ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

モバイルとソーシャルに彷徨うTGS2011


はじめに

 もう2ヶ月も前になってしまうんですが、9/18(日)は国内最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2011」(以下、「TGS」)に行ってきました。ホントはこのまま死蔵させとこうかなぁとも思ったんですが、せっかく写真もいっぱい撮ってきたし、恥ずかしげもなく今更色々書いてみたいと思います。


 最近ソーシャルゲームに押されがちながらトータルで見れば以前よりずっと活況になった日本のゲーム業界。オレは以前より「ゲームこそがユーザビリティの最先端である」と主張し続けており、普段エンタープライズ向けシステムしか関わらない我々SIerももっとゲームから学ぶべきだと考えています。ソーシャルゲームの躍進と、最近はやり始めている「ゲーミフィケーション」という新しいキーワードで、ゲームはより我々SIerに身近な存在になってきました。今見ておかなくて一体いつ見る!? とばかりに勉強も兼ねて行ってきた次第。ちなみに今回もビジネスデーのチケット入手には失敗しました。今年から一部業者は購入出来るようになったらしいので、来年は自腹切ってでもビジネスデーに行きたいなぁ。


 さて、毎度の事ですが、今回も自らにいくつかミッションを課しました。

整理券入手

 今回のお供は前回同様オレの師匠と、アイマス好きの二次ロリ変態野郎な後輩2人でした。TGSのいくつかのゲームやイベントは入場時に配布される整理券を入手する必要があります。師匠の目的はモンハン、後輩2人の目的はアイマスステージ、どちらも開場直後に無くなってしまうと言う超人気ぶりで、これを手に入れる為我々は始発の電車で会場に向かうハメになりました。何が悲しゅうて6:11海浜幕張駅到着とかで並ばにゃならんのだ?しかもそれでも既にこの長蛇の列。今年の夏は炎天下で並ぶ事が本当に多いな…。



 ちなみにオレはこのアイマスステージの為にわざわざ大阪から上京してくるというTwitterフォロワーの為にチケット確保に奮闘しておりました。朝早くから並んだだけあってあっけなくゲット。でもオレの手には何も残らず。なんだかなぁ。

スマートフォンソーシャルゲームの調査

 今回はスマートフォンのゲームとソーシャルゲームの調査がメインですんで、出来るだけ色んなものを見て回ろうと思ってました。


 結論から先に言ってしまうと、収穫は思っていたより少なかったです。ただゲームがインストールされたAndroidiPhoneが置いてあるだけで、「予想を超える何か」がそんなに見当たらなかったのが残念な点。事前のニュースだと色々Android周りでフレームワークが発表されたりと面白そうなネタも多かったんですが、そういうのはビジネスデーだけみたいですね。まぁそうは言ってもそこそこ収穫もあったので、随時書いていきたいと思います。

キャンギャル & レイヤーを激写

 お姉ちゃんがいたら写真は撮るだろ!!!


 と言う訳で、今回も知り合いにわざわざ一眼レフを借りて激写してきました。ちゃんとポーズを撮ってくれる被写体がいるのはそれだけで楽しいです。是非みんな一度はやってみるべき。

AKBうちわをゲット!

 師匠が熱烈なAKB48のファン*1なんですが、とあるゲームをやるとAKBの団扇が貰えるらしく、師匠に協力するように頼まれまして。入場と同時にiPadリズムゲームをプレイしてさっさとゲットしてきました。結局のところモバイルコーナーは随時空いていたので、たぶんもっと後でも楽々ゲット出来たでしょうね。なあんだ、焦ること無かったじゃん。



 写真はうちわゲットの為にプレイ中の師匠。ご覧の様に撮影に失敗しているんですが、オレにもすぐ順番が回ってきてしまったので撮り直しは叶わず。無念・・・。




場内の様子



 以下で場内の様子を簡単に。


SEGAブース




 初音ミク押しが凄かったです。セブンスドラゴンってゲームがちょっと面白そうだなぁと思ってトレーラームービー見てたら、なんとこれにもミクが出てました。どんだけだ!?


XBOX



 前回のTGSでは話題の中心だったKinectですが、今回は当たり前の様に展示されてました。

CAPCOM






 物凄く装飾が凝っていたカプコンブース。常時人がごった返してました。みんなの一番の目当てであるモンハンのブースは、整理券が無いとそもそも入場出来ないので見た目にはゆったりしてます。戦いは既に終わった後なのだよ諸君。


コナミ


 すみません、あんま印象に残ってませんw。コナミブースはそもそも人が多すぎて近寄れなかったんですよねぇ。ラブプラスはちょっとやってみたかったんですけど。
 コーエーのブースは、うちの妹だったら狂喜乱舞してベッタリ居座っていたんでしょうけど、この日は横浜で開催されたネオロマンスフェスタとかいう乙女ゲームのイベントを優先させてました。「同じゲームのイベントを全然違う場所で同じ日に開催するって、おかしくない!?」と憤っておられましたが、それを兄ちゃんに言われても困るっす。


スクウェアエニックス




 ここは師匠とFF零式FF13-2をプレイする為に並んだので印象に残っています。60分待ちと表示されていたんですけど、並んでみたら30分くらいでスイスイとプレイ台にたどり着けました。さては、わざと待ち時間を水増し表記して待機列に並んだ人へのストレスを軽減させたな、やるなスクエニ

 FF零式は既に発売されているのでここであまり詳しく書く必要は無いかもしれません。いわゆるアクションRPGに分類されると思います。FF13-2は以前発売されたFF13のスピンオフ作品で、正統派と言ってよいかどうか分からないけど、とにかく超人気RPGです。

 で、この待ち時間の間ずーっとこの2つを含めたスクエニの新作ゲームのトレーラームービーを見続ける訳ですよ。どれも映像が綺麗で声も巷で人気の声優さんが当ててたり、なによりストーリーがとにかく面白そう!これは買っちゃおうかなぁ、としばらくゲーム機立ち上げてないオレでさえ思っちゃうんですよね。並ばず外で指くわえて見てただけの人なら、もっとこの洗脳効果(失礼w)は高かったと思いますよ。

 ところがですねぇ、実際に試遊台について遊んでみると、そんなに面白くない。とにかく画面が分かりづらいんです。何が何処にあるのか、どこなら通れるのか、次何すれば良いかが全然分からない。CGに豪華さに凝り過ぎてユーザビリティを完全に置き去りにしちゃってるんです。歴代のFFシリーズを今に至るまで脈々とプレイし続けた人にはさほどこの画面は苦ではなかったらしく、師匠に後から感想を聞いたところ別に不都合は無かったとの事でした。でもゲームからしばらく離れていたオレには正直使い方が分からなかった。操作方法がどうとか、じゃなくてそれ以前の話、画面設計がゲーム慣れしてない人を無視しているんだと思います。まぁそもそも顧客ターゲットをそこに置いているんだったら問題無いんですが、実際のところどの辺が想定顧客層なのかは開発者に聞いてみたいところではあります。


バンダイナムコゲームス



 聖闘士星矢カッケーーー!!!このゲームは正直この映像だけで買いたくなりましたw。バンナムブースまたは後から登場します。


各専門学校




 TGSは毎年必ずゲームの専門学校も出展しており、在校生の作品が試遊できるようになっています。TGSの為に上京してくる高校生以下のゲーマーも多いので、その層にアピールするのが目的でしょう。個人的に興味深かったのは神奈川工科大学の妊婦シミュレーター。別にゲームという訳ではなく、男性でも妊娠中の女性がどれほど大変かを体験出来るというものみたいです。たまたまオレが通りかかった時は取材を受けてました。後から記事読んだらあんまり注目されてなかったみたいですが、面白い試みだと思うけどなぁ。


SONY





 SONYの今回の目玉はなんといってもPSPの後継機にあたる「PS Vita」。開場直後に駆けつけたはずなのに、既に人が並び過ぎてて待機列に並ぶ事ができないくらい大盛況でした。実はオレは後日、CEATEC Japan 2011でこのPS Vitaに触る事が出来ました。みんなのゴルフを試遊したんですが、ジャイロセンサーを使って実際にフェアウェイにいるように視点を変えられたり背面のタッチセンサーを使ってキャラクターを持ち上げたりと、ゲームの可能性がまた一歩広がったのを体感出来ました。まだ触れてない人は近々発売するはずなんで、その日を楽しみにしてて下さいな。

 この日試遊出来たのはAndroidの新機種、「Xperia Play」。こっちは随時空いていました。PlayStation1のゲームがいくつかプリインストールされていた*2ので、XiとIQを10年ぶりくらいにプレイ。やー、筐体が凄く軽いですね、携帯電話にコントローラーが付いている形なので、もっと重いかと思ったんですが、普通の携帯より全然軽い! 肝心のゲームの方は、まぁ懐かしのゲームですんで安定した面白さでした。操作性に関しては、熱中し過ぎると時々手がパワースイッチに当たっちゃってスリープしちゃうのがネック。それ以外は個人的には好感触でした。でも中途半端な存在ですよねぇ、スマートフォンとしては余計なもの(コントローラー)が付いているし、ゲーム機としては古いゲームしか遊べないし。個人的には注目してましたが、マーケット的にはあまり受けないかもですね。


スマートフォンゲームコーナー


 TGSではスマートフォンゲームコーナーは随時空いてました。みんなコンシューマゲームをやりに来てるらしくて、スマートフォンなんかには興味ない様子。というか、スマートフォンでゲームするような人たちは超ライトゲーマーなので、わざわざゲームやる為に調べたりイベント出かけたりはしないんでしょう。スマートフォン向けゲームをアピールする場としては、TGSはあまり相応しくないのかもしれません。じゃあどこでやればいいのさ?って聞かれてもオレにはちょっと答えようが無いですが。



 面白かったのは、iPhoneAndroidをそのままで遊ぶんじゃなくて、別売りのアタッチメントを付けてそれであそばせよう、というゲームがいくつかありました。上の写真は銃型アタッチメントで、引き金を引くとディスプレイをタッチする仕組み。カメラで写した背景にARでモンスターを表示させて、それを狙い打つ、というゲームでした。スマートフォンはコントローラーとビューが同じディスプレイ面になるので、操作すると画面を自分の指で隠しちゃう、という欠点があるんですが、それならいっそ色んなもの付けちゃおうという発想はなかなか面白いと思います。


GREE












 今回のメイン調査対象のひとつ、GREEです。なんと今回のTGSで最も広いブースを構えていました。業績が好調である事が伺えますね。

 何が凄いって、コンパニオンの多さ。ほぼ試遊機(携帯電話 or スマートフォン)1台につき1人ずつくらいのコンパニオンがついてゲームについて説明しているんですね。これははっきりいって異常、というか、やり過ぎ。更にそこら中でカードを配っているんです。これはどうもGREEで無料提供しているゲームのレアアイテム or キャラクターが貰えるカードらしくて、QRコードで自分の携帯電話に取得出来る形になってるみたいです。オレも何枚か貰ったんですが、特にFelicaタグとか付いている様子は無かったので別にNFC対応を見越して、とかは無いようです。要はゲーム内のレア特典をバンバン配りまくって、まずはゲームはじめてもらって、そこから有料課金で回収していこう、という戦略のようです。前述の通りスマートフォンゲームのコーナーは、このTGSの大盛況に反してどこも閑散としていたんですが、それはGREEも同じ。ただ、コンパニオンが多かった事と、景品狙いのユーザーがたむろってたこともあって、そこそこの人はいるような状態でした。携帯電話の充電コーナーなんかもあって出来るだけ人が留まってもらえる=閑散としている印象を与えない工夫はしていたようですね。GREEブースはイベントも派手で、コンパニオンのファッションショーぽいことやってカメラ小僧を集めたりとかもしてました。

 ちなみにオレもひとつだけ、「ケイオスリング」とかいうゲームのiPhone版を試遊したんですが、敵も出てこずイベントも発生しないままダラダラとダンジョンうろついているうちにタイムアップになっちゃいました。なんだったんだあのゲーム?


ポールダン









 このブースは小さかったんですけど、くのいちに扮したダンサーがポールダンスを踊っていたのでかなり観衆を集めていました。一区切りつくと観客から募って記念撮影をさせていたり。外国人の親子が真っ先に手を挙げててなかなか微笑ましかったです。

 もっと面白かったのが社長さん。一番最後のフリップだけ撮影出来なかったんですが、最後は「10時間!」と書いてありました。なんじゃそりゃwww。


グッズ販売


 各企業の物販コーナー。オレは妹の依頼でときメモのお菓子買って帰りました。職場へのお土産らしいです・・・って、お前が行ってたの横浜じゃん!

 写真のショップはあまりに酷かったんでついつい撮影しちゃいました。まさかこんなの着るヤツいねえだろ、と思いきや、まさか身内で…。




ゲーム史


 会場の片隅にはこれまでのゲーム史がまとめられたコーナーがありました。マニアが真剣に読んでいたのが印象的。オタクは勤勉で真面目な人が多いですよね。





イベント

 各ブースではそれぞれ時折イベントが開催されてました。








 GREEのファッションショー。今、福山雅治がCMしている「海賊王国コロンブス」をテーマにしている、と今なら分かりますが、当時は「金かけてんなぁ」くらいにしか思ってませんでしたw。



 ガンダムVSとかいう格闘ゲームの大会の様子。けっこう盛り上がってたみたいです。



 王者の剣(ロトの剣)と天空の剣。六本木ヒルズで現在開催中(もう終わった?)のドラゴンクエスト展でも同じものが飾られているようです。これが凄く良く出来てるんですよねぇ。ドラクエ世代がこぞって写真に収めてました。



 ゲーム名忘れたけど、何かの乙女ゲームのイベント。「ヤング」こと声優の小野坂昌也さんがステージ上で荒ぶってました。トークであれだけ盛り上げられるのは凄いなw。



 うちのタゴサクどもの最大の目当て、THE IDOLM@STERの出演声優によるミニライブ。ちらっと様子を見に近くまで行ったんですが、まー凄い人でした。ラッシュ時の山手線の中を強行突破する感じをイメージしてもらえれば良いかと思います。ちなみにタゴサクどももちゃっかり見つけましたが、一心不乱にタテノリしてたので他人の振りしてその場を立ち去りました。あの熱意を仕事の時にも見せろよw。



 こっちはセガのイベント。芸人の・・・名前知らねーや、とあと浅野忠信さんがステージ上にいました。龍が如くか何かのイベントじゃないですかね。



 こっちは再びGREEガンダムアムロの物真似する芸人さんや、たしか次長課長もいたような。人が多すぎて留まる事が出来ず、こちらもスルー。





キャンギャル

 待望のキャンギャルいっぱい。今年は昨年程一生懸命撮影しなかったので、やや量は少なめです。それでもこれだけ撮ってるんだからオレは凄い!




























個人的に一番テンションが上がったのが仮面ライダーだったのはなんででしょうね?美人見すぎて慣れたせいか?





コスプレ

 こちらはコスプレ広場。コミケほどではないですが、やはり多くのレイヤーが思い思いのキャラクターに扮していました。
































 みんながレイヤーを囲んで一斉に撮影するスタイルのコミケと違って、TGSは1人のカメラマンが撮影の権利を独占する傾向にありました。満足するまで撮ったら、軽くレイヤーとコミュニケーションかわして後ろに並んだカメラマンがまた撮影を始める。レイヤーはひとりひとりの要望に極力応える形でポージングしていきます。正直オレみたいな素人には敷居の高いシステムですね。あと、TGSは「ゲームショウ」なので、コスプレもみんなゲームに関連したものばかりです。・・・のはずなんですが、タイガー&バニーって、ゲーム化してたっけ?

フィナーレ









 終了の17時間際になると場内に流れる「蛍の光」、それに呼応するかの様にコンパニオン達がブース前に整列して客をお見送りします。SONYみたいにコンパニオンの数が多いところだと圧巻の光景なんですが・・・残念、今回は見逃しちゃいました、orz。






 閉場時間を過ぎた場内は、慌ただしく片付けが始まります。人もドンドン少なくなっていって、なんというか、今までのお祭り騒ぎが嘘みたいで物寂しい感じが漂います。つーか帰れよオレ。





総評

 スマートフォンソーシャルゲームの調査に行ったのに、その実態は掴めないままとなってしまいました。とりあえずTGSだけ見れば、ゲーム業界全体としては、まだそんなに大きな比重を占めてはいないようです。でもそれにしてはGREEDeNAの業績は凄過ぎるし…。なんだかよく分からないけど、もっと本格的に調べてみないとダメそうだ、という感触だけは掴めました。これが明日投稿予定のエントリーに繋がります。


 あと、技術的もしくはビジネス的ににもっとコアな情報に触れたければ、やっぱりビジネスデーに来ないとダメですね。次はちょっと余分に金払ってでもビジネスデーに行ってみたいと今から意気込んでいます。


 ちなみに、冒頭で挙げたミッションは、とりあえず全てクリア。大阪から出てきたフォロワーの方にも無事会う事が出来ました。この後飲みに行って、タゴサクども含めオレの家に泊めたんですが・・・。これ以上はさすがにはばかられる内容なので、ここでは差し控えたいと思います。
 シンドーさん、また是非いらしてください or オレが大阪行った時には宜しくです!!



*1:推しメンは「なっちゃん」らしいです。オレは未だに誰1人として区別出来ません。なっちゃんって誰?

*2:当面はPS1のゲーム以外は遊べないみたいです