ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

読み上げるだけじゃない、「魅せるプレゼン」を! 「プレゼンテーションzen(Garr Reynolds著)」



 まだ読み途中なんですが、評判通り非常に面白いので紹介。


 著者のガー・レイノルズ氏は日本在住で奥様が日本人というかなりの日本フリーク。ほんのタイトル「プレゼンテーションzen」の「zen」は日本文化の「禅」を指します。「間」を重視し必要な者を必要なだけ用意する和室の文化や、シンプルながら趣を感じさせる石庭など、日本禅文化が持つ要素をプレゼンにも活用すべきだという内容です。プレゼンはドキュメントとは異なる、だからプレゼンの内容を全て箇条書きでPowerPoint(もしくはKeynote)に掲載するような真似は宜しく無い、できるだけシンプルで、喋る内容が資料に書かれている事態は避けるべきだ、としています。固定のテンプレートはできるだけ使わない方が良い、というのはオレのこれまでのプレゼン資料の作り方とは180度異なるもので、結構ショックでした。如何に話を聞いてもらうか、資料を読ませないようにするかが重要というのは感銘を受けました。



 レイノルズ氏は同名のDVDも出版しており、同様の内容が1時間でコンパクトにまとまっているので、もし片方しか買わない(読まない、見ない)というのであれば、個人的にはDVDをおすすめしておきます。

 個人的には、先にDVDを見ていたせいもあり、本が欧米書籍の翻訳に見られがちのやや遠回しで回りくどい表現が多い印象を受けました。まぁぶっちゃけ読むのがちょっとメンドクサく感じる。表装とか写真の使い方とかは、さすが普段から美しいプレゼンをされている人、読んでいてとても楽しくなります。

 自分がプレゼンを作る際、手元において何度も確認するという活用法であれば書籍の方が良いと思います。もちろん、両方目を通す方が良いと思いますが。あと、他人にこのプレゼン方法を教えたいというのであれば、書籍の方がより詳細に書いてあるので書籍版を購入することをお勧めします。


 今Amazonで探してみたら下のような本が発売されていました。こっちもそのうち読んでみたいです。