ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

3/27(日)、vs 横河武蔵野FC、味スタ【練習試合】



FC東京 8 - 2 横河武蔵野FC


 本来はリーグ戦だった今日、ですが3/11の地震Jリーグは4/末まで休止、味スタも今は福島原発事故の被災者の一時避難場所として使用されています。そんな被災者の方を慰める意味でも、また義援金を集める意味でも開催されたのがこの練習試合でした。モチロン選手強化の意味合いも持ちますが、勝敗よりは課題が見えてきてリーグ戦までの弱点潰しに使えれば良いな、という思いが個人的にはありました。



 試合展開としては前後半ともに序盤はやや横河武蔵野FCがやや攻勢、FC東京が攻めあぐんだ挙げ句カウンターからピンチに陥るシーンがちらほらとありました。が時間が経つにつれFC東京がポゼッションを保ち得点を積極的に狙えるシーンが頻発しました。結果、横河武蔵野FCの得点はPKの1点とFC東京のGKのキャッチングミスを押し込まれた2点のみ、反対にFC東京は平山の4得点含む合計8点という大量ゴールで試合を終えました。ただ、これ自体は練習試合なので、勝ったことと大量得点だったことにさほど意味は無いと思っています。


 試合を見ていて思ったのは、昨季と比べて非常に攻撃的でスピーディ、中央を突破する様な動きがとても多いことです。これ自体は良い傾向だと思いますが、昨季までのストロングポイントであるサイド攻撃の比重がもうちょっと高くても良いのかなぁ、と。あとミドルシュートは全然少ないのでもっと打って欲しいです。この辺は開幕戦で感じたこととほぼ一緒。

 変わったこととと言えば、この試合で初めて梶山と鈴木達也が一緒にプレーしたこと。ご存知梶山はそのパスセンスでFC東京をコントロールする司令塔です。対して達也は開幕戦で見たピッチを縦横無尽に駆け回り、ドリブルでゲーム全体をコーディネートするスタイルをこの試合でも見せてくれました。梶山が「パスの司令塔」なら達也が「ドリブルの司令塔」になる、そんなイメージを持っています。この試合だけではその二人の司令塔の融合形を垣間見ることは出来ませんでしたが、今後あの二人がどんな役割を担って行くのか、とても楽しみです。


 この試合の醍醐味は、普段リーグ戦ではベンチ入りさえ出来ない選手が沢山見られたことです。移籍後初めてピッチに立つ選手も何人かいました。地震の影響でJリーグのスケジュールもタイトにならざるを得ない都合上、彼らの存在がJ1昇格への大きな鍵を握ります。今日見た限り、「あちゃー、こりゃダメだ」と失望を感じた選手はひとりもいませんでした。スタメンとベンチ外に大きな実力差が無いのは、チーム内競争力を煽る意味では非常に好ましいです。是非とも一日でも早く、今度はリーグ戦で、彼らの姿を味スタのピッチで見たいと願っています。



 今回のオマケ



 先日の独バイエルンvs伊インテルの試合終了後、FC東京バージョンの「You'll never walk alone.」が流されてから、この震災復興ソングにこの曲が一般認識されたような印象があります。この日も観客の入らないバックスタンドには大きく「You'll never walk alone.」(君は独りじゃない)という文字が書かれた大横断幕が掲げられていました。



 この試合は練習試合ということもあって無料で入場が可能でした。せっかくなので今まで殆どサッカーに興味の無い会社の後輩たちを誘ってみた次第。それなりに楽しんで貰えたようですが、練習試合ということもあって「本気の試合」「いつもの味スタのいつものFC東京の試合」を味わって貰えなかったのがとても残念です。いつもはもっと盛り上がるんだけど・・・。次は是非リーグ戦を見に来てくれ!!