ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

第89回全国高校サッカー選手権決勝



 今日は国立競技場へ全国高校サッカー選手権の決勝戦を見に行ってきました。全国4000余校のサッカー小僧の頂点を決める試合、否が応でも盛り上がるわけで、チケットも良い席は前日までに完売、当日の観客席もほぼ満員です。



 …そんな訳でこの試合は一昨日よりピッチからやや遠い位置で観戦。一昨日の無風と打って変わって強風吹き荒ぶ、しかし雲一つない快晴の空が広がる寒く無かったらさぞかし気持ちの良い天候です。




 試合開始前には決勝戦恒例、テーマソングの生演奏が行われました。今年はWEAVERというグループの「キミノトモダチ」と言う曲。初めて聴く曲ですがなかなか良い曲だと思いました。決勝戦の生演奏といえば、数年前の決勝でw-inds目当てでファンがメインスタンドを占拠してて「曲終わったら帰っちゃうかなぁ」とハラハラ様子見てたら結局最後までイイコに観戦してて「サッカーも良いよねぇ」と口々に楽しんだ様子で帰っていったのを見たのは良い思い出。



 曲が終わると選手入場。両校の校歌斉唱が行われます。全員起立!…かと思いきや、オレの座ってる辺りは立たない人多かったですね。マナーも悪いんですが、選手にくいの残らないよう精一杯頑張って欲しい、っていう心意気が感じられないですね。残念です。




 そして試合開始。





 どちらも最終ラインを高く保ち、縦の長さをコンパクトにする布陣を取ります。若干久御山のDFラインの方が上手で、滝川第二のFW陣を何度もオフサイドトラップの餌食としていました。




 前半も序盤は拮抗していた試合でしたが、徐々に滝川第二が押し始めます。


 滝川第二は前線からかなりハードにプレスをかけて圧力をかけます。久御山はそれに対してショートパスで繋いでボールをキープしようとするんですが、ミスが出ると即ピンチに陥り、何度もゴールを脅かされます。リスクマネジメントが組み山はいまいちで、ポゼッション重視なのは分かるんですが、それのせいで逆に危機的状況に追い込まれているようでした。もっとDFラインで大きくボールを回して相手FWを疲れさせるとか、そういう戦術を取った方が良かったですね。

 さらに滝川第二はドリブルテクニックが非常に達者で、久御山DF陣をかき回して翻弄します。個人技とダイレクトパスであっという間に隙を作り、何度と無く決定的なシュートを放ちます。その結果、前半24分に先制点、同40分には追加点を叩き込みます。

 あと、久御山の方がやや緊張しているようでした。公立校全ての期待を背負ってしまった形なので無理も無いですね。2-0で試合は折り返します。



 後半に入っても流れは変わらず、滝川第二ペース。後半9分にさらに追加点が入ります。後半12分には久御山も1点を返し、これから反撃か?と思われた直後に再び滝川第二の追加点。残り時間30分で3点差という絶望的な状況が久御山に重くのしかかります。





 終盤になると滝川第二は時間稼ぎをしつつチャンスがあればゴールを狙いに来る、というリスクヘッジされた戦い方を始めます。それでも久御山の選手達は諦めません。後半39分、後半41分に立て続けにゴールを決め、点差を1点にまで縮めます。




 しかし最後まで試合の大勢は揺るがず。滝川第二がロスタイムにダメ押しの追加点を決めると、ほどなくして試合終了を告げるホイッスルが夕暮れの国立競技場に響きました。





久御山 3 - 5 滝川第二


優勝:滝川第二高校







 表彰式の様子。観客席は試合終了と同時にあっという間にガラガラになりました。まぁ寒かったから仕方ないですね〜w。



 今回の総括ですが、一昨日の準決勝を見ていても思いましたが、全体的に高校サッカーのレベルが上がったと肌で感じる事ができました。日本代表やJリーグのトップチームの一部が目指す、ボールも人も動いて日本人特有の俊敏性やテクニックを生かした戦術、ピッチをワイドに使って多面的な攻撃を仕掛ける視野の広さ、シュートをドンドン打っていく思い切りの良さなど、「日本化」が随分と浸透しているなと感じました。彼らのうちの何人かはJリーグに進むはず。近い将来彼らが大暴れして更にJリーグが面白くなってくれることが待ち遠しくて仕方ありません。


 …まぁそれはそれとして、今日は一昨日と比べて非常に寒かったです。天気良くても風があれだけ吹いちゃうとどうしようもないですな。割と重装備をしていったんですが、試合が終わる頃には体の震えが止まらなくなってました。やっぱ冬の観戦にはベンチウォーマーとかないとダメだなぁ。