ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

5/26(土)、vs浦和、味スタ



FC東京 1 - 1 浦和


 このカードには因縁があります。呪いと言ってもいいかもしれない。なにせリーグ戦では2004年から7年間も浦和に勝ててないんです。天皇杯まで含めると、昨年の準々決勝で勝利を収めているんですが、それまで本当に全く勝ち星が無かった。オレがFC東京のサポーターになったのは2005年だったので、一度も浦和に勝ったところを見た事がないんですよ。だからこそどうしても勝ちたいと強く強く思っていた試合でした。

 逆に言えば、浦和から見たFC東京はお得意様。必ず勝てる相手な訳です。勝ち試合を見る気満々で味スタに乗り込んできたレッズサポに吠え面かかせてやりたかった。


 勝てなかったことがこんなに悔しかったのは、本当に久々です。



 毎度大勢のレッズサポご一行様。声量も相変わらずハンパなかったです。こいつらを黙らせてやりたかった。くっそー。



 こちらホーム:FC東京サイドゴール裏。因縁を断ち切ろうと気合十分。



 前半は主導権争いに終始しました。最初ペースを握ったのはFC東京。しかし20分くらいから40分くらいまで攻め続けていたのは浦和。どちらもラインを高く、布陣をコンパクトに保ち、パスを短く繋ぎながら相手ゴールを脅かす。期待と恐怖が交互にやってくる、そんな攻防が繰り広げられます。


 今季はこれまで浦和の試合を一度も見てなかったんですが、FC東京と浦和は戦術が非常に似ているんですね。
 当然、完全に同じ戦術ではなく、縦パスからボールを落として上下のボール移動の連続で前に進ませ、ゴール前付近では横移動を中心にDFを切り裂き、隙間からフィニッシュを狙うのが浦和スタイル。特にサイドアタッカーに対するロングパスから一気に攻め上がるケースがよく見られました。
 対して、横パスと相手DFを釣り出す縦パスで相手守備を崩し、FWに対する縦パスから一気に攻撃のスイッチを入れるのがFC東京スタイル。両サイドはドリブルとパス交換で駆け上がって行くケースが多いかもしれません。

 直前まで「浦和のサッカーはドン引きカウンターだ」と聞いていたので、正直驚きました。ドン引きカウンターは、FC東京が最も苦手とする戦術。前回の鳥栖戦で打開策を見出しつつあるものの、やはりやられると嫌だな、と思っていただけに、むしろ彼らがパスサッカーできてくれたことはやりやすかったと言えるでしょう。


 FC東京は今回、これまでくさび役だったルーカスを左ウィングへ、渡邉千真を1トップに据えます。前節の千真の活躍が認められたことと、最近のルーカスに対するマークが厳し過ぎて全く機能してなかったことも要因のひとつでしょう。テクニックとキープ力があり、90分全力で走り回れる体力を持つルーカスを左に置いたこの布陣は非常に機能して、これまでにない多彩な攻撃を繰り出せるようになりました。ポポヴィッチ采配大当たり!


 チャンスもピンチもいくつか作りながら、前半はスコアレスで折り返します。権田のファインセーブが無かったら、0 - 2で負けてたかもしれないことを考えると、この点数はラッキーだったと言えるかもしれません。



 ところが、後半に入ると浦和の戦い方が一変します。前評判通りのドン引きスタイル。ボールもほぼFC東京が支配します。
 ただ、いわゆるドン引きとはちょっと違うんですね。ボール保持者に対するプレーシャーが、鳥栖や仙台と比べて圧倒的に弱い。ゴール前の壁も、FC東京が打開策を見出してるとはいえ、それほど堅くない。意図して下がってるというよりは、下がらざるを得ない、と言った印象。足を吊る選手も続出します。


 もしかして、浦和は前半のサッカーを90分間やりきるだけの体力と走力が無いんじゃないですかね?ドン引きサッカーをやってるわけじゃなくて、走れないから下がってしまってるだけなのでは?


 そうは言っても、Jリーグ随一のタレントを誇る浦和は、原口元気を投入、ここから昨年同様「個」での打開に乗り出します。その判断は的中し、ゴール前で何度も縦の上下動を繰り返された挙げ句、マルシオ・リシャルデスに押し込まれ、先制点を奪われます。


 それで黙っているわけもなく、直後FC東京は猛攻からCKをゲット。石川ナオのCKを森重が高い打点で相手ゴールに叩きつけ、あっという間に同点に追いつきます。


 その後も何度かチャンスは作るものの決め切れず、一方で危ういシーンもありながら、試合はそのままタイムアップ。1 - 1で試合を終えました。



 この試合、勝てる試合だったし勝ちたかった! 一方で負けてもおかしくない試合でもありました。GKが権田じゃなかったらとっくにいつものように負けてただろうなぁ。


 浦和の体力・走力不足を考えると、もっと徹底的に回して回してパスを繋ぎ倒した方が、後半勝負で点を取れたかもしれません。いっそ「交代のカードを全部足吊った人間の代替で使い切らせる」くらいのコンセプトでも面白かったのかも。もちろんボールを奪われないこと前提なので、上手く行くかどうかは分かりませんが。


 個人的にこの試合で光っていたのは、高橋秀人だと思います。代表に行って一皮むけた感はありますね。逆に調子が悪かった、というかミスを連発してたのが梶山。らしくないプレーが目立ちました。連戦で疲れてるのかも。
 前回ハットトリックの千真はいくつもゴールチャンスをふいにしてしまうなど、今回は大ブレーキ。前回頑張ってくれたから大目に見てあげたい気持ちもあるけど、「お前それはFWとして決めなきゃダメだろ!?」ってプレーがいくつか見られたんですよねぇ。まぁACLもあるし、次頼むよ!

 浦和は個人技が卓越した選手が多いんですが、面白いことに、後半にはもうFC東京の選手の何人かは、浦和の選手のプレイをパクっていたんですよね。特に秀人。この成長力、吸収力には驚きました。この試合、失った勝ち点2以上の何かが得られたのであれば、それほど悲観する事はないと感じました。








 くっそー!やっぱどうしても勝ちたかった。埼スタでは今度こそブチ倒してやる!!!





 今回のオマケ

 大盛況の青赤広場。最近の盛況振りは物凄いものが。今日はここで買うのは諦めました。



 コンコースのケータリングカーで売ってたビフテキプレート。メチャクチャ美味かったです。付け合わせのポテトが味付けが変わってて美味いんですよ。ぜひもう一回食べたい。



 同じケータリングカーで買ったターキーレック。スモークしてあってこれまた美味。ビール一杯だと物足りないんですが、試合前なので我慢。結構ボリュームもあって、食ったら腹いっぱいになりました。



 毎度おなじみ、ハーフタイムの東京ドロンパショウ。「アディダスデー」にちなんで見せたり。レッズサポのブーイングを浴びながらもちゃんと周回したのはエラかったぞ!