ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

3/17(土)、vs名古屋、味スタ






FC東京 3 - 2 名古屋


 既に公式戦はゼロックススーパーカップJリーグ第1節、ACLと3試合こなしていますが、やっとホーム味の素スタジアムで開幕を迎えました。青赤に染まったスタンドと鮮やかな緑のピッチを見ると、ああ今年も始まったなぁ、J1に帰ってきたんだなぁと感慨深いです。12月までの長い長い2012シーズンの戦いが、今年もここから始まります。
 しかも相手はトヨタマネーを背景に近年強化を続け、同じACL出場権を持つ「名古屋グランパス」。2010シーズンJリーグのチャンピオンでもあります。それだけに「本当にFC東京はJ1で通用するのか」を確認する、絶好のチャンス。単にホーム開幕戦だから、というだけでなく、どうしてもどうしても勝ちたい一戦でした。それだけに波乱含みながらも勝てたことは本当に良かったです。



 試合序盤は完全に名古屋のペース。FC東京は雨でスリッピーなピッチにおぼつかず、またミスも連発し、中盤でボールを失って攻め込まれるシーンが続きます。誰が悪いってことは無いと思うんですが、周囲の反応だと長谷川アーリアジャスールが前節と比べてイマイチだと。まぁそう言われればそうかな?



 一番の不安はCB。今季加入の加賀と森重がコンビを組んでいますが、やっぱり加賀のパフォーマンスに気を揉みました。もちろん、日本最高峰のDFである今野と比較すると見劣りするのはしょうがないんですが、いないものを望んでも仕方ないし、加賀も一流のプレイヤーであるのは間違いないんですから、個人の技能に関しては信頼したいと思っています。



 でも、CBはどうしてもDF同士の連携や約束事、特に同じCBの森重とのバランスが非常に重要です。そこいらがまだまだ全然詰め切れてないな、とこれまでの試合をテレビで見てて感じましたし、やっぱり今日実際に目で見ていても実感しました。こればっかりはどうしても時間がかかります。J2で最少失点のまま優勝した「堅守:東京」が再び戻ってくるまでには、まだまだ時間がかかりそうですね。


 案の定、その加賀がマークに付き切れず、名古屋:玉田に先制点を許します。



 先制点を奪われて目を覚ましたのか、スリッピーなピッチに慣れてきたのか、徐々にFC東京がボールを持てるようになって行きます。



 後半に入るとFC東京の攻撃の圧力が一層増します。相手ゴール前で人数をかけてボール回しができる時間帯が長く続き、再三名古屋DF陣を脅かします。が、なかなかシュートまで行けず、じれったい状況。よくゴール裏から「シュート打て!」コールが出なかったなぁ。



 そんな状況下を打ち破ったのは石川ナオ。後半14分、太田が切り裂いた左サイドからのクロスのこぼれたボールがフリーのナオの前に転がり込んできたのを、冷静に流し込んで待望の同点弾。


 更に後半24分に長谷川が頭で押し込んで逆転、さらにその6分後に再びナオが、超スピードで抜け出して名古屋GK楢崎の股を抜いた技有りシュートで追加点。



 残念ながら、87分に永井1点返されてしまい、そのまま気持ちよく終了、というわけには行かず。やっぱり守備には課題が残りそうです。あと、後半ロスタイムに何か接触プレーから乱闘気味の揉め事が起こっていたようで、名古屋:ダニルソンが一発レッドで退場になっていました。オレの席からは何があったかよく見えませんでしたが、なにやら闘莉王と秀人が言い争っていたような…。まぁ揉めるとしたらこの二人以外には有り得ないわけですが。闘莉王は言うまでもなく、秀人も意外に気性が荒いんだよなぁ。で、その流れから何故ダニルソンが退場?どこかに動画が上がっていると確認出来るんですけど…。



 試合はその後、名古屋の猛攻を凌ぎつつ、なんとか時間を使い切って試合終了。ホーム開幕戦をなんとか白星で飾ることができました。



長谷川の2点目ヘッド弾…なんですが、肝心の長谷川がフレーム外になっちゃいました、orz



 この試合で見えたのは、前述の通り守備の拙さ。選手同士の連携は時間がかかります。こればっかりは我慢して待つ他無いでしょう。

 あと、相手がプレスに来ている時に無理に狭いところでボール回さないで、前季のようにもっと最終ラインで回しても良い気がします。セーフティに行くところはもっと開き直ってもいいんじゃないかと。


 反対に喜ばしかったのは、ナオの2ゴール。2009年は、怪我で長期離脱する直前までナオが15ゴールを決めていたシーズンでしたが、あれ以来のナオ覚醒か!?と色めき立ちました。ぜひここからゴール量産を!!

 あと、昨季を怪我で長期離脱していた米本と平山が、短い時間ながら途中出場できたこと。平山は時間が短過ぎて良いとも悪いとも言うことができませんが、米本は以前より足が速くなっているんじゃないかと感じるくらいDFに奔走していました。この2人の活躍がリーグ戦でもACLでも大きな鍵になるはず。今後の活躍に期待したいです。



 お立ち台は勿論、今日2得点のナオ。「ハーフタイムに監督からゲキを飛ばされて」とポポヴィッチの雷が落ちたことを漏らすとスタンドからはワッと笑いが起こりました。ポポヴィッチの感情の起伏の激しさは、既に彼のカラーとしてサポーターに受け入れられたようです。






今回のオマケ


 ホーム開幕戦ということで豪華(?)ゲスト、テリー伊藤が試合開始前に激励。「FC東京大好きになっちゃった」とか言ってたけど、リップサービスじゃないだろうな? しっかり「シャー」までやってきました。



 その直後にはコーラスグループ「VOJA」によるアカペラ合唱が2曲。2曲目はおなじみ「You'll never walk alone.」。やっぱりプロの歌は圧巻ですねぇ、聞き慣れた曲のはずなのに全然違う!




 選手入場直後のシーン。今週、ロンドン五輪出場を決めたU-23代表に選出されているFC東京:権田と名古屋:永井が特別ゲストのテリー伊藤から花束を贈呈されていました。




 ハーフタイム。ドロンパは雨降りなので合羽姿、ビニール傘には何か書き込んでありましたが、なんだかスタンドからは確認出来ませんでした。で、いつものようにヤンチャぶりを発揮し、テレビカメラに愛嬌を振りまいていました。オレらにケツを向けてどうする。




 今季から指揮を執るランコ・ポポヴィッチ監督。熱く激情家なことは既に伝わっていましたが、この試合中も第四審判から再三の注意を受けていました。熱くなるのは構わんけど、退席処分とか勘弁してくれよ。



 大怪我で昨シーズン殆ど出場出来なかった米本、この日があの事故以来初のベンチ入りでしたが、後半に石川と交代で初出場も果たしました。本来はボランチなんですが、石川のポジションをそのまま埋めるよう指示が出たのか、前線で精力的にボールをチェイスしていました。試合終了後にサポーターに挨拶に来る頃には、感極まったのか泣きじゃくっていました。またヨネと一緒に戦えることは本当に心強いです。おかえり、ヨネ!ついでにロンドン五輪代表ももぎ取っちゃえ!



 同じく昨シーズンの怪我から復帰後初出場の平山。髪が長いと彼だと認識出来ませんなw。ヨネと同様にボーズ頭に戻す事を要求したいw。