ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

11/16(水)、vs神戸、味スタ【天皇杯3回戦】


FC東京 2 - 1 神戸(延長)


 何という劇的勝利!延長戦ロスタイム、CKからの森重ヘッド弾がゴールネットに突き刺さり、120分の死闘をFC東京が制しました。未だJ2のFC東京が因縁の相手:神戸を破り、12/17の天皇杯4回戦に駒を進めます。


 試合序盤は神戸の攻撃から始まります。J2で鍛えたはずのFC東京のパスサッカーが神戸には全然通用しなかったのです。神戸選手の素早いプレスにことごとく潰され、思う様に前に進むことができません。何回かは最終ラインでのボール回しがペナルティアーク付近で神戸FWにカットされ、何度となく自ゴールを危機に陥れました。J1ではFC東京のパスサッカーは通用しないのか…。


 状況が変わったのは前半13分、CKに高橋秀人が頭で合わせて早々に先制点をゲットします。その直前くらいから、パスの精度を修正したのか、いつも通りにFC東京選手間をボールが行き来するように。久々のJ1に戸惑っていたのはたかだか10分程度で、あっという間にJ1仕様に自分たちのサッカーをカスタマイズしてしまったのです。なんという適応力!その後はFC東京がゲームを支配した状態で薦めますが、ゴールは奪えず。反対に前半37分、やはりCKから神戸:河本に同点弾をくらいます。


 後半は一進一退の攻防。FC東京のパス回しに対して神戸の運動量をベースにした戦い方が拮抗し、互いにシュートまではいくもののゴールには至りません。
 そして試合は90分+αを1 - 1のまま迎え、15分×2の延長戦へ。



 疲労度はややFC東京の方が上。試合も神戸の圧力が強い状態で進みます。転機は延長前半12分、神戸:大屋がイエロー2枚目による退場でFC東京は数的優位に立ちます。ここから攻撃の圧力を増し、何度となくシュートを打ち続け、最終的に121分にCKから冒頭の森重のゴールで試合を決める事が出来ました。



 あまりの劇的な勝利に本当に感動しました。こんな事、Jリーグを通年でスタジアム観戦していても1年に1回見られるか見られないかくらいです。「サッカーは痛みを売るビジネスだ」という言葉を誰かが言っていたそうですが、まさにその通り、スタジアムでは思い通りに行かない事が圧倒的に多いものです。でも、こんな試合が見られるから、こんな思いができるからサッカーは止められない。色んな事が合ったけど、全部帳消しにして嬉しい記憶だけ残してくれる。Jリーグを見続けていて、FC東京を応援していて本当に良かったと思えた瞬間でした。


 一方で、試合内容を見ての通り、J1で戦うのは本当に厳しい、いくら実力をつけたとは言え、まだまだ通年であれだけのレベルを相手するにはやるべきことが色々あると感じた試合でした。ただ、試合開始からわずか10分くらいでそのハイレベルに適応してみせた選手達のポテンシャルは素晴らしいです。この試合を機にまだまだレベルアップできる、そう手応えを感じることが出来ました。


 天皇杯4回戦の相手は、あのG大阪を破って進出してきた水戸ホーリーホックです。先週末のリーグ戦では勝ちましたが、あちらもレベルアップは済ませている様子。同じ相手とは思わないで、しっかり準備して欲しいと思います。・・・とその前に、J1昇格とJ2優勝をきっちり決めるのが先ですがw。



 この天皇杯3回戦は他会場でも多く波乱を巻き起こしていました。特に凄かったのはビックスワンで行われた新潟vs松本山雅戦。なんとJFL松本山雅が新潟を0 - 1で下し、4回戦に進出しています。なんというジャイアントキリング松本山雅の4回戦の相手は横浜Fマリノス。どちらも故:松田直樹選手が所属していたチームです。因縁の相手だから勝ちたい、ということもあるでしょうが、松本山雅にはひとつでも上に行き、J2でも通用するところを見せて欲しいです。




 今回のおまけ



 味スタメインゲート付近のイルミネーション。青赤のクリスマスツリーがなんとも美しい。・・・んだけど、iPhone4だとイルミネーションとか月とか光ってるものを取るのは若干無理があるなぁ、まぁオレの腕もいまいちなんだけど。




 この試合はオレにしては珍しくゴール裏で観戦しました。久々に立ちっぱなし&チャント歌いっぱなしで疲れましたが、最後の劇的ゴールのおかげで最高に盛り上がれました。ゴール裏だと立ちっぱなしで観戦になっちゃう他、どうしても俯瞰で見れないのでゲームの流れが把握できなかったり細かいプレーが分からなかったりするんですが、反面試合が立体的に見れて臨場感がありますね。たまにはゴール裏も良いかも。