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どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

Adobe Flexがエンタープライズ特化に方針転換


Flex、開発方針を転換 - RIAからエンプラ/モバイル開発重視へ | マイナビニュース


 Apple(スティーブ・ジョブズ)とiOSに拒否されたことから始まったHTML5 vs Flashの抗争はいつの間にかWeb全体を巻き込み、長い長い勢力争いの末、ついにAdobeFlashが頭を垂れることになりました。やはりCPUやメモリがPCのそれと比べて弱いモバイルが主戦場になった以上、動作にランタイムが必要になるFlash Playerには旗色が悪かったですね。


 個人的にはこのFlexの方針転換、非常に残念だなぁ寂しいなぁと思って記事を読みました。オレが過去関わったFlex案件はどちらもコンシューマ向けで、どちらも当時はFlash / Flexでしか出来ないことを実現していました。言語としてもJavaScriptに比べるとActionScriptの方が好きですし。つーかなんでJavaScriptはあんなにネストが深くなるんだ!!? 慣れてないこともあって自分でも何処書いてるのか分からんくなることがちょいちょいあるんですよねぇw。


 ・・・いかん、話が逸れた。戻します。

 ただ、Adobeのこの判断自体は正しかったと思います。Flexは言語もカッチリしてて安心して使えますし、画面が割とキッチリした業務システム向けの画面を作るのに優れていると思っているので、今後企業が業務生産性を上げたいと考えた時、クロスブラウザに振り回されず安心して使うには向いていると思うんです。特にLCDSの様なちょっと高価だけど開発生産性一気に上げられるプロダクトもあります(アクセス規模が見積もれれば購入時の稟議も上げ易いんじゃないかなw)し、AIRのようにデスクトップアプリ作ることもできるし。BtoBのように有る程度制約設けても大丈夫ならFlex、コンシューマ向けならJavaScript、というように棲み分けが進むのかも。


 正直なところ、AIR for AndroidAIR for iOS はまだ使えるかどうか分からないと思っています。取り組んでいる人の話を聞くと、やっぱりまだかなり重いみたいですし。
 かといってHTML5どーよ、というと、今仕事でHTML5ベースのAndroidネイティブアプリに取り組んでますが、まだWebViewの動きが怪しくてまだ実用的じゃないなぁという実感もあります。
 あとはUnityが伸びてきてるので、それにFlash / AIRが勝てるかと言うとちょっと…。ガラケー向けFlash資産が簡単に移植出来るようになったらまた違うんでしょうけど。

 ともかく、スマートデバイス向けFlashは当面様子見だと思っています。


 兎にも角にも、これで方向性は定まったので、Flexはこれからエンタープライズ向けにガンガン新しいアイディアが出てくることを期待したいです。個人的には是非またトライしたいプロダクトなので、なんとか隆盛のまま行って欲しいですね。そのポテンシャルは十分持っていると思いますし、日本にはFxUGという強いコミュニティもあるから技術者の後押しも期待出来ますし。