ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

プログラミング教育義務化を前に知育ゲームが人気らしいので、自腹購入してレビュー会をやってみた。

はじめに

 2020年4月から小中学校でプログラミング教育が義務化します。……と端的に言うと色々誤解を生んでしまうのですが、実際には文科省の狙いは「論理的思考を養いましょうね」とか「PCやタブレットといったデバイスに慣れましょうね」とか、割ともうちょっと手前と言うか、根源的なところだったりするんです。まぁ「プログラミング教育」なんて名前つけちゃったら「プログラミング」のイメージが先行しちゃうのは仕方ないですね。
 それに煽られているのか触発されているのかは知らんけど、いわゆる「知育ゲーム」といいますか、遊びながら論理的思考が学べる・プログラミング教育に備えられる、というふれこみのおもちゃがフォーカスされているようで、伊勢丹なんかでもキャンペーンというか専用の売り場が作られていました。

japan.cnet.com

 で、この伊勢丹の専用売り場をオレも覗いてきたんですけど、大人が遊んでも面白そうなものが色々とあったんですよ。これはちょっと実際に遊んでみたいなぁ、と。でも自分で買って自分だけで遊ぶのは、さすがに人として寂しすぎる!……ので、それなりに体裁を保ちつつ、でも実際にこれらのおもちゃで自分が遊べるように建前を考えてみました。

  1. 知育ゲームと称されるゲームをいくつか購入する。ついでに知育ゲームではないけど人気のボードゲームを購入する
  2. 知育ゲームのレビュー会を開催してレビュアーを公募し、購入したゲームをみんなで遊んで、比較・分析する
  3. 比較・分析した結果をレポートにまとめる (※つまりこのブログ記事のこと)
  4. 購入したゲームのうちのひとつを、小さなお子さんのいる友人夫婦にプレゼントする (※令和初日に友人宅にホームパーティにお呼ばれしてたので、御礼も兼ねて)


 というわけで、令和目前の10連休初日にレビュー会を開催しました。イベント自体は、元々自分が主催してた「MF電脳部」という月例のもくもく会でクローズドに開催、参加者はFacebookで公募し、そういうガジェットが大好きなイカれたGUYSが集まってくれました。おひとりは小1のお子さんも連れてきてくださったので、ちょうどこれらのおもちゃのターゲットとなるお子さんの意見も聞けたのはラッキーでした。
(※「MF電脳部」については、気が向いたらそのうちこのブログで書こうかなと思います。今は気が向かないからパス。)





レビュー基準

 知育ゲームをレビューする、といっても、基準なしにレビューしてもらうのはなかなか難しいので、オレの方でこんな感じでレビュー基準を作ってみました。メモどっか行っちゃったので、うろ覚えを思い出して書いています。なお、レビュアーには、これらについて全て書く必要は無く、これらを基準にしながら思いついた感想だけ書いてくれればOK、とお願いしました。

■価格
 実際の値段はさておき(伏せた上でプレイしてもらった)、自分がこのゲームを自腹で買うならいくら払えるか。

■管理のしやすさ
 壊れにくいか、なくさないか、片付けしやすいか、掃除・洗浄しやすいか、などなど、遊ばない・遊び終わった後の管理のしやすさ全般。

■ルールの難易度
 ルールがどの程度難しいか、漢字の使用頻度は多い/少ないか、遊ぶうえでの必須前提知識がどの程度存在するか。

■安全性
 怪我しにくいか。

■年齢層
 子供が面白がりそうか、どの年齢層の子供なら楽しめるか、大人が遊んでいて飽きないか(子供の遊びに付き合っていて飽きにくいか)、など。

■プレイ人数
 何人同時に遊べるか、親子で同時に遊べるか。

■学習効果
 対象のゲームを通して学べることは何か、どんな能力が身に付きそうか。

実際の様子

 レビュー会当日は、上記のような基準はいったん脇において、自分の興味のあるおもちゃを好きに遊んでもらいました。とはいえ、みんなワークショップ慣れしてるんで、バランスよく色んなおもちゃに触りながら、別の遊び方は無いかと模索しながらやっている様子が印象的でした。子供はこういう遊び方しないかもなぁ。
 前述の通り、小1のお子さんが1人参加していたので、彼がまざったところは彼中心に遊ぶことが多かったです。



カタミノ


 木製のパズルゲームです。プレイエリアとなる木板のサイズを3~12に可変することができ、その中を決められた木片(パズル)で埋めていきます。木製なので、お値段はちょっとお高めですが、さわり心地がとてもよく、なんとなく触っているだけで癒される感じがあります。木のおもちゃはみんなあまり自分で購入したことが無いので、値段を聞くと実際の価格よりかなり安い値段を言ってくるのが面白いなぁと思いました。木のおもちゃは作るのに手間がかかるんやで。
 一人飲みの習慣がある人に比較的好評で、ウィスキーとかちょっと強めのお酒をチビチビやりながらポツポツ遊んだら楽しそう、という感想もありました。
 サイズが3くらいだと瞬殺できるんですが、5くらいになると途端に難易度が跳ね上がり、大人でもなかなか解けないのも長く遊べそうではありました。解けるときは割と運といいますか、色々トライ&エラーしたら偶然できた、みたいな感じなことが多かったです。再現性皆無。
 ちなみに、友人夫婦へのプレゼントは、これと後述のグラビティメイズを持って行き、好きなほうを選んでもらうようにしたんですが、お父さんの強権発動でこれになりました。


 レビュアーからのコメントは以下。

  • ブロックの手触りイイね!
  • 上下まちがえる……
  • 答えあわせあるのイイネ!:)
  • ルールの難易度:★☆☆☆☆
  • 壊れにくさ(管理の容易さ):★★★★★
  • 紛失しにくさ(管理の容易さ):★★★★★
  • 収納(管理の容易さ):★★★★★
  • 怪我しにくさ(管理の容易さ):★★★☆☆
  • 汚れにくさ(管理の容易さ):★★★☆☆
  • 洗いやすさ(管理の容易さ):★★★☆☆
  • 面白さ - 大人:★★★★☆ / 子供:★★☆☆☆
  • 年齢:4才〜
  • 人数:1人
  • 値段:3,500円〜
  • 戦略を立てて試行するのが身につくかも?
  • 集中力が身につく
  • できなくても積木のような感触を楽しめる
  • 偶然できても達成感がある
  • 遊び方いろいろ
  • 値段:5,000円
  • ハマル!大人もはまる
  • 大人は見てるとヤキモキするかも
  • 何も説明しなくても並べだす。直感的!
  • レベル変えれるのいいね
  • ルールわかりやすい
  • 人数:2〜3人でもOK!!
  • 値段:2,980〜3,500円くらいなら
  • つまったら飽きるかも
  • 子供が長く使うと角とれそう
  • ¥7,000- オセロみたいに一生もののおもちゃ
  • 値段は高いがやり込む時間等を考えると買っても良い
  • 耐久性:花マル!
  • レベルが低いものなら3才未満でも大丈夫かも
  • レベルが上がった時は親子(家族)で考えて遊べそう
  • 解答がないので諦めそう
  • プレイ人数:1人。子どもなら + 大人もありか?
  • 山登り法が通用しない
  • 親がアドバイス困難 → 親が飽きる
  • 上手くなる道筋が見えない
  • ルールはわかりやすい
  • 木のさわりごこち良し
  • ルールが分かりやすい
  • 手ざわりがいい
  • 音が楽しい

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グラビティメイズ


 複数のトンネルが組み合わさったブロックを組んで、パチンコ玉を狙い通りの場所に上から下へ転がす3次元パズルです。スタート位置とゴール位置が提示されたお題カードが難易度別に複数用意されており、このお題を解く、というのが一般的な遊びになりそうですが、小さいお子さんに任せると「どこに行くか分からないボールの行方を、実際に転がして楽しむ」遊びになってました。(本来の遊び方はまだ出来ない・小2&5歳の子供らにはまだ早い、という理由で、友人宅へのプレゼントはこちらではなくカタミノに決まりました)
 これはプログラマな人達には超大人気で、アラサーのおっさんが4人がかりで取り組み、お題が解けるたびに大騒ぎしてハイタッチしてる様子には、さすがの主催者(つまりオレ)もちょっと引きました。あまりに盛り上がりすぎて、1時間すぎても別のゲームを試してもらえそうも無いので、「頼むからそろそろ別のゲームも……」と強制終了しなくてはならないくらい熱中してたので、ある程度ロジカルな考え方ができる人であれば、面白さは間違いないです。
 ブロックの素材はプラスチックなのですが、割と力を入れてはめたり外したりしなくてはならないシーンが頻繁にあるので、その辺に慣れていない子供は力入れすぎて壊しちゃうかもね、なんて意見がありました。


 レビュアーからのコメントは以下。

  • パチンコ玉飲まなくなったお子様からOK
  • 4,000〜5,500円
  • お値段:¥3,000〜¥5,000
  • 難易度の幅が広く、子供〜大人まで遊べる
  • 子供と大人が一緒に遊ぶのはむずかしいかも
  • 子どもは楽しめる。大人も楽しめる。※大人がハマってムキになって子どもが引く
  • ブロックの横がこわれやすい
  • ルールが少し分かりにくいかも(8才〜の設定だから適切かも)
  • こわれやすそう
  • 子供は自由に遊ぶなぁw (※実際に小学生プレイヤーが遊んでいる様子を見ての感想)
  • 4,000円〜
  • 難易度:ルール難しめ
  • 面白さ:子供と付き合うと大人がイライラしそう
  • 管理:こわれやすい
  • 年齢:小学生〜大人
  • 「取れるんじゃね?」→バキッっとなりそう
  • レベルが違うので4才〜大人までOK
  • しっかりはめるのがけっこう大変
  • 人数:大人 1〜4人 / 子どもだと1〜2人?
  • 大人向け
  • 人数:2〜3人
  • 値段:4,000円
  • チャレンジ精神や達成感が学べる

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顧客が本当に必要だったものゲーム

booth.pm


 こちらは知育ゲームではなく、一般向けのボードゲーム。とはいえ、この「顧客が本当に必要だったものゲーム」は同人販売しか行っていないので、一般のショップでは買うことが出来ません。お買い求めの際はBOOTH等から買ってみてください。

 ITエンジニアだったら一度は見たことがあるはず、顧客のニーズと、それを関係者がそれぞれどのように捉えたかのギャップを例えたイラストを、陣取りゲームに仕立てたボードゲームです。プレイ人数は4人まで。最初は通常のルールで遊んでいたんですが、用意された課題がなかなか達成できないのはツマラン、とプレイヤー全員で協力して課題を全て達成する、という新しい遊び方を試していたのが印象的でした。この遊び方だとチームビルディングとかにも使えそうな気がしますね。
 肝心の知育ゲームとしての要素は「あんまり無い」という判定。漢字も多くふりがなも振ってないので、子供だけで遊ぶのはなかなか難しそうです。課題のイラストがスティーブ・ジョブズだったり孫正義だったりと、ちょっとした皮肉が利いていて見た目にも楽しいのがこのゲームの特徴なんですが、お子さんには当然分からないので、面白さが全部伝わらないのも残念ポイントだったりするかもしれませんね。


 レビュアーからのコメントは以下。

  • 人数:4人
  • 値段:1,500円
  • 駆け引きが学べる、かも
  • 管理はカードなので楽
  • 年齢:15才〜
  • 難易度:難しい
  • 面白さ:子供には難しい
  • 子供なら、チーム(全員協力プレイ)で一定ターン以内にいくつ課題を達成できるか、と言うプレイが良い
  • ルール:「置けない条件」がむずいかも
  • 年齢:8〜10才くらい?大人むけ
  • 値段:1,500円
  • 年齢:6才から
  • 値段:1,500円なら

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ノッカノッカ

NOCCA × NOCCA(ノッカノッカ)第二版

NOCCA × NOCCA(ノッカノッカ)第二版


 こちらも知育ゲームではなく、一般向けのボードゲーム東急ハンズのゲームコーナーにあったんで、なんとなく買ってみました。個人的には最強の知育ゲームは「囲碁」「将棋」「麻雀」だと思っているのですが、それを選ぶのはベタすぎてレビューにならないので却下。このゲームは囲碁や将棋のかなり手前の入り口くらいの位置づけになるかな、と。あとは、「コリドール (Quoridor)」を買いたかったけどやや予算オーバーだったので、なんとなく似てるような気がするものを選んだ、というのも購入の理由のひとつです。
 実際にプレイしてみると、立体的挟み将棋というか、なんというか。思ってたよりは戦略性があるかなぁと感じました。ルールもシンプルなので覚えやすいですし、道具もシンプルな形状のプラスチックなので簡単に洗ったりもできますし。簡単に遊べる半面、大人は割合早く飽きてしまうかもしれませんね。


 レビュアーからのコメントは以下。

  • 意外と奥が深い
  • 2,000円なら
  • 管理はしやすい
  • 早くあきそう
  • 洗いやすい
  • ブロックしまくって終わりになっちゃいそう
  • 小さいので、幼いと飲み込む
  • 年齢:6才〜
  • 値段:2,500円〜
  • 先を考える力が身につきそう
  • 難易度:カンタン
  • 面白さ:子供に付き合える
  • 子供でもできそう
  • (積み上げたときにうっかり)落としてコマの場所が動く
  • 口に入れる年齢の子にはNG
  • 乱暴に扱っても(盤は)多分割れない
  • はさみ将棋の練習用

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テストプレイなんてしてないよ

テストプレイなんてしてないよ

テストプレイなんてしてないよ


 こちらも一般ゲーム。どうも大人気らしく、東急ハンズでは1人あたりの購入点数に規制がかかってました。後でほかの人に聞いたら、買いたくても売り切れだった、という話もありました。そんなに面白いのかよ!?
 一度にプレイできる人数が多いのと、1ゲームが最短1分で終わるのが特徴。いかにもパーティーゲームな内容で、一度もプレイせずにカードだけ眺めているとさっぱり遊び方が分からないんですが、実際に遊んでみるとあっさり遊べる内容になっているのも特徴。若干カードに書かれた内容の意図を読み解く必要があるため、子供だけだと難しいかも、という意見はありましたが、一度でも大人と一緒に遊んだことがあれば、意向は子供だけでも遊べそうな感じではありました。
 学び? 気づき? なにそれ美味しいの? みたいなところがあり、まぁぶっちゃけ本日のキングオブバカゲーではありました。せめてもの救いを求めて「たとえばチームビルディングとかアイスブレイクとかに使えたりしない?」とプレイした人に尋ねてみましたが「いやぁ、そんな感じでもないなぁ」と一蹴。
 ま、まぁ、ゲームとしてはかなり面白いようなので、単純に遊びたい時にはいいのかもしんないです。難易度低すぎてつまらない、と言う人向けに、上級者向けも発売されています。

テストプレイなんてしてないよ 黒

テストプレイなんてしてないよ 黒

テストプレイなんてしてないよ レガシー

テストプレイなんてしてないよ レガシー



 レビュアーからのコメントは以下。

  • バリエーションが少なかった
  • 6才〜
  • 1,500円〜
  • 酒飲みながらやりたい
  • 小5, 小6〜(マクドナルドでJSがプレイしてたのを見た)
  • このバカゲーがすごく面白い令和2019
  • 知育?なにそれおいしいの?
  • カードに書かれたプレイ内容を解釈しないといけないので、子供には難しい
  • すぐ終わって、2周目突入とか難しい
  • クソゲー (※筆者注釈:小学生プレイヤーによるツンデレ発言。複数あり)
  • テストしてないけどおもしろい
  • 漢字…… (※筆者注釈:漢字が読めなくて小学生プレイヤーが止まるシーンがあった)
  • 漢字読めない
  • カード折れそう

総括

 知育ゲームを名乗るゲームは、やっぱりちゃんと理由があるんだなぁって思いました。(小並感) 今回は、知育ゲームと銘打ってないゲームも一緒に遊んでみたので、その辺が割とはっきり比較できて良かったと思います。

 お子さん向けとなると、今回のレビュー会を見る限りでは、なんのかんの、どのゲームでも遊びますね。漢字が読めない・ルールが分かりづらい・などなど色々とっつきにくさはあるみたいですが、大人がちゃんと丁寧に説明するときちんと遊べるようになるようでした。「テストプレイなんてしてないよ」みたいなバカゲーがお気に入りだったみたいです。お子さん当人からすれば学びとかは二の次で、ギャハハと笑ってギャーギャー言いながら楽しめる方がいいんでしょうな。

 一方、大人はやっぱり頭を使う方が好きで、グラビティメイズなんかは、プログラマを多く抱える会社はリフレッシュルームに置いておくと良い効果があるかもですね。リフレッシュしに行ったっきり帰ってこない可能性も無くはないですが。カタミノはトライ&エラーはできるけど、イマイチ頭を使う感じではないので、その辺がグラビティメイズよりは見劣りしたように見受けられました。まぁ一方でカタミノは酒飲みには大好評で、一家に一台欲しいという意見もありました。みんな木のおもちゃに慣れてないので、値段感がないのも面白かったです。


 今回のレビュー会はオレ自身がオモチャで遊びたいがために企画したんですが、その後の感想戦(=飲み会)まで含めて凄く楽しかったです。また面白いおもちゃ見つけて、財布に余裕があったら、ぜひもう一回やってみたいなぁ。