ミッションたぶんPossible

どこにでもいるシステムエンジニアのなんでもない日記です。たぶん。

第一回Flex勉強会の感想 「環境構築」編

前回の続きです。


Flash Develop3を使用


通常、Adobe Flex3の開発を行おうとするには、「Flex Builder3」という専用IDEが必要になります。やる気と根気のある人はFlex3 SDKコマンドラインから使用することも出来ますが、それだと結構メンドクサイです。AntかMavenと組み合わせないとビルド自体も大変だし、何より通常のテキストエディタでコード記述を行うのですから入力補完が働かなくて記述ミスも増えます。勉強会といえど効率は求めたいので、できればIDEは使用したいと考えていました。


ただ、Flex Builder3の使用には、それはそれで問題がありました。1CPUあたりスタンダード版でも3万円強、プロフェッショナル版なら8万円強という非常に高額な製品なので、個人で負担してもらうわけには行かず、かといって会社で負担するにも早急には厳しい。試用版もありましたが、2ヶ月で期限切れで以後はHDDを圧迫するだけ。できれば勉強会後も継続して使用して欲しいと考えていました。


そこで今回採用したのがFlash Develop3です。元々はFlash CS3のフリー版といった位置付けのOSSでしたが、Flex3 SDKとの組合せでFlex3開発も行えるようになっています。実際の使い心地ですが、スタイルの入力補完に対応していない、デバッグモードが無い、デザインビューが無くてアプリの表示結果がイメージしにくい、など色々と不満もありますが、MXML / ActionScript3双方の入力補完がそこそこちゃんと機能するのでなかなか良好です。前回の勉強会では、Flash Develop3 Beta9を使用しましたが、いつの間にかバージョンアップしていて今回はRC版を使用しています。


やはりFlash Develop3で一番困るのが、デバッグ機能が無いことです。勉強会レベルの開発内容であれば、講師役がフォローすれば特に問題ないのですが、自習でWebAPI連携のアプリなんかを開発しようとした日には、どこにどのデータが入っているか分からずに非常に困るんじゃないかと思っています。これは、デバッグを行うためのライブラリが巷にいくつか存在するので、それらを出来るだけ早く評価して、今回の勉強会の後半から活用して貰えるようにしたいと考えています。


当面はこのままFlash Develop3を活用していくつもりですが、社内で案件用に購入したFlexのライセンスもいくつかあり、これらを有効活用していくことが今後の課題でもあります。せっかくお金払ったんだし(オレが払ったわけじゃないけど)、使えるもんは使わんとね。



多分、あと2回くらい続きます。