ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

オレが電車を止めたその顛末


 電車を止めた、といっても、オレには非が無いと思っています。職員の方もそう言って下さったし。

  1. 事が起こったのは4/27(金)の19:00ちょい前
  2. オレは社の後輩ら数人と飲みに行くところ
  3. 西武新宿線栄通り奥、下落合2丁目の踏切は通過待ちの間隔が長い
  4. その時も事前に随分長く待たされた
  5. 踏切一瞬開く
  6. 5秒も待たないうちにもう一度踏切が鳴り出す
  7. 歩行者沢山、道超細い
  8. バンが強行突破
  9. 案の定遮断機に挟まれる
  10. 車が完全に踏切内に立ち往生したのを確認した瞬間、非常ボタンを押した


 人間だってギリギリ渡れる程度の間合いしかありませんでした。ちょっと状況見りゃ分かるだろ、何で突っ込んでくるんだよ!?強行突破してきたそのバカさ加減に毒付きつつも、線路のど真ん中に鎮座した白いバンを見て、オレは躊躇なく踏切横の非常ボタンを押しました。時刻は帰宅ラッシュ時、このままじゃ多くの人が犠牲になる。怒られるんなら別にそれでも構わんわ、とばかりに。土壇場の判断が強いのは、ライフガード時代で鍛えられたのが大きいですね。判断タラタラしてたら人死ぬし、プールサイドは。


 車を運転してたのはイイトシしたオッサンに見えました。多分つなぎを着た作業員風で、2-3人が搭乗してたとはなんとなく思いますが、正直覚えてません。結局、車は一緒にいた社の後輩たちが遮断機を無理やり持ち上げることで踏切から脱出しました。でも、何時の間にか逃げていて、ナンバーも控えて無かったのでそれ以上には彼らがどうしたか分かりません。今考えると写真とか撮っとけば良かったなぁ、と思わなくもないです。

  1. 5〜10分ほどその場で待つ
  2. 一番近くを走ってたと思われる電車が徐行で近付いてくる
  3. 100mくらい手前でストップ
  4. 運転手さんがひとり電車から降りてきて現場確認しにダッシュでやってくる
  5. オレから運転手さんに手を降って呼ぶ
  6. 運転手さん、非常ボタンを操作して鳴り続けていた警報を止める
  7. 上記の様な事の顛末を説明をオレから説明
  8. 「連絡を差し上げる事は無いと思うんですけど…」と前置きされた上で連絡先を聞かれたので、氏名と携帯電話の電話番号を伝える
  9. 運転手さんから「事故防止にご協力頂き、本当に有難うございました。」という言葉を頂く
  10. 現場を後にし、居酒屋へ


 面白かったのは、駅とかセンター的な場所から、西武鉄道の職員がダッシュで駆けつけてくるんじゃないんですね。まさか電車が確認しにくるとは。まぁそれが一番確実だよなぁ、とは思いつつも、正直面食らいました。電車の運転手さんの仕事って、大変だ。


 というわけで、線路脇の非常ボタンを押すとこんな事が起こります。だから皆さん、遊びやいたずらでは絶対押さないようにして下さいね。また逆に、有事の際には一切躊躇せずに押して下さい。ちなみにあの後1日近く経過しましたが、西武鉄道からは何の連絡もありません。それにしてもオレは以前にも駅で倒れたりとか、ちょいちょい電車止めてる気がするなぁ。