ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

フリーランスに転身して半年の雑感

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はじめに

 この記事は「フリーランス Advent Calendar 2019 - Adventar」の13日目です。


 今年7月に2年半働いた初台のSIerを退職し、フリーランスになりました。年明けに故郷に帰ることを念頭においたとき、リモートワークが中心になるだろうことを考えると会社に所属することが難しいのでは無いか、と予想してのことです。なんのかんのと半年間フリーランスとして身を立ててきましたが、アドベントカレンダーへの参加を機にちょっとだけ振り返ってみたいと思います。



アメーバのような働き方

 オレはどれか特定の技術要素やジャンルに特化せず、広く浅くを旨としてITエンジニアをやってきました。長年働いてきたSIerの中だと、結果的にそう動かざるを得ない、というのもありましたけど、全体を把握した上で自分のやるべきことに落とし込みたい、という自分の性分が結果的にそういうキャリアの積ませ方を選択したように思います。良く言えばジェネラリスト、悪く言えば器用貧乏です。
 フリーランスに転身する際、このキャリアこのスキルのあり様が、おそらくネックになるだろうな、となんとなく思っていました。広く浅くやっていると、自分を売り込もう・案件を獲得しようとした際に、自分のITエンジニアとしての際立ったセールスポイントが無いのです。なんでもできるけど何にもできない、やっぱり器用貧乏です。


 実際やってみると、案件獲得は後述の理由であまり苦労しませんでした。必要な技術要素について経験したことがあるか無いか、程度を取っ掛かりとし、まぁ後は入ってから考えましょう的に始めることができました。

 実際に案件に入ると、最初に求められた役割とは異なるポジションが手薄だったり問題があったりで、自然と自分の役割を変えていくことがありました。例えば今の参画案件では、JavaScriptAWSの実装経験から開発を行うことを前提に参画しましたが、現在ではプロジェクトでの困りごとや抜け漏れの洗い出しとその進め方を担うスクラムマスター的な働き方(スクラムを採用してはいないので、あくまでそれっぽいだけ)をしています。
 隙間を埋めて形をグニャグニャと変形させながらヌルヌル動く、なんだかアメーバみたいだな、なんて今は思います。


 オレはシステムエンジニアという仕事を「問題解決を行う仕事」だと考えています。フリーランスに転身したことで会社組織に縛られなくなったことで、その本質にちょっと近づけたのかな、とは思っています。



アッピール重要!

 フリーランスはいつ契約先から切られるか分からないという危うい立場です。毎日が企業でいう期末面談の様なものですね。企業なら期末面談でもまずクビになることはないから、それよりもっと危ういか。

 なので成果に対して、多少過剰でもアピールをする様には心がけています。とは言え、オレは自己アピールってヤツが大の苦手なので、どうにもちゃんと適切な範囲で出来てるか、自信がないのですが。ちょっとやりすぎたかな、と心配していることの方が多いです。こういうのは失敗できる会社員のうちに練習しておけば良かったなぁと反省しています。



コミュニティで築いた人脈に助けられる

 オレはエージェントを介した営業活動を行なっていません。以前仕事でお付き合いした方や、社外IT勉強会のコミュニティで知り合った人からお仕事をいただいています。エージェントを利用していない分、身入りも多くなりますし、余計なコミュニケーションコストもかからないので、非常に助かっています。

 IT勉強会で知り合った方からお仕事をいただく際には、最初自分の単価をかなり安く(それこそ新人レベルで)設定しています。ひととなりは分かっていても、仕事ができるかどうかはコミュニティ活動では判りません。コミュニティの中で有名人だったとしても、その人が仕事ができるかどうかは全く別です。それはオレ自身にも言えることで、だからこそ最初の1〜3ヶ月は「お試し価格」での参画をお願いしています。仕事が合わない・成果が出ないのであれば、どちらにとっても不幸でしかありませんから。「お試し」で入って、大丈夫そうなら単価交渉をして継続し、ダメならさっさと契約を切る・切ってもらう様にしています。


確定申告が怖い

 フリーランスに転身してまだ半年なので、確定申告をまだ行なったことがありません。これが実に怖い……。オレは事務仕事が苦手……というかいい加減なので、単に経験してないことが怖い、という以上に怖いですね。さっさと経験して、きっとそれなりに失敗するでしょうが、さっさと恐怖心を払拭したいです。



終わりに

 最後に書いた様に、まだ確定申告を経験していないので、そういう意味ではまだ「ちゃんとフリーランスとして生計を立てられている」とは言えないと自分では思っています。いつまでフリーランスでいるかは明確には決めていませんが、いづれまた転身したときには「ちゃんとフリーランスやれてた」と言える様にはなりたいですね。