はじめに
2011年も残り1時間強で終了です。今はこの記事を東京の自宅で紅白をBGMにしながら書いています。33年の人生で実家で家族と過ごさない年越しは初めてですね。まぁそれも全て明日の元旦国立のためですが。
今年も本当に色んな事がありました。毎年の事ではありますが、自分の今年一年の反省と、明日から始まる2012年を踏み出すきっかけを見出せればと、今年一年を振り返ってみたいと思います。ちなみに2011年は以下。
FC東京 J1昇格 & J2優勝 & 天皇杯決勝進出!
昨年の12月初め、西京極の最終戦でFC東京は神戸に競り負け、J2降格の目に遭いました。あれから一年。J2の戦いは周囲の評判ほど楽では決してありませんでした。序盤から怪我人が続出し、戦術は固まらず、勝ち星を逃し続ける日々。前社長が「無敗でJ1昇格を!」などという寝言を放ってしまったが為に、選手は負ける度に不要なプレッシャーを周囲から与えられてしまったでしょうし、慣れないJ2の戦術に順応できず苦慮してきたところも、オレ達は全部とまでは言わないけどピッチに立っている姿から感じていました。
それが「繋いで繋いで繋ぎ倒すサッカー」へと選手達自らシフトし、J2の激しいプレスとリトリートサッカーの中からも確実に勝ち点を積み重ねられるようになり、ついに及第点のJ1昇格、そしてJ2優勝の栄冠を手にすることができました。今野がJ2優勝のシャーレを掲げた瞬間を、多分オレは一生忘れる事は無いでしょう。
それだけでも満足だったのに、天皇杯でも勝ち進み、冒頭でも触れた通り、念願の「元旦国立」の切符を手に入れてくれました。明日、もう一戦勝てばACLへの挑戦権が手に入ります。相手は一年前J2に直接叩き落とされた因縁の相手:京都サンガ。初のJ2対決となった天皇杯決勝は、きっと記録と記憶に残る試合になると思います。明日は全力で応援したいと思います。
中日ドラゴンズ セリーグ制覇 & 落合博満監督勇退
毎回言ってますが、本当に今年も優勝出来る気がしなかったですねぇ。それが、落合監督の勇退が発表されてから突然の快進撃。優勝まで一気に駆け上がりました。残念ながら日本シリーズはあと一歩で逃しましたが、落合監督の勇退を飾るにはふさわしい勝負だったんじゃないでしょうか。
ちょっと残念な事に、落合監督退任劇で中日ドラゴンズという組織の、経済界に組み込まれた黒い内部構造が垣間見えてしまいました。これが中日ドラゴンズという組織にとってターニングポイントになれば良いのですが、今すぐは期待出来なそうです。高木新監督にとっては、落合博満という中日史上最高の監督の後釜を務めるだけにプレッシャーも多いでしょうが、どうかファンを楽しませる野球を魅せて欲しいと願っています。
落合監督については、オレ自身はまだ言葉が整理出来ていないところがあります。マスコミ対応は最悪だった、戦歴は最高だった、地元ファンの評価は? 地元じゃないファンは? 卑怯だとは自覚していますが、出来れば高木新体制の一年目を見極めてから、落合監督に対する評価の言葉を紡ぎたいと思っています。
東日本大震災
本来でしたら一番先頭に挙げなくてはならない内容ですが。
3.11の14:46、オレはデスマーチの直後の有休消化で自宅で休んでいました。揺れが襲ってきた中では、大きく軋むテレビ台や本棚を懸命に抑えていました。オレの家自体の被害はほぼ皆無、妹もその日のうちに無事帰ってこれました。が、妹はあの日以来リビングに続く扉を閉めて就寝したことがただの一度もありません(カーテンで仕切るのみ)。オレ自身は少しでも震災に遭われた方の助けになれば、と役立ちそうな情報をひたすらTwitterに流し続けたのを覚えています。…まぁ今思い返せばその行為はあんまり役にはたちませんでしたねw。
3.11以降、世界は大きく変わりました。BCPの観点からクラウドが着目され、在宅勤務が推奨されるなど、業界動向としてテーマが新たに浮かび上がってきました。エンジニア1人1人の意識も大きく変わったんじゃないかと思います。個人的には嵩原さんが4/23の縦サミットで語った言葉が強く心に残っており、それをあの場にいなかったもっと多くの人に伝えたいと思って社内プレゼンの場に立ったこともありました。
あとはサッカーの持つ力も再認識させられました。こういうのを比較するのはどうかとも思うけど、ジャニーズとかがコンサートやっても数百万募金が集まるか、というところを、たかだか練習試合でFC東京だけで1,000万以上集めてしまった。オレも「FC東京を男にしたい」と少なからず協力させてもらいました。たぶん、オレと同じ気持ちだった人は多いんでしょうね。
震災復興はむしろこれから始まると思っています。継続的な支援が必要ですが、オレ達に大事なのは「出来る事をちゃんとやる」しかありません。サイフの中には限界があるから、仕事やって、その結果として経済を回して行く、そういう当たり前の事の積み重ねが大事なんだと思っています。
スマートフォン案件参画
上のデスマーチ終了直後の案件が、今まで体験した事の無いスマートフォン(タブレットもあるので「スマートデバイス」と呼んでいます)案件に関わりました。それも普通のスッピンのネイティブアプリ開発じゃなくて、HTML5ベースの開発でした。ゼロからのプロジェクト運営、上流工程に関わるのも、開発標準を決めるのも、管理を行うのも、納品物まで決定して行くのも、それらを全て自分が責任を持って進めて行くのも。本当に何もかも初めての体験でした。でも一方で今まで地道に続けてきた情報収集の成果が出た瞬間でもあったと思っています。
C2DMで訳の分からないエラーで苦戦した - ミッションたぶんPossible
続:C2DMで訳の分からないエラーで苦戦した - ミッションたぶんPossible
アジャイルとの出会い
上の内容と共通するんですが、お客様から「オフショアでアジャイルで開発やりたいんだ」の一言が投げかけられたのがゴールデンウィークが開けた頃。それまでアジャイルどころかウォーターフォール開発さえよく分かっていなかったのが、いきなりアジャイルというキーワードを投げかけられ、手探りでトライしたのが今年でした。勉強会にも知識ゼロの状態から参加して色んな事を教えて貰いました。アジャイルサムライに出会って、DevLove道場に参加して、自分でちょっとずつアジャイルを取り入れて。今はすっかりアジャイルというものに魅せられてしまいました。
5/27(金) 第23回すくすくスクラム 〜ゲームで学ぶ"Scrum の概要"〜 に参加してきました #suc3rum - ミッションたぶんPossible
#devlove0729 「DevLOVE PF あなたのチームは、もえているか?」に参加してきました。 - ミッションたぶんPossible
「アジャイルサムライ #devlove 道場 第一回萌芽」 に参加してきました。 - ミッションたぶんPossible
改めて「アジャイルサムライ DevLove道場」第一回の振り返り - ミッションたぶんPossible
アジャイルサムライ #devlove 道場第4回 - ミッションたぶんPossible
とは言え、オレの理解では「アジャイル=現場で開発を有利に進める為のTips」であり、「アジャイル」というキーワードに過剰にアレルギー反応を示す人々にも受け入れられるように推進して行くことが必要だと考えています。それにはオレはまだスライムさえ満足に倒せないアジャイルレベルですし、もっともっと勉強が必要だと感じています。
ソーシャルゲーム
TGSから興味を持って10, 11月はかなり集中してソーシャルゲーム調査に取り組んでいました。あくまで素人の個人の趣味を出ない範囲ですが、それでもかなり突っ込んだ調査と分析が出来たと自負しています。一回ちゃんとGREEやモバゲーなどソーシャルゲームの実開発に関わっている人と話をしてみたいなぁ。
モバイルとソーシャルに彷徨うTGS2011 - ミッションたぶんPossible
iPhoneで遊べる(最初は)無料なソーシャルゲーム Best10 +α - ミッションたぶんPossible
スマートフォンでソーシャルゲームを作る上でのいくつかのポイント - ミッションたぶんPossible
ああ、あとソーシャルというとTwitterでも色々調べてましたね。この辺くらいから自分の趣味が「自由研究」なんじゃないかと気付き始めましたw。
Twitterリスト情報をTwitter4Jで取得する。 - ミッションたぶんPossible
まどか☆マギカのTwitter botを集めてみた。 - ミッションたぶんPossible
人生3万日しかない の最高齢と最年少は誰だ!!? #30thou - ミッションたぶんPossible
まどか☆マギカ Twitterアカウント一覧公開の顛末とキャズムを超えたTwitter文化の考察 - ミッションたぶんPossible
松本山雅J2昇格
4年前の天皇杯でジャイアントキリングで初めて松本山雅FCの存在を知ってから、陰ながら応援してきましたが、松田直樹選手が加入し、そして悲しい突然の別れがあり、さまざまな苦難を乗り越えてのJ2昇格。本当におめでとうございます。オレはなかなかスタジアムで応援することができなかったんですが、J2というステージに上がる事で、より全国から注目されることが本当に誇らしいです。松田が入団会見の時に語った「山雅を全国区にしたい」という言葉、成し遂げられるまで道のりは長いのですが、まずは大きな大きな一歩が踏み出せたんじゃないかと思います。
4/3(日)、vs松本山雅、松本平広域公園総合球技場アルウィン【東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ】 - ミッションたぶんPossible
社内プレゼン登壇
今年は社内の別部署から呼ばれてプレゼンする機会が多かったです。組織替えがあって、トップが変わって、その彼の熱意に圧される形で社内でアウトプットする機会が増えて行った。オレ以外にも社内でプレゼンや勉強会をやってくれる人も増えました。やっと自分がここまでやって来た事が実を結んできたなぁとしみじみ感じています。
浦坂君、林吾さん、細見、寺崎、興津君、清水、宮崎さん、一生さん。色んな事に協力してくれて本当に、本当に有難う。来年はもっと面白い事をやろう!
社内LT大会開催の成功と失敗 - ミッションたぶんPossible
第3回Flex3初心者勉強会終了とその雑感 - ミッションたぶんPossible
第一回社内Hadoop勉強会が開催されました - ミッションたぶんPossible
第二回社内Hadoop勉強会が開催されました by @choconeco - ミッションたぶんPossible
番外:33歳になりました
…オレ、昔「33歳までに結婚出来なかったら一生結婚出来ない」って占いで言われちゃったんですよねぇ。で、今年の7月に運命の33歳になりました。その占いは予言どころか呪いのようにのしかかってきて、未だに彼女が出来る兆しさえ無いし…。
終わりに
2011年も色んなことがありましたが、不思議とやり残したことや後悔といったものはありません。やれることはやって、それなりに積み上げてこれたのかなぁ、と思います。応援するチームがサッカーも野球も素晴らしい結果を残してくれましたし、仕事でも常にチャレンジ出来る環境にありましたし。
もちろん、もっと出来る、まだ出来ると思っています。オレはこんなもんじゃない、なんて中二病みたいですけど、その信念を持って来年もトライしたいです。
本年も大変お世話になりました。2012年もどうぞ宜しくお願い致します。