9/26(日)、横浜FC vs カターレ富山、国立競技場【J2】

　今日(もう昨日か)は国立競技場で行われたJ2、横浜FC vs カターレ富山の試合を見てきました。この日はトーマスデー、株式会社リソーの傘下にある学習塾「トーマス」がメインスポンサーで、かなりのチケットを無料配布するほか、ホームチームの横浜FCのタオルマフラーを高校生に配るという大盤振る舞い。トーマスはFC東京のスポンサーでもあるんですが、同様のイベントが味スタでも行われたことがあります。やっぱり無料券の影響は大きいようで、おそらくは「初めてのサッカー観戦」な感じの人が沢山。分かり易く言うと「にわかが多くてめんどくさい」。

　・・・まぁ、今日はオレもタダ券貰って来たクチなので偉そうなことは言えませんがw。これでJリーグを面白いと思ってくれて定着してくれれば有難いんですけど、残念ながらこういうチケットでくるのは殆ど小学生くらいの子供で、集中力無いから試合見ないんですよねぇ。

　下はオレが貰った招待チケット。半券をもぎるタイプではなくて、QRコードを読み込むタイプでした。集計がこちらの方が簡単なんだと思います。ITバンザイ！

　さて、観客席を見ると、我々の座るバックスタンドは、同じタダ券の人たちで満員です。スポンサーの力は偉大だ。
　横浜FC側のゴール裏は、J1のチームと比べるとやや寂しい印象ですが、そこはホームチームそこそこ入っています。今日は気温はさほど高くなかったんですが、日差しが強くて・・・。そんな気まぐれ太陽に負ける事無く気合満面です。

　かと思えば、オーロラビジョン下に出来た僅かな日陰に退避する人も。良い場所見つけたもんだw。

　こちらは富山側ゴール裏。遠路はるばるお疲れさまです。

　J1ではまずあり得ない、ピッチサイドすぐそばの観客席。野球だと「エキサイティングシート」とか「砂かぶり席」とか呼ばれるスペシャルシートですね。一回くらいあそこで見てみたいなぁ。・・・と思ったけど、三ツ沢なら最前席ならあれとほぼ一緒ですなw。やっぱサッカー専用グラウンドと陸上トラックの付いたへぼグラウンドとでは境遇に天と地の差があります。

　選手入場時にはバックスタンドの中央に横浜FCのビッグフラッグが掲げられます。以下はちょうどその時の様子。近くで見ると、メーカー製の上等なフラッグではなく、手製のもの。近くで見ると着色ムラとかが目立ちます。こうやってサポーター一人一人の手で手作りで自分のチームを支えているんですね。

　さて、横浜FCはJ2で現在9位、対するカターレ富山は最下位手前の18位。下馬評ではおそらく横浜優位であったと思います。実際試合はその通りに進み、前半28分に横浜FWカイオがミドルレンジから技ありシュートを叩き込むと、続く39分に同じくFW難波が相手DFを振り切ってゴールにボールを流し込み、早くも2 - 0。横浜はFW2人が点を決めると言う理想的な展開です。反対に富山は、ゴール前まではボールを運べるんですが、ゴール前でどうしても前を向いてプレイできず、なかなかシュートまで行けません。運動量は悪く無いと思うんですけど、この辺は戦術練習の質が出てるんですかねぇ。

　ハーフタイムになると、スポンサーのトーマスのフラッグを先頭にゆるキャラが場内をぐるっと一周。・・・って、なんでガチャピン？

　こちらは横浜FCのキャラクターで、え〜っとぉ・・・、名前忘れましたw。ピューと吹くジャガーに出てくるハミィみたいな風貌で顔は鳥です。どっちかというとドアラタイプですね、キモ可愛い感じw？

　・・・マルコメ味噌？

　ちなみにこのキャラ、試合後にコンコースにも居ました。大人気じゃんw。

　後半に入っても流れは変わらず、横浜FCペースで進みます。横浜の方が個の力が揃っていて、1対1では富山の選手に殆ど負けません。どうしても富山の選手はファウルで止める回数が多くなり、イエローも重なっていきます。後半13分には渡邉による追加点。いよいよワンサイドゲームになってきました。

　そういえばここまで書き忘れてきましたが、横浜FCにはFC東京から期限付移籍した阿部巧がいます。もちろんレギュラー、スタメンです。この日は左SBとして攻撃に守備に大活躍！素晴らしい存在感を発していました。

　後半25分には難波に代わり、キングカズこと三浦知良選手がピッチに登場。敵味方無く大きな拍手が送られます。カズは、ここ数年のサッカーファンで彼にあまり思い入れの無いオレでも、ピッチに立つ姿を見ると感動しますね。

　で、もっと衝撃的だったのがこの直後の後半29分、ゴール前のFKをカズが蹴り、直接ゴールネットを揺らしました。なんと自らの持つJリーグ最年長得点記録を更新する、43年7ヶ月でのゴール！

　以下はオレがたまたま撮った、カズがFKを蹴った瞬間です。

　試合はこのあと後半39分に、富山の野崎が一矢報いるヘッド弾を放ちますが、時既に遅し。そのまま横浜FC 4 - 1 富山で試合終了となりました。

　試合が終わると真っ先にサポーターの元に駆けつけるキングカズ。キングでもファン目線です。う〜ん、大物は違う。

　サポーターに向けた選手たちの挨拶。

　報道陣に囲まれるカズ。まぁこの日の主役ですから。

　トーマスMVPの発表。もちろんカズです。

　スクリーンにアップのカズ。インタビューがエラい聞き易かったなぁ。マイクでの喋り方に慣れてるのかもですね。

　横浜FC：岸野監督。最初見た時往年のロックンローラーかと思いましたw。

　トーマスのロゴも大写しに。さすがに主張し過ぎなのではw。たぶんFC東京のときにここまでやると、大ブーイングになりそうな気がしますw。

　オーロラビジョンにカズと一緒に大写しなのは、同じくLEOCのMVPを取った、渡邊選手と阿部巧選手。さすが阿部巧、FC東京の誉れです！！

　ゴール裏サポーターの前でインタビューに答える阿部巧。FC東京ではサイドに強い選手が多くてベンチ入りさえ叶いませんでしたが、今日の試合で非凡な選手である事はよくわかりました。もしかしたら長友に匹敵する逸材かも知れませんね。できれば力をつけてまた小平に、味スタに戻って来て欲しいものです。・・・とはいえ、追い出した体ではあるので、残りたいと言っても仕方ないとは思いますが。