ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

「普通のアジャイル」のなにがダメのか?

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less-study.doorkeeper.jp


 Large-Scale Scrum(LeSS:大規模なアジャイル開発のフレームワーク)の勉強会「Less Study」、次回は明日開催の予定です。少人数で地道にちょっとずつ翻訳と解釈を進めてますので、良かったらご参加下さい。明日は前回からの続きで「待ち行列理論」と、滝川が「顧客価値による組織化」を担当する予定です。ちなみに滝川担当分は、翻訳はGoogle先生がほぼほぼカンペキにやってくださったので(最近のGoogle翻訳スゴイな!)、あとは発表の資料準備だけです、まぁ明日までになんとなかるでしょう。(たぶん)




 さて、本題。
 前回のLess Studyは珍しく初参加の方が何名かがいらっしゃいました。本編も割と初心者向けというか、スクラムは分かるけどLeSSは分からないという人のために、比較的噛み砕いた説明が多かったんですが、その傾向は懇親会でも続きました。そんな折、初参加の方からこんな質問を受けました。


LeSSは他と比べるとどっちが大変なんですか?


 それに対し、オレが「普通のアジャイルで開発した場合と比べると……」とうっかり返してしまったところ、その場に居た既存メンバーのほぼ全員からコンマ2秒で


「「「普通の!?」」」



 と総ツッコミを受けた次第です。言われてすぐアチャーッと自分の失敗に気付き、即座に訂正しました。


 さて、オレはなにをやらかしたでしょうか?



takigawa401.hatenablog.com



 以前、上記の記事でも書きましたが、「アジャイル」は開発・ビジネス・組織を少しでも良くするためのTIPSの集まりを指す言葉で、とても範囲が広く、またそれぞれのTIPSによって目的も用途も適用範囲も様々です。
 ところが、「普通のアジャイル」なんて言い方をしてしまうと、アジャイルのどのプラクティス・どのフレームワークを指し示しているのか、主語が大きすぎて分からないんです。同じ開発現場は2つとありません。同じ「アジャイルな開発をやっている現場」でも当然その度合いや導入しているプラクティスは異なるのです。なので、「普通のアジャイル」などと言おうものなら「『普通』ってなんだよ!?」「俺の『普通』とお前の『普通』が同じだとでも思ってんのか!?」って指摘を受けるのは必然でしょう。今回もオレが指摘されたのはこの点でした。指し示す主語が曖昧すぎる、と。


 要は「曖昧さを取り除いて、共通認識を得やすい言葉に置き換える」ことが必要です。じゃあどうすんのか、なんですけど、オレ個人が普段確認するのには、思考プロセスのフレームワークである「TOC(Theory of Constraints - 制約理論)」の中にあるチェックツール「CLR(Categories of Legitimate Reservation - 論理性の検証)」を用いています。使い方が難しい(特に他人に不用意に用いると他者を傷つけたり追い込んだりしてしまうことがある)んですが、自分で使う分には便利だと思っています。


monoist.atmarkit.co.jp

  1. 意味の明瞭性
  2. 実体(事実)が存在するか
  3. 因果関係の存在
  4. 原因の不十分
  5. 追加の原因
  6. 原因と結果の逆転
  7. 予想される結果の存在
  8. 同語反復/循環論理

 上記記事にもあるとおり、CLRのチェック項目は全部で8つあります。が、これは問題が発生した際の原因究明に使うものなので、そうではないケースでは上の2項目だけで十分だと思います。つまり「①言葉の意味が理解できて、②その言葉が指し示すものの存在の有無や大きさが確認できる」状態であれば問題ないと思います。


 今回、オレはLeSSとの比較対象を列挙する際、「普通のアジャイルで開発した場合」と表現したものを「8人1チーム程度の一般的なお手本どおりのスクラムで開発した場合」と訂正しました。これでもまだ曖昧な内容ではあるんですが、あまり細かく定義しすぎると汎用性が失われますし、とりあえずこの内容で「まぁそれならいいんじゃない」とメンバーにもお許しいただけたので、本記事上でもよしとして頂けると嬉しく思います。


 何事においても、言葉の意味は明確にし、誤解や拡大解釈を防ぐよう心がけることが必要です。CLRシステム開発でも要件定義やテストの際に活用すると便利だと思っています。興味がある方はTOCやその教育(子供)向けのTOCfEに関する書籍が何冊か出ているほか、セミナー等も定期的に開催されていますので、良かったら調べて学んでみて下さい。……あ、でもCLRを普段の会話で使い過ぎると、「お前と話すのはめんどくさい」と周囲から煙たがられるのでご注意あれ。特に男性が女性に対して使い過ぎると喧嘩の原因になりかねません。使用はあくまで自己責任でお願いします。



XP祭り2017 #xpjug :LT祭り発表内容「オペレーション戦略をご存知ですか?」公開資料

はじめに

takigawa401.hatenablog.com

 というわけでXP祭り2017:LT祭りで発表した内容はSlideShare等に上げるつもりは無かったんですが、後から「もう少し詳しく」という話をごく一部の方に頂きましたので、しゃべった内容を追記して書いてみます。





LT発表内容

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(via: https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00J486UXU/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=teammfria-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B00J486UXU&linkId=40027280845b33984ace72541c9cf354 )

 それでは「オペレーション戦略をご存知ですか?」というタイトルで始めさせて頂きます。テックファームの滝川と言います。何度も出てきてスミマセン。もうちょっとだけお付き合い下さいね。
(※筆者注:この日は既に野良LT、ビブリオバトルと登壇しており、LT祭りで3回目の登壇でした。A会場にずっと居た人は「またコイツか!」と思ったでしょうね、笑)


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(via: https://www.google.co.jp/maps )

 みなさんご承知のとおり、今回のXP祭りはいつもと異なる場所でしたが、オレはちょっとだけ馴染みがありまして。オレは5年くらい前に早稲田大学の早稲田キャンバスに月2ペースで半年くらい通っていたことがありました。今回の会場変更を聞いて懐かしく思い、それじゃあその時の話でもしようかなと思いLTを準備してきたんですが……。


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(via: https://www.google.co.jp/maps )

 実は早稲田キャンバスじゃなくてビミョーに場所が違ったんですねぇ。いやぁ弱った。でもまぁ今更内容変更も出来ないので、このまま押し切ります。


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(via: http://school.nikkei.co.jp/special/mba2017w2/ )

 さて、なんで月2ペースで半年も通っていたかというと、早稲田大学と日経が「MBAエッセンシャルズ」という講座を開講していて、それを受講していたんですね。


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(via: https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00J486UXU/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=teammfria-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B00J486UXU&linkId=40027280845b33984ace72541c9cf354 )

 「MBA」はご存知の方も多いと思いますが、ざっくり説明すると経営者のための知識体系で、ビジネスパーソンが身に着けていると喜ばしいとされるものです。この講座ではその「MBA」の要素、簡単なさわりだけを一科目あたり2時間程度の講座で教わって、なんとなくMBAの雰囲気を掴もうというものです。全部で8万ちょいするんで、一講座あたりだいたい5,000円くらいですかね。今はもうちょっと受講しやすくなっていて半分ずつを4万強で受講できるようになっているみたいです。興味があったら後で調べてみて下さい。あ、ちなみにオレは早稲田大学や日経から金貰ってるわけでも回し者でもありませんのであしからず。


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(via: http://mike-shimada.blog.so-net.ne.jp/archive/c2301663717-7 )

 この「MBAエッセンシャルズ」の中でオレが特に興味を持ったのは、遠藤功教授の「オペレーション戦略」という講座です。


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(via: https://ameblo.jp/iigokuu/entry-10909530981.html )

 では「オペレーション戦略」とはなんなのか? 「オペレーション」とは普段の業務・作業・運用のことを指します。ざっくり企業活動における「ボトムアップ」のことです。


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(via: https://flymee.jp/gallery/144/ )

 一方で「戦略」とは「経営方針」や「企業指針」の事を指します。こちらもざっくり「トップダウン」のことになります。


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(via: http://takigawa401.hatenablog.com/entry/20120920/1348730509 )

 MBAの「オペレーション戦略」はSCMなどマーケティングを仕事にしていない人にはあまり耳馴染みの無い内容も多いんですが、この遠藤教授の授業は「そんなものより今日本でオペレーションが強い会社からもっと学ぶべきだ!」とばかりに、主に事例を中心に紹介して頂きました。ここからはその事例を紹介していきます。


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(via: http://www.1101.com/yamato/ )

 まず一つ目ですが、宅急便の「クロネコヤマト」です。2011年に起きた東日本大震災のわずか2日後の写真なんですが、ガレキの中をヤマトのトラックが走っている様子です。これ、誰かにトラック走らせろ、と言われた訳じゃなく、現場のセンターの方たちが自分たちの判断で営業を震災後たった1日で再開させてるんですね。「荷物が来なかったらみんな困るだろう」って。何十kmも歩いて、時にはガレキもどかしながら。本社の経営陣もまさか営業再開しているなんて思いもよりません。

 で、その経営陣の方がこの写真を見てまず一番最初になんて言ったか。「おい、うちの車が盗まれたぞ。」


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(via: https://www.jibtv.com/programs/resilient/20130531.html )

 続いて、鉄道整備の「TESSEI(テッセイ)」という会社です。新幹線などの掃除を請け負う会社なんですが、ちなみに新幹線に乗ったことのある人は?(会場挙手) まぁほぼ全員乗ったことありますよね。じゃあ絶対このオバちゃんたちを見たことがあるはずです。このオバちゃんたち、あの十何両もある新幹線を、たった7分で完璧に掃除しちゃうんです。トイレ掃除もゴミ捨ても忘れ物の捜索も、全部含めてたった7分です。車両掃除の時間はそのまま電車の発車までの準備時間になります。どれだけ早く掃除できるかが、どれだけ多くの新幹線を走らせられるか、に直結するんです。新幹線が今これだけ頻繁に走っているのは、彼女たちのおかげなんです。


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(via: http://toyokeizai.net/articles/-/134844 )

 さらに、彼女たちは、新幹線がホームに入ってくるとき、出て行くとき、必ず一列に並んで一礼をします。こんなことをやれ、なんて彼女らは上から言われてないんですよ。全部オバちゃんたちが自分たちで考えて自分たちの判断でやってるんですね。


 これを視察で来日したフランスの国鉄総裁が、こんなことを言ったそうです。「あのオバちゃんたちを我が国に輸出してくれ!」人身売買だからダメです。


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(via: http://kiirowa.biz/teiban/teiban6/teiban6-00300.html )

 ヤマトにもTESSEIにも言えることですが、どちらも現場の判断で動いて、現場をより良くしていこうとカイゼンを続けています。なぜこんなことができるのか? それは経営陣が現場を信じて、現場に多大な権限委譲をしているからなんですね。ヤマトなんかも現場の権限が物凄く強くて、センター長くらいの立場だと現場に関わる判断は殆ど上にいちいちお伺いを立てずにできるそうです。


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(via: http://www.yamato-hd.co.jp/investors/kojin/yamato/02.html )

 ではなぜそんなに権限委譲ができるのか? それは戦略=方針がハッキリと明示されており、しっかり現場の人ひとりひとりに浸透しているからなんです。ヤマトの「ヤマトは我なり」から始まる社訓はとても有名で、会社のことを我がコトとして捉えています。その理念を体感するための仕組みとして「いかに自分たちの提供するサービスが世の中の役に立っているか」「ヤマトのサービスが世の中に必要とされているか」を説明した映像を新入社員に見せるのだそうです。


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(via: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%97%A5 )

 この辺は自衛隊もおなじだそうです。自衛隊に入隊すると、体力を鍛えることよりも、重機の扱いを覚えることよりも、まず「自分たちの国が如何に素晴らしくて如何に尊く、自分たちが命を賭して守る価値があるか」を教えられるのだそうです。それが無かったら鍛えた身体も重機も意味をなさないし、逆にそれがあるからこそ、甚大な災害が起こるたびに身体を張って災害救助にあたってくれるのですね。


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(via: https://twitter.com/beerbearbeat/status/783283236612866048 )

 遠藤教授は「トップダウン=求心力」「ボトムアップ=遠心力」とおっしゃっていました。どちらが欠けても企業としていびつになるし、体をなさなくなる。ただ、どちらがより重要かといえば、「ボトムアップ」だとおっしゃっていました。客に見えない部分(=経営陣)がポンコツでもある程度まではどうとでもなるけど、客に接するオペレーションの部分がポンコツだと仕事はうまく回らなくなってしまう。


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(via: http://www.suginamigaku.org/2015/01/val-laboratory.html )

 この会場(XP祭り)に居る人たちに最も身近な例は、「駅すぱあと」のヴァル研究所さんじゃないかなと思います。


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(via: http://gaiax.hatenablog.com/entry/2016/08/09/155403 )

 5年くらいまではよくある老舗の会社……悪く言えば現場の勢いが落ちて停滞しぎみだった会社だったのが、今やカイゼンを続け会社の至るところにカンバンがある元気のある会社に変貌しています。この写真はたぶん総務の方が自分たちのカンバンを紹介されている様子だと思いますが、総務でカンバンやってるところなんてありますか? どんな進んだ会社でも業務部門でこんなことやっている会社、そうはないですよ。


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(via: https://twitter.com/araratakeshi )

 で、その立役者であるヴァル研究所の新井さんに以前話を聞いてみました。元々レガシーだった会社に耐えかねて、ある日取締役会に直談判に乗り込んだとのこと。それを見た当時の経営陣が「そんじゃあちょっくらやってみろ」ということになり、それまで平社員だったのがいきなり役職を与えられてしまったそうな。後は地道なボトムアップを繰り返していたら、だんだん周りの人が手伝ってくれるようになり、いつの日にか会社見学ツアーで数ヶ月待ちの順番待ちが生じてしまうような有名な「カンバン・カイゼンの会社」になってしまったそうです。
 新井さんは聞くたびに「僕は何もしてない」と繰り返しおっしゃられていますが、まず直談判して経営陣に承認させたことが重要なんです。承認を得た・自分が地位を得たことでそれを戦略として明示させた。承認した以上、上の人も放置するわけには行かないので、結果的にウォッチし続けることになる。そしてその中でボトムアップによるカイゼンを繰り返し続けた。それによってたった5年でヴァル研究所を他に類を見ない「現場が元気な会社」を作り上げたんです。おそらく新井さんは意識しなかったでしょうが、まさに遠藤教授のおっしゃるオペレーション戦略に則り、ボトムアップトップダウンの両方の力学を作用させた結果と言えます。


 ちなみにヴァル研究所さんからもお金は頂いてませんし回し者でもありませんが、これからお声がけ頂く分にはぜひご相談させていただきます。


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(via: https://www.instagram.com/p/BKbKHvtALp-/ )

 そのほか、遠藤教授はことさら「飲みに行く」ことを強調されていました。現場で飲みに行く、愚痴を言い合う、腹を割って話す、そうやって現場で一致団結し覚悟が決まっていくのだそうです。酒は元気な現場の礎です。なので我々もこの後ガッツリ飲みに行きましょう!
(※筆者注:LT祭りの後はクロージングを経て懇親会でした)


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(via: https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00J486UXU/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=teammfria-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B00J486UXU&linkId=40027280845b33984ace72541c9cf354 )

 以上、MBAのオペレーション戦略のご紹介でした。現場を元気にしたい、カイゼンしたい、という方は参考になさってみて下さい。


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 ちなみに、遠藤教授は昨年(2016年)に退官し、「MBAエッセンシャルズ」の講師も辞められてしまったそうです。それじゃあ何してるのかなぁ、と思ってついさっき調べてみたら……。


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(via: https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01M9K3R9H/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=teammfria-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B01M9K3R9H&linkId=adbfd052b33d5aaa745578973b6cb613 )

 なんか身も蓋も無いタイトルの本を書いていました。いやぁ弱っちゃいましたね。それではご清聴有難うございました。




おわりに

 公開にあたりだいぶ内容を足したので、このまま読んでもLTの枠5分は超えてしまうことはご承知置き下さい。


 今回のLTには、とある2つの狙いがあって「画像のみ」のスライドを作成しました。


 1つ目は、スライド作成コスト削減のため。
 LTとはいえプレゼンスライドを作るのはなかなか大変なので、ちょっとでも楽しようとした次第です。「画像探すのも結構大変じゃない?」とも聞かれたんですが、難しいのは「画像と文章の組み合わせ」で考えることあって、画像だけだと文章側をいくらでも柔軟に変更できるので、多少それっぽければ割となんとでもなります。


 2つ目は、撮影対策。
 最近IT系の勉強会やセミナーでは、他人のシャッター音がうるさくて講義に集中できない、という意見がチラホラ見られます。オレ自身は全くそういうのを気にしないんですが、せっかくなので「撮影しても意味の無いスライドにすれば撮影されない=シャッター音が響かないのでは?」という提言も兼ねていました。スライドの作り方次第で、シャッター音の抑制はある程度できるんじゃないか、と仮説を立ててみました。問題を聴講者にばかり押し付けるのではなく、登壇者が我がコトとしてもっと捉えてもいいんじゃないかな、とオレは考えています。


 今回、前者に関しては、スライド作成時間が1時間程度なんで、使い回しとかしてない割には、まぁ上手く行ったかなぁと思います。後者は、まぁそもそもLT祭りで全スライドを撮影する人は皆無なので、効果のほどを測定することはできませんでした。1時間くらいのセッションが持つ機会があったら、また試してみたいですね。




 以下は今回発表のネタをお借りした遠藤功教授の著書です。オレもまだ全部読めてないので、早めに読むようにします。


XP祭り2017に参加してきました。 #xpjug #随時更新終了

 本日は早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究機構で開催されている「XP祭り2017」に参加しています。久々に随時更新にチャレンジ。さらっと雰囲気だけ分かるようなものを書いていきます。

※2017/09/18 追記

 最終更新を完了いたしました。

www.waseda.jp




まんざい

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 毎度おなじみ、Agile仙人こと小井土さん・福井さんによるアイスブレイク。オレはちょっと遅刻して着席したんですが、その時にはXP入門と題してかなりまじめな講義をなさっていました。
 ……が、いつの間にか完全に雑談になってました。XP祭りらしいユルい始まりですね。安定で安心。




【基調対談】ワークスタイル改革を実践者する二人が、働き方の本質を語る(青野 慶久さん、倉貫 義人さん)

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 サイボウズ青野さんとソニックガーデン倉貫さんの社長コンビによる、「働き方改革」というテーマでの対談。

  • 倉貫さん
    • ソニックガーデン社長
    • 社員の半分が地方
    • 納品のない受託開発
  • 青野さん
    • サイボウズ社長
    • イイカンジにブラック
    • 不満があったら言って→これでもかとばかりに不満が出てくる
  • 二人ともプログラマ(青野さんはかつて、倉貫さんは現役)
  • 倉貫さん「プログラミングは遊びなのに金がもらえる」
  • 青野さん「開発者は運用を嫌がる」
    1. クラウド導入
    2. 客のデータ預かってるのに落としたら不味いよね
    3. 開発者も運用をやるようになった
  • 倉貫さん「運用専任者がいるけど運用することそんなにない」
    1. プログラミングしだした
    2. 開発者が危機感持ち出した「開発だけやってるとまずいぞ」
  • クラウドやってると開発者も運用できる(プログラマブル)
  • 運用者もRubyとかだとメモリとか細かいこと気にしないでプログラム書ける
  • 個人の中でDevOps
  • 開発と運用を一気通貫するのが良いかなと
  • 次に何をなくすか
    • 倉貫さん「管理をなくそうとしている」
      • 経営はさすがになくせない
      • 中間管理職を置きたくない
        • その言葉だけで悲劇
      • 部署をなくした
      • 上司がいない
        • 承認プロセスがない
          • 購入申請とか休暇申請がない
      • クレジットカードの暗証番号を社内公開した
        • 誰が何買ったか、フルオープン
          • 社長もフルオープン、美味いもの食うとすぐバレる
      • 個人評価をなくした
        • プログラマは評価しづらい
          • プログラマは良いコードを書きたい
          • 良いコードを書いてもすぐにお金を生まない
          • 数年後にメンテするときに楽になるかも
      • 賞与はみんなで山分け
      • 給料はいきなりMAXであげる
        • でもこれ以上は上がらないよ
        • もっと欲しかったら副業して
        • 地域格差がないから社員がみんな地方に移住する
          • 社員の方が社長より良い家に住み、良い車を乗ってる
          • 長野に移住した社員
            • 毎日スノーボード
              • 1ヶ月に40回スノボ行ってる→倉貫さん「計算合わねーぞ」
  • ほしのカンパニー
    • 「働き方改革」じゃなくて「休み方改革」
    • 星野さんはスキー大好き、スキーを中心にスケジュールを組む
      • それに合わせて会社の働き方も変えた
  • 「自立」
    • 自分で考えて
    • 自分で決めて
    • 自分で責任を取る
    • ちょっと前まで全部会社が決めてくれた時代があった
      • それはもう成り立たない
  • 社長は社員んを洗脳して抱え込みがちだけど、そうではない考え方
    • マイキャリ
      • 自分のキャリアを考えさせる(議事録取って)
      • 社内ドラフト会議
    • 逆ドラフト
      • 伸び悩みがちな社員を上司が指名して部署移動させる
        • 断るのもOK
  • 人が会社から出ていくのを必ずしも悪いと思わない方がいい
  • 会社からみんな去るような会社にはそもそも存在意義がない
  • 経営者としては覚悟がいる
    • 社員の抱え込みではなく魅力で社員が残ってくれる会社
  • 退職金制度
    • 20年は辞めるな、という制度
    • 「今辞めたら損だよ」←どんな脅迫だよ!?
  • 目標管理制度
    • 目標を低く(難易度低く)するしかない
  • 子供の時には人生について考えるタイミングが3年に一回くらいある
    • 小中高大
  • おとなの進路相談が必要
    • YWT
      • 新人はキラキラしたこと言う
      • ベテランほどネガティブなことを言う「営業やってみたけど成果出ないし向いてませんでした」→「じゃあどうすんの?」→「こっちが得意だからこっち頑張ります」→覚悟が決まるからか、本当に頑張る
      • 普通の会社ではネガティブなことは発言できない
  • 部署間の仲が悪いのは、相手がどんな仕事するか知らないから
    • 相手の仕事が楽そうで目立ってたりするとイラっとする
  • 副業の話
    • 伊藤さん:ソニックガーデンのリモートワーク第一号
      • 「なんで上京できない?」→「奥さん大好き」奥さんが関西で家建ててパン屋やってる
        • 木金がスケジュールいつも埋まってる「パン屋の従業員として働いてる」
        • そのうちソニックガーデン社内でパン売り始めた「ソニックガーデンの方に特別枠で10個通信販売します!」
  • 日本の会社は余計なことをいっぱいやってる
    • 働き方改革以前に余計なことを止めろ!
  • これからは複数スキルが必要
    • 楽するためにプログラミングすればいいじゃん
      • 総務のお姉さんにkintone教えたら業務やりながらアプリ作って、そのアプリで業務改善しちゃった
  • 日本で業務をハックする業務ハッカーを増やしたい
  • 社内風土を作るのがマネジメントの仕事
  • まとめ
    • 青野さん
      • ITエンジニアはもっと声を上げてほしい
    • 倉貫さん
      • スタッフから「青野さん紹介してくれ。XP祭りで。」大丈夫かホントに!?って思ってた→盛り上がってよかった
      • 小井戸さん「倉貫さん働いてるか遊んでるか分からないね」←最高の誉め言葉
      • 遊ぶ感覚で働く文化をもっと広めたい

 ちゃんとアジャイルを踏まえた内容になってたのがすごいなぁと思って聞いてました。お二人ともトークがめちゃくちゃ面白いですね。ソニックガーデンさんもサイボウズさんも働き方改革の先駆者とあって普通の会社とは全然違いますね。ただ、「会社の仕組みをカリカリにチューニングして無駄を徹底的に省いている」からこそ実現できているのであって、残業禁止とか、20時になったら電気消すとか、小手先だけ変えるアプローチをやってる会社が「実現が難しい」とか言っちゃうのはちがうよなぁ、としみじみ思った次第です。


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野良LT

 お昼休み恒例の野良LT。会場が狭い普段と違うせいか、エラく盛況でした。ちなみにオレも発表しました。ノースライド・ノープランで喋ったの初めてだ。オレがしゃべったのは以下のブログ記事の続きの話です。

takigawa401.hatenablog.com



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lp.bellare.jp




XP祭り2017:大企業だけど新規ビジネス開発をモブプログラミングでやってみた

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 楽天の川口恭伸さんから、自社でやられているモブプログラミングへの取り組みと、そこから得た学びの話を発表されていました。セッションタイトルが変更されていたんですが、ちょっとメモしきれなかったので、XP祭り2017のプログラムから引用しました。直前の野良LTの及部くんと内容がかぶっとる……完全に同士討ちだ。
 オレは普段から及部君や川口さんとはお話させていただく機会がちょいちょいあるので、モブプログラミングの話も割と聞いていた内容だったのですが、今回の川口さんのお話はオレの中ではそれをアップデートする形でした。楽天テクノロジーカンファレンスでもいくつかセッションがあるほか、本家モブプログラミングのHunter社のクリスが来るらしいので、興味ある人は10/27, 28は空けといてくださいませ。


www.youtube.com
A day of Mob Programming - YouTube



モブプログラミングという働き方 #DevLOVE // Speaker Deck


www.eventbrite.com

tech.rakuten.co.jp



新米エンジニアがレガシーシステムを死に物狂いでグロースハックした話

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 リクルートテクノロジーズの横山翔さんの発表。いやぁ、物凄い分量でした。発表終わった後で「本当にあの分量をたった4ヶ月でやったんですか?」と質問させて頂いたんですが「本当です(キリッ」とこいつマジかよみたいな回答が返ってきました。ドメイン駆動設計とか読むだけで4ヶ月使い切っちゃいそうな感じですけどねぇ。ブートキャンプもビックリなハードトレーニングですな。スライドの丁寧さなんかを見ても、まじめで実直な方なんだろうなぁ、というのが伺えます。こういう人がちゃんと報われてよい働き方ができるようになるといいんですけどねぇ。(まだ午前中の対談の影響を受けてる)




xUTPから学ぶ、記述性の高いユニットテスト

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 リクルートジョブズリクルートテクノロジーズの高橋陽太郎師匠のセッション。コードだらけだから前の方に来てえ!という呼びかけからスタート。お話の最中にちょいちょい「宗教上の理由」っていうパワーワードが入ってくるので、気になって気になってしょうがなかったです。あと聞いてて思ったけど、オレもう数年レベルでJava書いて無いなぁ。(直近はnode.jsかな、ちゃんとテスト書いてましたけど、苦手ではあります。)


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シンプルデザインについて

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 渋川よしきさんのセッション。時間枠を大幅に超える熱の入った発表でした。「シンプルってデザインってなんやねん?」ってお話なんですが、UIの話ではなく、デザイン=設計、つまりシンプルなプロダクト・プログラミング設計に関するお話。「シンプルデザインのパタンランゲージ」という提言をされていて、パタンランゲージのお話をついこないだ聞いてきたばかりのオレにとっては、とても親近感のある話でした。「シンプル」と一口に言ってもシチュエーションや人によって「シンプル」の定義は異なるものを「パタンランゲージ」で共通理解を得ようとするアプローチは、個人的には正攻法だと考えます。

 あとで懇親会で渋川さんとお話しさせてもらったんですが、「初心者がパタンランゲージを学んだり、ソフトウェア開発のパタンランゲージを考える場が無くなっているのではないか。」とおっしゃっていたのが印象的でした。既にパタンランゲージを学んでいる人がマニア的に突き詰める場はあるのかもしれないけれど、初心者が置いてきぼりになっている、パタンランゲージのハードルが上がりすぎてる、というご意見でした。たしかにその通りかもなぁ。




リソース効率性とフロー効率性について

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 リクルートジョブズリクルートテクノロジーズの黒田樹さんのセッション。リソース効率性(人員をいかに有効活用するか)とフロー効率性(製品・サービスをいかに早く提供するか)の話で、最後のまとめにあるようにマルチタスクとシングルタスクどっちを取りますか?という結論でした。なかなかフロー効率を選択することって、やっぱり難しいんですかね。どっちがより良いか、価値が分かっててもできない、という話を先日別のところでも聞いてきただけに、なかなか選択する勇気が出せない状況が大勢なのかな、という気はします。



「システムメタファ」再考 – 秘匿されたXPのオリジナルプラクティス

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 永和システムマネジメントの天野勝さんのセッション。XPのプラクティスの1つ「メタファー」について取り上げられていました。何かを「たとえ」て相手に説明する手法をメタファーと言っていますが、「たとえ」を何にするかで与える影響が異なる、ということを簡単なワークを通して(ワークが成功したかどうかはともかく)説明されていました。ソフトウェア開発にはメタファーが高頻度で採用されているのは、ソフトウェア開発という領域が産業活動の中で比較的後発で、参考にできるものが既に巷にあふれてる=新たに言葉を定義する必要がないからじゃないかなぁ、となんとなく思いました。あるいは、ソフトウェア自体に実体が無く、具体的な形あるものでたとえることが理解につながりやすいのかな、と。
 オレもよく例え話をするんですが、まーーー「お前の例え話は分からん」と言われるとショックっすな、割とセンスを要するイメージなので、自分のセンスを否定された感はあります。抽象化能力を高めればいいんですかね。抽象化能力ってどう上げりゃいいんだ?


 

ビブリオバトル

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 昨年から始まったビブリオバトル。有志が本の紹介をし、一番みんなが欲しいと思った本を投票を決めよう、というイベントです。XP祭りは出版社からいっぱい献本いただいてるのに、意外と出版社に対して感謝の意を述べてないんじゃないか?という問題提起からXP祭りでも開催されるようになりました。今回は6人+時間が余った管理人の納富さんが発表。結果はクロージングで発表される予定です。
 ちなみに昨年一位になった本は、XP祭り後にAmazonで売り切れる事態になったそうです。すごいな。


中さん:いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話(筑摩書房)

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城ケ崎さん:異文化理解力(英治出版)

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川鯉さん:ビジネスモデル症候群(技術評論社)

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及部さん:チームが機能するとはどういうことか(英治出版)

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滝川:よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ(アスキーメディアワークス)



横山さん:金哲彦のマラソン練習法がわかる本(実業之日本社)

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納富さん:インターネット的(PHP研究所)

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LT祭り

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 XP祭り名物のLT祭り。今回はなぜか計画段階でタイムオーバー確定だそうです。エクストリームすぎるだろ。

原田巌さん

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手島尚人さん

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小田博司さん

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川鯉光起さん

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滝川陽一

※スライド公開の予定はないんですが、後で気が向いたら解説チックな記事は書こうかと思います。以下の記事は今回の発表の内容そのまんまなメモです。

takigawa401.hatenablog.com

石橋琢磨さん

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高柳謙さん

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faciliview.connpass.com

及部敬雄さん

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中大和さん

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クロージング

 一番最初に会場をご提供いただいた早稲田大学の鷲崎先生からの宣伝というか告知というか。以下のようなイベントやセミナーがありますよ、とのことでした。
(※サイトが見つからなかったものについては掲載出来ておりません。)

www.computer.org
www.wikicfp.com
www.ipsj.or.jp
www.inderscience.com




 続いてビブリオバトルの結果発表。城ケ崎さん「異文化理解力(英治出版)」が圧倒的大差で優勝しました。いやぁ、あれには勝てんわ。ご自身の海外経験でのご苦労を踏まえての話は、参加者の中でもダントツに面白かったです。




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 出版社からご提供いただいた本のプレゼント祭り。若い人や初参加、初登壇の人から自由に一冊ずつ選んでもらっていってます。寄贈いただいた本は以下。良い人に貰われていくんだよ。


XP祭り2017:協賛・寄贈本









 オレもLTとビブリオバトルに登壇したので貰えたんですが……。


 その間、本を執筆・翻訳された方の宣伝タイム。


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懇親会

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 懇親会はこんな感じでした。XP祭りの懇親会で立食って、オレは初めてな気がしますね。最初のビールの待ち行列がなかなかどうして辛かったですが、あとは概ね楽しくワイワイやってたんじゃないでしょうか。
(さすがに疲れ果てていたので、ボッチの人を救済するところまでは行けなかった、スミマセン)

www.hotpepper.jp


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 こちらは二次会の様子。帰り道がたまたま一緒だった人に声をかけたら、なんと8人ほど引っかかりました。なんかずーっと漫画とアニメの話をしてた気がするな。

www.hotpepper.jp

ch.nicovideo.jp


 ちなみに、今回現金の持ち合わせがなかったオレは、一次会・二次会共にてらひでくんから飲み代を借りました。いやぁ、持つべきものは良い友人ですね。(来週あたり返すから予定教えてくれい)



感想

 全体の大まかな流れは以下のTwitterまとめからご覧ください。
togetter.com


オレ自身、XP祭りは何度も参加している気がしていましたけど、過去の記録を見返すと、2011年が初回参加で、今回2017年で4回目らしいです。意外と少ないな。いつ参加しても、良い意味でユルいたてつけで、誰でもいつでも登壇側に回れて、本当に良いイベントだなぁと思います。



 今回は及部くんと同様、オレも野良LT → ビブリオバトル → LT祭りと登壇三連覇を果たしました。3つ合わせてもトータル準備時間が3時間弱という低コストっぷりで臨んだんですが、それなりに形にはなったものの出来としてはイマイチでしたねぇ。準備コストが低いっていう点では及部くんも同様だったはずなのに、アイツのは結構クオリティ高いんだよなぁ。実に腹立たしい限りですが、実力不足を素直に認めて、来年また出直してきます。(そういえば及部くんは来年は仙人漫才の枠を乗っ取るらしいです。マジかよ。)


 とは言いつつも、ちょっとでしゃばりすぎてしまったんじゃないか、と後になって心配もしています。オレがLTやセッションをやることで、若手の枠を奪ってしまっていないか、などなど。会場での振る舞いも含め、自分が「老害」と化してないか、はどうしても気になります。
 かといって、単なる傍聴者・参加者というのもなんだかなぁ、と。オレの立場は、単に受け取るだけではなく、恩返しをする側に回るべきでしょうし、ただ参加して楽しかったです、で終わるのはいかがなものかと思っています。恩返しの形が登壇だけなのか、他にないのかは、今後考えて行かなくちゃならんですね。


 今回のXP祭りは会場がいつもと違ったんですが、そのせいで公募総数に対して実際に設けられたセッション数がだいぶ少なかったらしいです。なんでも倍率が2〜3倍だったとか。つまりそれだけの数の人が発表の場が無かったわけですが、まぁこればっかりはしょうがないですね、会場都合なわけだし。スタッフの皆さんがどんなに頑張っても限界がある。
 毎回XP祭りが終わると「もうちょっと補足しておきたい」とか「(発表の内容の)その続きをやりたい」という声がチラホラ出てきます。大抵は形にならずに終わっちゃうんですが、そういうのと合わせて別の形で開催できるように手助けできないかなぁ、と個人的には考えています。(オレ自身は今回だいぶ大暴れした感あるんで、もういいや)
 なので、「XP祭りの公募枠から漏れて発表できなかった」「XP祭りに参加したら自分もなんかやりたくなった」って人がいたら、裏方仕事は(ある程度は)引き受けるので、気軽に声かけてください。XP祭り以上にラフなしきりでなんかテキトーにやれたらいいな、と思っています。


 最後に、スタッフのみなさん、お疲れ様でした & ありがとうございました。また来年も楽しく遊びましょう♪


「ファシリテーターズ・インタビュー vol.22 中埜博×ガオリュウ」に参加してきました。

はじめに

 昨晩は秋葉原某所で行われた対談イベントを聴講してきました。ファシリテーターとして活動していらっしゃる高柳さん(@DiscoveryCoach)が、パタンランゲージで有名な中埜博(なかのひろし)先生にインタビューをする、というのが主な内容。(裏テーマに、中埜先生とのコラボ企画を複数作り出す、というものがあるらしいが、それはさておき)以下イベント詳細。

ファシリテーターはどこにいますか?」そんな問いから始まったこの企画。ファシリテーターが気になってるファシリテーターにインタビューして、聞きたいことを聴きだそうという企画です。

 今回はとある方から縁をいただいてパタンランゲージやまちづくりで有名な中埜博さんにインタビューさせていただけることになりました。私にとってはワークショップという面で、場づくり(とくに空間の使い方)についての考え方など知りたいことがたくさんあり、2時間で聴ききれるものではないとすでに楽しみになっています。対話の空間、ファシリテーションのパタンランゲージなど私のファシリテーションの視点で切り込んでみたいと思います!

ファシリテーターズ・インタビュー - Facebook




 オレ自身のパタンランゲージに対する理解は、以前書いた以下の記事をお読みいただければと思います。

takigawa401.hatenablog.com


 このイベントに際して、オレ自身のスタンスは単なる一聴講者であり、自分用のメモを取る以外はひたすら聞くことに徹しようと思ってたのですが、なぜか以下のようなキラーパスが来てしまい……。



 しょうがないから、メモとして放流したTweetのまとめと、簡単な感想のみを記録として残しておきたいと思います。


メモ代わりのツイート



感想

 いやぁ、久々にホンモノのオタクの本気の話を聞きました。こういう体験ができるのは、積極的に勉強会とかに参加していたとしても、せいぜい数年に一度あるかないか、というレベルですね。中埜先生の話は深く、それでいて広い。まさかパタンランゲージの話を聞きに来て、量子物理学や化学、宗教学にまで発展するとは思いもしませんでした。圧倒的に面白かったです。
※オレの「オタク」という用語の定義は以下の記事で行っておりますのでご確認ください。


takigawa401.hatenablog.com


 オレのこれまでの理解では、「パタンランゲージ」の「パタン」とは「道具」であり、いわばカードゲームのカードだと理解していました。カードそのものを端的に表す「名称」があり、それがすなわちその道具を把握するためのショートカットの役割をなす。カードは「効能」と「副作用」の両方を持ち、状況や相手によって「効能」が強まったり弱まったり、あるいは「副作用」が顕著に現れてたり逆に打ち消されて効能と同等の効果を発揮したりする。組み合わせで使う(=コンボ)ことで複合的に作用し、本来の個々の力以上のものを発揮しうる。そんなイメージです。遊戯王カードやマジック:ザ・ギャザリングをプレイしたことがある方なら、イメージがわき易いんじゃないかと思います。


 その理解はおおよそでは間違ってなかったという認識なんですが、今回のインタビューの中では「意見」「情報」「思い」「状況」と言ったものにも「パタン」は存在する、それらを個人に留めておくのではなく共通し理解を得るために言語化することが「パタンランゲージ」だと伺いました。ここはオレがこれまで誤解していた最も大きな点だと思っています。
 これらは人が持つ「意見」や「思い」、場が持つ「状況」から特定の要素を具体化して取り出し、共通認識を持つ作業で、原子や分子を見つけ出して特性を明らかにし命名する行為に近いのかな、と思っています。ただし中埜先生はその行為を「観察が始まった瞬間に形を変えてしまう」ことから「量子物理学」だと表現されていました。確かに、最初のプリミティブな「意見」「情報」「思い」「状況」から特定要素を取り出して言語化してしまうと、少なからず最初のプリミティブな状態からは変質してしまいます。それでも、言語化しないと相手には伝わらないし、共通認識を得ることはできない。この辺の話は、以下の美大生と工大生のやりとりを分析・解説した記事が、とても分かりやすく表現しているなぁと思って読んでいました。中埜先生は「秩序を取り戻す作業」とおっしゃっていましたが、個人的にはとても腑に落ちました。


medium.com


 また、パタンランゲージは、東洋人、というか、多神教国家の人間の方が理解が早い、というのも個人的な意見と同じで嬉しかったです。特性を分析し抽象化し言語化して、それらを別の生きている何か(精霊・妖怪)に置き換えることができる。「場」や「モノ」が特性とエネルギーを持ち、生命力を感じることができる。擬人化なんてのが最たる例だ、なんて話も感想で言わせて頂きました。日本人はパタンランゲージが得意、なんて言われたら、そこそこ悪い気はしないっすね。


 今回はインタビュアーがファシリテーターを本職とする高柳さんだったので、パタンランゲージとファシリテーションをどう結びつけるか、という話が多かったですが、個人的には勉強会等で高柳さんの振る舞いを拝見するに、結構パタンを活用してるよなぁと思っていたりします。あとはご自身でその手法に命名するだけかな、と。中埜先生の話が高柳さんの中でどういう気付きになったのか、は、いづれまた別の機会にゆっくり聞かせていただければ嬉しいです。



余談

 メモをTwitterに放流してたら友人にこんなこと言われてた。


 ( ゚∀゚)o彡゜オッパイ!オッパイ!

たとえ趣味が同じでもなにかしら仕組みがないと関連した友達は作れない

 突然ですが、今週末9/08(金)に新宿:bit&innovationで開催される「TOC実践分科会:TOC思考プロセスを超える第3++世代TPvs第4世代TP」に参加します。今回は登壇者の西原さんと森さんが対決するためのお題提供という形でお手伝いさせてもらいました。よかったらご参加ください。(オレ自身は発表するかどうか今の所ビミョーです)


www.j-toc.jp



 TOCがよう分からん、という人は、とりあえずロジカルシンキング的な何かだと思ってもらえればOKです。一応解説記事を貼っておきます。


mba.globis.ac.jp
www.goal-consulting.com


 あとついでに、以前オレが書いたTOCfE(TOCの教育向け)の記事を以下に貼っておきます。(手前味噌で恐縮ですが)


takigawa401.hatenablog.com




 さて、本題。
 このイベント用にオレから出させてもらったお題は、Jリーグのサッカーチームの運営に関するものなんですが、昨日そのお題について取り組んでいる時に、ふと「サッカー観戦って、意外と人を誘いにくくないか?」という話になりました。

  • サッカーを知らない人に見どころを伝えにくい
  • それなりにお金がかかる
    • 自由席で2,000〜3,000円
  • 必ず楽しいことがあることを保証されていない
    • 有名(ex:日本代表経験)選手が出場するかどうか
      • そもそもそのチームに有名選手がいるか
    • どちらが勝つか負けるか
    • ゴールが入るか
  • チャラチャラしたイメージがある
  • 割と駅から遠いことが多い
  • サポーターが暴れるイメージを持っている
  • etc...


 オレは会社の先輩が熱烈なサッカーファンで、その先輩に半ば強引に誘われたのがきっかけでした。オレの他にも社内で彼に誘われて試合を見に行った人間は沢山いましたが、結局その後も趣味としてサッカー観戦を定期的に行っているのは、オレも含め2〜3人だけです。
 ではオレ自身は、というと、ちゃんと誘ったことがあるのは会社の同僚が数人と自分の母くらい。母は今やオレを遥かにしのぐサカヲタと化し、Jリーグのみならずリーガ・エスパニョーラプレミアリーグも観戦しますが、まぁ正直イレギュラーでしょう。他の人間は一度きりスタジアム観戦に付き合ってもらったのみです。


 じゃあ既にその趣味を行っている同士だとどうか、というと、それもなかなか繋がりにくいようです。オレ自身10年以上FC東京サポーターですが、同じFC東京サポーターの知り合いは、同じ会社の同僚・上司が数人いる程度です。スタジアムや遠征先で知り合ったり仲良くなった人は一人もいません。
 それは、同じようにFC東京の試合を観に行く西原さんも同じだったようで、ご家族で観には行くが、それ以外の人とは話さずに帰宅されることが多いようです。西原さんの場合、ご子息がサッカークラブに入っているので、その繋がりで親御さんたちがFC東京のファン・サポーターだったりすると話題に上ることがある、とのことでした。


 どうもオレの周囲だけ観測している限りでは、ほぼ毎試合スタジアム観戦するようなコアサポーターでも、なかなかそれだけで知り合って仲良くなる、ということはあまり無いように見受けられます。会社だったり子供の引率だったり、といった、何らか既存の繋がりが無いと、趣味だけで仲良くなる、というのは難しいのかもしれませんね。


 これはどうも他の趣味でも同じようです。
 先週末幕張メッセで開催されたバーチャルアイドル初音ミクのライブ「マジカルミライ2017」に、オレは今年も参加してきたんですが、そのついで(?)に、土曜に有志で開催された「マジカルミライ非公式大規模OFF会」にも参加してきました。友人が運営サイドだったのと、どうもこのイベント色々頭がおかしい(モチロン良い意味で、ですよ。自費で数十万かけてライブを再現したり、非公式なのに各社問い合わせて音楽・映像の権利を全てクリアにしてたり、オリジナルスプーン作って参加者に配ったりしてました)ので、参加することにしたんですが、これまでオレは初音ミクが好きなことはSNS等では割とオープンにしてきたものの、それで繋がりを作るような動き方は一切してこなかったし、SNS以外では殆ど話題に挙げたことさえないんですよね。つまり、OFF会にはボッチ参加、知り合い皆無です。オレは割と人見知りなんで、結構つらいなぁ、やっぱ参加しなきゃ良かったかな、と思いながら会場に向かったんですね。
 ところが、蓋を開けてみるとOFF会の参加者のほぼ全員がボッチ参加。ミク廃でボッチの烏合の衆、というとんでもない集まりだったことが会の割と初期に判明しました。その驚愕の事実が判明したあとは垣根も無くなり、同じ趣味を持つもの同士、酒の力もあってみんな仲良くなりました。いやぁ、良かった良かった。
 でも、そんなことでもなければ、ここに集まった人たちはみんな同じ趣味=初音ミク繋がりの友達を持つことができなかったんですよね。ライブのチケットが買えない人が続出するくらい人気のあるジャンルであるにも関わらず、です。初音ミクVOCALOIDには既にピアプロニコニコ動画Twitterに代表されるSNSがあり、それによって発展してきましたが、それらを愛する人同士がFace to Faceでつながるまでに至るには、それだけでは足りない、ということなのかもしれません。


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 スポーツにせよサブカルにせよ、趣味が同じであるからといって、それを起因に人と繋がりを持つ、同好の士を持つ、というのは、どうもかなり難易度が高いようです。オレの知ってる中で例外はMMO-RPGでしょうか、オレの元部下にはMMO-RPGをきっかけに嫁さん見つけて結婚した奴がいます。あれは、システム自体に半ば強制的に人との繋がりを持つような仕組みがある(=パーティを組まないと倒せない敵がいる、等)からこそ、なのかもしれません。
 その仕組みがない趣味については、何かしら仕組みを別途作っていく必要があるのかもしれません。


 冒頭のサッカーのお題を考える中で、我々の中で出た意見には「やっぱり酒」でした。たとえば試合後1時間以上スタジアムの近くで飲める「アフターゲームパブ」のようなものを開催するとか。浦和レッズなんかはその辺は上手くやっている気がします。それは初音ミクのOFF会も同じような役割を果たしていたように思います。


 あとは、別の繋がりに趣味の繋がりを乗せていくこと。Jリーグの場合にはサッカースクールが上手く働いているように見えるので、趣味に関連した何かを学べる場を用意すれば、その場で知り合った同士は仲良くなれそうな気がします。既存の繋がりだと、会社程度の広さだと、同好の士を探せるかどうかはその趣味によってはビミョーなラインですし、既存の繋がりに良くない影響が出てしまうことがあるかもしれないので、あまり上手く機能しないかもしれませんね。


 趣味なんて個人で勝手に楽しめばいい、とも思わんでもないですが、やっぱり同じ趣味の話で盛り上がれる人が他にいたほうが楽しいですし、日常に張り合いが出るってもんです。逆にその趣味のジャンルをビジネスとして展開・運営していく側としては、如何にその繋がりを作る仕組みを用意するか、が重要なのだと思います。今回我々は「」くらいしか思いつきませんでしたが、もっと色々な仕組みを考えることができれば、人同士をつないで上手にビジネスを展開していけるのかもしれませんね。



他人に迷惑をかけないためのの「自撮り」のススメ


 昨晩、こんなツイートをタイムラインで見つけました。Twitterでは割合良く見る類のツイートですが、犬猫や自転車ではなく、認知症のご老人でもなく、若い男性を探している、というのは、その類の中では珍しいかな、と思って注目しました。一日も早く樋口一樹さんが見つかることをお祈りしております。


 この1つ目のツイートを見て、オレは正直「これはこれだけだと100億%見つからないな。」と思いました。写真があまりに人探しに向いてないんですよね。正面からの写真でもないし、表情も特殊だし。常にこんな表情をして歩いてる人、見たことありますか? オレはただの一度もありません。
 そのことに実際に言及し、結果として2つ目のツイートを追加で呟いて貰いました。どうやらこの樋口さん、劇団員ながら日常的に写真を撮られる習慣や環境にはなかったようで、ご自身の写真が殆どなかった(少なくとも周囲の方は持っていらっしゃらなかった)らしいんですよね。2つ目のツイートに貼られた写真も、ずいぶんと時期が古かったり、そもそも劇中の写真しか無かったりと、やはり人探しには向かない写真ばかり。とにかく、無いものは無いんです。それでも情報を増やして探しやすくするしかない。ありったけの写真を出して貰った結果としての2つ目のツイートでした。正直まだ厳しいですが、それでもちょっとでも誰かの目に留まるように、情報を増やし続けて拡散し続けるしかないのでしょうね。



 今回の一連のやりとりでの気付きは「自分の顔写真は、ある程度定期的に撮って、他者と共有しておかないと、何かしら迷惑をかける」ということです。家族がいるなら家族内でいいし、そうでないならSNSに共有(個人的には現時点ではFacebookが一番適していると思う)して知人・友人から見えるようにしておく。でないと、このような突発的な事件や事故が遭った時に近しい人が困る事態になってしまいます。



 遺影なんかもそうで、オレの祖父はそれまで元気でバリバリ仕事人間だったのが、ある日突然脳梗塞で倒れ、以降寝たきりのままこの世を去ったので、遺影になる写真が無くて凄く困った、と親父が言っていました。結果、亡くなる20年くらい前に家族親戚で撮った集合写真から切り取って無理やり引き伸ばして遺影にしたので、なんというかコラージュくさいというか、できの悪い合成写真というか、とにかく解像度の低い写真が祖父の仏壇には飾られています。こういうのいくない。
 オレも自転車に頻繁に乗るので、正直いつ車にはねられて死んでもおかしくないんですよね。今元気だから明日死なない保障は無い。不測の事態に備える、は元気なうちにやっておかんと。


 自分の写真はあまり撮りたくない、好きではない、という人は少なからずいると思います。特に自撮りとなると、オレみたいなアラフォーのオッサンには「自意識過剰だと思われるとやだな」と正直忌避しています。しかし、それを徹底しすぎてしまうと、不測の事態の時に、自分が、ではなく、他人、それも近しい人が困ることになるのだなぁ、と改めて思いました。
 「私が行方不明になっても探す人なんか誰もいない」と思う人もいるかもしれませんが、オレからは「少なくともそれを決めるのは貴方ではない」ということだけは言わせてください、結果的にそういう状況になるよう選択をし続けてきた可能性はあるかもですけどね。



追記

 これを読んだ元同僚から、以下のようなコメントが。

独身の知人女性が出会いを求めていたので、タッキーなんてどうだろうと思い話題に出したのだが、手元にまともな写真がない。
んで、タッキーのFB探って、胸に大きく「自宅警備員」って書いてあるTシャツ着てる風貌が分かりやすい写真を見せたら、反応が微妙だった…

どうしてそういう余計なことを!!!



ボードゲーム大会を開いて「カンサ!」とか「カロウシ!」とか叫んでみた

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はじめに

 先週金曜(8/18)にクラスメソッドさんの岩本町オフィスをお借りしてボードゲーム大会を開催しました。

きっかけ

 先月末に以下の記事が話題になりました。

shiumachi.hatenablog.com


 この記事を読んだオレがFacebookで「やりたい!」と声を上げたところ、色んな人から賛同をいただいたのですが、その後何故かオレがイベントを開催する方向で圧力がかかり機運が高まり、そいじゃあいっちょやったるかいのぅ、となった次第です。クラスメソッドさんに会場をお願いしたのは、クラメソさんがボードゲーム部という活動をされていること、既にこのゲームを保有していたこと、なによりオフィスがゲームのメッカである(ほぼ)アキバってこともあってのことでした。会場を快くご提供いただき、有難うございました。
 クラスメソッドさんのボードゲーム部に関する情報は以下から。次回は今週末:8/25の開催です。奮ってご参加下さい。7つの習慣ゲームとかもあって面白そうだったなぁ、オレも都合を合わせてぜひ参加したいです。(くっそー、8/25に飲みの約束なんか入れるんじゃなかった!)

atnd.org
twitter.com
dev.classmethod.jp


 知り合いが知り合いを呼んでのクローズドなイベントでしたが、それでもなんと15人以上の方が集まってくださいました。突発的なイベントにも関わらず、お付き合いいただき本当に有難うございます。(金曜の夜なのにみんな暇なんですね♪)



Not My Fault! ~俺のせいじゃない!~


 今回のメインイベント。詳細なルール説明は冒頭の記事に譲るとして、ここでは簡単に。
 要は「進捗どおりには絶対に行かないプロジェクトを、ウソの報告を行いながら進め、ウソがバレたらその瞬間クビ!」というゲーム。人がナチュラルに嘘を吐き、それによって人がどんどんいなくなり、最終的にプロジェクトが破綻する、というなんとも恐ろしいゲームです。現実のプロジェクトではこんなことあって欲しくないですねぇ。まぐれでプロジェクトが完遂すると、たとえ勝利者が自分でなくても結構嬉しいです。


 慣れると5分くらいで1ゲーム遊べるようになるので、サクッと遊んで盛り上がれるのが良いと思いました。仕事中のちょっとした気分転換にチームで遊んでもいいかも。今回は「Not My Fault! ~俺のせいじゃない!~」が3セット揃ったので、最大3チームに分かれてプレイしました。時には1テーブルで速攻クビになった人間が別のテーブルに即時アサインされ「先ほどあちらのプロジェクトではクビになりましたが、こちらでは気分一新がんばります!」と宣言して混ざる、というカオスも発生してて面白かったです。

 ちなみに「Not My Fault! ~俺のせいじゃない!~」はAmazonでも購入できます。オレは秋葉原ボードゲームショップで購入しました。価格が1,000円しないのも、お求め安くて嬉しい限りです。

この過労死がすごい!

gamemarket.jp
 今回のボードゲーム大会で一番盛り上がったゲーム。

  • 残業カード
  • 業務外カード
  • 特殊カード
  • カロウシチャンスカード

とカードが4種類あり、カードを2枚ずつ引きながら場に提示して行き、基本的には「カロウシしないように、しかし残業を限界まで積み上げた人が勝利」という、ブラックまっしぐらなゲームです。上司が残業を握りつぶしたり、特殊カードで他人の残業を別の人に擦り付けたり自分の手柄として奪い取ったり。「カロウシチャンス」カードを誰かが引くと、全員で「カロウシ★チャーーンス!!」と叫ぶ演出がよりゲームを盛り上げます。慣れてくると、特殊カードでどうやって相手の残業時間を無理やり増やして、その上で「カロウシチャンス」を引かせるか、すなわち、カロウシでぶっころがせるか、ということを狙い始めます。最終的に誰かをカロウシに追いやってその上で自分が勝つ(=最高残業時間をマークする)とサイコーに気持ちいいです。カードのコメントが凝っているので、一人でパラパラ読んでみても楽しめます。某D社の皆さんにぜひプレイして欲しいですね♪


 このゲームは残念ながらAmazonやショップでは買えないようなので、イベント等でこのゲームを制作した「反社会人サークル」というサークルがイベント頒布しているものを直接購入するほかなさそうです。ぜひ購入してみたい、という方は同サークルの動向をチェックしてみて下さい。

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ごきぶりポーカー


 オレが5年くらい前に「人狼」の前座として遊んだゲームです。前座のはずがすごく面白かったと記憶していたのと、たしかダウト系のゲームだったよな、と「Not My Fault! ~俺のせいじゃない!~」と合わせてボードゲームショップで購入しました。
 なんと今朝発売の週刊少年ジャンプの漫画「ぼくたちは勉強ができない」でも、このごきぶりポーカーを遊ぶシーンが出てきました。そのくらい有名なゲームみたいです。



 要は、8種類8匹(=計64匹)いるゲテモノを虚実交えながらプレーヤー同士で押し付けあい、最終的に、自分の場に同じゲテモノが4匹揃うか、手札が無くなる(※ゲテモノを押し付けられすぎると稀にこうなる)と、そのプレーヤーの負け。プレイしている様子はポーカーさながらですが、ゲームの末に決まるのが勝者ではなく敗者なのがポイント。負けるとすごく悔しいです。
 有名なゲームだけあって、オレがプレイした感想としては、この日プレイした中では最も戦略性が高かったように思います。フワフワしてるとあっという間に餌食に遭うので、油断もすきもならないっすわ。人間性がモロに出るので、お酒飲みながらプレイするのが面白そうですが、飲みすぎると戦略を見誤るのがネックですな。

 今回はイベントの最後の方で封を切ったので、プレイできなかった人もいましたが、実際にプレイできた人はそれなりに楽しんでもらえたようです。「この過労死がすごい!」が盛り上がりすぎたんだ。



感想

 いやぁ、面白かったです。イベントは3時間だったんですが、ずーっとゲラゲラ笑いながら遊んでました。
 今回参加してくれた人は、社外勉強会で知り合った人、元同僚、元部下、などなど、ふだんは真面目(?)な付き合いの人たちばかりなんですが、こういうのも楽しいですね。ぜひまたやりたいですが、個人的にはオレが開催するよりは、ぜひクラスメソッドさんの「Akiba@BoardGame」にご参加いただきたいなぁと思います。
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