漢のワンフェス2015夏 #wf2015s
はじめに
先月26日は幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2015夏」に行ってきました。目的はいつものようにフィギュアやガレキの写真を撮ること。ちなみにこの日はオレの誕生日!ハッピーバースデー、オレ!!!
……さて、オレの独りさびしい誕生日の話はどーでもいいとして、せっかくワンフェスに行ってきたので、いつものようにレポートを書いてみたいと思います。
有名サイトによるワンフェス2015夏のレポートはこちら。
- ワンダーフェスティバル 2015[夏]開幕、全記事一覧まとめ - GIGAZINE
- アキバフォトグラフィ - ワンダーフェスティバル2015夏 フォトレポートその13 ディーラー編6
- 速報レポート!ワンフェス2015夏(まとめ) | 電撃ホビーウェブ
- ASCII.jp:猛暑は美少女キャラ愛で滅却!ワンフェス2015[夏]個人ブース【1萌目】 (1/6)|ワンダーフェスティバル2015[夏]レポート
- ワンフェス2015夏:見て回るだけでも楽しいハイクオリティフィギュアの数々 - Engadget 日本版
過去のワンフェスレポートはこちら。
- 熱射病とガレキの山とヒトの群れに酔うワンフェス2010 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2011冬 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2012冬 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2012夏【総まとめ編】 - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行く漢のワンフェス2013冬 #wf2013w - ミッションたぶんPossible
- 益荒男と行った気がしなくもない漢のワンフェス2013夏 #wf2013s - ミッションたぶんPossible
- 漢のワンフェス2014冬 #wf2014w - ミッションたぶんPossible
- 漢のワンフェス2014夏 #wf2014s - ミッションたぶんPossible
- 漢のワンフェス2015冬 #wf2015w - ミッションたぶんPossible
開場前
現地入りは9時ちょっと前。開場まで約1時間程度あるんですが、この時点でとんでもない人の列が。気温はこの段階で35℃前後、紛れもない「猛暑日」です。強烈な日差しを思い思いの方法でやり過ごしてました。なかにはレフ板を日傘代わりに使ってる人も居ましたが、反射光が他の人に迷惑かけてたんじゃないかな、あれ。
入場直後
オレが入場できたのは10時半頃。入ると既に戦利品を搬送する為に箱詰めしている人達がいました。ダイレクトパスってのが+3000円(抽選で購入権が得られる)で売ってて、それを持っていると9時に優先入場出来るんですね。おそらくそのダイレクトパスで入場した人じゃないかと。
買いたいものがなかったとしても、あの日差しをやり過ごせるなら、+3000円の価値は十分ありそうだなぁ。
ディーラーに並ぶ列。大抵の人気フィギュアは開場後1時間程度で売り切れてしまうので、この光景は朝一に入場しないと見れません。
コスプレイヤー用の更衣室。まだこの時間は空いてますね。
コスプレする為には事前登録が必要なようです。これは11時頃の様子ですが、長蛇の列が。コスプレイヤーの数は年々多くなっている気がします。
コスプレイヤー用のクローク。レイヤーはほぼ全員が大きなスーツケースを持って来場するので、それを預かってくれるみたいですね。一般の人が購入物を預けるのはNGなんだろうか?
18禁エリア
免許証等、年齢が分かる身分証明を提示しないと入れないエリア。エッチいサムシングがアロットオブです。
オレの中で「神」の定義が揺らぐ瞬間。
葛飾北斎だっけか? 古き良きエロ。
お、おぅ……。
(※もちろん触ってきた)
いわゆるオナホですね。パッと見、めっちゃグロイっす。
とはいえ、エッチいのだけじゃなくて普通のフィギュアも展示されてます。女子中学生の水着のフィギュアを「普通」と定義出来るかどうかはオレにはなんともいえませんが。
出口はこんな感じ。
一般ディーラーエリア
ワンフェスで最も広大なエリアです。ここを1人で全て見て回るのは、まぁ無理だろうなぁ。
うんこ。金運の神様的な何か。
ダンジョン飯に出てくる大サソリの水炊きだそうですが、何かの使い回しだったりして。
これは……紙飛行機を売ってるのかな? それとも折り方のテキストを売ってるのでしょうか?
ステンドグラスのランタン。こういうのいいですね。オシャレな小物屋とかに売ってそうですが、ワンフェス会場にあると別の意味で目立ちます。
ワイバーン(龍)のぬいぐるみ。制作主の様子から、一体一体愛情を持って制作されていることが窺えました。良いおうちに貰われていくんだよ。
懐かしのシューティングゲーム「ツインビー」に出てくるベルを模した風鈴。音も似せて作っている、とこだわりを話して下さいました。これを買って来なかったことを今更ながら悔やんでる次第……。
「ツクモガミ」つまり付喪神をテーマにしたフィギュア。愛嬌があって可愛い。
こちらも愛嬌のある金魚とオタマジャクシの人形。こういうの楽しくて良いですね。オレに子供がいたら、子供を言い訳に買い揃えてしまいそう。
木彫りの動物。ふてぶてしい表情してますねー。結構固そうな木だし、フィギュアなんかより作るのが大変そう。
コスプレイヤー用のサービスで、360°撮影出来る、というものらしいです。撮ってその後どうするのかまでは分かりませんでしたが。
みんな大好きニャンコさま。人形になっても自由だな、キミタチは。
カラフルな骨格標本。小学生の頃、理科準備室で見たものと違い、オシャレなイメージです。でもオレの部屋にはちょっと……。
これは……。自衛隊にこういうキャラがいるんでしょうか? それとも制作者の方がイメージしたキャラなんでしょうか?
神戸新聞の「いまいち萌えない娘」に進化形があったとは知らなんだ。
学生さんの作品。こういうことを教える専門学校があるのもビックリですけど、それに金を出してくれる親御さんがいるのもビックリです。親の愛は海よりも深い。
売ってるのはフィギュアではなく、DJブースです。井之頭五郎がDJブースに立つと違和感がパナい。
ワンフェスでは毎回おなじみ製作代行業者。素人がうっかり買ってしまい、でも自分では作れないフィギュアを代わりに作ってくれるみたいです。少なくとも数年間ビジネスが継続出来る程度には依頼が来てるんでしょうねぇ。
艦これのパクリ刀剣乱舞のフィギュア。前回のワンフェスくらいまではまだ見なかった気がしますが、今回はそこら中にありました。そういえば、今回のワンフェスは心無しか女性客が多い気がするなぁ。
こちらも刀剣乱舞。たまたま横にいたカップル(?)の話を聞いていたら、こんな話をしてました。
女:「蛍丸カワイイ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!」
男:「これって何の刀のキャラなの?」
女:「太刀。艦これでいう重巡かなぁ。だから本当はもっと大きくないとダメなんだけど、でもでもそのギャップがまたタマラナイんだよおおおおお!!!!!」
刀剣乱舞もだいぶ業が深いっすなぁ。それにしても艦これに例えて説明するとは、守備範囲広いなこの娘。でも今Wikiを調べてみたら、蛍丸は大太刀ってあるぞ、知識がブレブレですぜ。
フィギュア制作にトライしたものの、上手く行かなかった、と思っている人みたいですねぇ。そんなこと言わずにまたトライしてみて下さいな、何事もいきなりは上手く行きませんよ。せめて楽しめるようになるまで継続して欲しいなぁ、とか勝手に思ったりしてみました。
「中国嫁日記」で有名な井上純一さんのサークル、希有馬屋さん。偶然見つけてすげービックリしました。昔このサークルの本には散々お世話になったなぁ。生ジンサン、すげーデカかったッス。
回すとカエルの鳴き声っぽい音が鳴ります。おもろい。
ドールハウスっていうのかな。精巧なだけでも驚くんですが、制作者の方に説明して貰ってよくよく見ると、隠し地下室(ちゃんと地下への入り口がかくしてある)があってその中に宝剣が隠されてるんですよね。物語もあって見てて凄く楽しい。めっちゃくちゃ手の込んだ箱庭ですね、こういうのを作るのは楽しいだろうなぁ。
既製品も売ってます。たぶんレアものとかがあったりするんでしょうな。
……誰だチミは?
ものすごいちっさい食べ物。ピンセットでお皿に取り分けて会計してもらいます。その様子はさながらバイキングのよう。
こちらもものすごい小さな食品の模型。こちらは折詰めですね。全部5cm以下の大きさなのですが、アップで撮るといかに本物の食品っぽいかが分かります。
ドールはフィギュア・ガレキなんかとは比較にならないほどハマると抜け出れなくなるそうで、その中毒性を揶揄して「ドール沼」なんて呼ぶそうです。たしかに自分で色々考えながらカスタマイズしていくのは楽しそうではありますね。オレはもちろんやりません、オレが人形遊びをしてる姿なんて、想像もしたくない……。
このフィギュア、1m程度と普通のフィギュアより大きいのも目を引くんですが、明らかに材質が他のものと異なるんですね。制作者の方に話を伺うと、元々は通常のレジンでフィギュアを制作されていたんですが、ある日アレルギーを発症してしまい、既存の素材に一切触れなくなってしまったそうな。それでもフィギュア作りを諦め切れず、金属骨格やフェルト布、天然素材の樹脂などを利用して、これまでのフィギュアと全く異なる素材でフィギュア作りに取り組んだ、その成果が上の作品なんだそうです。
「既存の作り方と比べて手間かかって大変なんじゃないですか?」とお聞きすると、「自分にとってはこっちの方が作り易い」と答えて下さいました。なんでもないように見えるものでも、意外なドラマがあるもんですねぇ。
今回のうっかり買っちゃったで賞。サイコロを使った簡単なゲームで、飲み屋とかでやるのに向いています。ルールさえ覚えれば、市販のサイコロとコップで十分なんで、この1/3の値段で買い揃えられるんですけど、ゲームのアイディア料だと思えば適正といえよう、と思い切って購入してきた次第です。
だれかこれで遊ぼうぜ、負けたヤツがテキーラな。
コスプレエリア
催事場の間の通路がコスプレエリアになってました。催事場内は冷房が効いているので快適なんですが、ここは屋外、つまり冷房無しです。レイヤーもカメラ小僧も汗びっしょりで大変そう。オレはこのエリアは華麗にスルーしました。ワンフェスのコスプレエリアって、囲みじゃなくて列だから撮影が面倒なんだよねぇ。
エヴァンゲリオン特設エリア
エヴァンゲリオンは今年で20周年、物語で最初に第三使徒が攻めてくるのも2015年という設定でした。それを記念してなのか、一般ディーラーエリアに食い込む形で特設展が設営されていました。
レーシングカーと、先日発表されたばかりのコラボ新幹線模型。
ジオラマもいっぱい展示されていました。アニメの名シーンが再現されています。
企業ブースエリア
ワンフェス会場の中で最も混雑しているエリア。15時以降に行くと比較的空いてます。
こちらも専門学校のブース。企業エリアか一般ディーラーブースかの違いは、資本力の違いなのかな。
中国先行配信って、珍しいですね。
我が長野県が誇るフィギュアメーカー:PLUMさん。すっかり常連ですな、諏訪姫も見慣れた。
町おこしにフィギュア・ガレキを使うというのは、新しい試みですかね。
等身大のDIOフィギュア。迫力が凄い。
……誰得なんだ、これは?
フィギュアの着色作業の様子を実況中継してました。始まった当初にここにいなくて良かった。オレたぶんずっと見てたわ、これ。
ソーシャルゲーム:グランブルーファンタジーのフィギュア。グラブルは400万DLというユーザーの裾野を考えた時に、TV-CMやメディアミックス展開が派手過ぎるイメージがあるんですよねぇ。一人当たりの課金率が高いのか、それとも無謀な挑戦なのか。見守りたいところです。
ToLOVEる:モモの等身大フィギュア。デカさよりもエロさの方が気になる。なんでこれ18禁エリアじゃないんだ?
へぇ。ついにピカチュウも某クマのぬいぐるみと同格ですか。
企業ブースではディーラー証を首から下げた外国人が目立ちました。ただ、彼らがスタッフかと言うとそうではなく、どちらかというと研修か何かで来ているみたいですね。国際交流の一環で何かやっていたのかもしれないです。
たぶん声優さんじゃなくてアイドルなんじゃないかな。とりあえず笑顔があざといです。もっとやれ。
初音ミクモデルのロードバイク。以前なら素通りするところですが、オレは最近自転車も趣味にしてしまったので、詳しく話を聞いてみました。
なんでも一番高いモデルは70万近くするとのこと。売れるんですか?と不躾な質問をしてみたところ「正直我々も売る気がないんです。でも年間4台くらいは購入して頂けますね。」とのこと。この会社の技術の粋を集めて作ったモデルが、最上位になるそうです。年々性能はよくなるので、ちょっと待って廉価版(それでも25万くらい)を買っても全然損はしないとのこと。
ちなみに、値段の違いは材質で、高額モデルほどカーボンを多く使った硬い機体になっているそうです。ただ、硬いと早いのか? という質問に対しては「ぶっちゃけ好みです」とバッサリ。
自転車って、購入の時に試乗できないから購入が難しいですよね。みんなどうやって選んで買ってるんだろ?
ラブライブのアイドルたちのテーマカラーをイメージした化粧品。ラブライブは女の子にも人気ですから、きっと売れるでしょうね。
……なんじゃこりゃ?
戦艦に関する本も売ってました。売り子がいなかったのは、たぶん終了間際だったからじゃないかなぁ。
コスプレコンパニオン
企業ブースにいらしたコンパニオンの方にお願いして何枚か撮らせて貰いました。この希の娘、以前コミケで撮ったことあるような気がするなぁ。プライベートでもコスプレしてるのかしら、それとも単にオレの気のせいか?
今回割と良く撮れた写真達
今回の割と良く撮れた写真は以下。今回はマニュアルフォーカスで出来るだけ撮ってみました。でも難しいんですよね、マニュアルフォーカス。自信がなくて結局AFでも撮影しちゃうから、一被写体あたりの撮影枚数(≒撮影時間)が長くなっちゃうんですよねぇ。オレの中では新たなチャレンジでしたが、上手く行ったかというとかなりビミョーな感じです。
その他の写真はこちらから。2,002枚撮影して、そこから絞って659枚。いつもよりは若干少なめです。エッチいフィギュアがあるので18歳未満閲覧禁止!でお願いします。
総評
マニュアルフォーカスで撮るの、すげー疲れました。でも今まで練習をサボってきたぶん、やりがいはありそうです。もうちょっと勉強して出直します。
あんま良い出来じゃなかった気がしてたんですが、過去に自身が書いたワンフェスレポートを読むと、過去の写真よりは(カメラの値段が高くなってる事もあって)格段にレベルが上がってることが見て取れました。着実に進歩はしてるのか。とはいえ、上を見れば、冒頭で紹介したAKIBA PHOTOGRAPHYで掲載されているような写真と比べると、まだまだなのが分かります。まだ努力のし甲斐はあるってことか。
オレの写真には「プレゼンに使う写真を全て自身の撮影したものだけにする」という目標があります。なのでプレゼンに使い易い「メッセージ性の強い写真」を撮れるようになりたいと常々思っています。そうするとフィギュアとかコスプレとかは、メッセージ性が被写体のせいで強制的に統一されてしまうので、オレの目的からすると不向きではあるんですよね。今回も直前まで「本当に撮りに行くべきか?」ウダウダ考えてました。結局惰性で来てしまったんですが。マニュアルフォーカスなんかはその中で変化を求めようとした中のトライだったわけです。来ると楽しいし、良い写真が撮れると嬉しい。でも自分の目指す物とは違うよなぁ。努力のし甲斐があるうちは継続しても良い気がするし、身体的な負担も大きいから、いい加減諦めても良い気がするし。もうちょっとウダウダ考えてみます。
そういえば、今回は前回(ワンフェス2015冬)分も一緒に写真整理&レポート執筆をしたんですが、割と写真が似通ったものが多くてビックリしました。自分の中でワンフェス会場内の行動パターンが固定されてきていて、回が変わっても同じディーラーさんの写真ばかり撮っているのかも。もしまたワンフェスに行くとしたら、ですが、ちょっと歩き方を改めないと行けないですねぇ。
会場を歩いていた印象ですが、今回のワンフェスは、女性客がいつもより多かったように感じました。刀剣乱舞や乙女ゲームの影響、コスプレ人気、色んな要素があるんでしょうね。
今回参加されたような女性客は、自分でフィギュア作ったりするんでしょうかねぇ。やっぱり、企業から発売される着色済みのものを買う人が多いんでしょうか。
ディーラーさんには、やっぱり男性が多いですけど、女性も少なからずいます。フィギュアとかよりはドールハウスやドールなんかの方が多いみたいです。そちらに移行するかといえば、まぁそんなことはないんでしょうが。女性がワンフェスに何を求めて参加するのかは一回聞いてみたいですね。
あと今回感じた事と言えば、3Dプリンタの台頭で3DCGの重要性が増している印象を持ちました。フィギュア作成は特殊な技能と道具が必要ですが、そのうちそういった技術なく裾野広くフィギュアを作れるようになるのかも。
また、一般ディーラーで見たものを企業エリアでまた目にする、といったことも多かったです。出来の良いものは早めに企業が買い上げて、生産ラインを整えて、原価を抑えて、着色済みで一般客が購入し易い状態にして販売ルートに乗せる、という方法論が確立しつつあるのかもしれません。フィギュア・ガレキの世界は一時期衰退の方向に向かっていた印象がありましたが、それで今後も文化が続くのであれば、それはそれで悪く無い気がします。
全然関係無い話ですが、今回は直前で風邪を引いてしまったので、コンディション的にはあまり宜しくありませんでした。今年は例年より暑かったですし、オレももう若くないのだから、体調にはもっと配慮しないとなぁと思った次第です。あ、あとオレこの日が誕生日だったんですよ。もう37ですよ、37。ホント何やってんだろうなぁ、オレ。