ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

9/14(土)、vs浦和、国立競技場



FC東京 3 - 2 浦和


 「9年間」というのは非常に長い年月です。小学生が大学生になる事が出来るほどの時間。これだけの間、FC東京浦和レッズにリーグ戦でずっと勝てずにいました。近年は接戦の末ドローを繰り返していましたので、「名勝負を繰り広げるライバルチーム」と見る人もいるようです。が、オレにそんな都合の良い事実は見えません。9年間浦和に勝てなかった思い…遺恨、怨念、焦燥、落胆、絶望…は、9年間浦和に勝てなかったチームにしか分かりません。ある意味では、ダービーマッチを繰り広げる東京ヴェルディ川崎フロンターレよりも忌むべき存在でした。ただただ「9年間勝てなかった相手」、それこそが浦和の印象であり、浦和の全てです。まさに「鬼門」。もちろん、浦和から見れば、FC東京は単なる1チームなのでしょう。むしろ「お得意様」と見て好意的に見ているかもしれません。なんとも思っていないかもしれません。一方的に敵対視し続けたチーム、それがFC東京にとっての「浦和レッドダイヤモンズ」です。


 だからこそ、この日の勝利は何事にも代えがたいほど格別でした。2点を先制し前半を折り返したときでさえ、浦和だったら絶対に追い付いてくる、と確信していました。そしてそれは瞬きするほどの間に現実のものとなります。我々は再び苦汁を舐めることになるのでは。国立競技場に響く赤い悪魔の怒号に心底怯えました。これまでの9年間と、また同じことが繰り返されるのか。絶望の槌が振り下ろされようというその間際、窮地を救ったのは、この国立競技場という場所でもっとも活躍した男、平山でした。その一撃は、怪我で2年間苦しみ続けた男が上げた、復活を知らせる鬨の声でもあったと思います。



 チャン・ヒョンスの一点目。



 森重の二点目。カメラのフィルタいじったら変な色になっちゃいました。




 平山の三点目。これが決勝点となりました。



 試合開始時と後半開始時は間違いなく浦和ペースでした。特に後半開始時は、2点を追う形だったこともあるのでしょうが、「ギアを一段上げてきた」という印象を強く持っています。勝負所をキッチリわきまえて機を逃さずゴールを奪い取る、さすが強豪というべきでしょう。


 ただ、徐々にFC東京が「ギアを一段上げた」浦和に慣れてくると、危なげなく試合を進めるようにできていったと思います。これは、浦和がナビスコ杯の関係で中三日、対してFC東京が一週間の準備期間があった、というのも要素としてあったと思います。試合終盤には浦和に足がつる選手が散見されました。コンディションを整える時間がFC東京の方が長かったことが、試合終了間際の平山の決勝弾につながった、という要素もあるかもしれません。もちろん、太田のクロスの精度、それをしっかりと頭に当てて押しこんだ平山の技術力の高さは言うまでもありませんが。なんにせよ、ベストコンディションの浦和とやらずに済んだのはラッキーと言えるかもしれません。


 兎も角として、長年の呪縛ともいえる浦和戦での勝利は、単なる勝ち点3以上の価値があったと思います。この勢いに乗って連勝を重ねたいところですが、FC東京はどうも調子に乗るとコロッとなんでもない筈の試合で負ける癖があるので、油断せずに行かないといけないですね…。



今回のオマケ



 毎度おなじみ東京ドロンパ東京オリンピックが決まったこともあってはしゃぎ気味でした。浦和サイドのゴール裏への礼儀正しい一礼は、レッズサポからも拍手を浴びてましたが、オレが知ってる限りレッズサポから好意的に受け止められるマスコットはドロンパが初めてじゃないかな?やるなぁドロンパ



 試合終了後、Jリーグ2ステージ制に反対するレッズサポの横断幕の嵐。奇しくもこの試合の直後、2015シーズンからの2ステージ制、及びポストシーズンの導入が決定しました。これには多くのサポーターと同じようにオレも色々と意見がありますが、ここでは控えたいと思います。ひとつだけ言えるのは、たとえ2ステージ制でも、オレはFC東京をサポートし続けるし、Jリーグを全力で楽しむ、ただそれだけです。マイナス面ばかり目を向けて自分で最高のエンターテイメントを潰すようなことは避けたいと思っています。