りを気をつけるようにしています。告知とか買出しとかは他のイベントでもやってることでしょうから割愛して、特にこのイベントで気をつけていることを2点だけ列挙しておきます。
メインナビゲーターがTDDとモブプロに集中できるようにする
要はその他の雑用はまるっとこちらで引き受けるってことです。TDDやモブプロの進行はオレでは力不足ですので、その分彼らがそちらに注力してもらえるように準備して動くことには気をつけています。とはいえ、2人ともとても気配りをしてくれるので、あんまり苦労したおぼえはありませんが。ちなみに、オレの@terahide27くんの扱いは基本的にも応用的にも雑です。同郷だし同い年だし、まぁそんなモンだよな。
社外勉強会の常で、ドタキャンや無断欠席への対策ってのがあるんですが、テスト駆動飲み会に関しては一切苦労しなくて良いようにしています。最悪、参加者ゼロでもオレとメインナビゲーターで酒飲みながらTDDやればいいかな、って思ってますし。(……あれ、それが一番贅沢じゃね?)
食事や飲料の事前準備も、直前まで参加者状況を見極めた上で少なめに購入→足りなかったら途中で追加購入、みたいなやり方を取っているので、買いすぎて廃棄した、みたいなリスクが皆無です。まぁ、参加者の方がとても美味しい日本酒を差し入れしてくれて、のんべえ共が割とへべれけになった、なんて話はあったりなかったりしましたが。
そもそもとして、これまでにドタキャンはともかく、無断欠席は一度も無いので、その辺は参加者の皆さんに凄く助けてもらっています。小規模のイベントならではのメリットを最大限に生かしている感はありますかね。
参加者の中にある心理的ハードルを徹底的に下げられるように立ち回る
そういえばこの辺の話は@yattomさんともちゃんとしたことが無いんですが、そもそもイベントの立て付けが「平日夜の短時間に」「お酒を飲みながら」「ユルく」が前提なので、プログラムが完成するとか、TDDのやり方をしっかり学べる、とかを目指すのはどだい無理だと思っています。
それよりは参加者のみなさんに「あれ、TDDって、意外と簡単に始められるんだ!」って思ってもらえることの方を重要だと思っています。
そのために、イベント中の雰囲気は終始ユルくなるようにかなり配慮しています(実は)。初っ端のドライバーはみんな手が挙げづらいので積極的にオレがやるようにつとめますし、参加者が来場するたびに乾杯しますし、なんだったらお酒も自分が率先して飲むようにしています。幹事だからあんまり飲んじゃダメだけど、雰囲気作りのためだからしょうがない!やむをえない!
イベント自体は開催が浅いので、参加者同士の知り合いというのもあまりいない状態です。ですが、この辺はモブプロの強みなんですかね、みんなで画面見て同じコードについてなんとなく意見出したり、それを聞きながら書いたりしてると、なんとなく参加者同士で会話したような気になるんですよねぇ。積極的に参加者同士のコミュニケーションを促進する、なんてことは無理にはしないで、その辺もユルくやっていって、結果仲良くなっていければそれでいいかなと思っています。勉強の為に!なんて肩肘張らずに、楽しかったからまた行きたいなぁって思ってもらえたら個人的には凄く嬉しいです。
今後について
特に何も考えてませんが、オレ個人としては、運営サイドのほかの3人に負担にならない範囲で、ユルく細々と続けていければいいかなと思っています。お酒飲めない方向けにちゃんとソフトドリンクも用意してますので、気が向いたら参加してみてください。
- 作者: Brian Okken,株式会社クイープ,安井力
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本を読むときは頭をカラッポにしないと頭の中でツッコミが止まらなくなって最終的に挫折する
こないだ友人と飲んだ時に話題に上った話です。その場の全員がIT勉強会のコミュニティで知り合った仲で、必然的に話題もそっち方面になったのですが、そのときは「研修」の受け入れ方というか受講する際の姿勢が話題のひとつになりました。
ITシステムの開発には「スクラム」という開発プロセスのフレームワークがあります。「アジャイル」という組織のカルチャーを指すキーワードとセットでIT業界で採用される*1ケースが昨今多くなっているのですが、アジャイルもスクラムもそれ以前の開発スタイルとはマインドセットからして大きく異なるんですね。なので、「認定スクラムマスター研修」みたいなセミナーに、そういう「それ以前の開発スタイル」しか体験してこなかった人が会社の金で参加したりすると、かなり面食らうのだそうです。ま、そりゃそうですよね、システム開発と言う目的は同じなのに、今まで自分がやってきた仕事の進め方と全然違うやり方を教えられるわけですから。参加者は、教わるやり方で本当に上手く行くのか……もっと言えば、自分たちがこれまで培ってきた仕事が新しいやり方で台無しにされんじゃないか、と懐疑的になり、疑心暗鬼になり、その姿勢としてセミナー講師を質問攻めにするんだそうです。だから研修は表面的には非常に活発になる。でも当の参加者は、疑問点や不安点のリストで頭が埋め尽くされており、実際研修が終わってみると、払った費用分には到底見合わない程度の学びしか得られない、アジャイルやスクラムが全く身についていない、なんてことがあるんだそうです。さもありなん。
このエピソードに対する友人の一人の指摘が鋭かったです。友人曰く
「このケースの場合、参加した人のそれまでの成功体験というか身についた体験が邪魔しちゃってるんでしょうね。本来は終わりまで講習受けて全部受け入れて身についてから『さあじゃあ今までの方法とは何が違くて何が良くて何が悪いんだろ?』って比べるのがフェアじゃないですか。それを教わった端から自分の体験と比較して、あれがダメだ、これは役に立つのか、なんて全体像も見えないうちにいちいち比べてたら、そりゃなんも頭に入ってこないですよ。」
それを受けてもう一人の友人曰く
「俗に言う『Unlearn』ができてない状態で研修に臨んじゃってるってことですね。」
「Unlearn」とはそれまで身についた知識や体験を一回横に置いて、目の前の学びの機会に対してまっさらな気持ちで臨む、という準備のことです。詳しくは以下の記事を参照してみてください。
この「Unlearn」、言葉自体はよく耳にしていたんですが、オレ自身それまでピンと来ていませんでした。学びを捨てて学びを得る?我ながらちょっとピントの外れた理解をしていたんです。が、このエピソードを通して考えると、なるほど「Unlearn」の重要性は非常に良く分かります。
と、ここまで話していて、オレ自身の「読書」の時にも、前述の研修受講者と同じことが起こっているんじゃないか、と思い至りました。
オレがよくあるのが、本を読んでいると記述内容にツッコミを入れたくなることが頻繁に起こるのです。ツッコミの対象が気になって読み進まず、粗探しをはじめ、やがて本の話の流れを忘れて章のはじめまでページを戻し……なんてことを繰り返しているうちに、その本を読む意欲を失ってまた積読の山に戻す、ということを繰り返してしまうのです。
そんなの単にオマエが集中力無いだけだろ!と思われるかもしれませんが、一方であっという間に読み進められる本もあるのです。小説やラノベは寝食を忘れて読みふけることもあります。自分が既に習得済みな知識領域の技術書やビジネス書については、特に抵抗無く読み進めることが出来ます(途中で退屈になって積読に戻したくなる衝動に駆られることはままありますが)。
前述のように頭の中でツッコミを繰り返した挙句に放棄してしまう本は、主に自分が未修得・未理解の知識領域の技術書・ビジネス書に多い、と、この時初めて気がつきました。改めて自己分析すると、なるほど、読み通せない本にはそれ相応の特徴があったわけです。小説やラノベは創作だから事前知識がそもそも無いし、続編モノでも前作以前が前提に書かれているため、そもそもツッコミの必要が無い。習得済み知識の技術書・ビジネス書は、基本的に自分が同意できる内容しか書かれていないのだから突っ込みの必要が無い。読書の際に頭の中でツッコミが止まない本は、自分のそれまでの知識や体験が邪魔をして新しい知識の受け入れを無意識に拒否していたからこそ起こっていた、ということが分かりました。
つまりオレは、特定の本に対して、読書をする準備……「Unlearn」をしないで本を読もうとしていたために、読破できずに挫折していたのです。
そんな自身の話を宴席の友人たちに話したところ、そこそこ同意を得られました。読書中に頭の中のツッコミが止まらなくなるのはオレだけじゃなかったんだ……ッ!!(と信じたい)
そんなこんなを踏まえると、新しい知識領域の書籍(技術書・ビジネス書・実用書)を読むときには、以下のような読み進め方をした方がよさそうです。
- 今から自分が読む本は100%正しいと自分を信じ込ませる
- 読み進んでて頭の中でツッコミが発生したら、とりあえず印だけ付けて、頭に浮かんだ疑問や反論は一旦飲み込み、そのまま読み進める
- 印つけたついでに頭に浮かんだ疑問や反論もついでにメモってもいいかも
- 全部読み終わった後で印の箇所を見返し、整理する
要は、本読むときは極力頭をカラッポにして読むってことなんでしょうね。昔人気アニメの主題歌が「頭カラッポのほうが夢詰め込める」なんて歌っていましたが、詰め込めるのは夢だけじゃなかったみたいです。森雪之丞と鳥山明は偉大だなぁ。
*1:カルチャーなのにツールだと思って導入するバカが日本のIT業界には溢れ返っている、という話は今回は触れないでおきます。