漢のワンフェス2014夏 #wf2014s
はじめに
先週日曜(7/27)は千葉:幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2014夏」に行ってきました。
ワンダーフェスティバル:通称「ワンフェス」は、フィギュア・ガレージキットの展示即売会。幕張メッセという広大な催事場を貸し切って、年に2回開催されます。オレの目当ては毎回のごとくフィギュア・ガレージキットの写真撮影。今回はこのイベント(とコミケ)のためにレンズを新調しての挑戦となりました。夏は暑くてきついんですが、だからこそ燃えるというもの!36だからっておっさんじゃない!! オレはまだ若い!!!
(※この前日、7/26はオレの36回目の誕生日でした。毎年誕生日付近に開催される、この夏のワンフェスで体力チェックをしているようなモンですな。)
有名サイトによるワンフェス2014夏のレポートはこちら。
- ワンダーフェスティバル 2014[夏]開幕、全記事一覧まとめ - GIGAZINE
- “ワンダーフェスティバル 2014[夏]”リポート 『ゴッドイーター2』、『ジョジョ』、『よつばと!』、『トランスフォーマー』など多数のフィギュアが展示 - ファミ通.com
- 【WF2014夏】ワンフェス2014[夏]メーカーフォトレポ1 | アニメイトタイムズ
- ワンフェス2014夏・フォトレポート「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 20」
- ワンダーフェスティバル 2014<夏>開催 アキバBlogのレポ全記事まとめ : アキバBlog
過去のワンフェスレポートはこちら。
- 熱射病とガレキの山とヒトの群れに酔うワンフェス2010 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2011冬 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2012冬 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2012夏【総まとめ編】 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2013冬 #wf2013w - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行った気がしなくもない漢のワンフェス2013夏 #wf2013s - ミッションたぶんPossible
- 漢のワンフェス2014冬 #wf2014w - ミッションたぶんPossible
入場前
始発での出発のつもりが、出発直前にiPhoneの充電が空っぽという失態に気付き、いきなり足踏み。充電完了後に出発し、会場到着は10時の開場からやや遅れた10:30をちょっと回った頃。朝一で並ぶと幕張メッセの外周をぐるっと回るような形で待機列を作るのですが、オレが到着したのは、その外周の待機列を解除して、入口にダイレクトに入場出来るように通路変更しているところでした。う〜ん、けっこう出遅れちゃったなぁ。
10分ほど待って、係員の誘導で入場。11時には会場入りできました。
18歳未満立入禁止コーナー
身分証明書で成人していることを証明できないと立ち入れないエリア。つまりえっちいフィギュアやグッズがいっぱい展示してあります。というわけで、ここから先は18歳未満の方は読まないでください。速やかにブラウザタブを閉じて頂くか、自力でYahoo!Japanに遷移して頂けますと助かります。
アダルトグッズを販売していたディーラーさん。写真撮影やWeb掲載を快く承諾して頂きました。なんでも彼は普段からこの格好を制服としているとのこと。すげー職場だな。
たぶん世界一ヒドい一輪差しの花瓶。
フィギュアやガレキだけじゃなくて、中古CDの販売をしてるディーラーもありました。なんでもありかワンフェス!?
チラ見しただけですが、レイアースの主題歌とかあったかな。ここで売っていたのは全て8cmのシングルCDでした。いまどきのラジカセは8cmCDとか動くのだろうか……?
看板に偽りなし、まさにフィギュアみたいオナホです。触った感じ、かなりグニャリとしてます。セットでローションも売っているあたり心憎い気配り。話を伺うと、なんと売り子のお姉さん(撮影時にフィギュア型オナホを手で持ってくれている人)で型取りしたそうです。どんな風に型取りしたかは詳しく伺いませんでしたが、「大変じゃなかったですか?」と聞くと「もちろん大変でしたよ」と素敵な笑顔で返答してくれました。……深く考えるのはやめよう。
リアル過ぎるフィギュア。これが暗がりに置いてあったらすげービビると思う。
軍人の勲章や階級章を販売しているディーラー。「全部手作りしているんですか?」と聞くと「まさか。全部ホンモノですよ。一部出回る数が少ないものだけレプリカを製作販売しています。」とのこと。ふええええ、階級章って流通してるのか。
エロゲーのシーンを再現したフィギュア。みたい。本が無かったらオレには元ネタがなんだか分からなかったでしょうねぇ。
エッチなフィギュアと同じコスプレをした女の子が、けなげにそのフィギュアを売っている姿を見ると、こう胸とかもうちょっと下の方にこみ上げるものがありますな。
フィンランドの世界一まずい飴「サルミアッキ」というのだそうです。ただで通りかかった人に配っていました。ちょっとチャレンジしたい気持ちもあったんですけど、こんなところでお腹痛くなっても困るので断念しました。
「ジョーク素体」という素材を使ったフィギュアだそうです。手足と胴体部分で柔らかさが異なります。お触り自由。骨格も通っていて好きにポージングを変えられました。触った時にちょっとネチャッとしたのは、素材の特性であって、多くの人が触ったからじゃないと信じたい。
一般エリア
一般参加のディーラーが軒ならぬ机を並べるエリア。ワンフェス会場中最も広大なエリアです。ここを全て回るのは絶対に不可能な気がする。
我ながらちょっといい感じに撮れたなぁ、と思うんですが、それもそのはず、わざわざカメラ小僧向けに三脚で傾斜を付けてフィギュア撮影し易くセッティングしてあるんですね。こういう展示は新しい。
個人的に今回一番欲しかった品。単に可愛いってだけじゃなく、アームがついてたりと、凄く凝っているんですよねぇ。ただ、販売しているかどうか展示だけでは分からなかったので、購入は断念。まぁ販売していたとしても、自宅に置き場が無いので断念していたでしょうが。
既製品の中古品や新古品を販売しているディーラーも数多くありました。市販されているものをここで買う意味があるんだろうか?……まぁ、きっと掘り出し物とか販売終了品とかがあるんでしょうね。
コスプレ参加する人のための更衣室が18禁エリアの隣に設置されていました。ちなみに写真は見ての通り男子更衣室なんですが……女性キャラのレイヤーばっかりたむろしてるのはなんでなんだぜ?
これが古い民家に置いてあったらすげえ怖い。こういうの、不気味の谷っていうんでしたっけ?
フィギュアやガレキじゃなくて、バスケットシューズ。こういうのアキバのドンキホーテで見たことあるなぁ。
漫画「ベルセルク」のキーアイテム「ベヘリット」。写真だとなんてことない置物に見えるんですが、持ち上げると目や口が開くギミックがついています。あまりに凄かったのでついつい買っちゃいました。……オレ、不器用で着色とか組み立てとか苦手なんだけど、大丈夫なんだろうか?
ゾンビの頭の形をしたポンプ。赤い水を出すとすごく嫌な気分になれそうです。
これは……まぁフィギュアとかガレキとかと同じ技術傾向にはあるんだろうけど……。もしかして、本職の方?
ワンフェスで売ってるフィギュアやガレキは、市販されているもののように完成品ではなく、パーツがバラバラだったり塗装されてないものがほとんど。買っても自力では作れない、ということが往々にして起こります。このディーラーは、そんな人のために製作を代わりにやってくれるサービスをやってるみたいですね。見積無料、その場ですぐ見積もってくれるようなので、おそらくはこの日うっかり買っちゃった人がターゲットなんでしょう。
同保護シールを売っているディーラー。良く見てこなかったんですが、何を保護するんだろ?フィギュアに貼るのかな?
同じく、フィギュアそのものではなく、展示のためのフィギュアケースを売っています。意外と人が群がっていたんで需要あるんでしょうね。IKEAもこういうの売ったらいいと思うよ。
初音ミクのねんどろいどと旅をする、というコンセプトの写真集。もし合成写真じゃないとしたら、撮影作業はいろんな意味で大変な作業だったでしょうね。旅行中にミクのツインテールとかがもげたりしてなきゃいいけど。
デジタルアーツ東京専門学校の学生さんの作品が展示されていました。フィギュアやガレキの専門学校があるんですね、ビックリ!ここで学んだ学生はどんな職業に就くんでしょうか。……まさか、歯医者だったりして。
普通のレジン等で作られたフィギュアではなく、陶器製の人形。ちょっとした芸術品ですね、これは。セイバーが一番人気で、50体が午前中だけで売り切れたと言っていました。
戦車そのものではなく、その戦車の迷彩模様などのシールを販売しています。塗ると大変だからシールにしちゃう、という発想ですね、その筋の人には需要ありそう。
艦船ネームプレート。艦これやってる人なら全部分かるはず。
空母の甲板の模様のタオル。ちょっと欲しかったんですが、使い道に困りそうだったので断念。同様に艦載機や艦船のTシャツも売っていたんですが、こっちはタオルほどインパクトが無かったので撮影してません。
催事場の間の通路はコスプレ広場として開放されていました。会場内と違い、屋外で冷房が効いていない上、物凄い人だかりなので、近づかなくても物凄い熱気と湿気でした。さすがのオレも突撃の覚悟が伴わず、早々に退散。
その場で360°撮影ができる、というサービス。コスプレイヤー向けのサービスのようで、バチッとキメたレイヤーが列をなしてました。
先ほどからチラホラとコスプレイヤーが出ていましたが、ワンフェス会場ではそこら中にコスプレイヤーがフラフラしています。撮影時以外は他の人と同じように買い物したりフィギュア・ガレキを見たりしてワンフェスを楽しんでいるようですね。どうでもいいけど、ラムちゃんのコスで会場フラフラするのは実にけしからんですな。もっとやれ。
前述のように、今回オレはコスプレ広場には行かなかったんですが、コンパニオンさんがコスプレしていることはままあったので、お手隙の際を見計らって声を掛け、写真を撮らせてもらいました。こういう人たちって、たぶんどっかのタレント事務所に登録してたりするんだろうなぁ。普段もコスプレしてたりするのかしら?
オレもカメラには結構金をかけてしまっている人間ですが、上には上がいるわけでして。これ、いくらくらいするんだろ?あと、オレのカメラと撮れる写真がどのくらい違うんだろ?
ワロタwww。
亀甲縛り再び。紐を引っ張るとピョコピョコ動くみたいです。よくよく考えると、亀甲縛りって、縛っている割に何も拘束してないんですよね。そうすると、亀甲縛りって衣装と同じ位置づけってことになるのか。
……衣装とは?
大量に買い物した人や、撤収準備に入ったディーラーの方が荷造りをしている様子です。ちょっとした引っ越しですな。
さすが世界水準。
おもいっきりデコレーションされたスマホカバー。たしかにここまでくれば立体造形のうちに入りますな。……使いにくくないのかな、これ。
食品見本……なのかな。パッと見かなり本格的なんですが、ちょっとおもちゃっぽいので、見間違えて食べたりすることは無いと思います。
相変わらず人気の「ガルパン」こと「ガールズ&パンツァー」。戦車と女の子のセットがすっかり定着した気がします。
こちらも大人気の「艦これ」。大方の予想通り、今回のワンフェスでは「艦これ」フィギュアが一番多かったです。数が多かったのは、大和、島風、金剛、雷電、伊8号、あと矢矧が多かったですかね。矢矧ってそんなに人気だったのか、知らんかった。
荒削りで製作途中のものに見えますが、まさにその通り、3Dプリンタで出力した直後のフィギュアだそうです。ここから整形して表面の綺麗なフィギュアにするんでしょうか。
そういえば、会場のあちらこちらで、3Dプリンタを前提とした製作手法が議論されていました。3Dプリンタはこの分野ではもうすっかり定着しているんですね。
………中村俊輔?
このフィギュア、ワンフェスでは毎回見るんですけど、その都度撮影している気がする。で、毎回必ず綺麗に撮れるのがうれしいです♪
企業ブース
ここからは企業ブース。市販のフィギュア・ガレキを企業が資本にモノを言わせてプロモーションしています。ワンフェス会場内で最も混雑するエリアですが、終盤の15時くらいに行くと割と空いてて快適に見られるのは豆知識ですよ〜♪
「水曜どうでしょう」のフィギュア展示は、わざわざ番組からお花が届いてました。大泉洋は……周囲には見当たらないなぁ。
企業ブースではそこら中でニコ生やUstの撮影をやっていました。オレは田舎者なんで、テレビカメラとかあるとついついVサインしちゃいそうになりますね。いやさすがにやらねーよ、在京20年弱だぞ、オレ。
同じフィギュアを、試しにアングル変えて撮影してみました。なぜこのフィギュアで試したのか、Nobody knows.
こちらは普通のフィギュアのように完成品の状態では無くて、ちょっとだけ自分で組み立てて塗装すれば、誰でも綺麗な完成品が作れる、というコンセプトの「キャラグミン」という製品なんだそうです。
ワンフェスに来るような人は、フィギュアは本来完成品の状態ではないことを知っているわけで、可能ならば作ってみたいけれど、技術として非常に難しいので手が出せない、結果としてフィギュアを買わない(変えない)、という判断を下す人は多いんだと思います。ただ、その人たちも技術がないから躊躇してるだけで製作に興味が無いわけじゃない。むしろ「自分も作ってみたい」と思っている人が多いはずです。
そういった「初心者」に向けた、フィギュア製作の「はじめの一歩」を提供するのが、この「キャラグミン」になるのかもしれません。なかなか目の付けどころが鋭いコンセプトだなぁと思った展示でした。ラブライブみたいに女性にも人気のあるコンテンツでやってるあたりも上手いなぁと思いました。
ガルパンの戦車。戦車だけ撮影すると他と変わらないように見えますが、実はけっこう大きかったりします。
こちらも実は大きい、等身大スタープラチナ。比較対象がないと分かりませんね、すみません。
等身大だと分かり易いですが、なかなかに無理のあるポーズですな、オレあんな風に立てねーよ。
戦時中、艦船で出されていた「戦艦飯」を配食していたみたいです。こればっかりは午前中に来ないと駄目だろうなぁ。
この夏公開予定の「実写版ルパン三世」から小栗旬バージョンのルパン三世。なかなか特徴を捉えていると思いますが、小栗旬で実写映画化したことを知らない人間には、これがSMAPの中居正広に見えるらしいです。中居には見えねーよ。
16時からグッスマステージで始まったアイマスミニライブ。始まった瞬間の怒号と歓声は、企業ブース全体の空気を一変させるほどでした。相変わらずよく訓練されてるオマエラ、さすがというほかない。
フィギュアかプラモか、製作の過程を解説していました。こういうCSチャンネルあったら需要あるんじゃないかな。
テラフォーマーズの等身大フィギュア。記念撮影ができるみたいです。
こちらも記念撮影もの。ねんどろいどのパッケージ枠で、小道具を使った撮影ができるようになっていました。
初音ミクのレーシングカー。レースクイーンの衣装もミク仕様でした。なにやら忙しそうだったけど、なんだったんだろ。
我が長野県に居を構えるフィギュア製作会社:PLUMの展示。ここのオリジナルキャラの諏訪姫が人気なんですが、写真はフィギュアだけでなく、諏訪大社とセットで。諏訪大社って、よくよく考えたら色んな意味で「聖地」なんですね。
昨年から大人気の「進撃の巨人」。そういえば一般ブースでは「進撃の巨人」のフィギュアって、ほとんど見なかったような。なんか企業で利権握ってたりするのかしら。
リヴァイ兵長のフィギュアが異常に多かったです。どの層に人気なのか……まぁなんとなく予想はつきますが。
……このフィギュア、なんで18禁扱いじゃないんだ?
擬人化したゼットンとレッドキング(ウルトラマンの敵方宇宙人)だそうな。…………え?
同じく、擬人化したフレディとジェイソン、どちらもホラー映画の有名キャラクターです。……こんなのが殺人鬼だと、むしろ殺されたいと思う輩が出てきそう。
サイクリングスーツのこういうのも、なんかだんだん見慣れてきたような気が。以前からアイマスのはありましたが、今回から艦これのが加わっていました。これを着て往来を走れる御仁の胆力を、オレは尊敬できない……ッ!
良く撮れた写真
今回撮ってきた写真の中で、比較的良く撮れたんじゃないかな、と思うものを以下に並べてみます。……とはいえ、今回は「これは会心の出来!」と言えるようなのがあんまりなかったんですよね。せっかくの新レンズの力を十分に引き出せなかったというか……。練習不足でした、また次回頑張ります。
その他の写真はこちら。874枚もありますので、お暇な時にご覧ください。あ、あと、18歳未満は閲覧禁止!です。
総括
今更気付いたんですが、ものを買うんじゃなきゃ朝一に会場入りする意味は無いですね(爆)!!
始発で並ぶと会場入りは10:30、今回はそれから3時間ほど出発が遅れたにも関わらず、11時前に会場入り。オレみたいに写真目当てであれば、10:30ちょい過ぎくらいに着くつもりなら、最も効率良くかつ滞在時間長くワンフェスを楽しめる気がします。買い物目当ての人は是非ダイレクトパス(1時間前に入場できるチケット、+3,000円)をお買い求めの上チャレンジしてください。
今回は新しいレンズで挑んだのですが、直前に殆ど試し撮りをしてなかったこともあって、レンズの特性を十分使いこなすことが出来なかった気がします。今回撮影してきた写真も、ほぼ全て色調補正を行っています。おかげでFlickrにアップするまでにものすごく手間がかかりました……。
今回は1800枚ほど撮ってきました。下手な鉄砲数打ちゃ当たるってなもんで、これだけの枚数を撮ると、何枚かは「これは!!」というような写真が撮れるもんなんですが、今回はあんまりピンとくるものがありませんでした。
これは、上手く撮れなかった、気に入った被写体が無かった、というよりは、一眼レフの遠近が効いた写真にオレ自身が慣れ始めていて、単に綺麗に撮れるだけでは満足出来なくなっているのかもしれません。なんかもうちょっとコンセプトを考えて、狙って写真を撮らないといけないのかも。
次回まで、もうちょっと「フィギュア・ガレキを撮る」ことの意味や目的、どんな写真を撮りたいのか、を考えてみたいと思います。結果、もうあんまり意味が無い、という判断になれば次回からは不参加にするかも。………まぁ、そんなことにはならんとは思いますが。
前回のワンフェスでは、フィギュア・ガレキ業界の行き詰まり感・停滞感を感じました。
一方、今回のワンフェスでオレが感じたのは、そういった停滞感を払拭しようとする動きです。通常、写真撮影はディーラーに対し声掛けの上行うのがマナーなんですが、あらかじめ張り紙で「撮影OK」を謳っているディーラーを多く見かけました。一般ディーラーでもでも完成品を頒布していたり、手頃な値段で買えるちょっとしたお土産や記念品として買える小物を置いているところも多かったです。企業ブースでは写真撮影コーナーがあったりと、来場者が参加し易い仕組みが用意されていました。
昔はフィギュアやガレキはマニアの隠れた趣味でした。時間も金もかかるし、相応の技術も必要です。興味があるからと言ってホイホイと手が出せない遊びに分類されます。
今は違います。ゲーセンに行けばUFOキャッチャーの景品で手に入るし、クオリティの高いものでも1万もあればネット通販で誰にも知られず買う事が出来ます。「オタク」が忌避される存在ではなく、軽度であればステータスとして見なされるようになった、という社会的背景もあるでしょう。
それ故に、ワンフェスの来場者も、よりライトなユーザーに変わりつつあるのだと思います。しかし、ワンフェス自体のポジションはそれほど以前と変わらなかった為、そういったライトユーザーとの間に乖離が生まれていた。オレが前回のワンフェスで感じた「停滞感」は、おそらくそういったものに適合できない様子から受けたのかもしれません。
一般ディーラー参加者にとって、フィギュアやガレキは、どこまで行っても趣味の域を出るものではないのだと思います。好きだから売上に関係無く続けられるし、飽きたり辛くなったりしたら辞めればいい。別にヌルヲタ共に迎合する必要も無い。そのスタンスで問題無いし、そうあって然るべきだと思います。
ただ、一方で業界の将来を憂いて、あるいはイベントを盛り上げたくて、または単に自信が楽しむ一貫として、ライトユーザーを巻き込もうと考えて、具体的な行動を起こすディーラー参加者が増えてきているのかなぁ、と感じました。「キャラグミン」などはその最たる例でしょう。フィギュアやガレキをよりディープな位置で楽しんで貰える人を増やす、そういったサービスや製品は、今後ちょっとずつ増えていくんじゃないでしょうか。
そして最終的には、将来の業界の担い手を増やしていこうとしているんじゃないかと思います。3Dプリンタのような簡単に3次元表現を行える技術は、そういった新たな業界参画者を増やす追い風として働くはずです。
そんなことを今回のワンフェスで感じました。
さて、そんなオレの業界予想とは全く関係のないところで、今回オレはフィギュアのキットを買ってきたわけでして。とりあえずはこれをちゃんと動く形で完成させてみたいなぁと思います。はたしてどうなることやら。