ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

3/2(土)、東京サンレーヴスvs千葉ジェッツ、大田区総合体育館【bjリーグ】


はじめに

 先週3/2(土)は、大田区総合体育館で開催された「bjリーグ 東京サンレーヴスvs千葉ジェッツ戦」を観戦しに行ってきました。

bjリーグ」ってなに?



 「bjリーグ」は正式名称:「日本プロバスケットボールリーグといい、要するに日本のバスケットボールのプロリーグです。東西21の各地域の名を冠したチームが年間通して覇権を争います。
 まさかバスケットボールが分からんという人はおらんでしょうが、本当に分からない人がいたらとりあえず「SLAM DUNK」か「黒子のバスケ」を読んで下さい。「SLAM DUNK」が男性と女性向け、「黒子のバスケ」が腐った女性向けです。ちなみにうちの妹は海常高校の笠松が好きなんだそうです、中の人由来で。実にどうでもいい情報でした。


bjリーグ」になぜ?

 話せば長くなるので思い切り端折りますが、要するに「知人に誘われたから」です。元々オレは中学時代はバスケ部に所属していて、その時壊した腰を未だにひきずってたりします。これまた実にどうでもいい情報でした。


 プロ野球Jリーグの観戦はのべ200試合以上スタジアム観戦しているオレですが、bjリーグの観戦は実はこれが初。前々から行きたいと思っていただけに、誘ってくれた知人に感謝。


東京サンレーヴス

 今回見に行った試合は首都東京をホームタウンにする「東京サンレーヴス」というチームのホーム開催試合です。…で、この名前に妙に違和感があったんですよねぇ、もっと別の名前じゃ無かったかな?と。

 で、調べてみたら案の定、以前は「東京アパッチ」という名前でした。ホームスタジアム(?)も代々木体育館で、結構強かったみたいですけど、経営難に陥り2011年に実質解体、翌年新しく母体会社を立ち上げて「東京サンレーヴス」として再出発したようです。「東京アパッチ」は「bjリーグ初の脱退チーム」という非常に不名誉な称号を与えられています。


 …東京ヴェルディといい「東京」を背負うとロクなことが起こらんな。FC東京東京ヤクルトスワローズは大丈夫だろうか?


大田区総合体育館

 この試合の会場となったのは「大田区総合体育館」でした。最寄駅はJR蒲田駅(徒歩15分)、京浜急行京急蒲田駅(徒歩7分)、もしくは梅屋敷駅(徒歩5分)です。最も近いのは梅屋敷駅ですが、京浜急行線が非常に使いにくいのでたとえ3倍歩いてもJR蒲田駅を使った方がいいんじゃないかと思ったりもするのはタキガワの超個人的感想というか私怨なのでまたまたどうでもいい情報でした。


 この体育館、今回初めて来たんですが、非常に新しいんですよね。清潔で綺麗で気持ちいい。自治体管理の施設ながら、飲食やアルコールの販売が認められているあたりはちょっとビックリ。この日はスポンサーである「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」の提供で縁日っぽい催しも開かれていました。


試合運営


 アメリカ発のスポーツらしく、bjリーグの試合運営も全体的にアメリカナイズされていました。DJが試合を盛り上げ、試合の合間合間にチーム専属のチアガールが登場し、スポンサー由来のプレゼントがビシバシ配られ、といった感じ。観客とコートが非常に近いので、アメリカンな運営でもアットホームな雰囲気はあって、割とチーム・フロント・運営・観客の距離が近いなぁという印象を受けました。


 ハーフタイムには地元の小学生・大学生チアも。…オレもこんなくらいの子供がいてもおかしくないんだよなぁ、とか思ったり思わなかったり。




 ただ、自治体の建物を使っている限界もあって、たとえばオーロラビジョンがなくてプロジェクターなので、場内が明るいとCMが見えない、とか、スタメン発表の時にスクリーン(プロジェクター)が有効に生かせない、とか、なかなか設備的に大変そうだな、という印象も。この辺が「東京アパッチ」時代だったら代々木体育館なのでもうちょっと色々できたのかな、とも思ったりもします。代々木体育館行ったことないけど。


 あと、どうしても気になったのが、観客。大田区総合体育館はそんなに大きな施設じゃないんですよ。公式サイトによると最大約4,000人入るんだそうですが、そのうち試合運営の為に潰している座席を考慮すると、たぶん入れて3,000人。それでも1/3も座席が埋まっていないんです。東京は娯楽が他にも多いのでプロスポーツが非常に根付きにくい土地柄ではあるんですが、それにしても少ない…。たぶんこの辺は、「東京アパッチ東京サンレーヴス」の移行に伴いファンが大幅に離れてしまったのではないか、と勝手に予想しています。ホームスタジアム(?)も代々木から蒲田になって利便性も大きく下がっていますし。


 でも、その分運営スタッフの頑張りは細かく見てとることができました。物販で色々な趣向を凝らしたり、コート内を見ても監督(ヘッドコーチ)自らボールを持って選手のトレーニングに付き合うなどなど、予算の少ない中でなんとか盛り上げようと頑張っている姿は、非常に好印象でした。






試合展開

 さて、肝心の試合です。ルールはだいたい以下のような感じ。後は我々が義務教育でやってきたバスケットボールと一緒です。

  • 15分クオーター×4制
    • 合計60分
  • ラインアウトやファウル時に時計は止まる
  • チームファウル
  • 個人ファウル
    • 5個で退場(のはず。この試合では出なかった)
    • クォーターごとでリセットは行われない




 試合展開自体は第3クォーターまでほぼ5分と5分。やや千葉ジェッツの方がファウルが多いかな、という印象。東京サンレーヴスが得点は先行しがちなんですけど、千葉がそれに食らいつく、という展開が何度も繰り返しました。
 ところが第4クォーターになると徐々に千葉ジェッツが引き離され、チームファウルも5個を超え都度フリースローが与えられるようになります。追いつきたい千葉ジェッツは焦りからプレーが荒くなり、ファウルを量産し、相手にフリースローを献上して徐々に引き離される、という悪循環が生じます。

 結果、試合終了時には90-78と差がついて東京サンレーヴスの勝利に終わりました。


 ちなみに、bjリーグは毎週必ず2試合、二日連続で行われるそうで、この翌日には80-89で千葉ジェッツが雪辱を晴らしています。

総括

 これが初のbjリーグ観戦でしたが、いやぁ、なかなか面白かったです。単純に試合そのものも面白かったし、プロ野球Jリーグといった他のプロスポーツと運営を比較してみるという視点でも興味深かったです。bjリーグ自体はまだ始まってから10年も経っておらず、その中でも東京サンレーヴスはまだ参入1年目。これがbjリーグストロングスタイルということは無いんでしょうが、それでも他のプロスポーツにはないアットホームさが良かったんじゃないかなぁと思います。


 ゲームそのものは目の前で180cmオーバーの選手が狭いコートを躍動するので、これでもかというくらい迫力があります。そういえば生のダンクって初めて見たなぁ。昔アニメで見た桜木花道のようなダンク、とまではさすがに行かないまでも、ああも楽々とリングに手が届くと言うのは凄いですね。


 あと、bjリーグというのはバスケだけじゃなくてチアも試合の一部なんですね。単なる場つなぎじゃなくて、スポーツの一部になってるというか。最初は物珍しさやオッサン的思考が先立つんですが、慣れてくると彼女たちが何を狙いとしてパフォーマンスしているかに目が行くようになります。せっかくだから、選手と同じように、チア同士の合戦みたいのがあっても面白いのかなぁ、とは一瞬思ったりもしました。





 そして、どうしても気になる、というか、残念なのが観客動員。そんなに大きい箱じゃないのに1/3程度しか埋まらないというのは、とても勿体ない。初年度なんだから、とある程度割り切って、アルビレックス新潟がかつてやったようにチケットのばら撒きをやってもいいんじゃないかな、とは思います。そうしたら気に行ってくれた無料券の客が自費でチケットを買うことも出てくるでしょうし、運営スタッフも客が多い方が方が早く熟練度がたまるし。まぁまだ始まったばかりなんだから、これからこれから。
 bjリーグ全体が見えているわけじゃないので、これからどうすればいいのか、みたいな建設的な意見が出せるわけじゃないですが、せっかくプロ化したわけだし、NBAにバンバン選手を輩出するようなレベルの高いプロリーグに成長してくれればいいなぁと思っています。



 最後に、誘ってくれた知人に改めて感謝。





 興奮しすぎてガルウィングで飛び出すブースター(バスケのファンのこと)。これだけバカスカ点が入っててよくそんなに興奮できるなw。