7人のアジャイルサムライ第二話 に参加してきました。 #DevLove #agilesamurai
はじめに
昨晩はクラスメソッド株式会社で開催された「DeveLove presents 7人のアジャイルサムライ 第二話」に参加してきました。この勉強会は最初に参加した7人が継続して勉強会に出席し、アジャイルサムライをテーマにアジャイル開発に対してより深い理解をしていこう、というもの。ちなみに第一話のレポートは以下。
「7人のアジャイルサムライ」に参加してきました。 #devlove #agilesamurai - ミッションたぶんPossible
今回から2名が追加参加。前回参加出来なかった方と、今回から参戦の方がそれぞれ一名ずついらっしゃいました。
tYUI
受託開発の会社を興されている方。7人目のサムライ。
@jun116
8番目にして0番目のサムライ。DevLove裏方。
今回の主な内容は、この勉強会自体のインセプションデッキを作る事。今後数回かけて繰り返し開催して行くにあたり、方向性を定めようというものです。とはいえ、時間が少ないので、この日作ったのはインセプションデッキの中でもごく一部のみです。ちなみにこの段階で船長の傍らには何故か缶ビールががががががががが。
我々は何故ここにいるのか?
― 付箋の内容 ―
- 実行力
- OYOGILEに磨きをかけるため
- アジャイルの実践力をつけるため
- その他
- うち(自社)でやってる読書会のゲスト探し
- 仲間
- 相談したい
- 深いイイ話 時間をかけてゆっくり聴きたい 次に活かせるカタチにしたい
- コンテキスト(Agileを真剣に実践)を作ってどんな話ができるか
- 中央
- アジャイル界の円卓の騎士になるため
- 失敗談・解決法
勉強会の参加目的と言うのは、一見みんな一致しそうに感じますが、大抵みんなバラバラです。この「7人のアジャイルサムライ」にみんなが何を求めているか、今後どうやって進めて行くか、その方向性、ビジョンを大まかに決めます。
やっぱり注目せざるを得ないのは、@TAKAKING22さんが出した「アジャイル界の円卓の騎士になるため」というもの。アジャイル界隈でヒーロー的な立場を作れないか、もしいないならオレ達がそのヒーローになろう!というもの。一見ドン・キホーテのようで滑稽にも見えなくもないですが、「7人のアジャイルサムライ」という会の名前にも通じるものがあり、なかなかトライしがいがあるテーマだと感じました。厨二病、上等です。どうやって目指すか、というのはその枝葉の部分になりそうな予感。
それらとは別に、やはりそれぞれの願望・思いが貼り出された付箋にはきちんと現れていました。巷に溢れる「よくあるアジャイルの勉強会」とは一線を画そうという思惑が、この時点でなんとなく見えつつあります。なんとなく「勉強出来て良かったね」なんて生温い気持ちで誰も来てないのも少数精鋭ならではと言えるかもしれません。
やらないことリスト
― 付箋の内容 ―
- やること
- やらないこと
- プレゼン
- 無理強い
- 読書会
- 本の読み合わせ
- 無理強い
- 横に広げること(勉強会自体を)
- 10人以上になること
- 人格攻めない。あくまで「意見」のみ対立。ひきずらない。
- 対話
- グチに終始 反省や改善へつなげる 後ろ向きなディスカッション
- 合宿
- TDD Boot Camp
- 開発
- 実際にサービスを作ることはしない
- 保留
- 終わった後ののみ会
通常でしたら「エレベーターピッチ」にトライすべきなんでしょうが、そこはすっ飛ばして「やらないことリスト」へ。ステレオタイプなワークショップに囚われないのも野武士的と言えば聞こえが良いから不思議。
いきなり目立ったのは「アルコールありき!」なあたり。アウトローっすなぁ。むしろ飲み屋でやろうぜ的な意見も。でも勉強会後には飲み会には極力流れない、納得いかなかったら場外乱闘的に「ちょいお前体育館裏(居酒屋)来いやぁ〜!」ってな感じになりそうな予感。
やっぱり普通の勉強会みたいにならないように、差別化を意識した「やること」が多かったです。一方「やらないこと」には、この勉強会のポリシーに通じるものが列挙されました。解決策を出す、会への出席を強要しない(去る者追わず来る者はでもちょっとだけ拒む)、拘束され過ぎる内容は避ける、などなど。
あー、でも、まずは@papandaさんの言っていた「3ヶ月後にはマブダチ」からがスタートかもしれませんね、遠慮せずガンガン意見を言い合う集まりに出来れば面白いことができそうです。
ご近所さんを探せ
― 付箋の内容 ―
- 中心
78人のサムライ- 場の提供
- DevLove
- クラスメソッドさん
- ゲスト
- 相談者
- 成果を届けたい人
- チームメンバー
- お客さん
- 親友(ライバル)
- なんとか道場
- マスターセンセイ
残り時間も少なくなってきたので、コンパクトにできそうなモノをチョイスした結果「ご近所さんを探せ」にトライ。その直前に「やらないことリスト」をやったこともあって、「誰に何を届けるか」「誰がオレ達のライバルになるか」を決めた方が、今後目指す方向が分かり易いんじゃないか、と言うのが8人の共通の思いだったのかもしれません。
いきなりぶっ飛んだのが、天下のマスターセンセイをライバル視するというトンデモ発想。教わるべき相手じゃない!あれは倒す相手だ!!というなんとも厨二的で個人的には好きですねぇw。負けたら負けたで鍛え直して再選申し込もうぜ!というのも野武士的です。
後から気付いたんですが、成果を届ける相手に「自分」がいないんですね。全員がこの勉強会で手に入れた「なにか」を自分に閉じさせるつもりはない、自分だけ良ければいいなんてつもりは全くない、という考え方が共通してあったのは、ちょっとビックリしました。
第三話の内容
このまま終わると次回開始時点で詰まるので、最後に次回やる内容を決定。色々意見は出ましたが、比較的手軽そうでコーチが不要そうな「Agile Buffet(アジャイルビュッフェ)」をやることになりました。@garden_treeさんと@banana_umaiさんが昨年のXP祭りで体験済み、というのも大きかったです。さて、どうなることやら…。
総括
だんだんこの勉強会の方向性が見えてきたなぁ、という印象です。やっぱり「アジャイルサムライを読破して無いヤツはお断り!」というエントリ条件通り「中・上級者向け」の内容になっていくこと、課題ややり方さえ自分たちで作って行こう、という意図が出てきました。勉強会のコーディネートをしていく経験…ちゃんとしたカタチではないですが…は@papandaさんと@jun116さん以外は無いので、そういう意味でも楽しみです。
また、他の勉強会…同じDevLoveのアジャイル関連イベント含む…とは明確にやる内容も位置付けも差別化していこう、という野心的な意図が出てきています。う〜ん、まさに「7人のアジャイルサムライ」にふさわしい。
この勉強会自体の開催は「とりあえず7回くらいじゃないか」という話が出ていました。さしあたってあと5回、それまでにきちんと成果を出して、世にバーンッと名乗りを上げられる何かを作り上げたいですね。