2017年の25枚 ― No.11「Fly High」
11枚目は横浜FCのホーム開幕戦:vs松本山雅戦から、コーナーキックをGKがダイレクトキャッチした瞬間です。
プロサッカーの試合ではよく見かけるシーンなんですが、よくよく考えるとスゴイですよね。我々が体育で教わったのは、野球でもドッヂボールでも「ボールは胸の位置で受けろ」だったはず。特殊な訓練を積んでいるとはいえ、相当スピードで飛んでくるボールをあんなに身体から離した場所でキャッチするのは、常人にはとても出来ない技術だと思います。他のプレイもプロサッカー選手は何気なくやっているので当たり前のように錯覚しますが、常人の身で改めて考えると、すごいプレイの連発だけでプロスポーツが成り立っていることに気付きます。選手を野次ったり罵倒したりしてるファンだかなんだかよく分からない観客がたまにいますが、「自分にそもそも彼らの1/100の技でもできるのか?」を自問自答すれば、もうちょっとリスペクトを持って観れるんじゃないかなぁ、なんて思いました。
2017年の25枚 ― No.7「悪意の視線」
7枚目は夏コミ(C92)のコスプレ広場から。女性コスプレイヤーのスカートの中を撮ろうとする、通称「ローアングラー」と呼ばれるカメラ小僧たちです。
当然のことながら、これは立派な「犯罪」です。オレは刑法には詳しくないので軽く調べた程度ですが、どうやらこれらの行為は地方自治体ごとに定める迷惑防止条例違反に該当するようで、東京都の場合「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」に処されます。撮影した写真をネットにばらまいたり脅迫に用いたりすればさらに量刑は増えます。
たしかに、女性コスプレイヤーの中には、人気目的や承認要求からか、非常に過激な格好をしている方も珍しくありません。それが男性を挑発している、と言われれば、そう見えなくもない。
だからと言ってやって良いことと悪いことがある。特別な関係にある間柄でさえ、局部をどアップで撮らせるなんてことはまずしません。それを見ず知らずの他人がやっていい道理があるわけがないのです。
コミケは参加者の善意と協調で成り立つコミュニティ活動です。それを忘れ自分勝手に振る舞うどころか、反社会行為にまで及ぶとは言語道断!彼らは絶対に許されるべきではないでしょう。
カメラを持って歩いていると、何気ない良い風景が撮れることがあるように、反面日常から覆い隠されているような悪意を目にした時にそれを写真として切り取れてしまうことがままあります。この写真は、そんな負の一枚だったと思っています。
2017年の25枚 ― No.5「Twin☆くるっ★テール」
2017年の25枚、5枚目は夏コミで撮影させていただいたコスプレイヤーのお二人で、アイドルマスターシンデレラガールズから城ヶ崎美嘉・莉嘉の姉妹です。この直後にソーシャルゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」で同名のイベントが開催され、この時撮った写真と同じ構図がゲーム内で実現されました。いやぁ、ビックリ。
何がビックリって、オレからお願いしてこの構図で撮らせてもらったんです。特に指定しなければ上のように並列に並んだ様子を撮らせてもらうことになるんですよね。姉妹の身長の高低差を表現してもらおうという狙いだったんですが、まさかゲームシーンの予言になるとは!何があるかわからんモンですなぁ。