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ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

妹から見たアニメファン向けライブの男性と女性の大きな違い


(via. https://twitter.com/Nagi_ive/status/346032952079175680)


 昨日、横浜で「ラブライブ」というアニメのライブが開催されたらしいです。ネットの一部でも賑やかしていたので、もしかしたらご存知の方もいるかもしれませんが、面倒なのでその辺の説明は端折ります。

 さて、うちの妹君は、仕事ではアニメ制作の色指定やら仕上げやらをやってるんですが、プライベートでも自他共に認める声優ヲタクでして、週に一日しか無い休日を数々のアニメ・声優イベントをこなすべく精力的に活動しております。兄ちゃん感心しちゃう。
 当然ターゲットは主に男性声優さんが圧倒的に多いんですが、何故か「アイドルアニメ」に異常にハマる傾向があり、前述の「ラブライブ」や「THE IDOLM@STER」はBlu-rayまで買うほど熱を上げている次第。その熱の入れようもここに極まり、抽選倍率数十倍の昨日の「μ's 3rd Aniversary LoveLive」を見事引き当て、朝も早よから出陣していた模様。帰って来たのは日付が変わった頃でした。


 で、そこからオレはひたすら彼女が繰り出す「如何に『μ's 3rd Aniversary LoveLive』が楽しかったか、そのマシンガントークを受け止め続ける役目を拝命します。オレも妹とは30年強の付き合いなので、ちょっとやそっとのアニメ・声優話ならば何のことは無く着いていけるのですが、さすがにライブの興奮冷めやらぬ状態のヲタトークに太刀打ちするのは至難の業。ちょいちょい解説を入れてもらいつつ話を聞いていると、ちょっと意外な話題が出てきました。


 「やっぱライブイベントは男性向けのアニメの方が面白いよね。



 オレはこの意味が分かりませんでした。元々製品・サービスというのは、ターゲットに最適な形で提供しているはず。そして彼女が昨日参加してきたイベントはどちらかと言えば「成年男性」向けのイベントです。であるならば、彼女が女性向けイベントよりも男性向けイベントを面白いと感じるのは明らかにおかしい。でも事実、妹は男性向けライブイベントの方が面白いという。意味が分からず、オレはその真意を聞いてみました。


 そして返ってきた答えは、オレの想像もつかない様な内容でした。



 「女の子はさぁ、自分の好きな声優さんしか応援しないんだよ。だからうたプリのイベントみたいな複数の声優さんが出てくるときとかは、声優さんで声援の量が違うのが露骨に見えちゃう。酷くない、それって!?


 「例えばさぁ、今人気のアニメがあるとするじゃん。その主人公をやってる声優さんとかは急に人気が上がるわけ。で、女の子達はその人が出演しているライブのチケットとかを『なんのアニメのイベントか』とか『なんのゲームのイベントか』とかは一切関係無く取っちゃう。それでライブに来ると、その人の出番だけはキャーキャー盛り上がるくせに、後の人のことは知らんぷり。そのアニメやゲームが本当に好きで好きでしょうがない人達がチケット取れないのに、自分が好きな声優さんが出てるってだけの人が参加してライブを盛り下げてく、ってことが結構あるんだよ。


 「でもさ、男性向けのイベントってそういうのは無いのよ。男の人の方が優しいのかもしれないけど、誰がステージに出て来ても同じように盛り上がってくれる。今日だって穂乃果の人が出て来ても海未の人が出て来てもみんな同じように凄く盛り上がってた。私だって好きなのは絵里ちゃんと真姫ちゃんが一番好きだけど、今日のイベントで一番一体感があって凄かったなぁって思ったのは『にこ』のソロ曲だった。ああいう楽しみ方は女性向けのイベントじゃ出来ないんだよね。


 「女性向けのイベントは他の女の子の客の態度に嫌気が刺してウンザリしちゃう。声優さんに会えて楽しかったとかはあるけど、イベントを心から楽しめない。でも男性向けはそんなの全然無い。会場全体の一体感が出来て、みんなでイベント盛り上げて楽しめたぁ〜って思える感じが凄い。そりゃあたしみたいな女のお客さんは少ないけどさ、だからこそ盛り上がろー!って思えるんだよ。



 なるほど、男性と女性で何を嗜好するかの違いが、ここまでイベントの有り様を大きく左右してしまうものなんですね。男性の方がコンテンツそのもののファンになる傾向が多く、女性の方がキャラクターのファンになる傾向が強いのでしょう。「キャラクターが好き」というだけでそのコンテンツをあまり知らなくてもライブに参加出来てしまうあたり、女性の方が熱烈といえるかもしれません。ただ、キャラクターに固執すると全体バランスを崩してしまうことがある。特別に対象への愛が強いがために、そのキャラクターをも包括するコンテンツごと価値を下げてしまうこともある。「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉が適切かどうかは分かりませんが。


 もちろん、全ての女性向けアニメライブイベントがそういう傾向にある訳ではないと思います。たまたまうちの妹が参加してきたものには、結果としてそうなってしまったイベントがいくつかあった、それが彼女の印象に強く強く残ってしまった、そういうことなのでしょう。


 ライブイベントのように、作り手と受け手が一緒になって作り上げるコンテンツの場合、作り手が完全に意図した方向性では提供出来ない場合がある。エンジニアとして、ひとつ教訓として覚えておきたいと思います。





 以下、蛇足。


 先ほど帰ってきた妹に開口一番


 「さっき帰り際に会社の営業さんに会ったから『昨日ラブライブのライブに行ってきたんですよ。で、二期始まるって知ってます?絶対仕事取ってきて下さいよ。あたし全力でやりますんで!』って力一杯念押ししてきた!


 ってドヤ顔されました。彼女の今の優先順位は「うたプリ < ラブライブ < アイマス」らしいです。アイマスの二期はねーよ。