ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

10/20、DevLOVE Android勉強会に参加して来ました。

10/20(水)は渋谷ECナビで開催された「DevLOVE Android勉強会「この掌からできること」」に参加して来ました。資料が近々公開されると思うので、細かい話は気が向いたら後日追記しますが、さしあたって簡単な感想だけ書いてみようと思います。

矢野りんさん

デザイナーの視点からどの様にAndroid開発を進めていく手法について紹介されていました。残念ながらオレが遅刻してきた為最初から聞けなかったのですが、2点ほど印象的だった事があります。

1点はロゴをしっかり作ること。アプリ全体のデザインが締まるし、リリース後にWebサイト等で宣伝する際にも使い回しが効いてしかもユーザーに憶えて貰い易いそうです。

「デザインが締まる」という話はイメージがあったのですが、宣伝まで考えてロゴを作る事で結果的に省力化出来るというのは盲点でした。普段オレらSIerが作る業務アプリを作る上で、宣伝なんか考えなくて良い、というか、そもそも宣伝する必要が無いのが殆どですけど、Androidアプリは作ったら今度は売らなくちゃいけないんですよね。
そこまで考えた上でトータルでどうやって省力化して行くか、という視点は非常に参考になりました。


もう1点は、画面遷移図を作る時にはかなり精巧なレベル、例えばコピペすればそのまま画面デザインとして活用出来るレベルまでしっかり描き込むこと。Excelでも「何となく画面イメージに近いもの」を描くことは出来ますが、実際画面作っていると実は文章が入りきらないとか、そもそもユーザーのイメージしたものと違う→やり直し、という事が頻繁に起こるそうです。
画面遷移図をAdobe Illustratorとかで精巧に作るというと、オレらSIer(しかも二次請、三次請)出身の人間からは「そんなの無駄手間だろ?」という声が聞こえてきそうですが、実際のところ、画面遷移の流れだけでなく、デザインの流れだったり一貫性だったりを確認でき、しかもユーザーが完成形をイメージし易いので、結果的に労力を削減出来るとのこと。

この話、モバイルに限った話では無さそうです。オレが今Flexの案件に要件定義フェーズから参画させて頂いてますが、こちらも画面遷移図を画面の完成形を意識してIllustratorで作成しており、非常に難しいUI要望ながらお客様の理解度の高い状態で話を進めていけています。Flexの場合はCatalystでそのままプログラムに反映出来るという、Androidには無いアドバンテージはありますが、それを考慮から除外すれば共通点が非常に多いと感じました。


デザイナーが一番意識してるのが「手間を省く」ことだったのも、個人的にはかなり衝撃的でした。

江川崇さん

i-modeメールをAndroidで受信出来る「IMoNi」という無料アプリをプライベートで開発・公開されている方のお話。
真面目な話とそうじゃない話wの2つを用意してきて下さって、最初にそうじゃない話の方、「IMoNi」の開発秘話から始まります。


この方は話し方自体はおっとりしているんですが、プレゼンも資料の作り方も非常に面白くて、会場がどっかんどっかん沸いていたのが印象的でした。う〜ん、ああいうプレゼンが出来るようになりたいもんだ。

個人的に気になったのは「i-modeネット」の存在。i-modeが自由化したのは知ってましたが、そういうものが存在するとは知りませんでした。

あと、そのi-modeの中の人が非常に協力的だということ。なんとなくNTT系の人はお固くて役所的で民間にあまり協力的で無い、というイメージを勝手に持っていたのですが、これは認識を改めなくてはいけないようです。


もう一つの真面目な話、Androidのマネタイズについては残念ながら時間枠が足りず全て聞く事叶わず。ちょっとだけ聞けた中の、Androidアプリの違法コピーが横行しているという事実にはちょっと驚きました。モバイルで食うのもなかなか難しいモンですね…。

宮田友美さん

Androidのテストについて。

Twitterアプリに対してxUnitを動かす様子を見せてくれるはずが、プレゼン直前に動かなくなると言うアクシデントが。残念ながら動く様子を見る事は出来ませんでした。なのでソースコードだけ簡単に紹介してもらいましたが、Twitterクライアントアプリを選んだのは、できるだけ実開発の利用法に近付けかつ身近に感じてもらう為のチョイスだったと想像しつつも、ちょっとソースコードが複雑過ぎてパッと見で分かりづらかったというのが本音です。

話によるとキータッチなどのイベントで起動されるメソッドのテストはコードでdispatchしなくちゃいけないらしくて、それがめんどくさいとの事。まぁこればっかりはどうしようもない気もしますが、解決策があれば確かに助かりますね。

この他いくつかのテストツールを紹介して頂きました。日本Androidの会には「テスト部」が存在するらしいです。業務で絶対に必要なフェーズのノウハウを共有できるのは素晴らしいですね。Android開発に着手したらぜひ入部を検討したいと思います。

ビアバッシュ

DevLove恒例、ビール & ピザ片手に参加者同士でのフリートークの時間。何名かの方とTwitterIDを交換させて頂くついでに、「Android開発をされた事はありますか?」と聞いてみたんですが、なんと全員がAndroid開発未経験でした。みんな興味はあるけど足踏みしてる状態で、誰かに背中を押してもらいたいのかもしれませんね。あとまぁ金になるかどうか冷静に見極めてるのかもしれませんが。

LT

たぶん5名くらいだったと思うんですが、Androidに関するLTを、なんと3分間という超短時間でプレゼンするという荒技をやってのけてました。・・・まぁほぼ全員が銅鑼娘の時間切れを告げる音色の餌食になっていましたがw。なんとほぼ全員が「AndroidJavaで開発する」というストロングスタイルを真っ向否定という衝撃的事実!!あんたら何しに来たんだwww。

総括

どの発表を取ってみても「開発者の行う正統派Android開発」とは異なる、違った観点からのプレゼンばかりだったんじゃないかと思います。この辺はさすがDevLoveというところでしょうかw。


個人的な収穫としては、やはりビアバッシュで聞いた内容でしょうか。興味があって勉強会に参加するような人でも、実はAndroid開発には着手できていない。これは情報収集から初めて外堀を固めてから実際に取り組むタイプの人が、今回のような新しい技術の勉強会に集まる傾向があるのかもしれません。オレ自身もそうですが、色々考えず、もっと原点の「まずは書いてみる」ところに立ち戻る必要があるのかもしれませんね。


あとは帰り道でもちょっと話をしたのですが、矢野さんの話にあったデザインの重要性は、ここ最近オレ自身が案件を通して思い知らされていたところだったので、さらに痛感させられた形になりました。これをオレの所属会社の上の連中に理解してもらうのは、かなりしんどそうだなぁ、と思った次第です。でもやんねーと上のフェーズではできねーしなぁ。

今回のおまけ



LT大会で各発表者の持ち時間の終わりを告げた銅鑼娘のクニさん。最初にその姿を見た時にはキャバ嬢が来たのかと思ってあまりの美しさにビックリして心臓止まるかと思いました。結構目立つ格好だったんですが、その割には参加者にあまり認識されてなかったのは、たぶん立ち位置が悪かったんだと思いますょ? 次はぜひ発表者より目立つ場所で銅鑼を打ち鳴らして下さいw。