ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

麻雀の幕間談話に見る文化的ギャップ



 友人からの誘いで久々に麻雀をやってきました。友人の家で打つので当然手積みなんですが、オレ自体は、手積みはもちろん、麻雀そのものもかなり久々。たぶんやっぱり同じメンツに誘われて震災直前に呼ばれたのが最後だったんじゃないかなぁ。しばらくやらないと牌は手につかないわテンポについてけないわで楽しむどころかエラく慌ててしまいまして。


 今回誘ってくれた友人は学生&フリーター時代のバイト仲間で、他のメンツは彼の地域サークル(話を聞く限りではボーイスカウトのような学童保育のような、ともかくボランティア)の仲間で、過去にも何回か打ったことがある連中。気心が知れてる、とまでは行かないけど、まぁ気軽に付き合える間柄です。
 この集まりで打つ麻雀は基本的に一瞬たりとも黙ったりしません。ひたすら喋り続けてる。特に他2人が良く喋るしゃべる。しかも結構面白い。6半荘9時間くらい打ってましたけど、その間中ずーっと笑い転げてるようなもんでした。明日はきっと腹筋が筋肉痛だろうなぁ。


 そんな我々ですが、実は共通の話題というものが殆どありません。オレは彼らの所属していた地域サークルのことは全然知りませんし、職業も全員バラバラ。共通項と言えば同世代であることと男であること、あとは目の前の麻雀だけです。そうなると、話題は自然に麻雀の話と、横で流しっぱなしのテレビの話に集中します。


 ところが、共通の話題であるはずのテレビの話に、オレが全く着いて行けないんですよね。オレ以外の3人は普段から本当に良くテレビを見てるみたいで、タレントの名前だとか、再放送の番組だとその後の展開とか、そういうのを良く知ってる。片やオレはかなり有名なタレントの名前でもロクに知らない。なにせ東京ガスのCMに出てたオカマが「楽しんご」だということを今日初めて知ったくらいでしたから。聞けばバラエティ番組をビデオに録ってまで見ていると言う。


 あと、動画サイトの使い方も全然違いました。オレは素人の投稿した話題の動画を見る為に動画サイトを使いますが、彼らの1人は違法アップロードされた映画やアニメなどのコンテンツを見る為だけに活用していました。


 オレはだいぶ前からテレビを情報源として位置付けることを止めてしまっています。情報が遅い、多角的でない、所要時間に対する情報量が少ない、そんな理由からです。スポーツ以外は「なんとなく」以外の理由では付けないから、たまぁに見て面白い番組やってればちょっと見る、くらいな感じです。


 あと、そもそも帰ってくるのが遅いから、いわゆる普通の人が見る「ゴールデンタイムの番組」を見ることができない、というのもあります。今日麻雀打ってる最中に見てた再放送番組は、芸人がスポーツにチャレンジしていく内容で、確かに面白そうでしたが、本来は月曜19時からの番組だそうです。みんなかかさず見てるようですが、オレはそんな時間に家にいたことは一度もありません。仕事が終わることもまず無いし、あっても会社でそのまま勉強や情報収集を続けて行きます。…なんでわざわざ帰宅ラッシュに巻き込まれなくちゃならんのだ。録画してもそれを見る時間を確保することは出来ないので、そもそも録らないです。


 そんなこんなで自ずとテレビから疎遠になりました。オレが見てるのは、ニュース、サッカーやプロ野球の生中継、あ、あと深夜アニメは見ることが多いです。妹がアニメ業界の人間なのと、オレ自身が帰ってきてやってる番組がアニメばっかり、なんてこともあって。IT業界の人にアニヲタが多いのは、単に適正がある、元々好きだ、という以外に、「それ以外テレビ番組がやってる時間に帰れない」という理由もあると思うんですよね。



 普段は周囲にいるのも全員同業なので、そんな事実には気付かん訳ですが、今回のように全然違う職種で違う生活をしている人達と話すと、自分は随分「浮世離れ」してるんだなぁ、と思い知った次第です。普段情報収集にはかなり気を遣っていて、自分のことを情報感度の高い方だと思っていただけに、ちょっとショックな出来事ではありました。



 あ、ちなみに麻雀は珍しく勝ちました。ちゃんと人間相手の麻雀で勝ったのって、何年振りかしら?