ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

朝寝坊をしない為のたったひとつの、しかしあんまりオススメできない方法


IMG_1996



 オレは朝起きが苦手です。遅刻常習犯で、時間通りに出社した事はまずないです。目覚まし時計だけはちゃんと仕掛けてますが、鳴ってからコンマ5秒で消すから全然意味無いんですよねぇ。基本的にも応用的にも通勤ラッシュが終わってから出勤したい、むしろ在宅で仕事したいと思う程度には朝起きが苦手です。


 ……とまぁそんなオレですが、最近は割と朝ちゃんと出社しているようにしています。別にそんなつもりはあんま無かったのですが、とある方法に気付いてから、否応なく起きてしまい、仕方なく時間通りに出社してる次第でして。じゃあその方法ってなんなのか?実は割と簡単です。





「目覚まし時計や携帯電話のアラームの代わりに、テレビのタイマー機能を使う」




 テレビには起きる時間に合わせて自動的に電源が入るタイマー機能が存在します。それを利用して、起きる数十分前からテレビを自動的にスイッチを入れ、テレビから流れる音声で段々目を覚ます、という作戦です。まぁこれだけだと目新しくもなんともないですね。当然「そんなのとっくにやってる」とか「目覚まし時計より全然威力ないじゃん」などなど批判はあるでしょう。それはただ単に「テレビのタイマー機能を使う」場合です。オレが実践しているのはひと味違います。




「目覚まし時計や携帯電話のアラームの代わりに、テレビのタイマー機能を使う。目覚めたい数十分前からテレビから音が聞こえるようにする。その時映し出される番組は必ず不幸なニュースや深刻なドキュメンタリーが流れるようにする。」



 というものです。



 実はこの方法を見つけたのは全くの偶然です。


 最近テレビを買い替えたのですが、その新しいテレビでいつもと同じようにタイマー起動の設定をしたものの、以前だったらめざましテレビあたりのお気楽なワイドショーが映るようにしていたものが、チャンネルが何故かNHKで固定されちゃったんですね。で、オレが起きる時間帯にNHKで流れるのが、かなり重いテーマを扱ったドキュメンタリーでした。
 ちょっと前はマラソンで五輪出場目指して一生懸命頑張ってたら10年以上生理が来なくなってしまい、そのせいで疲労骨折がバンバン発症してマラソン選手の道も諦めざるを得なかった女性の話。
 その次は認知症から徘徊がはじまった在宅介護の老人で、周囲が認知症だったと気付く前に行方不明になって、翌朝河原で溺死しているのが発見された話。


 レム睡眠とかノンレム睡眠とかいう用語はご存知でしょうか。人間の睡眠というのはコンピュータでいう「デフラグ」みたいなもので、記憶の整理の為に外界からの情報をシャットアウトした状態で情報の結合と入れ替えを脳内でやる時間が睡眠なんだそうです。ノンレムとかレムとかはその睡眠の浅さ深さ。デフラグで巻き上がった情報がたまたま浅い睡眠状態だと「夢」という形で表層意識に現れるんだそうな。しかして、寝てる間も人間の聴覚は健在で、そこで聞いた情報はちゃんと聞いている人に影響を及ぼします。レム睡眠の場合には眠りが浅いので、そのとき夢を見ていると、その内容にダイレクトに影響してくる。



 分かり易く言うと「悪夢」に発展し易くなります。


 寝坊癖のある人には理解してもらえるでしょうが、二度寝ってヤツは本当に気持ちいいもんです。良い夢を見ている時なら尚更です。それがテレビから流れる暗い情報で強制的に悪夢に変換される。気持ち良かったはずのうたた寝がぶちこわしになる。とてもじゃないけど寝てなんかいられません。散々気持ちよかったはずの夢を蹂躙された挙げ句に、「積極的に」目を覚ますこととなる訳です。



 自分の起きたい時間に都合良く暗いニュースやドキュメンタリーが無いのであれば、ラジオでもドラマでもなんでもいいから録音・録画しておいて、タイマーで流れるようにしておけばOK。よほど無神経でない限り、わりかし時間通りに起きられるはずです。なにせ強制的に寝たくなくしてくれるのですから。


 ちなみに、この方法を実践する場合、目覚めの爽快感等はスッパリ諦めていただくことになります。どうしても遅刻したくない人にはオススメしますが、それ以外の人は別の方法を取られた方が賢明でしょう。Good morning, Japanese Business man!