コミックマーケット(冬コミ)C85 3日目で撮ってきたコスプレ写真いっぱい

　昨日で3日間開催された冬コミも終了しました。都心に戻るとあちらこちらでちょっと人目を引くアニメ柄の紙袋を下げている人を見かけましたが、日が暮れた頃にはいつもの東京に戻ったんじゃあないでしょうか。あれだけ大勢の人が年の瀬の最も忙しい時期に全国各地から集まって、それぞれ希望を満たして再び散って行く、色々問題のある部分も多かれど、改めて凄いイベントだなぁと感じました。

　まぁそれはそれとして、最終日もオレはコスプレ写真を撮りにコミケに参戦してきました。この日は大掃除やらサークル参加している知り合いの陣中見舞いやら帰省やらで、撮影に割けた時間は30分程度。それでも400枚近く撮影出来ました。初日の反省が効いてるなぁ。その成果をこちらでご報告致します。

　いかがでしたでしょうか？時間の割にはそこそこの枚数が撮れたんじゃないかと思います。今回は特に、直接レイヤーさんにお声掛けして撮らせて貰うようにした事も功を制しました。ご協力頂きました皆さん、有難う御座いました。

　個人的に凄く嬉しかったのは、冒頭の長門有希のコスプレの方を撮影できたことです。実は数年前、彼女の写真をネット(たぶん2ch まとめサイト)で初めて見て、コスプレに興味を持ち、iPhone片手にコミケのコスプレ広場を訪れたのがきっかけでした。いわばオレがカメラを趣味にして楽しめているのは、彼女のおかげ、といえるかもしれません。あれからもう何年も経っていたし、まさか直接拝見する事が出来るとは思わなかったので、撮影出来て本当に嬉しかったです。…その割にこちらの腕が足りなかったのは本当に申し訳なかったんですが…。

　今回のコミケ、オレは初めて3日間とも参加しました。3日間参加する、って言ったって、ほんの2〜3時間写真撮るだけです。何時間も並んだりしないし、荷物もいっぱい抱えたりしないし、人混みも…人混みは結構通るか、ともかく、それでも体は結構シンドイです。もう一回やれ、と言われても多分出来ない気がする。
　それを、自身の欲望のためとはいえ、3日間毎日始発から並んで高価な同人誌を買う人が、それこそ何万人という単位でこのコミケに参加してます。そのことを考えると、凄い力だなぁというのをまざまざと感じさせられます。このパワーは、誰かが馬鹿にしたり軽蔑したりして良いものではないと思うんですよね。

　だからこそ、参加される人には、自分たちの好きなものの価値を貶めない様な行動を心がけて欲しい。公序良俗に反するものを公然に晒したり、地べたに座り込んで荷物を広げたり、ゴミを散らかしたり、自分が欲しいモノを手に入れるためだけに深夜に列をなしたり。

　オレの好きなサッカーをたとえに出します。Jリーグに限らず、サッカーチームを応援するサポーターは、その応援グッズ(特にレプリカユニフォーム)を身に着けた瞬間からチームの一員です。だからチームの評判を貶めるような行為は極力避けます。それができていないと、「やっぱりJリーグは怖い」「サッカーはチャラチャラしたヤツが観に行くものだ」と思われてしまう。そしてそれは実際に、一部の心ない人間の手によって、何度となく評判を落とすことを繰り返してきました。サッカーのサポーターはマナーが悪い、すぐ暴力行為を起こす、規律が守れない。世間から、よくJリーグを知らない人達からそう思われています。

　それの極端な例が、アニメや漫画といったコンテンツを取り巻く環境にも起きています。本当は日本が誇る文化の１つであるはずなのに、一部の心ない人達や慣習によって評判を悪くしている。ただでさえ勝手に勘違いしている人が多いのが実情なのに、です。非常に残念です。

　コスプレだって元々は一部の変人の隠れた趣味だった。段々オープンになってきて、色んな人が評価し始めて、今の様な大きなムーブメントになっているんだと思います。
　コスプレに携わる人は特にその辺のセンシティブなところを気にしている様子が感じられます。なぜなら「自分の顔が出てしまう」から。自分の楽しみを無くさないように、自分の居場所を無くさないように、色んなことを気にしながら、色んなリスクを背負いながら、それでもポジティブに参加している。そういうことを、見ている側としては忘れちゃダメなんだと思います。

　文化は参加する人、見ているだけ人、関わらないけど存在を認めてあげる人、色んな人の支えで育つものです。どうか他人事にしないで、みんなで楽しんで欲しいですね。