GWがちっともゴールデンじゃなかったので築地飲み歩きツアーをやってこようと思ったらなぜか東京おっ散歩になったんだぜ
はじめに
もう先月の話になっちゃいましたけど、今年のGWは連休と連休の狭間を休めれば10連休以上休める、という超大型連休でした。みなさん楽しく過ごせましたか。オレ? オレはいつも通りです。仕事してJリーグ観に行ってダラダラしてました。大型連休とかクソくらえじゃ!!リア充爆発しろ!!!
……ゴホン、まぁそんなオレの連休事情はさておき、先月5/09(土)にいつもの飲み歩きツアーをやってきました。今回は東京の台所「築地市場」。築地市場は、来(2016)年の秋頃には豊洲に移転することが決定しています。豊洲に移る店、築地に残る店、移転を区切りにたたむ店、豊洲移転をきっかけにこれから大きく変わる街を今のうちに見ておこうと思ったり思わなかったりしながら、美味しい酒を飲もうというのが今回の主旨。ルールはだいたいいつもと一緒です。
- 一軒の店で飲むお酒は一杯まで。
- 一人一品ずつ、上限1,000円を目処につまみを注文する
- お残しは許しませんえ
- より沢山の店を巡ることを目標にする
- 目標:6軒
- ルールにあまりこだわり過ぎず、楽しくをモットーに
このルールが欠片ほども適用されなかったのは、今回が初めてだなぁ。
今回のメンツもいつものこいつら。飲みに行った割には変な写真ですが、その辺の事情は後で。
築地市場:場内
なんと今回は朝7時に集合。ふだん時間にルーズな3人なのに、酒が絡むとこんな早朝でも5分前集合出来るのだからスゴイ。
中に入るとさっそく期待通りの市場の風景が広がります。フォークリフトが活躍するイメージが強いですが、この後フォークリフト以上に印象に残る乗り物が。というか、コイツしか印象に残ってない。
築地市場で幅をきかせていたのは、この「ターレートラック」。いわゆる電気自動車で、最大時速20km/h程度、軽車両に該当します。市場内は私有地なのでナンバープレートは不要ですが、場外ではナンバーが必要なんだとか。市場内では観光客もかなりいるんですが、働く人が最優先なので、ターレーが通ると道は彼らに譲ることになります。
なんで詳しいかというと、ちゃんと事前に勉強してきた……わけでなく、今回のメンバーの一人がこの界隈の生まれで、その辺の説明をひととおりしてくれました。なんと贅沢にもツアーガイド付き。
市場の中の食事処。築地市場は観光地化しているので、凄い人だかりです。外国人が多いな。
物凄い行列。ツアーで連れてきて客を全員おんなじ店に並べてるんだろうなぁ。
市場の中にも八百屋がありました。ここは一般の人でも買えるらしいです。
お土産屋さん。あのTシャツ欲しいなぁ。
場内の神社。場外にも立派な神社があります。こういうのは大事ですね。
交差点だったのか、ここ。
元祖吉野家。世間一般にある吉野家とは味が違うらしいです。今度ぜひともトライしてみたい。
はかりとかも売ってました。大事な商売道具ですもんね。ターレートラック屋とかまであったりして。
さて、我々の最初の獲物は鰻重になりました。寿司屋は列が長過ぎて断念。
鰻屋の外には外国人向けの案内看板が。どこの国のだか分からない言語も多いです。IT業界なんかより、よっぽどグローバルだな。
お酒の販売はしないのかぁ。ツアーの主旨には反するが、まぁしょうがない。というか、朝の7時から酒を飲む奴はダメな奴だ。
10分ほど並んで店内へ。カウンターだけの店に、所狭しと色々なものが飾られています。
外国人観光客に対応するためなんでしょうね、外国語ハンドブックが山積みにされてました。カウンターの中では陽気なおじさんが応対してくれます。楽しい。
待望の鰻重。朝飯には重いかな、と思いきや、脂が乗ってて香ばしくて、ペロッと行けます。ただ、うっかり「ご飯大盛りにする?」の声掛けにうなずくと凄い量のご飯が出てくるので注意。そしてご飯が多過ぎてもタレを追加で提供してくれるあたりも心憎い。
鰻を食い終わったら、お腹もすっかりいっぱいなので、(一軒目なのに大丈夫か?) ひととおり場内を見て回った後に場外へ。出口の門の足下に陶器の人形らしきものを見つけました。お守り的な何かかしら?
築地市場:場外
場外も場内に負けじと賑わっています。
陶器屋さん。食事に必要なものはだいたいある感じ。
包丁屋さん。店内には馬鹿でかい包丁も売られていました。店頭では包丁研ぎのデモンストレーション。朝の8時にデモンストレーションって、大変な仕事だなぁ。
パン屋さんにコーヒーショップ。なんか築地っぽくないイメージ。
日本酒かと思いきや、よく見るとポン酢。このサイズのポン酢を家庭で使い切るのは大変だろうなぁ。
たわしツリー。なぜこれを作ったし。
場外もターレートラックが跋扈してます。よく見るとちゃんとナンバープレートが付いてます。この人混みの中スイスイ進んでいくドラテクはなかなか見ものです。
白いイチゴ。「白」と言われると違和感ありますが、たしかに普通のイチゴより淡いピンクですね。イチゴは熟してないと青いので、熟してないわけじゃないんでしょうけど、甘いのかな?とは思ってしまう。
大胆過ぎる試食コーナー。食べてる人はあんまりいなかったですね。まぁ朝8時だからなぁ。
立ち食いそば。いや、ラーメンか。ともかく美味そう。
さすが築地、海鮮丼屋がいっぱいあります。個人的には寿司屋よりも海鮮丼屋の方が多かった印象が残っていますね。
そしてやっと待望のビールにありつけました。海鮮の炉端焼きを売っている露店が、奥にテーブル席もあってビールも出している感じでした。
ホタテの浜焼き。
マグロ串。美味くないわけがない。
海鮮を食すの図。わざわざポーズを取って貰ったので、まぁいわゆるひとつのヤラセです。
最初のビールで景気つけたらジャンジャン行きます。まずは生ガキ。ポン酢でペロッと。美味しかったけど、この時期はカキはぼちぼち終わりなんじゃなかったっけ?
つくね串。おでんダネを売ってる店があって、ねりものをいくつかその場で食べれるように提供していたもの。おでんもいいなぁ。
まぐろブツ刺し。当然美味いです。
玉子焼き。100円で食べれるファーストフード的な売られ方をしてました。
で、こういうのが露店でバラバラと売ってるんですけど、食べるところが無いんですよねぇ。あと酒を売って無い。お酒も出してくれそうな店、例えば寿司屋とかは、殆どが10時オープンでした。さすがに朝9時は早すぎたか。しょうがないから、観光客向けの休憩スペースで戦利品を広げ、コンビニで買ってきたビールで2杯目。まぁこれはこれで悪くないっすなぁ。
休憩所からヒューマンウォッチ。やっぱり外国人が多いですねぇ。
ひときわ目立っていたツインテールにくまのぬいぐるみのバッグの女の子たち。後から休憩所に入ってきたので発覚したんですが、彼女らも外国人観光客(たぶん韓国人)でした。ツインテールなんて生で見たの、何年ぶりだろ?
築地から北へ
やっぱり最初に鰻重を食った影響はデカかったですねぃ。その後で海鮮丼とかを食う気にはなれず、腹もなかなか減らないわけですよ。しょうがないから、いっそ上野でも目指して歩いてみようか、と、急きょ方針転換して東京散歩と洒落込むことになりました。
築地本願寺。個人的にはX JAPANのhideの葬儀のイメージが強いです。インドのモスクを参考に建てられた建物なんだそうな。確かにあんまりお寺っぽくないですね。ここの宗派って、浄土真宗なんだっけ?
山の手の東側は、最初に道が整備されたせいか、道が広々としていて歩き易い印象です。
日本橋
街並みをのんびり眺めながら歩いていると、話題は自然と建物の話に。メンバーの一人が生まれも育ちも東京な江戸っ子で「日銀と三井住友が圧倒的にカッコイイ。三越はおしいところまで行ってるけど、その2つと比べるとイマイチ。」などと熱く語り出したので、そいじゃあちょっくら見に行ってみるか、となんとなく足を日本橋に向けてみました。
野村証券ビル。こないだ金融系のポッドキャストを聞いてたら、昔は東証ビルとこの野村証券ビルがホットライン(書簡を一直線に投げられるポスト的なもの)で繋がっていた、という話を聞きました。ちなみに江戸っ子氏に言わせると「東証のビルは全然イケてない」とのこと。
日本橋のふもとまでやってくると、なにやら謎の人だかりが。どうもここから船で神田川から隅田川までグルッと1時間程度の遊覧ができるというプランのようです。次の出航は11:30、この時の時間は……なんと11:20を少し回ったところでした。係の人に聞くとまだ空席はあるとのことでしたので、急きょ船旅に繰り出すことにしました。
出航前の様子。遅く乗ったせいか最前列しか空いてなくて、結果はしゃいでる子供みたいな席取りになっちゃいました。
そして出航。普段上を通ってる橋の、その下をくぐるって、なんかワクワクしますよね。しないか。
船の中ではガイドさんが色々と解説してくれるので、それも含めて楽しみです。
どこかで見慣れた会社名が。古い会社は海運の便もあって、川沿いに建っているんだそうです。なるほどね〜。
神田川と隅田川の合流ポイント。隅田川、荒れすぎじゃね?
隅田川の中央奥に新東京スカイツリーが見えます。薄曇りでやや霞がかっているのが、なんともラストダンジョン感を醸し出していますな。
ちなみにこの間も波はジャンジャン顔にかかってきます。眼鏡が汚れて前が見づらいわい。
昔ここで働いてたんだよなぁ。あの頃はスカイツリーはまだ建設中でした。面白い案件だったけど、非常に残念な終わり方をしたんだよなぁ、などと独り思い出にふけってみたりしたいところですが、波と風が凄くて全然それどころじゃない。
築地市場の移転先である豊洲。ここが築地みたいになるなんて、かけらほども想像つかないですね。ここにもオレはちょっとした遺恨があります。あの案件は全然残念じゃねーや、二度とあんな仕事やるか。
当時は灯台として使われていたそうです。今はその形を模したトイレが残っているだけ。
亀島橋。亀の甲羅を模したハイカラな橋ですねぇ。我らが飲み歩きメンバーにも通称「カメ」がいるんですが、昨晩飲み会からのほぼ徹夜だったらしくて、この時は夢の中でした。だからあれほどちゃんと寝てこいと。
そして船は元の日本橋のふもとに。明らかに寝起きの表情の輩がいますが気にしない方向で。
日本橋の麒麟像と獅子像。今までガイド付きで眺めていたものを、改めて近くで見ると、なかなか威厳があるなぁなんて思っちゃうから不思議ですね。
日本橋を渡ると、そこは三越百貨店。いつも賑やかな場所(といえるほど来たことはないけど)ですが、なんかいつも以上に人が多い気が。
ふもとまで来ると神輿が鎮座してました。ちょうど神田明神のお祭りとタイミングが重なったみたいです。
なんか神主さんぽい人も。
道路わきに神輿がずらり。
神田明神はアニメ「ラブライブ」の舞台でもあるので、そこから発展したコラボポスターが貼られていました。この写真ではオッチャンがラブライブ薦めてるみたいになっちゃってますが、全然そんなことはしてないです。
三越百貨店の入口。昔の建物はやっぱ装飾に気合が入ってますね。感心しているオレの横で「悪くないんだけどねー。」とニヤニヤしてるのが江戸っ子氏。見せてもらおうか、江戸っ子の本当のオススメの建物とやらを。
三越百貨店のお隣、三井住友信託銀行。江戸っ子氏が言うだけあって、装飾が凄いです。これを夜になるとライトアップするわけですから、見栄えしないわけがない。昔の財閥はお金が無尽蔵にあったんだろうなぁ、というのをなんとなく感じ取れる建物でした。現代だったら、コスト意識からこういう装飾の建物は造られない気がする。そう考えるとなんだか残念ですね。
そして江戸っ子氏最大のオススメ、ニッポンの金融の中枢:日銀こと日本銀行。確かに建物に迫力があります。
熱心に案内を読む二人。男なんて似たりよったり、どっかしらオタクだよなぁ、としみじみ思い知るカメラマンのオレ。
その名も日銀通り。この街で働いてる人は、スーツを着て、肩で風を切って歩き、フラッと寄った店で鰻を喰らう。そんな生き方をしてるんでしょうか。
神田明神
ちょっと歩くとあっという間に神田駅。ガード下の暗がりの奥から、お囃子と子供たちの声が聞こえてきました。
神田駅構内に目をやるとハッピを着た子供たちが可愛らしい神輿を担いでいました。お母さんたちも含めて楽しそう。
こっちは本格的な神輿。威勢の良い声が街中に響いています。
メイド服の女性。どうも神田祭のお手伝いをしてるみたいです。メイドというと最近オレは、通称:冥土長というオッサンしか見ていなかったので、こういう可愛らしいのが本当のメイドだよなぁ、としみじみ感じましたわ。
別に、普段は極道、というわけじゃない、と信じたい。
またまた子供さんたち。大人から子供までハッピを着て、気合入ってるなぁ。
町内会ごとにやぐらを組んでるのかな?
せっかくここまで神田祭に縁が出来たのだから、ちょっくら神田明神にお参りにでも行ってみるか、という話になりました。神田明神はラブライブの影響でなんとなくアキバにあるイメージだったんですが、実際には秋葉原とお茶の水の間くらい、やや秋葉原寄りの位置にあるみたいですね。
途中で見かけた甲冑屋さん。エンブレムが特殊部隊っぽくてカッコイイ。
神田明神へ通じる道。すごい人混み。
山道はもっとすごかった。(まぁ予想はしてたけど)
とてもじゃないけどここを突破できる気力はないので、遠くから参拝。
たまたま見かけたた浴衣姿の外国人女性。美しい……。
やっぱりいたラブライバー。なんでもこの神田祭でしか手に入らないグッズがあるんだそうな。
ローソンもラブライブ推し。全然知らずに神田祭に来た人はビックリしたでしょうな。
神田明神の石段。ラブライブの作中で主人公たちがトレーニングに使用してたので有名みたいです。
この辺からすっかりアキバっぽい。
道の反対側に見えた着物姿の女性たち。うちら陽気なかしまし娘♪
上野アメ横
アキバをあっという間に抜けて、御徒町。そして前回の飲み歩きツアーの舞台だった上野アメ横に着きました。東京散歩もここで終了です。
築地では食わなかった(食えなかった)寿司を食す。美味いっす。一軒一杯という枷はとっくに外れているので普通に2〜3杯飲んでます。
実はこの直前に焼鳥屋でも飲んでるんですが、あんまり美味しくなかったから写真撮り忘れました。 (・ω<) テヘペロ
総評
身も蓋もないですけど、築地は「飲み歩き」には向いてないですねぇ。割と一軒あたりの食事のボリュームが多いので、2軒目、3軒目、とはなりにくいです。一軒でお腹いっぱい。
あと、思ったほど飲み屋がないのかもですね。オレらが街の知識が無いからかもだけど、そもそも「働くための街」でここで仕入れをして、それから別の場所で働くので、築地で飲むというのはそもそもニーズがあまり無いのかもしれません。
今度築地に来るときは、朝飯とかでガツンと食って、次の街に遊び(働き)に行く、みたいな使い方がいいのかなぁ。
今回はオレらの想定と大きく異なり、飲み歩きツアーではなく東京散策になっちゃいました。が、これはこれでなかなか、いや、とても楽しかったです。行く先々でサプライズがあり、それらに便乗して楽しむことが出来ました。こんな遊び方って、狙ってもなかなか出来ないんじゃないかと思います。我々は非常に幸運に恵まれていました。江戸っ子氏がこの街に詳しかったのも良かった。ただ眺めて終わりじゃなくて、色々勉強になりました。こういう方向性だけで企画を立てても面白そうだなぁ。
まぁそうは言っても我々はビールクズなんで、次はちゃんと(?)飲み歩きツアーをやると思います。今度はどの街に行こうかなぁ?
今回の飲み歩きの、その他の写真はこちらから。
以前の飲み歩きはこちら。