ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

3/31(水)、vs名古屋、国立競技場【ナビスコ杯予選】


FC東京 2 - 2 名古屋


 いよいよ今季もナビスコ杯が始まりました。FC東京は昨年王者、二連覇がかかったシーズンです。今年はW杯もあり今野や長友など主力選手は日本代表に取られてしまいますから、サブのメンバーのより一層のレベルアップが必要になります。果して今年も夢を見させてくれるかどうか!?


 今日は代表招集が無いから本来はフルメンバーでスタメンを固められるはずで、事実対戦相手の名古屋は闘莉王や玉田などキッチリ揃えて来ていました。一方、我がFC東京は怪我人多数でリーグ戦から中2日というタイトなスケジュール、やはり前回と同じ布陣を敷くことが出来ません。実際、試合の主導権は名古屋が終始握り続け、前半にはケネディに、後半にはセットプレーから千代反田に点を取られます。今季はこれまでPK以外での失点はありませんでしたから、実質的にはこれが今季初失点です。他にもPKを献上しましたが、これは権田が完全にコースを読み切って防いでいます。


 こちらも負けておらず、徳永のロングフィードから抜け出した石川のラストパスで平山が同点弾を決め、1-1。1点ビハインドを背負った後半ロスタイムには、途中出場の重松(3/28デビュー&初ゴール)が引いて守りを固める名古屋勢のペナルティーアークを突破して衝撃の同点弾!苦しみながらも土壇場でなんとか勝ち点1を拾いました。


 この試合で不安を感じたのは守備が瓦解したこと。中2日の疲れがあったのかそれとも名古屋レベルの相手には通用しないのか、とにかく今まで鉄壁を思わせていた守備がいとも簡単に名古屋の攻撃陣に切り裂かれました。名古屋は高い金を払って著名な選手を集めているだけあって(なにせ外国人が実質5人もフィールド上にいたわけだし)足下も上手くて一癖も二癖もある、相手からすれば嫌なプレイヤーがズラッと揃っています。どうしても1vs1だと遅れを取るシーンが目立ち、それらが積み重なった結果なのか、またチームとしての完成度が我々より高いからか、結果として危険なプレーをやられてしまうケースが目立ちました。単に相手がシュートを外してくれたに見えるシーンも多く、失点2はむしろラッキーだったんじゃないかと言えなくもないです。


 一方で良かった点は、なんといっても重松です。ロスタイム、あの名古屋の守備を一瞬でぶち破ってゴールを決めてくるあの姿勢あの決定力。正直、しっかり見ていたはずなのに何が起こったのか分からなくなるくらい衝撃的なプレーでした。彼のゴールを狙う貪欲なプレースタイルは他のJリーガーには無いものです。この試合中には一回、相手GKのロングキックに飛び込んで弾き返したシーンがありました。相手のキックもボールも怖く無い、ゴールだけを貪る本物の獣です。しかも結果を出す。なにせデビュー戦以来2戦2ゴールです。こんな新人、見た事ない!ウルフの異名は伊達じゃない!!!!
 東京サポを多数フォローしている私のTwitterタイムラインでは、早くも彼のニューヒーロー賞を夢想する人が多発しています。オレも彼なら狙えると思います。いや、ぜひ見てみたい!その為にはチームが決勝戦まで勝ち進む必要があります。

 この試合でまた怪我人が出ました。日曜の試合で足を痛めた羽生はこの試合も前半のみで交代、ゲーム終盤には石川が足をおさえてうずくまるシーンがありました。今週末には多摩川クラシコがありますが、おそらく今日以上にベストから遠いメンバーで臨まなくてはならないでしょう。しかし、これは川崎も一緒、むしろ川崎の方が紅白戦も出来ないほどの怪我人続出です。
 満身創痍の狸とイルカの17回目の殴り合いは、果たしてどうなるでしょうか?できればもう一度、狸の皮をかぶった狼に相手の喉元を食い破って欲しい、そう願わずにはいられません。