ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

5/02(水)、vsブリスベン・ロアー、国立競技場【ACL】



FC東京 4 - 2 ブリスベン・ロアー


 ACL予選、ホーム最終戦にあたる第5戦は、今までにない土砂降りの中で開催されました。国立競技場は「聖地」なんて呼ばれてるくせに設備不備が多くて、観客席の殆どに屋根が無いんですよねぇ。せめて味スタだったら良かったのに。風も強く、ピッチはスライディングする度に大きく水しぶきが舞う始末。田んぼの中でサッカーやってるようなもんで、まさに「泥仕合」と評するにふさわしい状況でした。そんな中でも勝ちきれた事は本当に大きかった。



 FC東京側ゴール裏。雨天の場合、味スタだと屋根下に集約して空席が出来ることが多いんですが、国立だと逃げ場が無いんで、みんな覚悟を決めて雨合羽で応戦(?)。まぁこの雨だと客入りは少ないよなぁ、と思っていたら、それでも8,492人の来場者数があったそうです。それは凄い!


 ブリスベン側ゴール裏。試合始まるまでは誰もいなかったんで、正直ドキドキしましたw。


 選手入場時点からこんな感じの土砂降り。Jリーグの興行は、雪や風で交通機関が麻痺した、だとか、雷が落ちて命の危険がある、とかいった場合以外には基本的に試合中止になりません。よく「本当にこんな天気で試合やるんですか!!?」って職場の人間から言われますけど、慣れっすよ、慣れ。



 試合は開始早々動きます。ブリスベンのFKからドフリーで頭で合わされ、一度はゴールポストが弾き返したものの、リバウンドを押し込まれてしまい、あっけなく先制。リーグ戦では三連敗中なだけに「この試合もダメか!?」という思いが一瞬よぎります。

 それをあっさりと払拭してみせたのはそのわずか30秒後、右サイドからのスルーパス渡邉千真が反応、ライン際いっぱいからのクロスが梶山に、梶山のシュートは相手DFに当たり、そのリバウンドを高橋秀人がエリア外から右足めいいっぱい振り抜いたシュートが左ゴールポストに当たりながらもゴールへ。試合開始4分で両チーム1点ずつ奪い合って試合を振り出しに戻します。

 FC東京は続いて前半20分、長谷川の華麗なドリブル突破から右へ展開、やはり渡邉千真からのクロスのこぼれたボールに、詰めていた椋原が右足でキッチリ叩き込んで追加点。椋原は試合に出るとなにかしらやってくれるので、目が離せません。やっぱ持ってるなぁ。

 しかし、前半33分に再びブリスベンの技ありシュートで点を奪われ、試合を振り出しに戻されます。30分強で4得点、ちょっと珍しいというか、見てて面白いけどハラハラする展開です。

 これだけでは終わらず、前半終了間際に渡邉千真がPKをゲット。…映像を改めて観ると、完璧にエリア外ですねぇ。PKを渡邉千真が決めてこれで3-2、FC東京が一歩リードして試合を折り返します。

 この試合最後の特典は後半15分、谷澤のスルーパスに抜け出した渡邉千真が冷静に流し込んで4点目。千真はこの試合全得点に絡む大活躍でした。


 その後ブリスベンが攻撃の圧力を高め、FC東京は防戦一方となりますが、最後まで守りきり、試合は4-2で終了、予選を一試合残して、念願の決勝ラウンド進出を勝ち取りました。


 この試合で分かった事は「相手が前に出てきてくれたらこちらはかなり多彩な攻撃が出来る。そのかわり前掛かりになる分、失点も多くなる」ということです。雨で異常とも言えるピッチコンディションでやっていた都合、本来の実力かどうかが判断しかねる部分ではありますが、相手が前に出てきてくれるなら、勝機は十分あるということです。…やっぱりドン引き対策が今後の鍵を握りそうですね。


 雨天開催ならではの面白さもあって、やっぱりピッチは普段以上に滑るし、ボールは転がらないわけですが、それに適応した戦い方が見れるのは、雨にも風にも負けず観戦に来た甲斐があったなぁ、といったところでしょうかw。特にDF時「滑り易いならむしろ滑らせてコントロールしてしまえ!」とばかりに、かなり遠目からスライディングするシーンが多発しました。怪我がなくてなによりでしたが、ちょっと危ないプレイもチラホラ。やってる選手達はもしかしたら楽しいかもですがw。ただ、体力の消耗は相当激しいようで、羽生や徳永は後半かなりしんどそうでした。


 ちょっと気になるのは、ポポヴィッチの交代カードの使い方。千真→ルーカスは良いとして、2人目の羽生→米本、3人目の梶山→石川はどうにも理解出来ない。攻めるのか守るのか、どう攻めるのかどう守るのかがちっとも伝わって来ない。ルーカスが一生懸命全体を押し上げようとしてたのは分かるんですが、守備要員のヨネが先、攻撃要員のナオが後、その後のチームのばたつきを見ても、理解し難いです。う〜ん、なんの意味があったのか、分かる人がいたら是非解説して欲しいです。


 ともかく、久々の勝利、何よりACL決勝ラウンドへの進出!大きな大きな成果でした。次はまずリーグ戦アウェイ新潟&札幌戦、そしてACL予選最終戦の蔚山現代戦。今日の大勝を足がかりに、ホーム味スタに戻ってくるまでに、きっちり復調して欲しいです。


 FC東京サポーターからブリスベンコールを受ける、ブリスベン・ロアー選手の面々、わざわざ挨拶しにきてくれました。礼儀正しい人達だ。

 久々の快勝に笑顔がもれるFC東京選手達。次はリーグ戦で勝とう!


 めでたくACL決勝ラウンド進出決定!アウェイ蔚山現代戦が終われば、次からは一発ノックアウトのトーナメントに突入します。決勝ラウンド進出はFC東京が一番乗りってのも気分良いですね♪


 今回のオマケ


 相変わらず芸達者なドロンパ、この日は合羽と一輪車、子供の日にちなんで鯉のぼりで愛嬌を振りまいていました。…ボソッ(水吸ったら着ぐるみ重いだろうな)。