読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

システムエンジニアであるということ。

雑記



 今日(もう昨日か)、ちょっと嬉しいことがありました。


 オレは今、自社発信の携帯電話向けコンテンツの面倒を見てます。占いだったりタレントさんやアイドルのサイトだったり、まぁ色々です。うちの会社は今・・・ちゃんと説明は出来ないんですが・・・色々とゴタゴタしてて、まともに開発ができない状況です。それ以前からもシステム開発をする環境としてはかなりヨロシクない状況でしたが、今は輪をかけてヒドイです。運用も開発も面倒見なくては行けない状況にいますが、最近流行の「DevOps」なんて単語の意味するところからは程遠い位置にいます。この2ヶ月は障害対応とトラブル対応しかやってません。自転車操業よろしく、オレと相方とでヒーヒー言いながら、山のように積まれたタスクをなんとかこなしている有様です。「ロクでもない事になっちゃったねー。」なんて、皮肉と嘲笑で乗り切る日々。


 そんな中でも(殆どはタスク満載で断らざるを得ないんですが)、稀に新規開発案件がやってきます。工期が3〜4日とか非常に小規模なものなんですけど、やっぱりちゃんとした開発が出来るのは嬉しい。張り合いがあります。
 今回オレが担当したのは新規提供する占いのロジックでした。ちょっと亜流のタロットカードを用いる占いで、占いを提供してくれる占い師さんがこだわりを持っている方らしく、要求段階で細かいレギュレーションが付いてきました。工期は短いですが、仕様としてはかなり複雑です。


 最初は業務時間中に作業を進めようとしましたが上手く行きませんでした。複雑な要求なので仕様に落とし込むのも難解なので、ガッツリ長時間この作業に集中出来る時間が必要です。しかし、なにせ割り込み作業がいくらでも入ってくる。こちらの事情なんか一切おかまい無し。まとまった時間は会社に居る間は30分も確保できません。散々試行錯誤した挙げ句、会社でこの占いロジックを作るのは諦めて、土日に自宅に持ち帰って作業する事にしました。土日を出勤して作業しなかったのは、休日出勤してやっぱり割り込み作業で全部潰された苦い経験があったからです。


 で、今日のことです。
 占いの結果を詰めるCSVファイル(夢が無くてスミマセン)のレイアウトについて、占いサイトの企画営業担当者と打合せをしました。CSVファイルのレイアウトって言ったって、まぁ大したことじゃないです。仕様を掘り下げて、出来るだけ見易く、使い易く、編集し易く。いつもとやってることは一緒・・・とはいえ、SIerから転職してからはとんとご無沙汰でしたが。
 行と列の並び、セルに入力する値の意味、データの取得の順番、ひとつひとつを手短に説明します。担当の人はふむふむ言ってうなずく一方。いまいちリアクションが見えません。元々仕様が複雑なので、いくら使い易く考えてもCSVファイルのレイアウトは素人目にはどうしても複雑になります。IT技術者ではない、企画営業担当の彼女に果たして理解して貰えるかどうか。
 15分ほど経って、CSVファイルの構成をほぼ説明し終わり、「これでだいたいCSVの仕様としては全部ですけど、何か使いにくそうな点とか不満な点とかありますか?」と聞くと、一呼吸置いて、こんな答えが返ってきました。


いやぁ。すごく使い易く考えてくれて、ありがとうございました。私、今までこんなに運用の事まで考えて設計して頂いた事、初めてです。是非このままで進めて下さい。


 この一言を聞いたとき、自分が「システムエンジニア」であることを久々に思い出しました。そうだった、オレはこの一言が聞きたくて、ずっとIT業界にいたんだった。


 「システムエンジニア」って、どちらかというとネガティブに捉えられている単語だと思います。曰く、海外にそんな職業はない。曰く、IT土方。曰く、社畜。曰く、新卒学生の就きたくない職業No.1。

 でも、自分の知識と経験をフル動員し、足りないところを努力で補い、泥臭く、クライアントと協力しながらユーザーが使い易いものを可能な限り模索する。人の輪の間に立って仕組み(システム)を作り上げるスペシャリスト。中庸であいまいな存在なのかもしれませんが、ITにまつわる色んな事をバランスを持って人と人との間に立って、最終的にビジネスとユーザビリティを実現して行く。時にそれが不格好であっても、使い勝手と使う人を意識して仕組みを作って行く。それが「システムエンジニア」なんじゃないかな、と思うんです。


 プログラマと呼ぶにはオレの技術は拙過ぎるし、マネージャと呼ぶにはオレの管理はずさん過ぎるし、アーキテクトと呼ぶにはオレの知識は不足が過ぎます。

 でも、オレは自分が「システムエンジニア」だと胸を張って言うことはできます。別に色々大したことないから消去法的に選んでいるわけじゃないですよ。オレは、自分を「システムエンジニア」以外の言葉で表現出来無いと思うし、たぶん、オレのやりたいこともそこにあるんだと思います。ちゃんと使う人を見てものを作る。誰かが望んでいる何かを実現する。誰かがどこかで幸せになる
 自分で言っておいてすっかり忘れてました、ハハッ。



 占いサイトを担当している企画営業の彼女はオレに「ありがとうございました。」と言いました。違うんです。照れ隠しに「これがシステム屋の仕事ですから」としか言えなかったけれど、本当は「ありがとう」と言いたかったのはオレの方なんです。
 自分が何者なのかを思い出させてくれたこと、図らずも、「誰かがどこかで幸せになる」という本来自分の目の前で実現されるはずのないものを叶えてくれたこと。この一言に今のオレがどれほど救われたか、説明しても彼女にはきっと分からないでしょうね。


 オレが今後も「システムエンジニア」としてあり続ける為に何をすべきか、これから何をしなくちゃいけないか、は今後じっくり考えるとして、取り急ぎやんなくちゃいけないのは、件の占いロジックを完成させる事ですね。おそらく11月の中頃には皆さんにお使い頂けるようになっているはずです。ちなみにリミットは明日…つまり10/22いっぱい、残っている実装機能は…。


追伸

 投稿後に日付見たら24時間さかのぼって投稿された事になってますね。どうなってんだこりゃ?このエントリは10/22 深夜2時くらいに書き上げたものです。つまりリミットは…。