ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

「BMGとBMYで何かやる #6」に参加してきました。




はじめに

 昨晩は東京:四谷は翔泳社で開催された「BMGとBMYで何かやる #6」に参加してきました。

 




 書籍「ビジネスモデルジェネレーション」で紹介される「ビジネスモデルキャンバス」について、有志で割とこじんまりとゆるくやってきた勉強会も早6回目。今回は出版元の翔泳社さんの会議室を借りたこともあって、「初めてちゃんとスライドを用意しました。」と主催の@take3000さんのアイスブレイクから始まります。ちなみにこの日は裏番組でDevLOVEやらアジャイルサムライ横浜道場やら大きいコミュニティイベントが開催されていたこともあって、人数は少なめでした。



ビジネスモデルキャンバス


 最初は恒例の「フォームチェック」。実際にビジネスモデルキャンバスを書いてみて、どういう特徴があるのかを確認します。常連組はこれまでにもさんざん書いているので、割とここが終わるのを見計らって来場する人も多いとか。…単に遅れてるだけじゃないかというツッコミは無粋です。


 フォームチェックのお題は「自分の所属会社のビジネスモデル」。@take3000さんが所属するクラスメソッド社のビジネスモデルをスライドに映すのを見ながら、各々の会社のものを書いていきます。
 今回オレは会社の先輩(兼元上司)と一緒に参加、同じテーブルだったので、結果としてディスカッションのときには他の方も交えて弊社のビジネスモデルについて話し合うことになったわけですが(どうしてこうなった?)、面白かったのはオレと先輩とでビミョーにキャンバスが違うこと。これはもう会社のビジネスに対する習熟度の違い、というほか無いですねぇ。やっぱりオレの方がだいぶキーワードが足らない感じでした。





 最近はUXやリーンスタートアップの世界でもビジネスモデルキャンバスを利用、もしくは引用して活用している事例も多く、如何にビジネスモデルキャンバスが汎用性が高いか、というのが伺えます。



パーソナルキャンバス


 そして本題の「ビジネスモデルYOU」で扱う「パーソナルキャンバス」のフォームチェックにトライ。


 「パーソナルキャンバス」は、簡単に言えば「ビジネスモデルキャンバス」を法人ではなく、個人に適用したもの。自分の顧客(給料や対価を貰う相手)が誰かを明確にし、その対象に対して自分は何を価値提供できるのか、どのような手段で届けるのか、対価の代わりに何をコストとして支払うのか、といったことを書いていくものです。



 いったん書きあがると、今度は@take3000さんから「ワーク・シフト」という本に書かれた内容を元に、今後我々が住む世界はどうなっていくのか、という前提が提示され、それを踏まえた上でさらに要素をひとつ書き足して、「未来の自分像」を書いてみよう、とパーソナルキャンバスの発展を試みます。

 この「ワーク・シフト」という本、オレは読んだ事が無いんですが、どうも割と身もふたも無い話が書いてあるようで、概要を聞く限りでは要するに「世界はこれから悪くなる一方だから、どうやってそれに備えていくか」みたいな内容が書いてあるように聞こえましたw。とりあえず「人の寿命は延びるから老後は100歳まで生きることを前提にしておいたほうがいいよ、でも年金はアテにできないけどな!」的な内容も含まれていたりするようです。そういえばこないだ早稲田大学MBAエッセンシャルに参加したときも、教授が「こないだ山中先生がiPS細胞発見しちゃったから臓器移植なんかバンバンできるわけで、要するにみなさんこれから死ねませんよ(爆)!」みたいなぶっ飛んだことを言っていましたが、まぁ懸念している点は一緒なんだな、と。



 普通「自分の未来像を書きましょう」みたいな話をすると、自分がどうなりたいか、プラスのことにフォーカスしがちですが、自分の立ち振る舞いとは関係なく否応無く巻き込まれるようなマイナス要素にも目を向けて、それを防ぐために何をしなくちゃいけないか、というのを書き込むことが「パーソナルキャンバス」にはできるようです。書き終わったあとにその要素がきちんと循環しているかを確認できるのは、ビジネスモデルキャンバスと一緒で、その辺は自分のキャリアプランに矛盾が生じていないか確認できるのが大きなメリットですね。

 


懇親会

 ちなみに、この後は10人くらいで懇親会に流れたんですが、まーーー筆舌に尽くしがたいカオスっぷりでした。ワインバーだからってワインガンガン頼んじゃったのよくないですね。2〜3人暴走してて収拾付かなくなってました。まぁたまにはこんなのもアリでしょう。ただし大佐はそのうちコロガす!



総評

 個人的には今回の勉強会には2つの目的がありました。


 1つ目はパーソナルキャンバスを社内でワークショップでどうやって取り入れるか、というもの。来週水曜に若手社員を対象とした自己啓発系のワークショップをオレ主催で社内開催するんですが、あわよくばこの「パーソナルキャンバス」が使えないかな、と。


 現在の社の人事考課制度では、200〜300近い設問を5段階評価で付けているんですが、書いてる方もチェックする方もしんどくってしょうがないんですよね。「最悪な方法だけどそれ以外ないから仕方なくやってる」という感じ。結果全然違う観点で給料が決まっちゃったりして全然意味ないし。
 だったらパーソナルキャンバスをスクリーンショット的に書き続けて、成長度合いを測る、なんて代替案をオレから提示できないかな、なんて意図もちょこっとだけありました。

 ただ、自分自身でもまだ書き方が分かっているわけじゃないので、これを教えてさらに定型化していくのはまだ無理そうだなあ、というのが正直な感想です。

 あと、ビジネスモデルキャンバス同様に、要素の関係性は表せても、要素の大きさだったり強さだったりは表しにくいので、いざ比較となると難しいんだろうな、とも思いました。



 2つ目は会社の先輩を連れてくること。彼はオレの元上司で、うちの会社で唯一社員発信で新しいビジネスモデルを作って定着させた人間です。以前社内LT大会でオレがビジネスモデルキャンバスを紹介した時に興味を持ってくれた様子だったので、思い切って今回誘ったんですが、来てくれて本当に良かった。ディスカッションも盛り上げてくれてましたし、当人が楽しかったかどうかはまだ聞けていないんですけど、何かしら良い影響があったと信じたいです。


 自分が参加してきた社外コミュニティに、自社の人間を連れて行く、というのは、長年ずっと目標にしていてでも出来ていなかったことだったんですけど、スーパー戦隊勉強会の時といい今回といい、土壇場になって実現できているのは本当に嬉しいです。