偉人の言葉の力を借りて、現場をもう一度歩き出す
(via:http://www.flickr.com/photos/tanaka_juuyoh/3636940282/)
はじめに
本エントリは「DevLOVE Advent Calendar 2013 「現場」」の5日目にあたります。ついでに言うと、5日目にして早くもネタ回です。タイトルはハッタリです、サーセンw。
自己紹介
はじめましての方もそうでない方も。
どうも、滝川と申します。今年初めにn次請けSIerからゲーム会社に転職した、FC東京と中日ドラゴンズをこよなく愛するしがない一エンジニアです。伊藤さんから「提督」とご紹介にあずかりましたのでその辺にも触れますと、ショートランド泊地で細々と提督業(新米中佐)なんぞもしておりますが、5-1を制圧したところで全く進まなくなってしまっておりまして。今は苛烈な本業の合間に、新米秘書艦の巨乳スク水少女(潜水艦:伊19)の喋り方にイライラしながら進撃→大破→撤退を繰り返す日々でございます。やっぱり加賀さんに戻そうかな、しかし夜戦が…。
それでは、相も変わらずの拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。よろしくど〜ぞ。
DevLOVE Advent Calendar 2013「現場」
さて、「意外とちゃんとしたエンジニア」The Hiroこと伊藤 宏幸さんからのバトンを受け取ったわけですが、このブログリレーを果たして「Advent Calendar」と呼んでいいのかどうか、いささか疑わしい点があるようです。
「Advent Calendar」ってのは、キリスト生誕を心待ちにした信徒が、12/01からその日付の箱に入ったお菓子を一つずつ食べて行く、というキリスト教の風習が由来で、日本のIT業界では12/01〜12/24まで同じテーマに沿ってリレー形式で文章を繋いで行くことを指します。
ところがこの「DevLOVE Advent Calendar 2013 「現場」」、昨年も意味不明な時期から開始されていましたが、今年も11/10からスタートするという異常事態、更には、3月末まで続けるとか半年以上続けるとか参加者を3周するまで止めないとか、関わっている人間がどうにも正気の沙汰とは思えない発言をうわごとのように繰り返しております。
しかも今回のテーマは「現場」。終わりの無い「現場」をなんて言うか知ってるかい?世界ははそれを「デスマーチ」と呼ぶんだぜ。ラブ&ピース。
さて、オレは以前、現場に活力を与えることを目的としたDevLOVEイベントにて登壇させて頂きました。その際にもご紹介しましたが、オレは普段から偉人・著名人の「名言」をストックするようにしています。「名言」はその偉人・著名人の人生が、ほんの数単語にギュッと凝縮された言葉です。中には目にする人を鼓舞し、日々の生活を鮮やかに彩るような名言も多数存在します。
「現場」が如何なものであれ、そこに働くのが人である以上、常に前向きであることは難しいです。時には失望し、時には怒り狂い、時には無気力に沈むことも決して少なくないはず。それは日頃能天気なオレとて例外ではありません。
そんなとき、オレはこれら「名言」を読み返すことにしています。短時間で目を通すことが出来、その偉人や著名人の魂に触れるのことが出来る。自分に活力を取り戻す手段としては、なかなか悪くないんじゃないかと思っています。
それでは、以下でいくつか「現場」に活力を与える・役立つような名言をご紹介したいと思います。
ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ。
― オノ・ヨーコ
チームみんなで同じ夢を見て、同じ夢をみんなで一緒に実現したいですね。
正論であれば犠牲をかまわず断行してよい、というものではない。
― 山岡 荘八
自分が正しいからって、これみよがしに相手を罵倒してたら、人間関係が崩れてまともに仕事できなくなっちゃいますよね。
偽善で結構!やらない善よりやる偽善だ!!
― 荒川 弘(鋼の錬金術師)
人を助けたいと思う心に理由なんか要りません。
悪いことしたらごめんなさいって言うんだゾ。幼稚園じゃみんなそうするゾ。
― 臼井 義人(クレヨンしんちゃん)
大の大人にもなってちゃんと謝れない人、意外に多いですよねぇ。子供を見習ってほしい。
世の中正しいことばかりではありません。お気をつけて。
― 冨樫 義博(HUNTER×HUNTER)
ビジネスの世界は生き馬の目を抜く魍魎跋扈の世界。時に平然と汚い手口を使われることもあるでしょう。くれぐれも注意したいものです。
他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今の自分が優れていないのは立派な恥だ。
― ジョン・ラボック
日々成長してますか?
神に祈れ、だが岸に向かって漕ぐ手は休めるな。
― ロシアの格言
「人事を尽くして天命を待つ」という日本の格言に似ていますが、ロシアでは神頼みの最中も全力を尽くすことを求められるようです。お祈りは自分のやれる最大限と並行して行いましょう。
たとえあなたが正しい道にいるとしても、そこに座りこんでいては、車にひかれてしまうでしょう。
― ウィル・ロジャーズ
常に判断し続けることが大事です。
たいした努力もしないである日突然偉い人になれると思う?
現実にドラえもんの秘密道具はありませんしね。
これで良かったと思いたい。後悔しない仕事をしたい。たとえそれが理想で幻想であっても。
― 安野 モヨコ(働きマン)
自分で満足できる仕事って、そうそう出会えないものなのかもしれません。
人間はつねに「まさか」とバカにしたことに後で苦しめられるものだ。
― 植村 直己(北極点グリーンランド単独行)
システム開発という仕事は、これの連続な気がします。
病気になると仕事は自分の面倒をみてくれない。
― リジャイナ・ブレット(人生が自分に教えた45のアドバイス)
健康より大事な財産はありません。
決心する前に、完全に見通しをつけようとする者は、決心することはできない。
― アミエル
リスクは「避ける」ものではなく、「取る」ものです。
死なない人間はいないように、ミスをしない人間はいない。
ミスは当然あるものとして考える。足という不自由な部位を使うスポーツの監督ならではの言葉ですね。
愚痴を言っている女の子が、美しく見えたなんてことは一度もありません。
― 寺山 修司(劇作家)
貴方はどう見られたいですか?
思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日
― 島袋 光年(トリコ)
前半はよく聞く格言ですが、後半があると強烈ですね。決意は時間とともに価値が目減りしていくものなのかもしれません。
型をしっかり覚えた後に、“型破り”になれる。
― 中村 勘九郎
守破離の「守」。
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
― 小林 一三(阪急グループ創業者)
凡庸な仕事を凡庸ならざる熱意でこなしていれば、きっと他の人の目にもとまることでしょう。
道徳を忘れた経済は犯罪だが、経済を忘れた道徳は寝言である。
― 二宮 尊徳
お金がなくちゃ生きていけない。当たり前のことですよね。エンジニアは時々その当たり前を無視しちゃいますけど、まずは最初の1円を稼がないと何も始まらないことを忘れちゃいけないです。
情報の目的は知識ではない。正しい行動である。
― P.F.ドラッカー
手段が目的になってませんか?
俺にはゴールの感動を与えることはできない。だが俺にしか与えられない感動がある!
― ジェンナーロ・ガットゥーゾ(元サッカー選手)
その人にしか出来ない業、というのはきっとあるんだと思います。地味な仕事だと腐らず、渋く輝く仕事を目指したいですね。
努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。
― 井上 靖(小説家)
前に進んでいる人は前を向いている、後ろ向きな人は決して前には進めない。できれば常に希望を語る人間でありたいものです。
『どんな努力をしているか』と尋ねられて、たじろがずに答えられる人は成功者の門に立っている。
― ウィリアム・クロスキー(アメリカ実業家)
自分の今の努力は間違ってない!と胸を張って言えるかどうか。…なかなか難しい事だと思います。
野球がうまくなりたいんですよね、まだ。
― イチロー
飽くなき向上心が人を「ホンモノ」にするのだと思います。
重圧やプレッシャーは重力みたいなもので、重力がないと筋肉も骨もダメになっちゃう。
― 岡田 武史(元サッカー日本代表監督)
適度な緊張や重圧が無いと、ついついだらけてしまう。凄くよく分かります。
努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!
― 森川ジョージ(はじめの一歩)
有名な言葉なので説明不要ですな。
なぜ表に出さなければならないか? 表に出さなければ、あなた以外の人にそれは存在しないも同じだからだ。
― 小飼 弾
アウトプット、重要。
怠惰を求めて勤勉に行き着く
― 星野 泰視(哲也-雀聖と呼ばれた男)
プログラマの仕事は常にこんな側面がありますね。
あの丘の向こうに何があるんだろうって、思った事はないかい? この舟の向かう先に何があるんだろうって、思った事は? わたしはそういうものが見たいんだ!
― 橙乃 ままれ(まおゆう 魔王勇者「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」)
子供の頃に感じたあのワクワクは、今もまだずっと続いているんだと思います。
一人でどうにもならなくなったら、誰かに頼れ。でないと実は、誰も、お前にも頼れないんだ。
― 羽海野 チカ(3月のライオン)
良い意味で「隙」を作ることで、支え合う関係を構築できることって、多いと思います。
あなたは自分の人生が尊いと思う?家族や友達を大切にしてる?
― 虚淵 玄(魔法少女まどか☆マギカ)
仕事にかまけて、自身とご家族をないがしろにしないよう、くれぐれもご注意ください。
見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい
誰かが変えてくれるのを待つより、自分自身で世界を変えましょう。
世界は平凡か?未来は退屈か?現実は適当か?安心しろ!!それでも生きることは劇的だ!!
― 西尾 維新(めだかボックス)
劇的な人生が良い人生とは限りませんが、それでも本来劇的であるならば、自分でつまらなくしてしまうような真似だけは避けたいものです。
ひとの可能性を信じている自分を信じる
― 遠藤 功(株式会社ローランド・ベルガー日本法人会長)
チームを作るって、そういうことなんだと思います。
人生3万日しかない
― 中川 翔子
時間は、人生は貴重だ、と言う意味と、自分自身ののみで体験できることには限りがある、と言う意味の両方を含んでいると思います。
プログラムの世界は、理詰めです。だから、もしも完動しないとしたら、原因は全部、プログラムしたこっちにある。わたしは人と人とのコミュニケーションにおいても、うまく伝わらなかったらその人を責めずに自分の側に原因を探すんです。
― 岩田 聡(任天堂社長)
自分の責任でコミュニケーションする、なかなか難しいことですけど、素晴らしい姿勢だと思います。
多忙は怠惰の隠れ蓑
― 糸井 重里(ほぼ日刊イトイ新聞)
仕事が忙しい時ほど、それを言い訳にして日々の研鑽を怠りがちです。自戒にしたいですね。
ベンチで試合を見ていても得るものは何も無い。どんなポジションであっても、先発の11人に選ばれてグラウンドに立つべきだ。
― オズワルド・アルディレス(元横浜Fマリノス監督)
外から見てたって、何もできやしないし、自身も何も成長できません。渦の中に居続けないと。
社員諸君にはこれから3倍働いてもらう。役員は10倍働け。俺はそれ以上に働く。
― 土光 敏夫(旧経済団体連合会第4代会長)
最近だとブラックだと言われかねないですが、口だけ上司なんかよりはよっぽどこういう人についていきたい、とオレは思いますけどね。
最近「今、お前、大事な時期だからな」って言われるんですけど僕も皆さんと一緒で一回こっきりの人生を生きてるんですよ。だから生まれてから今日まで大事じゃなかった時期がないんです。
― 若林 正恭(オードリー)
いつだって真剣勝負。
これが運命ならば、受け入れます。ごめんなさい。
本エントリ、最後の名言です。伊藤さんから「提督」とご紹介を受けたので、無理やり入れてみました。(よく頑張った、オレ!) なんのこっちゃか分からんと思うので、少々解説をば。
これはゲーム中で戦艦「榛名」が撃沈する際の、今際の際の言葉です。自分は死ぬことを受け入れるしそれを恨んだり嘆いたりもしないけど、自分が死ぬことで周りに迷惑を掛けてしまうことを申し訳なく思う、そんな心情でしょうか。どういう人生観を持っていたらそんな風に感じられるんだろう…。潔くも人を思いやる心にあふれた一言だと思います。
自分が何かを諦める時、もしかしたら応援してくれた誰かを裏切ってしまうかもしれない、そういう考えは心のどこかに留めておきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか? いやぁ、自分で列挙しておいてなんですが、返す刀で自らを袈裟斬りにしている感覚がたまんないっすね。オレ全然実行できてね―わー。
どんな名言が自分に刺さるかは人によって異なるはずです。また、「名言」は抽象的であいまいな言葉が多い為に、その言葉にどんな意味や思いを上乗せするかも聞き手の全くの自由です。自分の好きな名言を見つけて、自分で特別な思いを込めて、時々見返してみては、現場で自らを躍動させて下さいね。
ちなみに、オレは名言をストックするのにNAVERまとめを利用しています。良かったらこちらもご覧になってみて下さい。