はじめに
1ヶ月くらい前になるんですが、10/09(火)は定期受講している早稲田大学MBAエッセンシャルズに行ってきました。第8回のテーマは大滝令嗣教授による「グローバル・リーダーシップ 〜ビジネスリーダーの絶対要件〜」。毎度のごとく10分程度の遅刻でした。今回こそは絶対間に合うと思ってたのに、クソ。
以下、受講時のメモ。
- 海外赴任者の悪口
- シーガル
- 用も無いのにやって来て糞だけして帰っていく
- ホリデーエキスパート
- ゴルフばっかりやってる人
- グローバルビジネスリーダー
- 現地の社員から本当に尊敬されて
- 目を配ってモニターしている
- リーダーとマネージャー
- 世界一分かりやすいリーダーシップ論
- 優れたリーダーになるために
- 「あなたはリーダーですか?マネージャーですか?」
- 部下を持っている人
- →八割くらい挙手
- 私はマネージャーです
- →ポツポツ
- 私はリーダーです
- →ポツポツ
- マネージャーでもリーダーでも無い人
- →手の挙げ方が悪い
- 私はリーダーでもマネージャーでもある人
- →2〜3人
- 会場インタビュー
- システム開発:プレイングマネージャー、
- 会社の専務
- 部下を持っている人は両方に手を上げないといけない
- →私が勝手に決めた定義なんですけどね。
- 立ち上げ期
- リーダーシップ行動
- 先達
- 拡大期
- マネジメント行動
- 殿
- 冷静に采配を取る
- 変革期
- リーダーシップ行動
- 部下を持っていたら色んな局面であれもこれもやらなくてはいけない
- 陰陽理論
- リーダーシップとマネジメントは背中合わせ
- リーダーシップは時として誰にでも求められる
- リーダーシップは育成可能なもの
- →リーダーの顔して生まれてくる赤ちゃんはいない
- 人間社会のどの分野にも共通
- リーダーシップとは相対的なもの
- 有効範囲、賞味期限がある
- 評価するのに若干時間がかかる
- 倫理・道徳問題は致命傷
- リーダーシップの基本三要素
- ビジョン/方向性 VIsion / Direction
- 将来のビジョンを定め、綿密に計画された戦略、組織の進むべき方向を明確に示す
- コミュニティ
- フォロワーとコミュニティを形成し、ここの自己実現を図りつつ組織としての可能性を実現させる
- 1+1=2以上にする力、1+1+1+1…を最大化する力
- この2つだけだと「リーダーシップスキル」を満たしているにすぎない
- 優れたリーダーシップとは、良いスピーチができたり、皆に好かれたりするといった資質だけではなく、結果によって判断されるものである。(ドラッガー)
- Value
- 金正日はリーダーか?と現地の人に聞くのはノーセンス
- ビジョンとValueを持つ人
- コミュニティとValue
- 物凄く多い
- →会社の中長期的なビジョンを描けなかった
- 何にも無い人
- すべて持っている人
- カルロス・ゴーン
- すべて持っていればどの分野でもワークする
- カルチャーセンシビリティ
- どれが一番やっかいか?
- →コミュニティ
- どれだけ強いコミュニティを形成できるか
- 日本人グローバルリーダー育成ポイント
- 日本人のインターフェイス能力
- 語学力
- →言葉のできない人間がリーダーシップを発揮しようとする姿をみるとバカに見える
- 異文化対応力
- コミュニティ作りの「形」の習得
- 部下管理の様々な「形」
- Windows Experience Index →日本人海外赴任者
- 必要となるコンピタンシー
- ビジョンを伝える力
- ビジョンを数字でなくてストーリーで語れる
- 大きな組織の人は数字を振り回すのが大好き
- 数字はビジョンじゃない!
- ビジョンセラー:オバマ大統領
- ←スピーチにファイナンシャルな数値がでてこない
- 人々はスピーチではなく、物語を聞きたがっている
- 先見力
- 水晶玉を撫でてりゃ見えてくる←嘘です
- ハーマン・カーン:学者
- 長期的な見通しを数値で立てるのは不可能
- 来年のことぐらいだったら数値にできるだろ→それすら失敗する←マネージャーの仕事
- 長期的な見通しを立てる:夢を見る、希望を持つ ←ここしか持ってないのは「ドリーマー」
- 中期的な見通し:シナリオプランニング What If...(もし仮に…) ←リーダーの仕事
- 先を読む訓練
- リーダーのひとつの役割
- フォロワーよりも先を見ていないといけない
- プレーリードッグ?ミーアキャット?
- コミュニティ
- 巻き込む力
- 「20:50:30」の法則 →支持者:傍観者(フェンスシッター):抵抗者
- 支持者を過大見積りしない
- フォロワーが全員盲目的な支持者ではないことを自覚
- 抵抗者を中性化してかなくちゃいけない
- 傍観者を支持者寄りにしてかなくちゃいけない
- アメリカの抵抗者の対抗策:見せしめ←アジアでは有効ではない
- リーダーのコミュニケーション力
- ITリテラシー
- コミュニティルールの設定と徹底
- コミュニティ組織の上手な設計
- インセンティブの活用
- コミュニティ儀式の活用
- →ランチ、パーティー
- Value
- エネルギー回復力
- リーダーはエネルギッシュじゃないといけない
- ボロボロのリーダーはダメ
- ストレスはイノベーションに繋がる
- 疲れた時に如何に回復するか、その方法を身につけていれば
- ボトムにあるのは身体的な能力
- 身体的>感情的>心的>精神的
- 中国の仙人みたいに骨と皮だけで杖持ってボロボロの社長がいるか?
- →現実にそんな社長はいない、あり得ない
- 現実と対峙している
- 困難を乗り切る即興的な力
- 仕事にコミットする深い信念
- 100%仕事人間じゃない
- 人生の意義を自分なりに考えている
- ブレない
- 重要かつ緊急
- 天災、事故
- 重要じゃないが緊急
- 会議、電話
- ↑ここに非常に時間を使ってないか?
- 重要だが緊急じゃない
- 人材育成
- 自己実現
- ↑ここにもっと時間を使うべきでは?
- 重要でも緊急でもないもの
- 時間の無駄の行動
- 情報過多の現代
- 月に7000の新刊書籍
- 情報過多への対応
- 入力情報の量を減らす
- 知らなければならない情報過多の知っておくとよい情報を区別する
- 重要度に応じて優先順位をつける
- スケジュールに「考える時間」を組み込む
- 時間に追われる状況から抜け出さないとリーダーじゃない
- まとめ
- 誰にとってもリーダーシップは身近な問題
- 常に考えるべき
- Vision・Direction Community Values
Q&A
- カルフォルニアワインのマトリクスの軸の決め方
- 不確実性のパラメタは独自センスじゃダメ
- 片方はマクロで片方でミクロだとダメ、レベル感を合わせる
- 色んな組み合わせをやっていく
- 不確実性を3つ使うこともある
- いろいろ試すのがよい
- コミュニティ作りの「形」の取得方法のヒント
- 1vs1で部下に向き合う
- 明確なメジャーのような指標を持つ
- インドの場合は「クリエイティビティ」
- 提言力、色んなイノベーションが提案できるという姿を見せないといけない
- プレイヤーからみるとマネージャーやリーダーが多すぎて考えが噛み合わずスタックしているように見えるが?
- 御社ではリーダーとマネージャーで地位に差があるか?
- →リーダーが決めた方針をマネージャーが勝手に裁量で方針決めしていて噛み合わない
- マトリクス組織
- うまく行っている組織はマトリクスの中でも比重を作っている
- 誰がどの役割を持つのが、責任を持つのかが重要
- 人数は関係ない
- 処遇上のリーダー・マネージャーを増やすのは問題←人事制度に問題
- 良いフォロワーと悪いフォロワーの見分け方
- フォロワーもプロじゃないといけない
- フォロワーシップ教育
- 見かけ方
- ←勘ピューター
- ←痛い目に遭うことも
- ←ご自身で試して会得するしかない
- 日本の政治はどうなるのか
- リーダーシップは経済に任せるべきでは
- 日本国民全員がフォロワーシップ教育を受けるべきでは
- 1億2000万人全員が批評家になってしまっている
- 今のメカニズムではリーダーじゃない人がリーダーになっちゃってる
- 未来予知・未来予見の力をつけるオススメの方法
- シナリオを作るような勉強会を立ち上げる
- シナリオだけたくさん作った本とかあっても面白いと思う←日経には売れないと言われた
感想
非常にエネルギッシュな講義でした。なんかのシャンプーのCMの「可愛いはつくれる」じゃないけど、「リーダーは作れる」という視点から、その心構えが凝縮された内容でした。
価値・コミュニティ・ビジョンという3つの言葉のみでリーダーシップは語ることが出来る。これらは国境を越えても共通で、ある程度インターフェースや文化が必要なのは、この3つを成立させるのに不可欠だから。逆にそれらが欠けているとリーダーとして不十分になりやすい。
いづれにしても自分がリーダーになろうと目指したり、リーダーを育成しようとする際には、困難な道であることは確かですが、リーダーというフワッとしたイメージを明確に捉えるのに、凄く役立つ考え方だと感じました。