ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

思考実験:コミケビジネス改革案


まだ書き途中なんです。・・・・・・・・・・・・・・・


はじめに

 昨日から始まったオタクの冬の祭典:コミックマーケットC81ですが、毎度のごとく盛況な様子がTLからも伝わってきます。オレの知り合いも何人か行ってきたようで、戦利品を両手いっぱいに抱えてほくほく顔でした。明日が最終日ですが、おそらくは夜も開けきらないうちから並ぶ猛者達も多い事でしょう。どうか無理をせずに楽しんできて欲しいものです。


 さて、オレも過去二回このコミケに参加してきました。大いなる野望を抱いた多くの参加者と異なり、オレはどちらかというと「日本最大のイベントのひとつ」であるところに興味を持って面白半分に参加してきましたから、おそらく他の人よりフラットにこのコミケというイベントを見て来れたと自負しています。そういった観点からあのイベントを見たとき、いくつかビジネス視点から気付く点があったのでそれを以下で列挙したいと思います。…実は昨日コミケ帰りの後輩と飲んでる時に思いつきで喋った内容なので、戯言も含みますがどうぞご容赦下さい。

待機列シャッフルによる徹夜組の無効化

 コミケで毎回問題になるのが入場時待機列です。公式には「電車の始発到着以前に会場前に並ぶ事は禁止」されています。これは治安・参加者の健康・公害(ゴミが出て景観が汚れる)などの観点からですが、いち早く並ばないと目当ての物が手に入らない、という脅迫概念から、徹夜してまで並ぶ人達が数千人単位で存在するそうです。真面目な善良な良識の有る人がバカ正直に始発で眠い目をこすって会場にたどり着くと、そこには既に人の海が目の前に広がっているという訳です。ヒドイ話ですな。


 これって、要するに「先着順」の原理が働いてるからこそ、決まりを無視してでも早く並ぶ輩が現れる訳です。であれば「先着順」で無くしてしまえばいい。


 これのケーススタディーになりそうなのがサッカーJリーグのビッグクラブ:浦和レッズです。オレも過去レッズサポだった頃に、自由席しかチケットが手に入らなくて入場前に並んだ事があります。殆どの人の狙いはゴール裏で、さすがにコミケほどではないにせよ、その競争率は凄まじいもの。何せ「戦う集団」です、気合の入れ方が違う。おそらく過去に徹夜で並ぶ人も多く出たんでしょう、浦和の自由席待機列ではある対策が施されていました。


 入場の順番の抽選です。


 簡単に言うと、並び始める時間は絶対遵守、それより並んだ人間にはペナルティ(何試合か入場禁止、とか)が課せられ、正規に並んだ人間には抽選券を引く権利が与えられます。で、その抽選券に書かれた番号に従って再度並び直し、入場を行います。家族とかは人数分引いた場合には一番良い番号で入場可能。この方法はいくつか弱点があって、組織で抽選券を引かれると対応出来ない、コミケ程大量の入場者が見込まれる場合には抽選券自体の配布や並び直し行為が難しい、という問題があります。ですが、シャッフルという発想自体は悪くないんじゃ無いかと思います。始発の時間って、多分5時とかだと思うんですが、更にちょっと遅い時間、例えば移動を始めると謳っている8時30分とかで総シャッフルしちゃう、とかね。入り口を特定させない、とかやりようはあると思います。…まぁ阿鼻叫喚の図が目に浮かぶようではありますが。


 後は、東京ゲームショウでも導入された「優先入場券」の発行。コミケは通常入場無料ですが、そこを5,000円程度余分に取って、その人達を優先的に入場させる。ヤフオクや中古同人ショップへの転売を目当てとした業者の買い占めなども予想されますが、そこは一度に購入出来る冊数を制限するとかで対応出来るんじゃないかと思います。

電子書籍の「手売り」化

コミケカタログのシステム化

レイヤーと売り子不足サークルのマッチング

終わりに


 コミケというのは同人、つまり売る方がアマチュアであるというイベントでありながら、そこで動く金額は極めて膨大です。この日の為に数十万単位のお金を用意する人もいるとかいないとか。交通インフラ、飲食、周囲の観光、様々な波及を考えれば、おそらく夏冬それぞれ数十億単位での経済効果があるはず。であるならば、非営利などと寝言を言ってないで、もっと積極的にビジネス視点で改善を考えても良いのではないでしょうか。


 もちろん、それを既に考えている人もいるでしょう。オレにしたって、過去参加したのはどちらも夏だったので、冬も行ってみないことには情報不足であることは否めません。冬は冬でまた新しい気付きがあるはず。…が、オレがその改革に実際にタッチする事はおそらく無いでしょうし、無関係であるが故に、無責任に放言している部分は正直否定出来ません。


 ただ、まぁ参加する度に「残念なイベントだなぁ」とオレが思っているのも紛う事無き事実です。その間隙を突いてみたいというのは、1ビジネスマンとして率直な欲求であり、そこから新たなビジネスチャンスを掴みたい、という想いも欲望として存在します。


 そう言う意味では、オレもやっぱり「コミケ」というイベントに魅せられた1人なのかも知れませんね。