ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

11/27(日)、日本vsシリア、国立競技場【ロンドン五輪アジア最終予選】


日本U-22代表 2 - 1 シリアU-22代表


 オレにとっては数年ぶりの代表戦のスタジアム観戦は、聖地:国立競技場で来年夏に開催されるロンドン五輪の出場権を争う22歳以下、いわゆるB代表の試合になりました。元々テレビ観戦で済ますつもりが、昨日のFC東京ホーム最終戦に合わせて上京した母が観たいと言い出し…。そういえば何時の間にか代表戦はテレビで見るものになってましたね。まぁFC東京の選手が今野・権田くらいしかいないというのも理由の一つなんですが、一時の壮絶なチケット争奪戦を体験した身としては、あまり積極的にスタジアムまで行って見ようという気にならないんですよねぇ。その点今回のはA代表と比べると不人気なのか、割とあっさりチケットをゲット出来ました。それはそれでなんだかなぁ。

 スタジアムは一足早く季節が訪れます。早い話が猛烈に寒かったです。なので結果を振り返った時に「取り敢えず負けなくて良かった。」というのがありました。この寒さの上に敗戦じゃ心がもたない。


 シリアは割合テクニックの有るチームだというのが率直な感想。中東のあまり実力の無いチームによくあるドン引き→ワンチャンスカウンターみたいなサッカーではなく、前線からしっかりプレスしてパスを回してくるという、モダンなサッカーを行います。対する日本代表もA代表同様にパスを繋ぐサッカー。ショートパスを繋いで繋いで相手を翻弄してピッチ中央を切り裂いて相手ゴールに迫る、もしくはサイドを突破してクロスを上げる、といった相手ゴールを脅かす動きは出来てるんですが、とにかくシュートの精度が悪い。ちょっと前まで決定力は世代に関係無く日本代表全体の課題でしたが、それを久々に見せられたなぁとためいきもついてみた次第。それでも濱田と大津のゴールでキッチリ勝ちきれたのは良かったです。
 あと失点シーン以外にも守備が怪しいシーンが多かったように感じます。割と攻めることができていただけに前掛かりになっていたのもありますが、ちょっと危ないシーンが多過ぎた気が。関塚監督は川崎でも攻撃主体のチーム作りをしていただけに、ここを修正出来るかどうかはちょっと不安を感じるところです。率直に言えば、アジア予選は良くても五輪本番ではボロクソにやられるだろうな、と危惧を抱かずに入られません。
 個人的に注目していた山田直樹は、背は低いながらもアグレッシブに動き回って非凡な才能を発揮していました。子犬っぽい顔に似合わずプレイは超強気、それが災いして不要なファウルからカードを貰う事もしばしばですが、前線からの守備、裏を狙う動き、正確なパス・シュートなど、途中交代でベンチに下がるまで及第点以上のプレイをしてくれたと思います。

 シリアで目についたのはやはり点を決めた10番の選手。大きいながらもテクニックもあり、シュートを決めた時の動きは敵ながらお見事でした。日本のDFが甘いのもありましたが、彼のマークはもっと厳しくすべきでしょうね。あと、誰か呟いていましたけど、できればJに呼んでみたい逸材ではあると思います。


 ともかく、日本はこれでグループ首位に立ちました。五輪出場は至上命題だけに、そこで妻づく事の内容にしてもらいたい。その上で「五輪本選を戦う為のチーム作り」をして欲しいです。正直このままでは五輪では予選グループリーグも勝ち抜けないでしょう。最低でも守備の立て直し、そしてフィニッシュの精度上げ。残り時間は短いです。できるだけ早め早めに対処して行ってもらいたいですね。







今回のおまけ





 選手入場時のゴール裏。日の丸と巨大ユニフォームはともかくとして、ウルトラスの旗に関しては「誰あの顔?」と聞いている人もいました。代表戦ではいつもの大旗なんですが、まぁあんまメッセージ性も無いし、やめてもいいんじゃない?


 スタジアムは上層階を開放しなかった他はほぼ満員。オレの周囲には代表戦には珍しく、普段からJリーグをチェックし続けてるっぽい話題が頻繁に聞かれました。五輪予選は玄人好みの試合と言えるのかもしれませんね。



 シリアのサポーター席はなんとも閑散とした感じ。広々としたスペースに最終的に30人くらい入った程度でした。国歌斉唱の時は なんかしらんけど騒いでて警備員が駆けつけてましたけど、はしゃぎ過ぎか?