ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

年末プレゼンバトル大会に参加してきまして。

はじめに

 オレが今参画しているプロジェクトは要件定義フェイズで、実質オレ独りで従事しています。たまぁ〜に営業が様子見にくるくらいです。先月末にも久々に営業が現場に来たので、いつも通り進捗やら営業情報やらを互いに交換。この営業が以前にも登場した他部署の部門長も兼任している人でして、一通り仕事の話が終わると雑談ついでに、その後の話が始まりました。

部門長:「いやぁ、こないだの滝川さんのプレゼンのおかげかどうか知らないけど、先週の事業部会のプレゼンはみんなかなり気合入ってて良い発表がいっぱいあったんですよ。
オレ :「ほう、それはなにより。まぁオレのおかげってこたぁないと思うけど。」
部門長:「うん。まぁ僕もそう思う。
オレ :「ぉおいw!
部門長:「で、調子に乗って来月は他部署と合同で事業部会開いて、プレゼン大会みたいなことやるんすよ。
オレ :「へぇ?
部門長:「正直なところ、それを口実にして飲みに行こうって話でね。
オレ :「なんじゃそりゃw?
部門長:「どっちも事業部会の集まりが悪いから、いっそ合同にして終わった後ドカンと忘年会にしちゃおうよ、と。
オレ :「あ〜、いいんじゃない。
部門長:「ところが軽い気持ちでプレゼン大会にしようよ、て向こうに持ちかけたら、あっちから当然バトるでしょ?負けたら何してくれんの?みたいなケンカ腰で来られちゃって。
オレ :「www
部門長:「で結局プレゼン大会じゃなくてプレゼンバトル大会になっちゃったんですよねぇ。
オレ :「なにそれ面白そう!
部門長:「興味あります?
オレ :「うんそれオレも混ぜてよ!
部門長:「え〜、いいよ〜。
オレ :「いいのかよw。

 という訳で、ついでに社内で暇してるオレの上司も巻き込まれてエキシビジョンマッチ枠として参戦。負けたら何が起こるのか、そもそもプレゼンみたいな印象値の強いものにどうポイント付けるのよ?とか不明点だらけでしたが面白そうだから「こまけえこたぁいいんだよ」とばかりに強行してみた次第です。


 終日参加の予定が、午前中は色々あって参戦できず。午後一の自身の発表からの参加となりました。

UX全般

 オレ自身の発表はRIAというかUX全般について。4年前にやった役職者向け研修で発表した内容を再演し、その上で現状のRIA/UXについて紹介、更に会社の現状も考慮してさしあたって何にトライして行くかを提言しました。資料はそのうちslideshareにでも上げたいと思います。(画像が多くてファイルサイズが…)

 内容がやや高度だったことや、詰め込み過ぎだった部分もあって殆どの人がちゃんとついてこれてない様子でした。ただまぁ今回はそれは想定内で、あくまで「キーワードがひとつふたつ心に残る」程度を目指したので、これはこれで良いかなと思ってます。あとはこれから飲み会で感想聞いてから考える。

提案活動


 オレの直属の上司によるエキシビジョン第二弾。自動車業界の再編計画という架空の話を装った受託開発の提案活動のポイント解説プレゼンだったんですが、まぁ〜面白かったです。久々にプレゼンでゲラゲラ笑ったw。
 「こういう時にお客さんからは○○○○って言われるんですよ〜。」って言いながら提案活動の方法論を語って行くんですが、比較に鉄道業界(鉄道オタク)を出したりと結構デタラメ。でも内容としてはちゃんとしてるので、聞く人が聞くと要所要所でポイントを抑えていてためになるようなならない様な感じでした。ああいうプレゼンが出来るのは、さすがというか、本当に感心しきりでした。それ以上に笑ってたけどw。


UI設計


 元デザイナーで現営業の人によるユーザーインターフェースというかデザインのポイントの解説。途中「名刺を作ってみよう」というワークショップを挟んだりと参加型で解り易いプレゼンだったと思います。
 個人的には、以前に同じワークショップを体験したこともあり、またよく飲みに行ったりと親交が深い仲なので、あんまり目新しさは無かったんですが、オレのプレゼンとリンクする部分もあり、より深く話して貰えてフォローしてもらっちゃったなぁと思ってます。


Flying Start


 ハゲ(はげてないけど)のプレゼンは「技術的なフライングスタートをしよう!」という話。組織内でまだ取り組んでない技術要素があればまず自分がトライして

  1. 周囲からその分野で出来る人と認識される
  2. 皆から質問される
  3. 質問を解決する事でより技術的にアドバンテージを得る

という好循環を自分で生み出そう、という提案でした。
 その実例としてWindows8Metro UI開発をデモでやってみせ、「ね、簡単でしょう?」とボブばりに言ってのけた辺りはさすが生粋の技術屋だなぁ、と。「新しい技術に取り組むのは別に難しいことじゃないよ」「英語なんか知らなくても何とかなるよ」という提言は彼らしかったなぁと思ってます。



JUnit


 JUnit大好きの後輩による、JUnit愛のたんまり詰まったプレゼンでした。お前の愛は重いな、なんでTDD信望者はそんなにプログラミング愛が強いんだw!?
 今日のオレが参加してからの発表では、一番聴講者全員に身近な内容だったので、みんなそれぞれ思うところがあったようです。彼のプレゼンのおかげで、TDD実践者が増えたり、社内プロジェクトにおけるレガシーコードが減る様な、直接的な動きになればいいなぁと思ってます。


プロジェクト官僚報告


 一方の事業部の事業部長、つまり大親分による発表は、1年もの長期にわたるEAI案件のプロジェクト完了報告でした。すみません、この内容については社外秘なので一切書けません。個人的に思ったのは「ドキュメントの生産性は大事だなぁ。」「でもオレはやりたくないなぁ。」ってことでした。あんなにパワポ書いてよく腱鞘炎にならなかったなw。

事業部方針→会社の将来


 オオトリはオレを誘ってくれた部門長。オオトリにふさわしい会社の将来について、彼が日頃思っていることを語ってくれました。たぶん役職者クラスの人間は彼のその意見に対して異論も反論もあったでしょうが、それも含めて議論出来る場ができるといいですね。という訳でこちらも社外秘なので詳細は書けません。


総評

 自身のプレゼンについては、やっぱり聴講者の手応えが少なかったので「失敗」ということになりそうです。う〜ん、詰め込み過ぎは分かってただけに有る程度は覚悟してたけど、ここまでノーリアクションだと正直キツイなぁ。あと一夜漬け的に作ってしまったので、話す内容をしっかり練り込めていなかったのもダメな要素でした。やっぱ準備は前倒しに行って行かないといけませんね。
 今後発表した内容のひとつひとつの要素について、それぞれ時間を貰ってナレッジ共有して行けたらいいなぁとは思っています。


 他の人のプレゼンはどれも面白かったですが、個人的にNo.1を付けるとしたらやっぱり直属の上長のプレゼンかなぁ。単純に面白かったというのもありますが、架空の話の中に現実で重要なキーワードを織り交ぜて行くと言うスタイルは、今まで観た事の無かったので非常に新鮮でした。ああいうプレゼンはオレもやってみたいなぁ。


 今回は誘ってくれた部門長が「皆で飲みたいから」というきっかけで始まったプレゼンバトルでしたが、以前よりこういうナレッジ共有の場が社内に増えてきたのは本当に良い傾向だなぁと思います。一部の人にはまだ拒絶されている感もありますが、着実に進歩していると実感出来ました。今後こういう動きがもっと広がればいいですね。

 ・・・あれ、そういえば結局どっちが勝ったんだ?