ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

DevLOVE現場甲子園(11/09 楽天タワー2号館)を終えて



 昨日(もう一昨日か)、「DevLOVE現場甲子園」がやっと終わりました。あー、疲れた。イベントが終わった頃にはそれしか言えませんでした。そりゃもうシンドくて、それ以外の感想なんか出てくるわけが無い。
 それでも一晩寝て地震で起きてまた寝て起きて、味スタ行ってサッカー見て帰ってくると、それなりに色々な感慨も沸いてくるというものでして。まだまとまってるわけじゃないですが、とりあえずつらつらと書いてみたいと思います。


DevLOVE現場甲子園の裏側(ちょっとだけ)

 このイベントには企画開始当初から参加していました。本格的に企画が走り出したのは5月くらいでしたが、思い起こせばこの企画の根底にあるものは、DevLOVE2012の前から既に始まっていたと思います。あれをきっかけにDevLOVEのイベント自体が少しずつ舵を切り出したんじゃないかな、と。一年かけて様々なものを積み上げて、「DevLOVE現場甲子園」という形でひとまず実を結んだのかな、と思います。


 オレはDevLOVEスタッフにJoinしたのはこの記事を書いたタイミングくらいで、実質このイベントが最初の仕事になりました。最初にしちゃあハードルが高すぎないかぃ?


 裏方の話は、もしスタッフの総意が得られれば、ですけど、そのうち「DevLOVE現場甲子園の裏側」もしくは「DevLOVE現場甲子園を支える技術」みたいな感じで書いてみたいなぁ、なんて思ってます。あくまで総意が得られれば、ですよ。あとオレのやる気がそこまで残っていれば。


裏方スタッフとして

 オレの当日の主な役割は、前説と団トラックの運営、その他力仕事。あ、あと自分で言い出したことですけど、カメラマンです。
 つまり、オレの仕事の殆どが「ファシリテーター」でした。オレは本格的なファシリテーターの訓練をしたことは無いんですが、ノリと冗談と口先で35年生きてきたようなもんですから、なんとかなるだろ、と軽く考えてました。


 今回とにかく気を遣ったのが、「楽しませること」と「知ってもらうこと」。

 発表と発表の隙間は、周りが知らない人ばかりだと、どうしてもつまらない・居づらい場所になってしまう。これはオレ自身の参加者としての経験でもよくあることでした。少なくともオレが関わる場においては、それは絶対にしたくなかったんです。


 だから、発表と発表の合間の時間、メイン司会の会場案内が終わると、必ず「つなぎ」のトークをやりました。


 これから発表される方からは事前に発表概要を頂いていたので、その辺を紹介したりとか、発表者とオレとの関わり方とかを紹介しました。調子に乗り過ぎて、発表前に内容を暴露させちゃいそうになったり、開始時間を無視して話を続けそうになったり( @sugiim さんの発表前で、サッカーの話題になった時ですね)と、危なっかしい部分も往々にしてありましたが、それなりに好評だったようで、まずまず及第点くらいは貰えたんじゃないかなと思っています。


 それと同じくらい、発表の内容を直前で出来るだけ多くの聴講者に知って貰おうとも配慮しました。今回のイベントは最大で4つの発表が同時に行われました。また、20分の発表が15回(5回の表・裏・延長)行われる形式で、言い換えれば、残りの発表を聴くのを諦めるタイミングが14回もあるんですよね。11〜20時までの長丁場のイベントで、聞いているだけでもバテますし、「疲れたから後はもう帰ろう」と途中でなってもおかしくないわけです。(なので、身重にも関わらず最初から最後まで参加して下さった@itow_ponde嫁には土下座して感謝したい)

 でももし直前で発表の概要が分かっていれば「この発表だけはせめて聞いてから帰ろう」と思って貰えるかもしれない。今回はオレ自身も何人もの発表者の方に直接やり取りをさせて頂き、登壇をお願いしていましたので、多くの人に聞いて欲しい、更に言えば、出来るだけ多くの人に聞いてもらえないと、せっかく準備をしてきて下さっている発表者の方に申し訳が立たない、という思いが強かったのです。

 なので、前説用のスライドも、出来るだけ発表の概要が分かるようなものを準備しました。まぁ前説の時間が短か過ぎて全然紹介になってませんでしたがw。その分、つなぎのトークでは、通りかかった人に興味を持って貰えるようにと話をするよう心がけました。


 なんにせよ、事前紹介という点では全然足りてなかった、と今更ながら猛省しています。


 一方で、これから発表される、という方には、直前でオレと話をする(オレにいぢられる?)事で、いくぶんリラックスして発表に挑んで頂けたようです。オレとなんか話をして気が楽になる事があるのか?と個人的には効果については懐疑的ですが、まぁご本人達がそうおっしゃって下さっているので、きっとそれなりに役立ったのでしょう。よかったよかった。

発表者として


 今回はスタッフなのに何故かオレ自身も発表をしました。…まぁオレに限らず、スタッフの殆どが同時に発表者だったんですけどね。なんだこの無茶苦茶なイベント!?


 オレの発表は5回延長、つまり最終回、オオトリでした。自身の置かれている現状を赤裸々に暴露したもので、あまりに内容が酷過ぎて(というか世間に出回るとオレの会社人としての立場が抹殺される危険ががががが)後日資料公開とか発表内容にここで触れることは一切出来ないんですが、イベントの最後の締めくくりということで、それなりに気合を入れて準備してきました。まぁ気合入れ過ぎて、前日ほぼ完徹した挙げ句にスライド完成したのが当日朝9時くらいとか何かが間違ってる準備の仕方でしたけどね。


 最後の最後で発表、となると、イベントの間中緊張し続けて大変なんじゃないか、スタッフの仕事に身が入らないんじゃないか、と心配してましたが、全くの杞憂でした。スタッフの仕事が忙し過ぎて、緊張している暇が全く無かったんですよね。やっと緊張し出したのは、ラスト前の@nohdomiさんが発表し出した頃で、その緊張も直前に配給された缶ビールで吹き飛ばされました。
 実際壇上に立つ頃には、その日一日の疲れもあって、ノリは完全に体育会系、自然と気合の掛け声は出るわ身振り手振りは出るわで、なかなかにエキサイトした発表が出来た・・・ような気がします。気がする、というのは、なんだか夢のよう、というか、変な脳内麻薬が出てたせいで発表の際の記憶が薄く霧がかかったようにおぼろげで現実味がないというか。


 今回の発表内容について一切公開出来ないことについては前述の通りです。なかなか自信作のスライドではあった(たぶん高確率でホッテントリ入り出来たはず)のでその辺は残念ではあるのですが。あと、MVP投票と集客で@TAKAKING22 に負けたのが一番悔しかったですね。彼に勝つ事が今回のオレの発表者としての最大の目標だっただけに、悔しさ余って憎さ100倍ですな。いつか100倍返しにしたる!一万倍返しだ!!


 そうは言っても発表自体にはかなり手応えがありました。聞いて頂いた方からは、今日一番面白かった、一番笑った、ドッカンドッカンウケてたから途中で他から人が集まってきた、なんて反応を頂けました。確かにそれは発表していたオレ自身も感じていて、始まる前は遠巻きに見ていた@t_wadaさんがいつの間にか聴講者の最後列あたりに来ていたりとか途中で横から@papandaさんが現れてそのまま居着いていたりとか、ってのは発表しながらでも見えていました。オレみたいな経験をする人はまずいないこともあって、ためになった、滅多に聞けない話が聞けた、というご意見も頂けました。


 「記録には残らないが、記憶に残る発表」は出来たかなぁ、と思っています。LTerとしては嬉しい限りです。

縁への還元


 昔のバイト仲間で飲み友達である@crumbjpと勉強会イベントで一緒になったのは今回が初めてでした。アイツはいつの間にかMongoDBユーザー会の会長とかになってましたが、オレの知ってる限りそんなことをやるタマじゃ無いのでフイてるのかと思ってたんですけど、残念ながら今回のイベントで発表を目の当たりにしたことで、認めざるを得ないようです…。スライドを見る限り、大胆過ぎる色使いも昔に比べると改善しているようでした。


 今回は前会社の同期である@hrys に登壇をお願いしていました。このイベントは開発者のイベントなので、「営業として開発を促進する」彼のような立場の営業マンがいることを知って欲しかったからです。叶うならば「あんな営業がうちの会社にも居たらいいのに」と聞いてる人達に思わせて欲しかった。それが叶ったかどうかは分かりませんが、オレが聞いていた限りでは、@hrysは本当に素晴らしい発表をしてくれました。自分の同期が活躍する、それが自身の刺激になる、というのがこんなに嬉しいものだとは正直思わなかった。@papandaさんがDevLOVEを始めた相方の話をよくしますけど、その気持ちがここに来て凄く良く分かりました。


 あと、元同僚である@nobu0513さんと@dokitsuがイベントに来てくれたことも嬉しかったです。オレや@hrysがちょっとでも成長したところを見せることができたなら良いのですが。他にも素晴らしい発表・現場の話がいっぱいあったし、それらをかつて我々が一緒に働いていた、高田馬場のn次請けSIerに持ち帰って貰えたらなぁ、と願って止みません。


Next Step

 今回は個人的な内容に終始しましたが、そのうち今回のイベントの裏側を書いてみたいなぁ、と思っています。同じようにイベントを開催してみたい、という人の、大きな助けになると思うんですよね。


 「DevLOVE現場甲子園」はこれで無事終了・・・だったはずなんですが、今日になって、振り返りだの次の企画だのと、スタッフ間の意見交換がまた活発になってきています。オマエら、あんだけヒドイ目に遭っておいて、一晩経ったらもう忘れてるのか?・・・まぁかく言うオレも、その中の1人だったりするわけですがw。


 団トラックで「祭りをやるのに理由は要らない」という名言が飛び出しました。


 でも、本当はこれ、逆ですよね。祭りをやるのには、神様クラスの言い訳が必要だったんです、かつては。収穫祭だったり地鎮祭だったり盆正月葬式だったり、全部神様を理由にして、ついでに人間も騒いじゃおう、というものでした。「祭り」ってのは「奉(たてまつ)る」ところから始まってるわけですから。そのくらい、昔は日常から外れることがタブー視されてたのだと思います。


 その「祭り」が「理由は要らない」でも始められる、もしくは、始められると認識される、というのは、古代から現代社会に移行するにあたりパラダイムシフトが起きてる証拠なんだと思います。あるいは「神様」を自分たちの中に見出してるのかもしれない。互いを奉って、互いに騒ぐ。IT勉強会のイベントを「祭り」と称するのは、そういった尊重し合う姿勢が顕在化した証なのかもしれないです。


 オレは以前から、「オレの建前の宗教は曹洞宗だけど、本当のオレの神はオレだ」と思っています。別にオレがナルシストとかそんなんではなくて、人の歴史が神を目指し神に近付くことであったとするならば、オレの神はオレが理想とする未来のオレの像であるべきだ、と思っているからです。残念ながら、オレから見た「オレの神様」は相変わらず輪郭も表情もぼやけていますが、神様の為に開かれるはずの「祭り」に自分が加担し続ける事は、それをハッキリ見るための近道かもしれません。


 まぁそんな屁理屈は置いておいて、とりあえず今回はスゲー疲れたけど、それを差し引いてもお釣りが来るくらいスゲー面白かったんで、またどっかでなんか面白がってやれたらなぁ、って思ってます。前述の通り、さっそく色んな準備が始まってますから、そう遠くない日になにかしらご案内出来るんじゃ無いかと思います。それまで乞うご期待ってことで。