ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

#devlove0423 縦サミットに参加しました。(いまさらですがw)


 もう一ヶ月以上前になってしまうんですけど、4/23(土)は楽天(品川シーサイド)で開催されたDevLoveのセミナーに参加してきました。本当は当日感想を書くつもりだったんですが、タラタラ書いてた挙げ句放置してたら「遅刻ってレベルじゃねーぞ!!」ってことに…。まぁせっかく長々書いたんでとりあえず公開しときますw。


 オレが社外勉強会に参加するのはなんとこれが今年初めて。この日の内容は今年2月に開催されたデブサミの再演。デブサミは仕事が忙しくて参加出来なかったんですが、偶然にも聞く機会が頂けたことは非常に嬉しかったです。関係者の皆さんに本当に感謝しております。有難うございました。
 講演の内容に関してはDevLoveスタッフの方が動画を上げてくれているため詳細はそちらを確認して頂くとして、ここではオレの率直な感想を書いておきたいと思います。


これからの「RIA」の話をしよう:嵩原 將志氏


 途中からの参加になっちゃいました。本日の登壇者の中で唯一の顔見知りだったのに大変申し訳ない、orz。


 内容はUXとRIA全般の現在と今後についてのセッション。具体的なテクニックではなくて、UXとRIAがどのように進化してきたか、今後どこへ行くのかを網羅的にかつ分かり易く説明して頂けたと思ってます。オレ自身もRIAに取り組んでいる都合、知らない知識というのは殆どなかったんですが、その中でもRIAやUXをどうやって他者に伝えて行くか、どう指導して行くか、という方法を教えて貰った気がします。


 コスト面まできちんと考えてまとめられている辺りはさすがマーケティング・調達を専門とされている方だなぁと感銘を受けました。「テクノロジーに会わせて契約も進化するべき」というのは、オレの考えには全く無かったので、視野の広さがまだまだ足りないなぁと個人的には反省。


 良いデザインをする為には良いデザインを知ることから→良いデザインを褒めよう! というのはその通りだなぁ、と。良いデザイン、良いUXが何かを知る機会が、普通のITエンジニアには不足しているからこそ「使えれば見た目なんてどうでもいいんじゃね?」という短絡的な発言の増加を防げないんだと思います。意識している人が日々大声で褒めることで鬱陶しくても周りに聞かせる努力をして行かないといけないですね。


 結びの「3.11 東日本大震災」に絡めて、果たしてITエンジニアが何が出来るか、瓦礫一つどかしに行けないけれどここで出来ることはなんなのか、という話は、たぶん東京で日々業務を続けている人なら誰でも考えたんじゃないかと思います。その中で嵩原さんがくださった回答はRIAに精通した方として、また日々膨大な情報を扱う人間として最適解のひとつだったと思っています。オレ自身今後もRIAやUXに関わって行く身として、肝に命じたいと思います。




take3000ブログ「たけはらですが?」: 「星の屑」がおわった



なぜソフトウェアアーキテクチャは必要なのか:鈴木 雄介氏



 話の出だしを聞いた時、話が難しそうだという印象と鈴木さんの落ち着いた声のトーンから「いかんこれは居眠りしちゃうかも!?」と率直に感じたんですが(本当にすみませんw)、なんのかんの最後までかなり集中して聞く事が出来ました。やー、無礼を働かずに済んで本当に良かったw。


 話はアーキテクトとは何ぞや?という話から、アーキテクトの役割について、そしてPMとアーキテクトは何が違うのか、という様な話を伺いました。この話、当時はまだ良く分かってなかったんですが、最近ちょっとオレ自身がプロジェクトマネジメントというものに悩んでいる・・・というと所詮門前の小僧に過ぎないのでちょっと大げさなんですが、ともかくいまいちプロジェクトを回す立場としての役割を果たせていないという想いがあるので、講演を聞きながら書いたメモを読み返していると非常に思うところがあります。幸いにして動画が公開されていますので、たぶんこの先何回か見直すことになるんじゃないかなぁ、と、一ヶ月以上経った今更ながらに思う次第です。


 鈴木さんも最後に3.11について触れていました。アーキテクトという視点にふさわしくBCP/DRやクラウドと言ったテーマが主になりました。この震災で「絶対はない」とみんなが思い知った訳ですが、とかくビジネスやシステムとなると「絶対」「完璧」を求めがちになる。でもどんなに費用をかけても完璧なBCP/DRなんて有り得ない。そうじゃなくて「完璧じゃなくて最適を求める考える」というこれまでと違った価値観が提示出来ることが大事だとおっしゃられていました。なんかまるで人生のようですよね。
 個人的には「デザインの中心はシステムでも人(誰か)でもなく「自分の思い」であるべき」という言葉が強く印象に残っています。




http://www.arclamp.jp/blog/archives/devlove20110423.html





プログラマが知るべき、たったひとつの大事なことがら:和田 卓人氏



 TDDの伝道師として有名な和田さんのセッション。オレが初めて和田さんのプレゼンを拝見したのは数年前のSeasarカンファレンスでやはりTDDに関するプレゼンでしたが、この日は「プログラマが知るべき97のこと」、通称「きのこ本」の監修としてでした。ちなみに和田さんのオススメはきのこ18、逆にいまいち(質疑応答で無理矢理言わされてたw)なのは、きのこ17 コメントの話だそうです。97もの執筆者がそれぞれの持論を展開するきのこを総括して一時間で喋るのは難しい、そもそも読めば分かるきのこ本の話をしてもしょうがない、ならば自分の話をしよう、と構成されたのがデブサミのセッションで、この日発表されたセッションでした。和田さんのエンジニア人生を時系列にまとめた、笑いあり涙ありの感動的な内容(誇張表現一切なし)でした。


 「読む」→「書く」→「話す」→「渦を作る」と徐々にフェーズをあげながら自分のやれることを増やして行ったこと。一人ではできない皆と一緒に取り組む事と、一方で自分一人でもエンジニアとしてレベルを上げる為に出来ること、その両輪で自身を切磋琢磨していったこと。それらをグルグルと回りながら、でも少しずつ上に登る螺旋階段の様な生き方と姿勢をギュッと凝縮して話して頂けました。もしエンジニアとしての今後に悩んでいるようでしたら、是非とも一回講演の様子を視聴されることをお勧めしたいと思います。


 あとどうでもいいことですが、「サッカーで節目を思い出す」というのは身に覚えがありますw。W杯やアジア杯、EURO、オリンピックなんかがあるとその付近にあったことは思い出し易いですねw。この業界にいるとアニメオタクとかインドア派はいっぱい見かけるんですが、案外スポーツ観戦が好きと言う人は少ないので非常に心強かったりしましたw。




ハッカー中心の文化を日本企業に根づかせる:よしおかひろたか氏



 最近はなんとなく「勉強会=吉岡さん」というイメージがありますが、まさにそういうイメージにふさわしい「勉強会」をテーマにしたセッションでした。おそらく壇上に立つ回数も群を抜いて多いと思われ、さすがに慣れた様子で快調にお話をされていましたが、あまりにマイペースな展開に「大丈夫か、本当に時間内に収まるのか?」と見てる側がヒヤヒヤしましたw。プレゼン自体を時間枠内に収めた辺りはさすがでしたが、その後質疑応答であっさり時間枠を無視して継続した辺りはまぁなんというかさすがというか大物というか…。運営の皆さん、本当にご苦労様でしたw。


 個人的には前半の企業文化の話は養老孟司氏の著書「馬鹿の壁」のことだなぁ、と勝手に納得してました。後半は社内勉強会を行う上でのコツというかやり方と言うか。勉強会にちなんだTipsがちょいちょい発表に混ぜられ、「セミナーで質問するコツ=開始前から質問を考えておく」「開催のメリット>開催のコスト」なんてのは非常に参考になりました。


 オレ自身、社内勉強会を3年くらいの間に50回近くやってきましたが、「コスト(準備にかかる費用や手間)を極力小さくして行かないと続けられない」というのは身にしみて感じています。「楽しみたい」以外の目標がいくつかあったため、否応なく講義形式という非常にコストがかかる形をオレは取っていたんですが、勉強会を継続して行くのに正直疲弊してしまい、しかしその割に人も集まらず成果も出ず、自分のやり方に自信が持てずにいました。それがオレだけでなく、吉岡さんのような勉強会のベテランの方も感じていらっしゃることは少なからずホッとしました。あとまぁ「上の理解が得にくい」というのが、うちの様な弱小SIerだけじゃなくて、外から見るとコミュニティ活動に前向きに見える楽天でも一緒なんだというのもちょっと共感が持てました。共感持てたからどうしたって話でもないけどw。


 勉強会を運営するコツって、「マイペース」ってことかもしれませんね。あと個人的な思いも含まれますが、「欲張りすぎないこと」。一度に色々しちゃあたぶんダメなんだと思います。




2011-05-01 - 未来のいつか/hyoshiokの日記



デブサミアワード表彰式


デブサミの人気セッション、DevLOVE主催にて再演 デブサミアワード2011の表彰式も同時開催:CodeZine(コードジン)


 デブサミで評判の良かったセッションを主催だった技術評論社が表彰する式。デブサミ当日に参加出来なかったオレにはどんなセッションが受賞したのかいまいち分かりませんでしたが、みなさん突然コメントを求められた割にはすらすらとしっかりしたコメントをされてたのには正直ビックリしました。みんなステージ慣れしてるなぁ。


 上記記事の集合写真には一応オレも写ってるはずですけど、全く分かりませんねw。この後勉強会は終了、帰路につく方と懇親会に向かう方とに分かれたのですが、中にはサインを貰ってる人もいました。おーーー、なんか有名人みたいだ。




渾身会


 「懇親会」ではなく「渾身会」。全力で懇親しろってことですね。やや二日酔い気味だったオレは最初っから「二次会から頑張る!」と決めていたので一次会はのんびりやらせて頂きました。ネットの有名人、通称「ござ先輩」と直接お会い出来たのは個人的には非常に嬉しかったです(ミーハーですみませんw)。
 そういえば突然「4tate(帆立て?)」というイベントのような動きが一次会終盤に始まったんですが、いまいちわからず聞いてみたところ「決意表明みたいなもの」という答えが返ってきました。しばらく様子を見てたんですが、相変わらずいまいち分からなかったですね。なんだったんだろ、あれ?


 DevLoveは毎回非常に熱い人たちが集まりますが、この日もやっぱり熱い情熱を抱えた人たちと一次会、二次会通して色々お話ができて楽しかったです。この熱を社内に上手に持って帰れないことが本当に歯痒いんですが、それでもできることを探してやっていかにゃあ、と改めて決意した次第です。




総評


 殆どの方が3.11東日本大震災について触れているのが印象的でした。比較的被害が少なかった東京にあっても、震災前と震災後では世界は全く変わってしまったんだなぁと実感しています。また同様に震災に直面し自らを無力だと感じた人が多かったんじゃないか、それに対してITエンジニアとしてどう受け止めるか、それぞれが回答を出そうとしている様子が見受けられます。「世界を変えることが出来るのは政治家とデザイナーとエンジニアだけだ」度々セッション中でも語られたこの言葉が今後の我々の指針であり、希望なんだとオレは思います。

 全然関係無いですが、たまたまオレが座った席は運営席の近くだったので、隣が嵩原さんだったり和田さんや吉岡さんが1コ2コ前にいたりとなんだか豪華な感じでした。吉岡さんが和田さんからプレゼン用リモコンを借りたのにタイマーをセットし忘れた、と壇上で告白した時の和田さんの頭を抱える様子はなんとも面白かったですねw。