3/6(水)、「We energize us - 明日の現場を高揚させるアプローチを探す-」に参加してきました。 #devlove
はじめに
昨晩は東京:有楽町は株式会社ぐるなびで開催された「We energize us - 明日の現場を高揚させるアプローチを探す-」に参加してきました。
このイベントは「現場を活気づけるにはどうしたらよいか?」について参加者全員でディスカッションする、という社外勉強会ではちょっと珍しい形式とテーマで開催されました。特定の技術要素やテーマに寄らず開発現場に役立つことをなんでもやろう、というのはDevLOVEというコミュニティの特徴ではあるんですが、その中でもちょっと変わった、勉強会というよりは「フューチャーセンター」に近いようなイベントだと思います。
オープニング
オープニングはいつものDevLOVE船長:@papandaさん、…なんですが、いつもと違って顔も赤いし呂律も微妙に回っていないような…。
- 今日初めてDevLOVEに来られた方
- →会場3人挙手
- →3人のために話します。
- 「DevLOVE」とはなんぞや?
- http://www.devlove.org/を見て下さい。
- 開発の楽しさを広めよう
- 開発の現場を推進しよう
- 2008/06/21より始まった
- これまでに112回開催、今回は113回目
- 1400人が参加
- 今週末は仙台で
- 大阪、名古屋でも開催します
- 今後の予定
- 3日に1回
- 興味があればぜひ参加して下さい。
- 今日のテーマ「We energize us - 明日の現場を高揚させるアプローチを探す-」
- DoorKeeperの文
- →読むと大変だなぁ。…読まなくてもいいか。各自読んできましたよね?→(会場爆笑)
- きっかけ
- 2013年、1回目のDevLOVEのアンケート→「困ってます」
- ベテランが若手の仕事を奪ってしまう
- 若手はやることがない、やる気が起きない
- →これらの問題は本当に自分たちだけなのか?
- →他の現場のでも同じような問題が起こってるんじゃないか
- →みんなで話し合いましょう
- このイベントのゴール
- みんなで話し合って意見を出し合って、現場で実践することを目標とする
- →現場に持ち込むにあたって問題が出るはず
- →いちいちそれに負けてたら現場は推進していかない
- →「機雷がなんだ 全速前進」
- Energized Woek
- ←書き間違えてる 誤:「Woek」正:「Work」
- →これ書いた時は酔っ払ってなかったはずなんですけどねぇ
- 現場が活気づいてやる気に溢れている時ほど仕事でベストの力が出せる
- →アジャイルのプラクティスのひとつ
- 今日のアジェンダ
- 最初の20分
- @kamehiro17さん、@ykmc09_devさん紹介
- 事例紹介:何に悩んでいるのか
- 残り
- ワークショップ:みんなで話し合い
いつものDevLOVEだと@papandaさんか@chachakiさんが謎の人脈を駆使してIT業界のどっかの凄い人を連れてきて勉強会に仕立て上げるのが通例ですが、今回はDevLOVEに参加された人の「困っていることを解決する」ために開かれたイベントだというのが、やはりいつものDevLOVE勉強会とは大きく異なります。どーでもいいけどやっぱりビール飲んでやがったな、あのパンダ。
事例紹介:とある中堅SIerの現場から
ここで登壇者を@kamehiro17さん、@ykmc09_devさんにバトンタッチ。2人は同じ中堅SI企業の先輩と後輩という関係。会社には一切承諾を取らずに来たので、会社がどちらかとかは話せない、とのことでした。この時点で彼らの背景やその苦労がなんとなく察することができますね。
事例紹介では、お二人の現場の状況と、そこに対してどうトライしたかを紹介して頂きました。@kamehiro17さんがメインで発表し、@ykmc09_devさんが相槌を入れたり補足をしたり、といったスタイルで進んでいきます。
- 注意事項(?)
- ゲリラ的に来た
- 社内の合意を取ってない
- →我々の会社がどこか分かっても内緒でよろしく
- SIerの人は?
- →会場挙手:半分くらい
- これから話す内容
- みなさんに共感してもらえれば
- ひょっとしたらより誇張してダメ現場としているかも
- 察してください。
- 自己紹介
- 中堅SIer
- ごくありふれたSE
- DevLOVEにも去年ぐらいから参加
- こんな現場ありますか?
- 閉塞した現場
- 客や上司から言われた通りに仕事すればいい
- 成果物・フォーマット・やり方を変えちゃ絶対ダメ
- なんで?→今までこの方法でやってきたから
- 勉強会・イベントに参加
- ホッテントリの中の話だけだと思ってた
- ホントにあるんだ!!
- 見る、触れる、きいてみる
- 自分たちの現場はつまんないと思ってた
- →やっぱりつまんないじゃん!
- 勉強会に参加している、登壇している人は楽しそう
- →俺もあんな風になりたい
- →オレオレ社内勉強会
- 会社の連中は誰も求めてない
- でも自分は荒らぶっている
- →誰も止められない
- →オレオレメルマガ
- →ホッテントリ貼ってるだけ
- →長文メール
- 誰からも返事ない
- なんで返事くれないの!?→まだ読んでません
- →飲み会で荒ぶる
- →白けた雰囲気に
→気持ちはポッキリ折れる
- 自己啓発セミナーに参加
- 「伝わらないのは伝える側のせい。まずはそう考えてください」
- 周りがついてこないのに憤りを感じていた
- 「今いる現場が自分の求める現場じゃない。」
- →「現場を前進させたい思い」 < 「新しさへの固執、自己顕示欲」
- 変化
- 勉強会
- 対象者のニーズ分析 → 望まれるテーマでの勉強会
- →紹介した本を買ってくれる人が出てきた
- →講師を申し出てくれる参加者が出た
- 若手の悩みを個別ヒアリング
- 親身に話を聞いてみる
- →主体的に動きたいけど、どうやったらいいかわからない
- →周りもやってないし、やりにくい
- →現場改善のイベント
- 背中を押しただけ
- すごく盛り上がった
- 部長とか偉い人を呼んで成果発表
- 「うちでもやりたい!」(偉い人)
- 「うちでも事例報告してよ!」(偉い人)
- 「自分で動いてもいいんだ!」(若手)
- 固着した現場は見限りたくなる
- 自分が頑張ってると思えば思うほど
- →勝手に見限ろうとしてるだけでは?
- 自分のマインド、行動で変えられることは、今はまだある
- →やっぱり変えられないこともあるだろうけど、まだやれることがある
- 目の前の課題をなんとかしないと
- みんなの課題と我々の課題は違うはず
- そうは言ってもねぇ・・・。
- ←それこそが課題では?
- 今日は何するところ?
- 現場を変えようとしてきたアプローチの共有
- ここに来た人たちは現場を諦めてない人たち
- 21人いる、独りじゃない
- アクションのために宣言をする
- 明日から何をするのか?
- NG
- 「傷の舐め合い」で終わっちゃう
- 「他者、現場、組織、業界、社会のせい」
- 結果の共有をしよう
- うまくいった
- ダメだった
- こんなこと考えた
- →Facebookグループ作りました。
- 話していたら頷いてくれた方も多かったので、ここから話を始めたいと思います。
オレはメモを取ることに集中していたのであまり会場の様子に目を配ることまで意識できていなかったんですが、後から@kamehiro17さんに伺うと、「発表は自信が無かったんだけど、話している最中で聞いている方々がしきりに頷いてくれているので、自分の言葉はちゃんと共感を得られているんだな、と感じることができた。皆さんの反応に後押しして貰えた。」と仰っていました。みんな同じようなことで悩みを抱えているんでしょうねぇ。
ワークショップの進め方
このイベントの参加者は21名、登壇者とスタッフを合わせると25名くらい、この人数が一度に話し合うのは無理なので、それぞれ自分の興味のあるテーマごとに分かれて、それぞれのテーブルでテーマについて話し合います。グループ分けは写真の通り(テーブルの配置も同じ)、会場の反応を見ながら、テーマをやや入れ替えて5つのテーブルに分かれてディスカッションを始めました。
ディスカッションその1
テーマ【若手の仕事を任せないベテラン】
- 自分がそうなってしまっているのではないか?
- →自分は一生懸命仕事をやってる
- ←他の人はあまり真剣に議論されてないのではないか?
- こいつらに任せるより自分でやった方がいいのでは?
- 仕事の概要
- チーム:3〜4人
- 関係は並列
- 年齢も同じか自分より上くらい
- エクスペリエンスデザイン
- 状況
- 企画 → エンジニアからエンジニアに転身
- 売上管理システムの開発を任される
- 試しに任された
- 重い命令を書いた
- →サーバーを止めてしまった
- ←ちょっと止めて
- →簡単な仕事ばかり振られるようになった
- 仕事つまらない
- 上司も忙しい人
- 一回失敗したからって・・・
- 失敗した時の状況は?
- →こちらから頼んで仕事をもらった
- 人が足りてない?
- 会社
- 社員300人
- エンジニアは4割
- チーム
- 企画4人 デザイナー2人 エンジニア4人
- 上に対するアプローチは難しい
- 自分があるべき姿を見せる
- コードレビュー、無理やり頼みに行く
- 仕事が信用できるできない
- →途中の成果が見せ合える仲か
我々のテーブル(前半戦は登壇者の@ykmc09_devさんも参戦)では「若手の仕事を任せないベテラン」というテーマを扱いました。お二人の話を中心に進めたのですが、お一方は40代くらいの男性で、自分が「若手の仕事を任せないベテラン」になってしまっているんじゃないか、と危惧を抱いている方。もう一方は20代の男性で、一回仕事でミスをしたら以降仕事を任せてもらえなくなった、という方。ちょうど両方の立場の方がいらっしゃったので、それぞれの状況を伺いながら「なぜそうなってしまっているのか?」を比較・分析するのに時間いっぱい使い切ってしまいましたが、偶然とはいえ、なかなか面白い組み合わせになったと思います。
発表その1
【リスクを取らないリーダー、マネージャー】
- 上も下もいる
- 上がリスクを取らなくてイライラ
- 個別に相談すると応援される
- → 改めて相談すると…
- 「それかねがかかるでしょ?」
- 「ちょっとリスクがねえ」
- →仲間を集めましょう
- →上の上の人を味方につける
【現行通りの形骸プロセスに固執する人】
- コンプライアンスの問題
- 計画を重んじるゆえにニーズの変化に対応できない
- →地道であっても発表したり仲間を集めたり
- →コミニケーションバスを増やす
- 定量的な評価にこだわる人がいる
- →どれだけの価値があるのか、効果があるのか
- ←説得する材料を用意する
【主体性を持たない、指示をこなすだけの人がいる】
- 日々の改善を出して欲しいのに出てこない
- 朝会でも建設的な意見を出さない
- →KPTを掘り下げる場を作る
- →司会を新人にやらせる
- →上の方から言うと萎縮する?
- ←何度もトライすることで意見が言えるようになるんじゃないか?
- インセプションデッキ書いてるのが効いてる
- 勉強会にも行って欲しい
- ←まだディスカッションの途中、結論が出ていない
【流行り文句に踊らされる人たち】
- やる気はあるけど、ものの本質をみない
- 良いところしか見ない
- 巷の酷評でやめようと判断してしまう
- やることが目的になっている 手段が目的に
- →伝え方が問題
- →本質を伝えるように努力する
15分ほどディスカッションして、まずは最初のテーブル間情報共有。なんとなく皆さんの意見を聞いていると、「コミュニケーション」に帰結しそうな気配が。ちなみに我々のテーブルはオレが発表しましたが、15分も話し合った内容をその場で短くまとめるのは難しいですねぇ。
休憩
ここで5分ほどのトイレ休憩。皆さんディスカッションの続きをされていたようですが、なぜか我々のテーブルは「Androidはどうなんでしょうね?」的な話から「Androidのインターフェースが如何にバラバラか」という話題というか愚痴というかで盛り上がりました。
トイレの写真。ぐるなびでは「定時退社日」とは言わず「外食日」と呼ぶそうな。ちなみに会場提供に尽力頂いた@banana_umaiさんは絶賛デスマ中で外食どころじゃないそうです。まぁ新人の女の子に囲まれてハーレム状態で仕事してるらしいので、それなりに楽しそうではありましたが。
ディスカッションその2
休憩明けてディスカッションの後半戦はちょっと長めの20分。別のテーマについて話したい人はテーブル移動も可能だったんですが、前半戦だけではまだ不完全燃焼なのか、テーブルを移動される方は参加者には一人もいませんでした。(運営&登壇者は移動してましたが)
- 社長は「下剋上だと言う」
- ドンドン成りあがれ!
- お前ら年収1,000万欲しくないのか!!?
- →その割にいざアイディア出すと叩き潰される
- ダメな理由を山ほど上げてくる
- その間の稼ぎはどうする
- 会社が人月商売の為、内製期間は売上が立たない
- 技術や広告宣伝ではなく「政治」で仕事を取ってくる
- →ビジネスモデルが権限移譲を許さない
- 対策
- 勝手に黙って結果(売上、プロダクト)を作ってしまう
- プレゼン能力を上げる
- 魅力的な企画
- 自分の能力が足りなかった
- →すべてに通じるけど、それって本当?
- 自分の責任にするのは簡単
- 自分がスーパーマンなら解決できるはず
- →本当にそれで解決できるの?
- スーパーマンモデルの限界
- 年齢
- 能力
- アプローチを考える
- →技術だけが原因?
- アプローチを諦めない
- アプローチ先を変える
- ×:自分がやってきたことの延長線上を頑張る
- ○:自分がやってきてない方法を考える
- 不安にかられて仕事を取っちゃう
- →どうやって不安を払拭するか
- 危機感の違い
- 自分の危機感
- 他人の危機感
- 会社の危機感
- →師弟制度を導入してみては?
- 新人が成長すれば頼りない周りの人に対するプレッシャーになるのでは
- 自分が教われる人を見つける
- 師匠から技術を教わる姿を見せることで信頼感を周囲に持たせる
- 師匠から上を説得してもらう
後半戦出だしは前半戦の話題の中心は違う方から。「ベテラン」ではなくて「社長」だったんですが、下が新しい企画を持ちかけたときに徹底的に叩き潰されることが非常に多く、それを分析していくと、どうも「ビジネスモデルが社長をそうさせている」「元々のビジネスを維持する為に新しいチャレンジの芽を摘まざるをえない」という結論に落ち着いたそうです。これに対して「リスクを上回るメリットを提示できるだけの企画が作れていれば」「プレゼン能力があれば」などと能力の不足を省みたり、また、「業務後や土日を使って、ダマテンで成功させるところまで持って行ってしまえば良かったもなぁ」なんて対策が上がりました。
が、そこで「技術が足りない、能力が足りないのはこのテーブルに限らず全てのテーマに当て嵌まりそうだけど、それって本当なのか?」「技術や能力があれば本当に解決できるのか?」という意見が。ちょうど我々のテーブルにいた@kamehiro17さんからも「技術や能力を原因にすると思考停止してそのまま諦めてしまいかねないので、アプローチ方法を変えて、自分がこれまでやってきていない方法を考える方向で話し合いたい」という意見も。「スーパーマンモデルの限界」なんて名言まで飛び出してきました。
そこから別のアプローチ方法を議論していって、意見のひとつとして「師弟制度の導入をしてみては?」というのが上がりました。自分が「周りを信用できなくて仕事が振れないベテラン」なのであれば、徹底的に面倒見る相手(新人)を一人作り、自分の目の届く範囲で確認しながら仕事を振って行く、また新人が日々成長する姿を周囲に見せることで周囲にプレッシャーをかける、といった効果が得られるのではないか。自分が「上司から仕事を振ってもらえない若手」なのであれば、誰か信用できる先輩に勝手に弟子入りして色々上司から見える形で教えてもらうことでアピールする、もしくはその師匠に仕事を振ってもらうようにしたり、あるいは上司との交渉をサポートしてもらう、などといった対策が取れるのではないか。双方うまくまとめる解決策のように一見感じられましたが、人事に及ぶ判断は自分ではどうしようもない部分もあるので、実践に移すのは難しいかもしれませんね。
発表その2
【リスクを取らないリーダー、マネージャー】
- コミュニケーション
- 背景を考える
- 飲み会をしながら勉強会をやる
【現行通りの形骸プロセスに固執する人】
- 価値や品質に基づいたアプローチ
- 相手の言葉で話す
【主体性を持たない、指示をこなすだけの人がいる】
- 相手はまったく興味をもたないわけではない
- デスクから離れて話をする
- 気を長くして話しかけて見る
- メールの一斉配信はあんまり意味がない
- 懇親会のある勉強会に行くといいよ
【流行り文句に踊らされる人たち】
- やらない理由を作る
- 自分自身も踊らされているのでは?
- 相手が何を知りたいのか、ちゃんと聞いてみる
後半戦後も前半終了時同様に各テーブルからの発表がありました。先ほどより解決に向かう意見が多く見られます。「隣の芝生は青い」じゃないですけど、別のテーブルではどんな会話が交わされたんでしょうね?要約された内容は上記メモのようなものでしたが、もうちょっと突っ込んで聞いてみたいような気もしました。
クロージング
クロージングも、ワークショップの司会を務めていた@kamehiro17さんがそのまま担当。今回の勉強会では「明日から何を現場でチャレンジするか」を共有し合うところまでがゴールに含まれていましたが、今回は時間の関係もあって省略。続きはFacebookグループでやりましょう!という話になりました。
Facebookグループは公開されていますので、参加者以外でも誰でも参加可能です。良かったら参加申請してみて下さい。
イベント終了後も話題は尽きないようで、帰り支度が終わっても話を続けられる方もたくさんいました。会場の片づけを手伝って頂き、有難うございました。
打ち上げ
普段DevLOVEでは打ち上げはやらないんですが、珍しく@papandaさんの提案で登壇者と運営スタッフで打ち上げへ。ちなみに写真左の方で手だけ写っているのが@papandaさん、たまたまフレームに入らなかっただけで、写せないようなあられもない状況だったわけではありませんょ。
総括
後で@kamehiro17さんと@ykmc09_devさんの年齢を伺ったら、まだ25歳と28歳だそうです。まだ全然若い!オレがその位の年齢の時は、まだ愚痴と苛立ちを酒にぶつける程度のことしかできてなかった気がします。今これだけの行動が起こせるバイタリティを、正直羨ましくも感じます。
また、現場が辛い状況にあるのも確かなんでしょうが、一方でおそらくは素晴らしい先輩か知人がいて、彼らを社外に連れ出してくれたんじゃないかなと思います。でないとなかなか社外コミュニティに飛び込むということはできないでしょうし。「捨てる神あれば拾う神あり」そんな言葉を思い出しました。やっぱり人との出会いは大事ですね。
実はこのイベントには、オレは運営側として関わっていました(とはいえ、準備自体は殆ど何もしてませんけど)。なので、イベントが盛況のうちに終了できたこと、それ相応の成果が残せたこと、何より@kamehiro17さんと@ykmc09_devさんが多くの共感と達成感を得られたことに、まずはホッとしました。テーマ自体が「確かに困るけど、解決できなくても仕事は回る」レベルの議題ですし、ディスカッション前提でハードルが高いイベントなので、人が集まらないことも正直懸念していました。送別会の時期でもあるし。にも関わらず、20名近い人が集まったということは、それだけ自分の今いる現場に不満を持っている、もっと良くしたい、と思う人は多いんだと思います。潜在的にはもっと多いでしょう。それが確認できたことは、まずまずの成果かなぁと思っています。
今回のイベントは、企画時点から「続き」が前提で計画されていました。一回こっきりの開催では無くて「成果が形作られるまで継続すること」「誰かが困っている問題を解決すること」が命題です。だから上記のように「ホッとした」んですけど、即座に「次どうしよう?」が頭をよぎりました。@kamehiro17さんと@ykmc09_devさんのおかげで、せっかく良い集まりにすることができた。みんなの中に、たぶんもっと話し合いたいと思ってもらえたはずです。この流れを運営のまずさで止めちゃいけない。
一方でオレの中で「この動きの最終形」がまだ全然イメージ作られてなかったんですよね。どうすれば「現場を元気にする」という、割とフワッとした曖昧なテーマの活動のゴールを設定できるのか?
これに答えをくれたのは、打ち上げの@kamehiro17さんの言葉でした。「現場を活性化する為の、問題を解決するための、パタン・ランゲージのようなものが作れれば良いと思っている。」こんな事例の時にはこの解決パターンを、とある程度機械的に当て嵌められるパターンが構築できれば、今我々が抱えている悩みや辛さをもっと簡単に解決できるようになるかもしれません。なるほど、それは便利だ。
運営メンバーでこの辺の合意はまだ全然取っていないんですが、オレ個人としては、この活動で、まずはその「現場を活性化するパタン・ランゲージの構築」を目標にするのは、アリなんじゃないかな、と勝手に思っています。
ゴールの決定、Facebookグループの運営、色々やらなきゃいけないことは多いですが、兎にも角にも次に向けて動き出します。次回は暫定ながら4月頃の開催予定で、おそらくはオレはもうちょっと目立った何かをする予定です。まぁその辺は「乞うご期待!」ってことで。