ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

9/29(土)、vs磐田、味スタ



 FC東京 2 - 1 磐田


 オレが観戦に行った試合では本当に久々の勝利!しかも上位争いを繰り広げている磐田相手の、劇的な逆転勝ちでした。



 前半は序盤こそ5分の展開が出来ていたものの、徐々に、そしてほぼ完璧に磐田に支配されていた形になりました。前半8分で精度の高い右からのクロスを菅沼で頭で押し込まれてあっけなく先制されると、その後も点こそ奪われないものの、再三にわたり磐田攻撃陣にゴールを脅かされ続けます。


 その要因となったのが、前線からのハイプレス。あれだけのプレスをかけられてしまうと、パスサッカーのFC東京はかなり厳しくなります。思うようにボールが回せず、高い位置でボールを奪われ速攻される、そんなシーンを何度となく目にしました。絶え間無いハイプレスを実行出来たのは、岩下現監督になってからの磐田の猛烈な練習量だそうです。試合序盤からあれだけハードに走り回っても90+α分戦いきれる、そういう自身が窺えます。


 勿論FC東京の選手の動きがイマイチだったのも、前半押されっぱなしだった原因のひとつです。その中でも椋原の出来の悪さが目立ちました。ただでさえ右利きの彼が左SBを務めることには無理があるのですが、さらに悪い事にマッチアップの相手が日本代表:駒野。ルーカスと椋原は駒野に完全にシャットアウトされた形でした。特に椋原は駒野とのマッチアップで完全に気圧されていたのでしょう、完全に心が折られている状態で、ボールを持ってもまともに前を向いてプレイ出来ず、バックパスを繰り返すことしか出来なくなっていました。その上挽回を図ろうとはするものの、攻撃と守備とでどっちつかずというか迷ったまま中途半端なポジショニングで、守備にも出来の悪さが出てしまうという悪循環。左から攻められないのだからFC東京は右サイドか中央から攻めるしかない、でもそんなこと磐田にも分かっているからそちらを重点的にケアして守備でもFC東京を圧倒。



 こういう場合の対応って、そんなにありません。まずはバックスでボールを奪われないよう最大限の注意を払いながら大きく回して、前線でプレスをかける相手FW陣を走らせ疲れさせる。前半は捨てて後半勝負です。
 あとはこちらの前線にボールが持てる…基点になれる選手を投入して中央をすっぱ抜いて前線までボールを一気に運んでしまう。
 椋原をはじめとした選手達のメンタルは、ハーフタイムのランコの檄で吹き飛ばされる可能性が高かったので、前半終了まで持ちこたえてくれれば後半一気に攻勢がかけられる期待は十分にありました。
 個人的に気になったのは、前半終了間際にFKを貰ったシーン。ナオがボールを持ちドリブル突破で駒野を振り切ろうとして、たまらず駒野がファウルをしたのですが、椋原やルーカスじゃ難しくても、十分なスペースがあればナオなら駒野が突破出来る可能性があるのでは、と思わせるシーンでした。


 自サポーターからは大きなブーイングをもらう不甲斐ない展開ではあったものの、運もあって前半の失点を1点に食い止め、試合を折り返します。



 後半開始時点でランコは米本に代えネマニャ・ヴィチチェヴィッチを投入。梶山をボランチに下げます。この采配が絶大な威力を発揮しました。


 まずバックスに近いところに梶山を配したこと。視野が広くボールコントロールの上手い梶山が入ることで、後陣で安定してボール回しが行える・ボールを高い位置で奪われなくなる・前線へのパスの精度が増す、などの効果が得られました。

 そしてなんといってもネマの前線投入。走れてボールが持ててパスが出せて、アグレッシブにゴールを目指せるネマが前にいることで、前線でボールが保持出来る時間が長くなりました。


 そんな采配がさっそく的中し、後半9分にはネマのシュートのリバウンドをエジミウソンが押し込んで同点、試合を降り出しに戻します。



 続いて梶山に代えてチャン・ヒョンスを投入。どうもこれは負傷によるもののようです。ヒョンスがCBに入り、代わりに高橋秀人ボランチに入ります。梶山と比べてパスやボールキープに不安があるかなぁ、と正直思っていたんですが、そんなことは全然無く、ドリブル移動を含めた秀人らしいタクトでボールを捌いていました。CBに怪我人が続出したことから、秀人は長らくCBのポジションを埋めていたのですが、久々のボランチで縦横無尽に駆け巡る秀人の姿は、彼のポテンシャルの高さを再認識させる形になりました。CBは秀人にとって鎖でしかなかったのかもなぁ。



 更に、エジミウソンに代えて渡邉千真を投入。これはエジミウソンの疲労を考慮してのことでしょう。そしてこの采配も大当たりします。後半35分にクロスを絶妙のトラップで受けた(このトラップが全てだったといっても過言じゃなかった)千真が中央に折り返し、走り込んできたネマが叩き込んで逆転!

 試合はその後も磐田のハードワークに付き合った代償として、何人も足が吊った選手を出しながら、アディショナルタイム5分もなんとか乗り切り、久々の勝利をつかみ取ることができました。



 ヒーローインタビューは1アシスト1ゴールのネマ。




 前節でも感じましたが、90分試合を支配し続けることはまず不可能です。FC東京の現状だと45分が限界なんだと思います。今回は劣勢をなんとか最少失点で乗り切って、後半大きく舵を切る形で逆転勝ちを収めました。そのこと自体はベストをチョイスしているだけなので、良いと思います。決定力不足も、打開出来るような片鱗はあったと思います。

 個人的にひっかかるのは、それをサポーターが理解しているかどうか、ですかね。前半の野次の多い事多い事。オレのすぐ後ろのオッサンとか、本当に酷かった。ちょっと頭使えば分かると思うんですけどねぇ。もうちょっと自分の応援するチームを信じるとか、最低でももうちょっと戦術とか展開とか分析とか、そういうことをしなさいよ、とは思ってみたりします。バカの野次でこっちの気分をかき回されるのは迷惑なんだよ、ったく。




 今回のオマケ


 今日は「テディベア・デー」。ちなんだ食べ物がフードコートで販売されてました。肉巻きおにぎりとローストビーフ丼、どっちも美味しかったけど、肉ばっかりになっちゃったw。



 試合終了後、勝利チームの監督であるランコにBIGテディベアが贈られていました。でかいなー!



 ドロンパの誕生日は10/01なので、その直前ということで特別イベントがいくつかありました。まずはドロンパと青赤ベアーによるダンスショウ。いつものとは違ってスタイリッシュでカッコイイ感じ。ドロンパ、白いスーツ似合うなぁ。



 こちらは他チームのマスコットからのお祝いメッセージ。J2が多い気がするけど、まぁ気のせいでしょう。愛媛の「その他」が気になるw。



 ハーフタイム。手作りのプレゼントでしょうか、見せびらかしにきたみたいですw。2010年にFC東京のマスコットとして誕生して早2年。すっかり定着して、いつ登場してもサポーターから「可愛い」と言われている、自慢のマスコットになりました。今後も我々を楽しませて欲しいですね。