読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

Re: SIERが丸投げされて可哀想なら、学校教育はゴミ捨て場だ

雑記

はじめに

 以前「終わるSIerの底辺を見て来た」という記事を書いた事があります。多くの反響を頂いたのですが、その中でも以下の記事は、教育者としての立場から、とても真剣に提言を下さいました。もう半年以上経ってしまっているのですが、いまさらながら頂戴したご意見に対して、オレなりに考えをまとめてみたいと思います。 


 整理をすると、上記記事では以下の3点を問題視しているようです。

  1. 前提知識が不足している状態でシステム開発のワークショップをやっても子供達がITやシステムの重要性を体感出来るとは限らない
  2. 教育現場は既にキャパシティが限界に達していてこれ以上新しい何かにトライする余力が無い
  3. 単純労働も低能力者を食わせていく為には必要であり、それを奪うべきではない

1.前提知識が不足している状態でシステム開発のワークショップをやっても子供達がITやシステムの重要性を体感出来るとは限らない

目的については完全に同意する。でも手段としてどうなんだろう。
小学校から国語の勉強ほったらかしで英語教育しようぜって言ってるのと同じような気がする。


マネジメントの発想=人ではなく仕組みで動かし、仕組みを改善していくという考え方自体がわからんのに
まして「システム」の重要性なんかがわかるわけ無いだろう。
もっといえば、マネジメントの考えを理解するには政治の考えや歴史的な経緯の理解が必要。
そういうのがわかるのが当たり前だと思ってもらっても困る。
教育して少しでもそういう人間を増やすことが大事、それは確か。
でも、小学校の頃からIT教育すれば、システムとは何かを理解できる人間が育つかというと眉唾。


 

2.教育現場は既にキャパシティが限界に達していてこれ以上新しい何かにトライする余力が無い

実際、この手の意見はこの人に限らず色々きく。
じゃあそのための資金はどうすんだとか、教師の負担をどう考えているのか。
いまでさえ手一杯なのに、選択と集中もせず、ただ思いついたものをどんどん学校に押し付けていいとでも?


SIERに丸投げするユーザーを批判し、ユーザーの教育を訴えるのは別に問題ない。
実際に、ユーザーがボトルネックであることは事実だ。何とかしなければいけない
しかし、この人はこの人で、問題の解決に対するアイデアとして、教育に丸投げして、
そこから先は考えてくれないのだろうか、と考えると寂しいし、
また頭痛の種がひとつ増えた、とどうしても後ろ向きに考えてしまう。

3.単純労働も低能力者を食わせていく為には必要であり、それを奪うべきではない

あと、優秀な人にはわからないようなんだけれど(そして考える必要も無いと思っていることかもしれないが)
圧倒的な速度でIT化が進み、仕事が減っていく中で、

おそらく自身の向上を実感できたメンバーは1人もいないんじゃないでしょうか。ただ仕事をいち早く終わらせる為に、細かく分担された各作業をひたす片づけていく。傍から見たら、さながら工場のベルトコンベヤーに備え付けられたロボット、もしくは養鶏場の雌鶏のように見えたでしょう。

こういう仕事のやり方でご飯を食べさせてくれる、雇用吸収力が多い業種も必要っちゃぁ必要。

マネジメントにしろ、ITの進化にしろ
自分たちの仕事が「うまくいくならば」大勢の人間の仕事をなくすというのはまず理解すべき。
優秀な人や、成長を志す人が、思う存分働きたいと思うなら、まず「足手まといの人間」を食わせてやる必要がある。
だからベーシック・インカムなどの議論がされてるわけで、
そのあたりすっ飛ばしていきなり学校にボール放り投げられても困る。